じゃあ、悩みの総量

新年はぬるり的な記事から始めます。悩みの総量って、人によって大きく違うわけではなく、似通ったものなのかもしれないな、と思います。同じことでも人によって感じ方も違うし、人によってストレス耐性も違うので、多かれ少なかれ誰もが悩んでいるのだろうと思います。

健康

誰であっても、夜寝る時、このまま起きないのではないか?と思い、死の感覚がよぎって不安になることはあると思うのですが、誰にでも等しく迫ってくる死の恐怖から誰もが逃れることは出来ません。そして、健康を害すと、それがはっきりと自覚することになります。

お金を持っていれば、多少の助けにはなりますし、良き家族、友人に囲まれていれば、少し気が楽にはなると思いますが、根本的な解決になるわけではありません。そして、人は一人で産まれ、一人で死ぬことを思い知ることになります。

心身の健康を失えば、人生は悩みだらけになり、些細なことにイライラして、不安になり、何も楽しく感じず、絶えず迫り来る死の恐怖に怯えることになります。死を受け入れて穏やかになることもあるのでしょうが、なかなか難しいですね。

命あっての物種であり、どんなものもあの世まで持っていけませんし、よほどのことがない限りは死んでしばらくすれば、誰にも思い出されず、この世に生きた証も存在しなくなります。子孫があるなら、遺伝子が残るので、人は子供を欲しがるのかもしれません。

金銭

お金がなければ、本当にイライラするものです。人間はほんの僅かな金銭を巡り、大げんかになることは全く珍しいことではなく、大抵のことはお金が解決してくれます。ほとんどの人はお金の為に働いてますし、お金があっても今の仕事を続ける、と言い切れる人は僅かです。

お金が増えるほど悩みは少なくなりますが、無間地獄に陥る人もいるので要注意です。上には上があるし、お金で買えないものを欲しがるようになるので、比較対象を過去の自分に持っていかない限りは他人を羨むことになります。

金持ち喧嘩せず、とは言いますが、お金があるならトラブルをお金で解決できるので余計なことに関わらずに済みます。補償とはお金ですし、誠意とは言葉でなく金額だ、と言うのは本当だと思います。命の次に大事なものを差し出しているわけですからね。

お金があると思うと、良くも悪くも我慢をしなくなるので、嫌なこと、理不尽なことに対して、あまり抵抗なくハッキリと苦情を言うこともできますし、割とあっさりと諦めたり、些細なことを堪えなくなるのはどうか?と思うことがあります。

家族

血は水より濃い、されど生臭い、とは言いますが、家族とはなかなか難しいものです。自分自身ではないので一定の距離は必要だけど、他人として放置することもできないので、良好な関係を築くのはなかなか難しいものです。

特に血の繋がりのないパートナーを家族に迎えて、良い関係を築くのは本当に難しいと思います。現代社会は選択肢が多く、こんなものでしょ?という諦めがしづらく、もっと、もっと、と相手に求めるようになるので、キリがありません。

子供に自分の人生のリベンジをさせようと必死になる人は多いですが、なかなか自分の思い通りにはならず、偉人、賢人ですら自分の子供の出来、行状に悩む人は珍しくありません。子供は子供で親の名前が重圧で、いじけることもあります。

子供が出来が悪いくらいならまだマシ、グレても、引きこもれば、もっと悩むことになるし、先天的、後天的障がい、病気は努力によって意図的に避けることはほとんど不可能です。そもそも、子供が欲しくても持たず、悩み苦しむこともあります。

親の干渉、時代錯誤な期待に悩んだり、介護で家庭崩壊することもあり、親との関係もなかなか上手くいかないものです。ろくに実家に帰らない、とか、そもそも実家が存在しない人もいます。親と絶縁状態なんてありふれてますしね。

コンプ

ほとんど関係ない話題を無理やり学歴、受験に持って行く人って少なくないですが、学歴コンプは本当に多いです。日本有数の成功者ですら、学歴コンプを解消できてなかったりするので、なかなか根深いな、と思います。学歴コンプがほとんどないトップスクール出身者も上手くいかないキャリアに対してコンプ待ちもいますしね。

貧乏コンプだとか、出身コンプなんかもありますが、生まれ育ちをコンプにしていると、その後の人生で変えることはできません。貧乏コンプがお金持ちになっても、田舎出身コンプコンプが都会生活をしても、元から持っている人を羨みます。

人種コンプもありますね。人類の王者であるアングロサクソン系でも、その中ですら序列があるし、白人ハーフだと、多人種に対する優越感、半分しか白人でないことに対する劣等感からコンプ持ちだったりします。完全なるWASPですら、その中で劣っているとプワーホワイトと呼ばれる差別主義者に変貌したりしますしね。

見た目コンプもありますが、かなり改善できる部類になりましたね。今では美容整形が一般化して、芸能人は当たり前だし、一般人ですらかなり普及してきました。韓国人は有名ですが、日本人も不自然なバランスの顔の人も割と見かけるようになりました。化粧感覚ですね。年齢コンプもこの種類でしょうか?

人間は不完全だから楽しいのに、完全を羨み、不完全を憎み、足りないことに対して延々と恨みつらみを言い続けます。足ることを知る、誰もが知る言葉を実践できている人がどれだけいるのでしょうか?少なくとも私は実践しきれていません。

まとめ

人は何かしらの悩みがあり、その総量はさほど変わらないでしょう。悩みなんて曖昧なものであり、定数なんてありません。だからこそ、その中で序列を作り、自分を比較的上にして悦に浸り、安心しようとします。悲しい人の性だなぁ、と思います。そんなことしても、自分の悩みはまったく解決しません。

自分と違う属性を否定する必要なんてこれっぽっちもないのに、あえて否定しようとすることは自信のなさの現れですし、意見の違いを受け入れられず、反論でなく、個人攻撃、罵詈雑言、全否定に持っていくのも自信がないからです。

自分、自分の考えに自信があるなら、真っ直ぐに自分の考えを主張するなり、批判、反対意見を受け流していられるのですが、自信がないから相手、相手の意見を感情的に喚いて否定することで間接的に自己肯定しようとするわけです。

悩みの種はなくなりませんが、こうじゃなきゃ、ダメだ!っと自分、他人に対して強く思ったところで、その通りになんてなりません。他人の意見は聞いても、自分で考えて取捨選択して、自分が信じることを淡々とやり続けるしか、悩みから逃れる方法はないと思います。

私は需給の話はしますが、これがMustだ!、と言い切ることなどありません。単に需給を見極めた上で判断しないと、需給の悪いことを覚悟なく始めてしまうと、辛くなる、という話しかしてません。そもそも、圧倒的に需給の悪い、文章を書く、ということに時間を使っている時点で私は徹底した合理主義者でもなんでもなく、不合理なことをいろんな思いがあってしています。

そこを勘違いして噛み付いてくる人もいますが、私が思うことを綴るのも勝手だし、バカな駄文を嘲笑うのも勝手です。お互いになんとなく通じるものがあり、オンラインでいろんなやり取りをする。どの程度かは別にしてお互いに影響される。そういうことをぬるりと生きる、と言っているのです。

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シンを絶対に許さない
5 years ago

>子供に自分の人生のリベンジをさせようと必死になる人は多いですが、なかなか自分の思い通りにはならず
>日本人も不自然なバランスの顔の人も割と見かけるようになりました。

この辺は女性だけへの発言を想定しており、女性差別、女性叩き、女性へのヘイトスピーチに当たります
削除、あるいは訂正しなさい

4+
nobunobu
Reply to  シンを絶対に許さない
5 years ago

>>子供に自分の人生のリベンジをさせようと必死になる人は多いですが、なかなか自分の思い通りにはならず

むしろ、夫側のほうが多いと思うのですが、100歩譲って、妻側に多いとしても、この発言のどこが女性差別、女性叩き、女性へのヘイトスピーチに当たルのですか?

>>人も不自然なバランスの顔の人も割と見かけるようになりました。

日本女性も整形してる人が多くなってきたってことでしょう。この発言のどこが女性差別、女性叩き、女性へのヘイトスピーチに当たルのですか?

6+
まぐまぐ
5 years ago

悩みというのは、人生で何かを成し遂げても、常に悩み続けることは避けられないとおもいますし、周りを見ていても悩むことが多い人はいつでも多く悩んでいることが多いように思います。

客体よりも悩む主体の問題(例えば、悩み過ぎないようにどのように生活を設計するか、身体をどのような状態に保つか等)のように思います。

悩み過ぎないよう、または悩まなさすぎることのないよう中庸を保ちたいです。このあたりは東洋思想がよく扱っているテーマのように思います。

2+
マグナム
5 years ago

>序列を作り、自分を比較的上にして悦に浸り、安心しようとします。
→人間は過去や周りとの比較で幸、不幸を判断しがちだと思います。
低収入でも、貧しく育った人なら満足出来ますし、
老いても、元々不美人なら男からの扱いは変わらないのでショックは少ないです。
また、ブータン人や、大航海時代前のポリネシア人は、世界を知らないので、悩みが少なかったのではと思います。

動物ならば、生きてさえいれば勝ちなので、悩むことは無いのかも知れませんね。

3+
何処吹く風
5 years ago

おやおや(失礼!)この記事は、すんなりとツルッと、のど越しのいいウドンか
蕎麦を食べたかのようにスッキリと読めました。おそらく、女性蔑視関連の
話題ではなかったからなんでしょうね。
となると続きというか、もう少し、この話題を深化させたものを読んでみたいと
思いました。たとえば、今回は悩みを量で捉えて書いてらっしゃいますが、
悩みの質という視点や、同じ質と量であっても受け取る人の解決力や
耐性によってダメージが違うだろうし、周囲に支援してくれる人が
いるかいないかで解決に至る道筋が違ってくるということも想像できます。
もし、かなうものなら、part 2 を期待して待ってます。

1+
ブッチャー
5 years ago

「- 同程度の能力や精神力で男性だった場合と比して、どこがどう、女性性を理由に不当に蔑視をされたか- 」
これの説明を一言もできないのに、気に食わない意見があると、
「女性蔑視だ」「女叩きだ」「女性だから見下されてる」 などと平気で捻じ曲げる女性たちが一定数います。世界中にいます。

また、その手の捻じ曲げに対する批判・注意はネットには何年も前から多数あるのですが、
一部女性達は一向に改善できず、同種行為をいつまでも繰り返すばかりです。

私はこの手の女性達を見かけると、強い憤りを感じてしまいます。

なので勝手な要望ですが、何処吹く風さんやその手の女性方には、どうか、そんな捻じ曲げをいつまでも繰り返すような性格を、すぐ治して頂けるとありがたいのです。
そしてもし治すことができれば、私の「悩みの総量」はもちろん、その手の女性達ご自身の「悩みの総量」も、確実に減ると思います。

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