じゃあ、海外就職

海外就職するのもありだと思いますが、やるなら、きちんと準備してほしいものです。

専攻

日本ほど学位に対して寛容な国はなく、ほぼすべての外国で学位と職業は直結しています。文系プログラマーみたいな人はほとんどおらず、応募条件を満たさないので、なることすら極めて困難です。ミスマッチは学校に戻り、学位を取ってくることが求められます。

そして、文系職はその国のネイティブ、マジョリティのものであり、外国人に振り分けられるものは極めて少ないです。つまり、理系学位を持たず、海外就職はかなりの難関となります。極一部の強運、突き抜けたコミュ力などを持っている人以外は相手にもされません。

海外就職が英語圏を指すなら、機電というより、情報の学位を持っていることが有利です。英語圏では製造業が縮小していますので、そもそもの需要が大きくはありません。欧州ならドイツ、スイス、オーストリアのゲルマン系ならありますね。アジアなら多くあります。

バイオ、理論系などは日本でも仕事の選択肢が少ないように、海外でも同じであり、現地人も思うような仕事がないのに、中途半端な外国人がありつける仕事は少なく、あったとしても厳しい条件のものが多くなります。

通常、文系だと、日系、ジャパンデスクなど、日本人がらみの仕事をすることになり、海外の日本人村でしか生きられず、国内転勤に毛が生えた程度の意味合いしかない仕事をすることになります。そして、嫌になり三年以内に帰ってくるわけです。

語学

意外ですけど、語学はさほど大きな問題にはなりません。海外で活躍する為に国際なんとか学部に入ります!だとか言うのは本末転倒であり、専門のない人が語学ができても、需要は限られており、活躍するチャンスはほとんどありません。

当たり前ですけど、語学という観点ではネイティブとそれ以外であり、根本的に差がある上、ネイティブだろうが、専門がなければ買い叩かれるわけで、ノンネイティブなんて相手にもされません。これは日本でも同じでしょう?

日本語のうまい外国人でも、日本語ネイティブには敵わないし、専門がしっかりしているか、奴隷要員くらいでしか雇う日本企業はありません。面白半分で文系外人を雇っても、すぐに持て余して飼い殺し、すぐに退職、という流れになるのがほとんどです。

だから、海外就職するなら専門にやって語学力、文化理解度、差別を乗り越える必要がありますが、ほとんどの人が乗り越えられないから、何の成果もなく帰国するし、帰国した後の生活は行く前よりも悪くなります。

根性

そもそも日本は衰退国家ですが、まだまだ裕福です。アメリカに不法入国してくるラテン系なんかはマフィアに地元を支配され、決死の覚悟で移民しますし、欧州へのアラブ人も似たようなものです。地元で座して死ぬよりは、という悲壮な覚悟でやっているんですよ。

だから、多少の嫌なことがあっても、帰るところがない人、帰るところがある人では根性が全く違うので同じことをやっても成果に違いが出てきます。圧倒的な能力差がないなら気迫、気概の差が命運を分けるものです。

日本のオヤジ社会が嫌、同調圧力が嫌、というのは良いんですが、それがどのくらいの嫌さなのか?という話です。生きるか死ぬか、というくらい嫌なら泥水啜ってでも、海外就職先で粘るでしょうが、感情的なものに過ぎないなら心折れるのは時間の問題です。

残っていても、日本人村で日本人同士で現地人の悪口をこぼしながら、駐在、現地採用で対立しながら、外国にいるだけの人になってしまうなら、日本にいるのと変わらないと思いますね。

まとめ

日本に希望が持てないから海外就職する!というのは大いに結構なんですが、成功例はすごく少ないです。そして、文系はさらに少ないです。社会に出れば、自分の身は自分で守るしかないのはどこでも当たり前ですが、それがアウェイである海外ならもっと如実に現れます。

最も簡単に手に入る身を守る武器は技術です。女性はセックス使って現地人男性を捕まえて居住権、生活費を確保することもできますが、それだって、かなりの努力を必要とします。雰囲気だけで突き抜けて、面白外人キャラで食っていくのも大変なことです。まして、頭脳の明晰さで現地人を管理するなんて、よほどのことがないとできません。

でも、お金さえあれば解決します。駐在が偉そうにしてられるのは本国が払っているお金ですし、お金をたんまり持っていればお客さんでいられます。金持ち喧嘩せず、というように金払いさえ良ければ、誰も文句なんて言いません。

お金がないなら技術しか自分を守ってくれないし、技術がないなら身を削って、セックスを提供するなり、奴隷労働をして尽くすなりしないと、そこにいられないんですよね。

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マグナム
3 years ago

外資系メーカーで日本企業顧客への導入をしていたエンジニアが、本国のプログラム開発に引っ張られていきました。

日系メーカーの駐在と一見似ていますが、買われているのが組織か個人かという圧倒的な差があります。

外資系メーカーの日本子会社に就職し、力を付けてから本国で働くならリスクも無いし、能力も身に付くので非常に良いと思います。
そもそも無理そうなら日本から動かない、やってみて無理でも日本に戻るという選択肢があるのは大きいです。

一部の人にしか出来ませんが、徒手空拳よりは遥かに可能性が高いです。

3+
ラル
3 years ago

過去エントリでも同様の内容を見ました。その通りだと思います。
自分はメキシコで数年駐在していましたが、日本に生まれてよかったと思っています。

現地のトップ校の生徒を見てきて、学生たちは優秀ですが、アメリカで生まれていればもっと才能を発揮できただろうに。と思う自分がいたことに気づきました。出身国の状況によってチャンスの数も変わってきます。日本は相当上位にランクインしています。

それで、語学ですが、ペラペラじゃなくても外国人ボーナスがあることに気づきました。要は、文法めちゃくちゃでも、伝わればOKです。さすがにお金もらってるので、再確認メールで証跡残しと、主語と動詞と時制だけは意識していました。なので、またどっかに駐在行かされても、現地の語学がなんだろうと、気にしていません。

だから、語学ができて~と吹聴している人を見ると、仕事で語れずに可哀そうだな。と思います。
ワーホリなんてもってのほかです。

ぬるりと生きるなら日本でぬるっと生きられるので、ワザワザ捨てるまでもないでしょう。オッサン社会の前で裸踊りだろうがやったったらいいんですよ。尤も、昨今の状況でやると、やらせた方は懲戒処分でしょうが笑

海外就職するなら、ここで○○を極めるんだ!という明確な目的があると、いいですね!

4+
イワノフ
Reply to  ラル
3 years ago

> それで、語学ですが、ペラペラじゃなくても外国人ボーナスがあることに気づきました。
要は、文法めちゃくちゃでも、伝わればOKです。
> 語学ができて~と吹聴している人を見ると、仕事で語れずに可哀そうだな。と思います。

その意見は、あなた自身の語学力が乏しいことの正当化でしょうか。
あえて語学ができる人を貶す必要があるのでしょうか。

恐らく語学力を自慢している人が周りに居て疎ましく感じたのでしょうが、
仕事を語れるかどうかと語学力とは関係がありません。

語学は専門分野とセットになって意味があるというだけで、
この記事は語学を軽視してよいという意図ではないと思います。

日本企業の駐在員という守られた立場にいれば、
語学など伝われば良いのだくらいの意識でも通用することもあるのでしょうが、
リスクをとって現地に飛び込む人がいつまでもその認識では話にならないと思います。

> ぬるりと生きるなら日本でぬるっと生きられるので、ワザワザ捨てるまでもないでしょう。
オッサン社会の前で裸踊りだろうがやったったらいいんですよ。

合う人には心地よいかもしれませんが、僕からしたら日本はクソだと思います。
日本のムラ社会的な精神性が全く合わないのです。

逆に日本が好きな人にしてみれば、日本が嫌で海外に出ようとする人の意図は
およそ理解不能なものに映るだろうと思います。

それに日本は超高齢化&年金問題&南海トラフ地震・首都圏地震のリスクという
いつ爆発してもおかしくない時限爆弾を抱えていて、これも十分海外行きの理由になり得ます。
今までのぬるま湯のような状態も長くは持たないでしょうし、
ぬるりと生きるどころの話ではありません。

若い世代には今後の人生に危機感を持っている人はかなりいるはずで、
この先日本に居続けてまともにやっていけるのかどうかもわからない、
先の見えない不安の中で日々生きています。

僕は専門と語学をさらに鍛えて必ず日本を出ていくつもりです。
日本を出ずにいればまともに生きるのも難しくなる可能性が高いからです。

11+
マグナム
Reply to  イワノフ
3 years ago

イワノフさま
宜しければ、貴殿の海外進出プランをご教示頂けませんでしょうか。

語学は出来るに越したことはありませんが、社内向けの技術職ならば、通じればOKというのは理解できます。

逆に、管理職や渉外では語学が出来なければ役に立ちませんが、仮に語学が出来ても圧倒的に優秀でない限り、わざわざ外国人を雇わないと思います。

>日本を出ずにいればまともに生きるのも難しくなる可能性が高いからです。
→日本が衰退する可能性は高いと思いますが、まともに生きるのも難しくなる可能性は低いと考えています。
日本は散々地震に耐えてきていますし、年金は大抵の先進国でも同様に問題なので、特別日本が危険だとは思えません。

2+
イワノフ
Reply to  マグナム
3 years ago

マグナムさん

>宜しければ、貴殿の海外進出プランをご教示頂けませんでしょうか。

具体的な海外進出プランとしては以下のようなものを考えています。

・第1候補 … カナダ、第2候補 … ニュージーランド
・現在: Webプログラマー、修士(情報科学)、TOEFL iBT 85 / TOEIC L&R 950 / 英検準1級

今後3〜4年での目標・方針
・IELTS Overall 7.0、TOEFL iBT 100を達成する
・海外大学院のデータサイエンス修士号を取得する(※オンラインコース)
・フランス語能力認定試験TEFでレベル3(DELF B1相当)のスコアを達成する
・上記3つ達成し、カナダ永住権を申請。必要なら事前のカレッジ入学・就労も検討

>仮に語学が出来ても圧倒的に優秀でない限り、わざわざ外国人を雇わないと思います。

プログラマ・ソフトウェアエンジニアに関しては世界的に人材不足のため、
超人気企業を除けば、国籍・語学要件が他の職種よりも緩く、採用対象も多国籍に渡ります。
確かに実力は必要ですが、圧倒的に優秀でなければ無理というほどでもありません。
結局は行きたい国のレベル・就きたい分野での人材の需給バランス次第と思います。

>日本は散々地震に耐えてきていますし、

土木学会によると、マグニチュード9の南海トラフ地震が発生した場合、
インフラへの直接被害、経済被害を含め被害総額は1410兆円に上ると試算されています。
この結果を受けて、土木学会会長は『最貧国の1つになりかねない』旨の発言をしています。

また、東海・近畿・四国で震度7、首都圏・九州では5弱〜6強、津波は最大30m、
太平洋沿岸の広域にわたる浸水が想定され、約32万人の死者が出るとされています。

これが実態に近いものだとすれば、治安/失業率の悪化・財政破綻が連鎖的に発生し、
普通の生活水準を維持することも困難です。今までの地震とはリスクが桁違いです。

> 年金は大抵の先進国でも同様に問題なので特別日本が危険だとは思えません。

他国も日本も問題があるから同じというオール・オア・ナッシングの視点ではなくて、
他国と比べて、『どのくらい』問題が大きいのかが議論すべきポイントだと思います。

日本はすでに政府債務残高がGDP比で230%超にも上り、世界最悪となっています。
例えばオーストラリアはGDP比40%ですが、支給開始70歳までの段階的引き上げが予定されています。
その一方で、日本の国会で年金政策の議論が活発に行われている気配はありません。

日本の年金システムは言わば中高年有利のネズミ講なので、若いとき払っていても
老後に支払総額に準じた支給があることは保証されていません。

財政悪化を言い訳に後出しで支給開始年齢が引き上げられるのがオチでしょうし、
我々若い世代が場当たり的な財政政策のツケを払わされるのはあまりに理不尽で、
どうせなら政策のしっかりした、努力の報われる国で保険料を払いたいというのが本音です。

11+
マグナム
Reply to  イワノフ
3 years ago

イワノフさま
お返事ありがとうございます。

>第1候補 … カナダ
→少しカナダに住んでいたことがありますが、日本人への差別も少なく居心地が良かったです。しかし、冬は北海道よりも寒いので、その耐性があると良いと思います。

>現在: Webプログラマー、修士(情報科学)、TOEFL iBT 85 / TOEIC L&R 950 / 英検準1級
→私も同じような感じですが、英語力はここ数年上がっていません。更に上を目指されているのは立派です。
Webプログラマなら国による違いも少ないですし、それなりに需要もあるので良いですね。

>インフラへの直接被害、経済被害を含め被害総額は1410兆円に上ると試算
→地震は予測出来ないので、個人的には野となれ山となれで良いと思っています。海外でも何とか食えるくらいの準備は必要ですが。

>日本はすでに政府債務残高がGDP比で230%超にも上り
→国債所有者は日本人ですし、同等レベルの米国債を持っています。個人レベルの貯蓄率や学力も高いです。また、カナダにはない優秀な多国籍企業もあるので、悪くはないのかなと思います。
日本対カナダでは議論が発散してしまいそうですが、カナダを踏み台に米国に行けるとすれば、完結しますね。

>老後に支払総額に準じた支給があることは保証されていません
→目減りは確実だと思います。しかし、日本はそこまで悪くはならないと私は思っていますので、年金に頼らずに生きられる資産を作って日本で暮らそうと思っています。

最後になりますが、イワノフさんが成功する確率は高いと思います。成功を祈念します。

5+
ラル
Reply to  イワノフ
3 years ago

いい海外就職ができると、いいですね!

1+
かりりん
2 years ago

イワノフ様
しっかりとした考えだけではなく、予定をたてて実践されていて素晴らしいと思います。
アメリカでWeb系プログラマー&エンジニアしている自分から、少し補足情報を。

カナダ、ニュージーランドはよく分かりませんが、昨今、アメリカでは確かにまだまだプログラマー系を含めたITの求人は多いですし、転職もし易いです。ただし、数年前とは少し変わってきている点を挙げさせていただきますと、フルタイム(正社員)の募集が少なくなってきています。プロジェクト単位のコントラクターの募集の方が多くなってきました。

また、よっぽど突き抜けた能力、経験があり、ヘッドハンティングされる以外ですと、日系も含め、就職先企業がスポンサーとなり、ワーキングビザ等の発給は、ここ2年くらいの間にかなり厳しくなってきているようです。

AIやクラウドの台頭で、一番相性の良いのはITなわけで、今後はITだから安泰というのは通用しなくなってきています。
思った以上に早く、この波は押し寄せてきているようです。

アメリカでは小学生の授業に簡単なプログラミングをさせているところがほとんどですし、わざわざビザを発給してまで外国人を正社員として雇うところが少なくなってきていますし、あと数年もすれば、一昔前までワードやエクセルが出来るのが当たり前が、JavaScript, Ajex, Json, Jquery, SQL くらいはIT部署ではなく、オフィスに働く人には出来て当たり前の時代が来ると予測しています。バックエンドもAIやクラウドにとってかわられ、全くポジションがないとは言いませんが、かなり狭き門になるのではないかと危惧しています。
語学に関しては、言うまでもないです。

私は今の10代の人達には、将来IT職を目指すのがいいよ!とはもう言い切れなくなってきています。
でもやっておいて無駄ではないとは思いますが。。。
それにこの波は必ず、アメリカ以外の国にも波及していくものと思っております。

真剣にWebプログラマーで海外就職されるおつもりでしたら、出来る限り早く行動に移された方がいいと思いまして、ひさしぶりにコメントさせていただきました。

7+
しゅうまい
2 years ago

かりりんさん、

いつもながら現場の最前線からの貴重な情報をありがとうございます。

>>AIやクラウドの台頭で、一番相性の良いのはITなわけで、今後はITだから安泰というのは通用しなくなってきています。思った以上に早く、この波は押し寄せてきているようです。

これはやはり、AIによるプログラミングの自動化が進んでいるということではないかと、畑違いながら想像しています。前提条件のフレームが規定されている中で、規定のアウトプットを出力したり最適解を探す作業は、AIが最も得意とするところです。そのような下流工程のプログラミングの仕事は、AIに代替されてしまうリスクに最も脆弱なように感じます。規定された設計書と仕様書に沿って動作するプログラムをエラーを最小限にして書くという作業は、膨大な過去データに基づき瞬時に最適解を見つけられるAIに対して人間は勝ち目がないのではないかと想像します。

>>あと数年もすれば、一昔前までワードやエクセルが出来るのが当たり前が、JavaScript, Ajex, Json, Jquery, SQL くらいはIT部署ではなく、オフィスに働く人には出来て当たり前の時代が来ると予測しています。バックエンドもAIやクラウドにとってかわられ、全くポジションがないとは言いませんが、かなり狭き門になるのではないかと危惧しています。

前述の様に、私はむしろ簡単なプログラミングは要件を設定することで自動で書いてくれるAIが登場し、人間が直接プログラミングを書く機会は減ってくるのではないかと予想しています。一方で、ビジネスのアイデアを起草し、製品・サービスの要件定義をし、設計や仕様を規定してAIに作業をさせる前提条件のフレームを作るまでの、いわゆる上流工程の仕事は、少なくともしばらくは人間が担当するのではないでしょうか。

東ロボ君で有名になった新井紀子氏によれば、少なくとも現状では、数学と統計によって表現できる作業しか対応できないという点が、AIの限界だそうです。SiriやAlexa、ワトソン君は膨大なデータから統計的に正しいと思われる解を提示することで会話が成り立っているように見えているだけで、AIには「意味を理解する能力」が無いという指摘には、はっとさせられました。人間の感情や宗教など、世の中には数学と統計で表現できない事象が多くあり、AIの苦手な分野でのニッチ的雇用を狙ってゆけば、チャンスはあるのではないかと思います。

その観点からすると、今後も雇用需要が見込まれる分野というのは、数学と統計で完全に表現できず、前提条件が明確に規定されておらず、意味を理解する読解力・コミュニケーションが必要となる仕事かと思います。ITであれば、下流工程の雇用は縮小し、起業家や上流工程の雇用需要のみとなるのではないでしょうか。

2+
イワノフ
Reply to  しゅうまい
2 years ago

> かりりんさん

アドバイスありがとうございます。

当初はアメリカでの転職を考えていましたが、H1-Bビザの審査厳格化やビザサポート付きのオファー獲得を考えるとかなり厳しく、STEM Extensionをねらって大学院留学するにも学費が極端に高額で、ビザが取れないリスクを排除できないため、より就労ビザ・永住権取得が容易なカナダに切り替えた次第です。

プログラミング人口の拡大に関しては、あまり心配していません。プログラミングは個々人の適性の有無がはっきり出る分野と考えているので、熟練者の増加の割合はプログラミング人口の裾野が拡大するほどには大きくならないと考えます。SQLはともかく、JSは開発の容易な言語ではないため、当面はフロントエンジニアが開発を担当することになると思います。

とはいえAWSのようなIaaS・クラウドの出現に加えて、AI/機械学習の大衆化もありエンジニア一人あたりに求められる生産性はますます大きくなってきているので、エントリー向けポジションの減少傾向は止まらないだろうとは思います。

そうした状況下で生き残っていくためには、かなりキツイ道ですが、マネージメントと開発を両立できるエンジニア、あるいはフルスタックエンジニアか、スーパーマン的な尖ったエンジニアを目指すしかないのかなと思います。そのためにまずデータサイエンス・機械学習を学んで幅を広げ、いちWebエンジニアから脱却したいと考えています。

> しゅうまいさん

プログラミングの自動化というのは最近のAIの流行以前にも数多く提案されてきましたが、広まった例というのはあまりありません。これは自動コード生成の使い勝手の悪さ、開発の柔軟性の不足という点で需要に沿わず、人手で実装するソフトウェアの品質に勝てなかったからだと思います。

要件定義の際、AIへの指示内容をXMLなりUMLで表現するにしても、結局の所コーディングの形を変えただけです。それをやるくらいならエンジニアが直接コードを書くほうがより早く、細かい部分までケアできます。

複雑な要件のないテンプレ的なシステムでいいならAIを介さずとも既存のパッケージを利用すれば済みます。事実、これまではコードの自動生成よりも、むしろパッケージの利用、またはオープンソースのWebフレームワーク・ライブラリ利用による開発の省力化が主になってきました。一見、AI技術の広がりによりプログラマが即座に駆逐されそうに感じますが、意外とそうでもないのです。

AIは異常検知・物体検知・将棋など、局所的には人間を上回るパフォーマンスを発揮してはいますが、恐らく満足できる水準のコードを自動生成してくれるまでには、相当の時間を要すると思います。当面はコード改善・潜在的なバグ要因検出などのプログラマの開発支援程度に留まると思います。

また、コード生成の自動化を実現する過程で相当数の機械学習エンジニアが必要になるはずなので、エンジニアの専門分野のシフトが進むことになると思います。

8+
しゅうまい
2 years ago

イワノフさん、

なるほど、思ったよりもAIの能力はまだ限定的なのですね。誰しも理解出来ないものを必要以上に恐るように、AIによる雇用に対する脅威も少し誇張されているのかもしれません。

カナダへ移民先を切り替えたのは、現状のトランプ政権下での移民政策を考えると正解だと思います。現状ではNAFTAの枠組みでTN Visaを利用できH1-Bの争奪競争に晒されないカナダ人でさえ、ビザ更新の不透明感や米国での競争の激しさ、生活の質を鑑みて帰国を選ぶ人も多いです。バンクーバーとトロントでは不動産価格と賃料が尋常でないレベルまで上がってきていますので、生活費は米国の大都市と対して変わらないかもしれませんが、ちゃんとした雇用主が見つかればほぼ永住権は確実に取れるという点は大きな違いだと思います。カナダで永住権・市民権を得てから、将来的に米国進出を狙うのもありだと思います。

4+
イワノフ
Reply to  シン
2 years ago

確かにアメリカは社会保障は貧弱で、資産形成は難しく、生半可なスキルでは数年間生き残ることも困難なので、シンさんの言う通りだと思います。ただ、損得勘定を超えて一度はシリコンバレーで働きたいという夢を持つプログラマも多いです。シリコンバレーが一種のブランドとなり、多くの優秀な人材を引きつけているからこそのアメリカのITの強さだと思います。

H-1Bに関してはトランプ政権の審査厳格化の影響で新規取得が難しいのみならず、すでにH-1Bビザを持っている人でも延長が認められないケースが出てきているそうです。H-1Bの年間発給枠は元々8万(うち2万は米大学院修了者の専用枠)しかなく、慢性的に不足しています。そのため、もっとエンジニアを入れたい大企業(MicrosoftやGoogleなど)はカナダにブランチを開設し、そこで外国人エンジニアを就労させているそうです。

個人的にはアメリカは競争も生活もキツイなという印象です。僕自身リスクなしで行けるのなら行きたいが、長期間まして一生居続けるのは無理だろうなと思っています。図らずもカナダにIT企業への就職口が増えた状況下で、在米カナダ人が帰国という選択肢をとるのは必然のように感じます。

1+
Dr Santos
2 years ago

こんにちは、スイスで働いています。
海外主要先進国での就労は、合理的環境で世界中から集まる優秀な人達とともに自分の能力を効率よく向上させることができるメリットがあると思います。日本大企業では、本来重要な戦力になっている筈の中高年社員がリストラされたりしていますよね。欧米では、経験や成果がない新卒が就職に苦労するのとは正反対です。日本企業は、新卒の才能を向上させることなく、逆に時間をかけて潰しているのではないでしょうか?欧米での就労は、長いキャリアにおいて大きな能力の差として顕著に現れると思います。

スイスは外国人にとって人気の移住先なので、世界中から優秀な人材を採用すべく、本社機能をスイスに移す多国籍企業があります。私の会社も、そういった企業の一つです。スイスは大変厳しい労働許可制度を有し、優先度の異なる3つのカテゴリーがあります。最優先度のカテゴリーはEU又はEFTA加盟国の国民、次のカテゴリーが米国、カナダ、オーストラリアなど、最後のカテゴリーが日本を含むその他の国です。いずれのカテゴリーであっても、雇用主は、その外国人をスイス国民よりも優先して雇用する理由を州政府に説得できなければなりません。最優先のカテゴリー以外の外国人は、多国籍企業がグローバルで募集するポジションに応募することになると思います。このようなポジションでは、EU加盟国および米国等を含む主要先進国から応募してくる非常に優秀な層が競争相手となります。ちなみに、駐在員や契約期限の定めのある研究者等は、大幅にハードルが下がるようです。スイスは、基本的に高い税金を長期間払ってくれ、さらにスイスの国際競争力の向上に貢献する高度専門職の定住を歓迎しています。なお、スイスは、米国のような即日解雇はないものの、自由解雇です。

スイスの年収中央値は700万程度です。私自身は、スイスにある米国企業本社の法務部門に属するCounselとして日本の会社員には到達が不可能な待遇で働いています。ちなみに、私の会社ではエントリーレベルのエンジニアで年収1000万ぐらいです。スイスは、息をのむほどの大自然、整備されたインフラ、高い治安、LCCを利用してヨーロッパ各地へ手軽に行ける地理的状況など、生活水準は日本よりも遥かに高いです。大変豊かな国であることを実感します。

1+
DrSantos
2 years ago

こんにちは、スイスで働いています。
海外主要先進国での就労は、合理的環境で世界中から集まる優秀な人達とともに自分の能力を効率よく向上させることができるメリットがあると思います。日本大企業では、本来重要な戦力になっている筈の中高年社員がリストラされたりしていますよね。欧米では、経験や成果がない新卒が就職に苦労するのとは正反対です。日本企業は、新卒の才能を向上させることなく、逆に時間をかけて潰しているのではないでしょうか?欧米での就労は、長いキャリアにおいて大きな能力の差として顕著に現れると思います。

スイスは外国人にとって人気の移住先なので、世界中から優秀な人材を採用すべく、本社機能をスイスに移す多国籍企業があります。私の会社も、そういった企業の一つです。スイスは大変厳しい労働許可制度を有し、優先度の異なる3つのカテゴリーがあります。最優先度のカテゴリーはEU又はEFTA加盟国の国民、次のカテゴリーが米国、カナダ、オーストラリアなど、最後のカテゴリーが日本を含むその他の国です。いずれのカテゴリーであっても、雇用主は、その外国人をスイス国民よりも優先して雇用する理由を州政府に説得できなければなりません。最優先のカテゴリー以外の外国人は、多国籍企業がグローバルで募集するポジションに応募することになると思います。このようなポジションでは、EU加盟国および米国等を含む主要先進国から応募してくる非常に優秀な層が競争相手となります。ちなみに、駐在員や契約期限の定めのある研究者等は、大幅にハードルが下がるようです。スイスは、基本的に高い税金を長期間払ってくれ、さらにスイスの国際競争力の向上に貢献する高度専門職の定住を歓迎しています。なお、スイスは、米国のような即日解雇はないものの、自由解雇です。

スイスの年収中央値は700万程度です。私自身は、スイスにある米国企業本社の法務部門に属するCounselとして日本の会社員には到達が不可能な待遇で働いています。ちなみに、私の会社ではエントリーレベルのエンジニアで年収1000万ぐらいです。スイスは、息をのむほどの大自然、整備されたインフラ、高い治安、LCCを利用してヨーロッパ各地へ手軽に行ける地理的状況など、生活水準は日本よりも遥かに高いです。大変豊かな国であることを実感します。

1+
Dr Santos
2 years ago

こんにちは、スイスで働いています。
海外主要先進国での就労は、合理的環境で世界中から集まる優秀な人達とともに自分の能力を
効率よく向上させることができるメリットがあると思います。日本大企業では、本来重要な戦
力になっている筈の中高年社員がリストラされたりしていますよね。欧米では、経験や成果が
ない新卒が就職に苦労するのとは正反対です。日本企業は、新卒の才能を向上させることなく
、逆に時間をかけて潰しているのではないでしょうか?欧米での就労は、長いキャリアにおい
て大きな能力の差として顕著に現れると思います。

スイスは外国人にとって人気の移住先なので、世界中から優秀な人材を採用すべく、本社機能
をスイスに移す多国籍企業があります。私の会社も、そういった企業の一つです。スイスは大
変厳しい労働許可制度を有し、優先度の異なる3つのカテゴリーがあります。最優先度のカテ
ゴリーはEU又はEFTA加盟国の国民、次のカテゴリーが米国、カナダ、オーストラリアなど、最
後のカテゴリーが日本を含むその他の国です。いずれのカテゴリーであっても、雇用主は、そ
の外国人をスイス国民よりも優先して雇用する理由を州政府に説得できなければなりません。
最優先のカテゴリー以外の外国人は、多国籍企業がグローバルで募集するポジションに応募す
ることになると思います。このようなポジションでは、EU加盟国および米国等を含む主要先進
国から応募してくる非常に優秀な層が競争相手となります。ちなみに、駐在員や契約期限の定
めのある研究者等は、大幅にハードルが下がるようです。スイスは、基本的に高い税金を長期
間払ってくれ、さらにスイスの国際競争力の向上に貢献する高度専門職の定住を歓迎していま
す。なお、スイスは、米国のような即日解雇はないものの、自由解雇です。

スイスの年収中央値は700万程度です。私自身は、スイスにある米国企業本社の法務部門に
属するCounselとして日本の会社員には到達が不可能な待遇で働いています。ちなみに、私の会
社ではエントリーレベルのエンジニアで年収1000万ぐらいです。スイスは、息をのむほど
の大自然、整備されたインフラ、高い治安、LCCを利用してヨーロッパ各地へ手軽に行ける地理
的状況など、生活水準は日本よりも遥かに高いです。大変豊かな国であることを実感します。

4+
Y
Reply to  Dr Santos
2 years ago

Dr santos様
>>日本大企業では、本来重要な戦力になっている筈の中高年社員がリストラされたりしていますよね
→おそらく背景としては、日本の大企業の多くは考えることが要求されないからだと思います。むしろ自分の頭で考えることが足かせになってしまうことが往々にあります。宮廷院卒の若手社員にエクセルへのデータの打ち込みを延々とやらせるメーカーなんてざらです。上司の言われたと通りに、疑問を持たずに手を動かせる人が好まれるのです。よって手を動かすだけならば、当然元気で、給与も少なくて済む若い人が好まれるのです。
よって手を動かせなくなり、ふんぞり返るしか出来ない、そして若手が発案したアイデアの粗探ししか出来ない中高年はお払い箱になりやすいのだと思います。
四十後半から五十代に差し掛かり、、運よく幹部になり自分で方針を考えることが出来るようになるころには頭脳の柔軟性はとっくに失われています。90年代前半まではそれでも中高年が経験によって蓄積してきた勝ちパターンがそれなりに有効だったと思うんですよね。しかしIT、データ分析の普及によって、そうした経験よりも精度の高い分析や予測が一定範囲で可能になってしまいました。さらにコンサル業が本格的に浸透したのも90年代からだっと思います。そうなると考えることや分析自体を外注できてしまうようになっちゃったんですよね。そうなると中高年の存在意義は言わずもがなです。必要とされるのは決断が出来る人、その決断に責任が取れる人だけとなります。
日本の労働生産性の低さもどうやらそんなところにあると思います。
コンサル会社のあるあるエピソードで、一週間プロジェクトで缶詰で、毎日二時間睡眠だったとか時々耳にします。しかしながら、そもそも何で外部の人がそんな思いしてまでやるの?という違和感や疑問がいまだに払拭出来ません。本来そこまで身を粉にしなくちゃならないのはコンサルティングを依頼した会社の経営幹部というなんじゃないの?と感じます。自分たちはさっさと帰って、コンサルタントの成果発表を聞いたり、分析レポートを読みこむことって仕事なのでしょうか?当事者って一体誰なのでしょうか?
貴殿のようにプロ意識を持って会社と対峙している人から見たら、日本企業の大半は目も当てられないでしょう。

3+
Dr Santos
Reply to  Y
2 years ago

こんにちは。Yさんが述べられた非常に興味深いご経験について、私の会社と比較してみたいと思います。ちなみに、私の会社は、スイスに本社機能があるものの、スイスの一般企業とは異なるバリバリの米国大企業である点に御留意ください。

>おそらく背景としては、日本の大企業の多くは考えることが要求されないからだと思います。むしろ自分の頭で考えることが足かせになってしまうことが往々にあります。宮廷院卒の若手社員にエクセルへのデータの打ち込みを延々とやらせるメーカーなんてざらです。

-> なかなか、衝撃的な話です・・・・。日本企業は、個々の従業員の職務内容が雇用契約書で定めされていないため、仕事内容に対する時給の経済的合理性を全く考慮していないように思えます。私の会社では、そういった時間がかかり、かつ社員でなくてもできる仕事は絶対に外注です。今の会社に入ってからホテルやフライトの予約といった雑用はアシスタントがしています。日本からの引っ越し、現地への適応、住む場所の紹介、各種手続き等は、会社が提供する移住プログラムに含まれており、社員は最初の出勤日から仕事に専念できます。つまり、会社のメッセージは、社員は余計なことに煩わせることなく、給料に見合った成果を出しなさいということですね。

>上司の言われたと通りに、疑問を持たずに手を動かせる人が好まれるのです。
->これも全く逆ですね・・・・。私の会社では、上司や他部門の高い役職の人に、質問や提案を積極的にして、自分の存在をアピールできなければ生き残れないです。ちなみに、これは一般にアジア系社員の多くが苦労する点です・・・。

>よって手を動かせなくなり、ふんぞり返るしか出来ない、そして若手が発案したアイデアの粗探ししか出来ない中高年はお払い箱になりやすいのだと思います。
->私の会社では、昇進するほど更に成果に対するプレッシャーがかかり、激務です。したがって、さらなる昇進を希望するか、あるいはワークバランスを重視するか、各自が会社に希望を述べることができます。

>必要とされるのは決断が出来る人、その決断に責任が取れる人だけとなります。
>当事者って一体誰なのでしょうか?
->この点、米国企業(本社)は非常に明快です。各社員には会社に大きな影響を与える重要なプロジェクトや案件がまかされています。彼らの仕事は決断することであり、その結果に対して各自が責任を負います。日本企業の稟議書のような責任分散システムはありません。私は、タニタや東芝の経営者が、あたかも外部要因のせいであるとして経営責任を全く取らない態度を取ったときには大変驚きました。責任を取るということは、プロとして最初に学ぶことなのに、クビにならずトップになってしまうとは・・・。今の会社では、私が担当している案件に関して外部専門家がミスをして案件の成果に影響がでた場合であっても、その外部専門家を使った私の責任が問われますね。

5+
Dr Santos
2 years ago

Dr Santosです。初投稿で、やってしまいました・・・・。スイスからの投稿が反映されなくて、ブラウザや接続環境を変えて試したものの、うまくいかず諦めて一夜明けたところ、同じ投稿が3つも出現しました。どうも、すいません。

2+
HR Person
2 years ago

後、海外就職にはビザが第一条件ですね。これがないといくら理系でも日本から仕事を得るのは難しいです。

気になったのですが、このブログで「文系」とはどんな学部を指してますか?文系と言っても、文学部だったり、外国語学部だったり、国際教養学部だったり、法学部だったり、経済学部だったりと色々ありますが、ぬるりさんは具体的にどの学部をイメージしてますか?

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HR Person
Reply to  シン
2 years ago

国によっては、たしかに文系理系問わず需要がある職種であれば、永住権を得られるところもありますね。カナダは、州にもよって永住権を得られるルートがあって、ホテルの受付とかレストランサーバーでもチャンスがありそうです。

事務系での海外支社転籍は、マネージャー以上が好まれるのですね。

例えば、外国語学部と文学部は似ているようで違います。前者はコミュニケーション中心に学び、深く学びたければ言語心理学などの分野に繋がります。文学部は文字通り文学を純粋に研究する学部になります。

経済学部では会計/財務を学んだり、法学部では自国・他国の法律を深いところまで学べます。心理学部では、カウンセラーになったり臨床心理学者になる道もあります。

学校によっては、文系でも単位取得に厳しく勉強しないと卒業できないところもあります。必ずしも文系だと専門性がないとは言い切れないと思います。

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Y
2 years ago

Dr Santosさん
お返事ありがとうございます。貴殿が述べられたことが、通常の感覚であると思います。日本がずれているだけだと思います。

>仕事内容に対する時給の経済的合理性を全く考慮していないように思えます
→その通りです。正社員が出張費用の精算に午前中丸々費やすとか課長が部門の机のレイアウトをcad書いて考えたりとか、貴殿がご覧になったら腰を抜かすようなことが多々あります。
>上司や他部門の高い役職の人に、質問や提案を積極的にして、自分の存在をアピールできなければ生き残れない
→日本の会社ではそんなことしたら下手したら左遷されます。日本の会社の管理職はプライドが無駄に高く、若手が意見をすること自体に自分の権威に傷をつけたと被害妄想に陥る人が多々います。くだらない指示でも従順にこなす人が出世しやすく、それで出世するような人なんて結局何も考えられないので組織はどんどん落ちぶれて行きます。

>昇進するほど更に成果に対するプレッシャーがかかり、激務
→プレッシャーのかかることは若手に押し付けて給与だけはしっかり貰うんです。これでは若手のモチベーションは上がりません。

>彼らの仕事は決断することであり、その結果に対して各自が責任を負います。日本企業の稟議書のような責任分散システムはありません。
→何か提案や相談をしても、それでは皆を呼んで会議で決めようと提案されるのがオチです。結果的に責任の所在があいまいでいい加減な結論になることが多いです。自分が責任者であるという当事者意識が薄いので、真剣に考えないのです。野球に例えると、外野にフライが上がって、皆がそこに集っても、誰かが捕球してくれると勝手に期待して誰も捕球しない例が適当かもしれません。逆に一人しかいなければ自分が捕球しないとアウトにならないので必死に球を追いかけます。

立ち入ったお話で申訳ないのですが、差支えなければ貴殿がスイスの会社で働くに至った経緯などご説明いただけますと幸いです。私自身日本の会社に未来を感じにくくなり、海外の会社に興味を持ち始めているところです。

2+
Dr Santos
2 years ago

Yさん、こんにちは。
>スイスの会社で働くに至った経緯などご説明いただけますと幸いです
① 工学修士取得後に分野を転向し、尖がった研究で注目を浴びて博士(理学)を取得 
② 大学研究機関で研究に従事。立案した国際研究プロジェクトでファンドを獲得しリーダーとして成果を出す。米国大学・欧州研究機関に客員として滞在。その時の経験から、日本人の文化的背景が成長の妨げになっており、日本は競争に負けると予想するようになる。
③ 科学技術知識および論理的思考力を生かして法律分野に転向し、実務経験を通じて土台を築くべく事務所に転職。
④ 訴訟で危機に陥っているオーナー企業に転職し、CEOの右腕として今までの流れをひっくり返して勝ち始め会社を救う。
⑤ 英国のヘッドハンターから紹介された今の会社のポジションに応募し、転職。
私は、自分の能力を発揮して目立った成果が得られる、又は、その成果に繋がる能力を得られる職場しか興味がありません。もし、得るものはないと感じるようになったら、時間を無駄にしないために急いで転職します。これは欧米主要国のホワイトカラーにとって一般的な考え方です。
インパクトのある成果を効率よく得るには、競争的環境で突出した成果を出すか、あるいは危機的環境で形勢を一気に逆転させるといった成果を出す必要があります。ただし、そのような環境は大きなリスクを伴い、更に日本社会は失敗したときのリカバリーが米国に比べ大変困難です。したがって、多くの日本人にとって躊躇するキャリアだと思います。しかし、大きなリスクを伴う転職を通じて自分に投資することは、不確かで変化の激しい現代情勢で大きなリターンを得るために必要なのかもしれません。

5+
Y
Reply to  Dr Santos
2 years ago

Dr Santosさん
ご回答ありがとうございます。卓越したご経歴、高い問題意識。こうした方が日本でもっと活躍して欲しいと思いつつもおそらく日本では活躍できる土壌がないであろうことに無念さを感じます。

>>米国大学・欧州研究機関に客員として滞在。その時の経験から、日本人の文化的背景が成長の妨げになっており、日本は競争に負けると予想するようになる
→日本の会社のみならずアカデミズムにも停滞色が色濃いと感じています。若い方の学術論文の中には革新性や先進性よりも教授や学界からの突っ込みをヘッジするための統計的優位さの検証に論文の多くが割かれているものが散見されます。
もちろんある化学反応や生体反応が偶然ではなく、反応物質によって生じたことを厳密に検証することは必要不可欠ですが、若手研究者がそれに多大な労力をかけすぎていないかとの懸念を抱いております。
教授やオフィシャルな研究員のポストは限られております。そして待遇の非常に低いポスドクや助手は大学や教授に認められて早く待遇のupを図りたい。そうなると革新性よりも手堅さが優先されるのはやむ無しなのでしょう。こうした現況では海外と戦える研究者が日本のアカデミズムから芽生えにくいのは当然です。
日本の科学技術が空洞化しつつことに大きな憂いを感じてしまいます。

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