日本の芸能人で母親がフィリピン人だと決まって「スペイン系」と言うのに違和感を覚えます。私はほとんど嘘、根拠はないに等しいと思っています。なんで、つまらない嘘をつくのでしょうか?
スペイン
確かにフィリピンはスペイン植民地時代があり、スペイン文化を受け継いでいます。多くがカトリック教徒ですし、苗字はスペイン系であることがほとんどです。ノリもアジア人としてはラテン乗りだと言っていいです。
ただ、100年以上前の話ですし、今現在、フィリピンはスペイン語圏ではありませんし、スペインとの繋がりはほとんどありません。スペイン、ラテンアメリカ諸国のような相互協定はありませんし、特に協力関係にもありません。
ただ、スペイン系財閥はあり、100年以上前から代々市場を牛耳り、不動産を支配しているごく一部の家族はいます。その人たちもスペインとの繋がりを意識しているわけでもありません。留学先もアメリカが普通です。
アメリカ
スペインの後にフィリピンの支配者としてやってきたのがアメリカです。米西戦争によってスペインからアメリカ大陸の支配権を奪うと、パリ条約でフィリピンも割譲させアジアでの拠点としたのが100年前です。
フィリピンはアメリカとの繋がりの方が明らかに強いです。英語が準公用語であり、先に述べたように富裕層はアメリカで教育を受けることが一般的です。優秀層もアメリカ移住を目指しますし、アメリカで一定の影響力があります。フィリピン人はアメリカが大好きです。
アメリカはフィリピンを沖縄のような軍事拠点としてのでアメリカ人でフィリピンに滞在したのは多くが軍人です。この人たちの現地妻としてこどもをもうけていることはあります。ただ、言いやすいことではないでしょう。
中国
中華系フィリピン人はまったく珍しくはなく、割といます。東安アジア全域で同じです。どの程度の血縁関係があるかは別にして三割くらいは中国の血を引いているのではないか?と思います。
ちなみに反中国を主張するドトゥルテ大統領も中国系です。中国系は勤勉なので社会階層の上に立っていることが多いです。昨今は変わってきましたけど、中国のイメージは良くないことが多いので、あまり声高には中国系アピールする人はいません。
フィリピンは階級社会なので同じ階層内でしか関わりがなく、中国人コミュニティ内で付き合うことが多く、中国系フィリピン人は丸っ切り中国人の見た目であることも多いです。
まとめ
フィリピン社会において色が白い方が上層に位置し、黒い方が下層に位置する、という現実があります。フィリピン人は色白を狂ったように追い求め、怪しい薬もいっぱいあります。白人>>>>>中国人>>>>>>>>>>>>>>>>>フィリピンネイティブ、という序列です。
フィリピン人である自分に自信が持てず、悲しい嘘として自分はスペイン系、ということを言い出す訳です。根拠は苗字がスペイン系だから、というレベルで、具体的にスペインのどこから来た誰の血を引いている、という証拠を持っている人はまずいません。
全員ではありませんが、フィリピン系日本人の大半は元フィリピンパブ嬢を母親に持っている貧困層でしょう。その母親がついた悲しい嘘をそのままプロフィールにいれているだけ、というのが実情だと思います。
そして、フィリピン人エリート層ですらフィリピン人であることを恥ずかしく思っているので、現地国籍を取ったらフィリピン人とはなどと言わなくなるし、フィリピン出身だとも言いたがらなくなることが多いです。
受け入れる側の日本人にもフィリピン人なんて下層、白人様の血が入っているなら、まあ良いだろう、というようなコンプがあるので、スペイン系フィリピン人を母親に持っている、というプロフィールを持つことになるのでしょう。
長年日本はほぼ日本人だけで構成されてきたため、見た目で階層がわかるということはなく、白人様はカッコいい、東南アジア人はダサい、と無邪気に思っているだけで、差別を意識することもなかったのですが、徐々に社会が変わってきて、思っていても口にできないようになってくるだろうと思いますね。
フィリピンで語学遊学してた頃、フィリピン人先生がよく「私にはスペインの血が入ってる。証拠にそばかすがある」と誇らしげに語ってたことを思い出しました。
最近、日本の日比ハーフキャバ嬢がインスタのヘダーへ日本·フィリピン·スペインの国旗をのせているのを時折見かけるようになりました。
元フィリピンパブ嬢の母親の悲しい嘘を信じているのでしょう。又この様なパブ嬢2世が母親と同様に水商売をしてる点も階層は中々変わらないという実情だと思いました。
>元フィリピンパブ嬢の母親の悲しい嘘を信じているのでしょう。又この様なパブ嬢2世が母親と同様に水商売をしてる点も階層は中々変わらないという実情だと思いました。
階級の再生産が日本でも進んできているということでしょう。片親で育った人が暖かい家庭を望みながら自分も離婚することが多いように、親がキャバ嬢だった人はやはりカタギの職につかずにキャバ嬢する、ということなんでしょうね。
フィリピン系日本人で親が富裕層、高学歴という人に会ったことないですね。ほぼほぼ元フィリピンパブ嬢の母と元客の父という構成です。父親がフィリピン駐在中に同僚だった母親と結婚したとか、アメリカ留学中の同級生だった、とか、真っ当な出会いをしているケースはすごく少ないです。中国系、台湾系、ベトナム系は割と富裕層出身の父、国費留学で来日した母、という人も会います。これがイメージ悪化に繋がり、自称スペイン系を主張する要因になっているのだと思います。
シン