じゃあ、Wantedly-3

私は誰になんと言われようがこのシリーズを継続しますよ!さて、Wantedly第三弾はそのサービスについて考察をしたいと思います。

じゃあ、Wantedly
面白いIPOを見つけたので皆さんと共有したいと思います。Wantedlyという会社で簡単に言うとLinkedInの日本版を目指す会社らしいです。 仲暁子氏 創業者CEOの仲さんは京都大学経済学部を卒業してゴールドマンサックス、フェイスブ...
じゃあ、Wantedly-2
ほとんど反響はありませんでしたが、私がはまってしまったのでシリーズ化することにしました。CEOの仲さんについてはそこそこ書いたので、その周りの人間模様を想像していこうと思います。 萩原学氏 大阪出身、京大電気、情報院の理系の人な...

 

履歴書

WantedlyはLinkedIn日本版を目指しているので履歴書の一般公開をユーザーにさせることが目的です。それによって個人情報を吸い取りつつ、人材のマッチングをさせて雇用者から報酬を受け取る、というのがビジネスモデルです。

調査員の私もWantedlyに登録したんですが、これはFacebookアカウントが必須で他の方法では登録できません。他のサービスだとGmail、単にメールアドレスも認めているのが普通なので、仲さんの古巣への愛を感じますw 単に知り合い特価でサービスを提供させてもらっているだけなのかもしれませんけどw

これで気になったのがWantedly幹部ですら、きちんとWantedlyアカウントに履歴を入れていない人も少なくなく、特に学歴の部分を無視している人は多いです。また、カスタマーサービスレベルになると何も情報を入れていない人すらいます。

Wantedlyは「ココロオドル」仕事をテーマにしているので、ともかく会うことを推奨していて、採用者は履歴書もろくに埋めてない人間と会わなければなりません。これがすごく日本的「意識高い系w」ですが、ビジネスパートナー探しているんじゃないなら人柄なんて二の次で、まずは何ができていくら欲しいか?でしょう?

つまり、日本人は自分の個人情報をさらけ出す事を嫌がる人たちなので、サービスを提供している側のWantedly社員ですら末端になってくると、個人情報を出すのを嫌がるわけです。喜んで出しているのは広告塔役の最高幹部(すでにプライバシーがない公人に近い人たち)、意識高い系の学生、新卒レベルだけです。こんな状態では個人情報は吸えないし、旨みの多いシニアレベルの転職に噛んで大きな報酬を得ることは困難です。

本家、LinkedInを使っているアメリカ人はほぼ全員がかなり細かいところまで個人情報を出しており、アメリカ社会では当たり前だといっていいです。たった数ヶ月のインターン、サマーキャンプレベルですらこと細かく書き込んでいます。今のところ、このレベルに日本人がなる可能性はきわめて低いと思います。

インターン

そんなグダグダに見えるWantedlyがなんとか利益を出すまで漕ぎ着けられたのは「意識高い系w」の学生がWantedlyアカウントでインターンシップ先を探すようになったので、インターンシップを受け入れる企業側とのマッチングが成立してようやくIPOできるくらいの軌道に乗ったようです。

日本のように新卒一括就職が当たり前の会社だと、このくらいの用途しかないのは当然だろうな、と思います。その「意識高い系w」の若者の情報はさほど価値がないし、彼らの労働力を仲介してもそんなに旨みがないのは誰の目にも明らかです。

一人かなり笑った学生がいるんですけど、「承認欲求が行動の原動力です。」「褒められるためなら何でもやります。」「興味があるのは華やかな業界、、、、」「得意なのは英語、専門は特にありません。」と書いていて、痛々しいなぁw、と思いました。思っていても口にしてはならないことがあるだろうし、それを無関係者の温利に駄々漏れの感情を見られているんですよw

まともな学生はこんなサービス使わないですよ。普通に興味ある企業のインターン情報を見て登録すればいいのに、なんで関係ない他人に個人情報をフルオープンにして、オープンリーチみたいな上がり待ちをしなければならないのか理解に苦しみますw 本当に実りある上がり方できるのかよ?wと思います。

その他

名刺管理、チャットなど、ありがちな付帯サービスはありますが、こんなものは類似サービスはいくらでもあって珍しくもなんともないので本業である履歴書を書かせて市場を占拠しないと使う意味はありません。そして、Wantedlyに履歴書を公開しないと就職できないくらいの独占にしないと、LinkedInにはなれません。

やるなら就活、転職ゲームにでも手を出してそこで履歴書を書かせるようなパターンがいいのかもしれません。日本人はゲームが好きなので、ゲームのためなら散財するし、リスクも犯すのでいいかもしれませんね。(仲さん、ゲーム経由案を採用したら私にもストックオプションくださいw)

まとめ

これからの成長がまったく見えなくて、本当に単なる上場ゴール狙いなのかな?、と思えてきました。ダウンラウンドはロックアップを抜くだけの為の擬態でロックアップを抜けたら関係者が一気に売りぬけ、下方修正IRで株価は奈落の底、という余りにも安易な罠なんでしょうか?

IPOセカンダリーとかに手を出す人って、バカなのにやり手相場師気取りの人が少なくないですし、「情弱からお金を吸い上げてファッキューマネー、ゲットだぜ!」というだけのことなんでしょうか?それだとすると、余りにも残念な、残念なIPOだなぁ、と思います。

繰り返しますが、仲さんからの連絡を待っていまーす!w

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松本
6 years ago

記事を読んでgumiを思い出しました。上場ゴール、志は高いスローガン、下方修正の連続、赤字、素人が手を出すと痛い目に遭いそうですね。

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dw
6 years ago

回を重ねるごとの掘り下げおもしろいです!w

登録することによってどれほど個人情報が流出するかわかりませんが、転職文化のない日本では特に、自分が職を探してるということを他人に知られたくないので、登録に躊躇するのでしょうね。
Linkedlnが普及すれば人材サービスも淘汰されると思ってましたが、その日は思ったより遠いのかもしれません。大手エージェントならば、個人情報守って会社を紹介してくれますからね。

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Garfield
6 years ago

ネット上の記事やインタビューを読んだ限りでは、競争心はあっても負ける戦いはしないような人なのかなと思いました。例としては、インタビューでトップを選びたいと言って東大に言及しながらも結局は京大に行ったような点が挙げられます(この連載にもあるように、京大は名前と実利の割りに帰国子女入試が簡単だったのだと思います)。

株主の4番目にグノシー木村氏が入っていますが、助言を受けて仲氏も木村氏と同じような路線を進むのかなと思います。シンガポールに住むかもしれませんね。普段から先々までかなり考える性格で、今後の保険代わりとしたり、投資をしていくために株式の大半を自分で握っているのかもしれません。

自社社員とサービス利用者双方に対しては、かなりやりがい搾取的なビジネスを展開している感はありますが、いずれにしても自社を上場させることはすごいなと思います。

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でら
6 years ago

日本版LinkedInというとブルーオーシャン市場のように見えますが、実際は転職サービス業界なんて大手が既に入り込んでいますし、転職市場で食っている企業や個人はいくらでもいるので、物凄いレッドオーシャン市場なのではないでしょうか。
恐らく競争相手になるであろうR社のガッツ溢れる社員達に、仲女史をはじめとする大学サークル気質の会社が立ち向かうのは、まさしく蟷螂の斧という感じがします。

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