トヨタが職位を減らそうと必死になってますが、世界的に役職の乱発があまりにも増えすぎた、と言えると思います。もはや、職位を見てもどの程度の権限を持っているのかわかりません。
乱発
フラットさを売りにしていたGoogleですら新卒エンジニアにAPM、アソシエイトプロダクトマネージャー、と名乗らせているように、組織が大きくなると役職の乱発が避けられなくなります。
単にマネージというなら担当を持っているならマネージャーとは言えるでしょう。営業ならアカウントマネージャー、技術ならプロダクトマネージャーとは言えなくもないです。主担当者であることを示しているのでしょう。
銀行に至っては主任、係長クラスにVPと名乗らせてますから意味不明ですよね?ちなみにGoogleではVPは日本で言う常務役員でしょうか?SVPで専務役員ということになります。これもかなりの人数いますので絶対的幹部とも言えません。
社内取締役はオーナー、社長だけで、せいぜい身内は2-3人だけ、後は社外取締役、という形は増えたと思います。でも、経営陣がVP、副社長という名目の人が何十人もいたら何が何だかわからないです。
転職
これほど役職が乱発されるようになったのは転職回数が増えたからでしょうか?2-3年に一度、職場を移るのが珍しくなくなり、常に次を意識して動くようになるとハッタリかましてなんぼ、になってしまいます。
学位も同じで、修士くらいは当たり前、博士だって珍しくなくなってきていて、学歴も信用できなくなってきています。査読のある博士はともかく、マスターコレクターというような修士をいくつも持っている人だと意味わかりません。
LinkedInを見ると、リーダー、マネージャー、ディレクター、がウジャウジャいます。実際に実情を知っている人の履歴書を見ると、嘘スレスレのことを書いていることが本当に多く、部下のいないマネージャーどころ、ディレクターすらいますね。
現実
結局、所属業界で確かな成果を出し、引き抜き、紹介が得られないようではひたすらハッタリかましても意味ないと思いますが、騙される人がいるからギリギリまで盛るんでしょうね。
シニアレベル、実際に数人の部下を持つ立場になると、半年から一年くらいの試用期間があり、契約解除可能オプションをつけるか、過去の同僚へ問い合わせが行くのは当たり前だと言えるでしょう。履歴書見てもわからないですから。
いくら着飾っても半年も一緒にいれば、成果を出せるかどうかくらいは判断されるし、成果の可能性が見えなきゃ契約解除でしょうし、3年以内に成果出さなきゃ解雇は当たり前だと思いますね。
まとめ
そのうちトヨタもGoogleみたいに訳分からない役職を乱発するようになると思います。それが悲しい人間の性てあり、実力で黙らせられないとハッタリで切り抜けようとし出すものです。
誠意とは言葉でなく金額、という名言を吐いたFuckdome選手ではないですが、役職、学位なんてお金の前には無力であり、そんなものに惑わされず、お金を追求するべきでしょうし、一定のお金があるなら自分が納得しているかを優先させるべきだと思いますね。
衣食足りて礼節を知る、というのもまったくの正論であり、お金のない奴がやり甲斐を主張しても説得力がありません。そして、必要なお金がいくらなのか?は自分しか知りません。他人に対して着飾る前に自分の内面と向き合うべきですね。
親会社は年功序列で課長クラスまで役職 を与える感覚ですね。
子会社だとポストがないので役職と権限が一致なんですけどね。
日系IT(笑)大企業で働く平社員(転職組)ですが、年収900万の30前半リーマンです。コロナの影響でリモートワークメインとなり、居心地が良く、転職する気が起きないです。更なる年収UPを狙っても税金でとられますし、動くインセンティブが見当たらないですね。
転職者も積極的に受け入れており、マネージャークラスで入社できれば1200万は確実ですね。ただ、2~3時間の面接で何を見抜けるのでしょうか。試用期間も2カ月ですし。この記事で書いているのはグローバル視点だと思いますが、少なくとも私が過ごす日本国内は激緩ですね。こんな気概ですとイノベーションも起きませんが、一個人として見た場合、変に行動を起こす未来と現状を捨てるリスクを天秤にかけた場合、やはり現状に甘んじるのが得策だと感じています。
やりがい求めるなら余暇でやればいいんですよ。どうしても、心血注ぎたかったら休職して逃げ道を作ってから、期間を区切って行動し、結果でなければ諦めた方が良いです。少なくとも30代以降はオッサンが夢追いかけてちゃダメなんです。
>やはり現状に甘んじるのが得策だと感じています。
時間の問題で年金支給は70歳からになると思いますし支給額も相対的に減るでしょう。仮に30年現状に甘んじても逃げ切れる保証はなんでしょうか?50代なら甘んじていても良いと思いますし、変化の遅い業界なら40代半ば以降でも逃げ切れるかもしれません。
>少なくとも30代以降はオッサンが夢追いかけてちゃダメなんです。
夢を追いかけるのでなく、身を守る為に行動をすべきだ、と書いています。起業しろとも、転職した方がいいも言っておらず、今の勤務先にいるにしても最悪は見越して立ち回るべきでは?ということです。
グローバルスタンダードからかけ離れている日本企業がいつまで持つのか不明です。日本の30年前はアメリカを抜く、と息巻いていたんですよ。30年後を見通せるわけないですが、少子高齢化を見るに、悪くなることはあっても良くなることは考えづらく、それを見越して準備しないと後ろから叩き斬られます。
シン
シンさん
駄文に返信ありがとうございます。内容拝見し、振り返っていたのですが、海外赴任経験があったり、有能な若手は会社をやめていく傾向にあります。良い機会をいただけたので、身を守る術を考えていきたいと思います。ありがとうございます。
それは良かったです。現状に甘んじて得になることはありません。身を守る術を模索し続けないと、状況の変化に対応できなくなります。それは私も含め、どんな立場の人も同じだと思います。
シン
タイトルインフレが欧米系企業で甚だしいのはその通りで、特に金融やITなどの知的人材集積形の業界で顕著だと思います。ディレクターやVPがうじゃうじゃいるのはまだいい方で、最近の傾向では上層部レベルでもよくわからないタイトルの重役?が増えているように感じます。一昔前まではオフィサーレベルのタイトルはCEO、COO、CFOくらいだったのが、最近になってCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)が多くに企業で加わったのはまだ分かるのですが、チーフ・クライアントリレーションズ・オフィサーとか、チーフ・カルチャー・オフィサー、チーフ・エヴァンゲリストだとか名乗るよくわからない人達に遭遇することが増えました。一方で、労働集積型の業種では平社員が沢山いる傾向が強く、VPのタイトルは少なくとも部長級以上のかなり上の地位だったります。
知的人材集積形の業界では、雑用をさせるような平社員に対する労働力ニーズが低い一方、即戦力の中堅経験者をインフレタイトルと高額報酬で多めに雇っているので、社内の人口ピラミッドの形がアーモンド型?のような尻すぼみの形になる傾向があります。パワポ作成や財務モデルを回す位の雑用であれば、多くの場合トップスクールの新卒がチームに1、2人いれば事足りるので、このような業態ではエントリーレベルのポジションよりも中堅以上のポジションの方がむしろ多くなってしまうのでしょう。昔に比べてエントリーレベルの仕事への門戸が狭くなっていると言うことでもあり、今の若者は大変だなとよく思います。