じゃあ、独占

近頃、独占禁止法なんて名ばかりになりつつあり、勝者総取りが当たり前になりつつあります。

SNS

マイクロブログ型のSNSはフェイスブックの一人勝ちです。中国政府のフェイスブック、ブロックで生き長らえている中国のレンレンも業績は全然奮いませんし、米ツイッターも陥落寸前の酷い有様です。日本のミクシィなんてソシャゲ屋になってますね。

チャット型の中国、騰訊は好調ですが、これも中国人以外は使ってないんだから先は見えてますし、韓国系日本企業、ラインも普及は中国を除くアジア止まりで、フェイスブックメッセンジャー、ワッツアップ連合軍の一強に近いかな?と思います。

画像に特化したSNSのSnapchatもフェイスブックグループのInstagramの知名度に敵わず、株価、業績もなんとも言えない感じで、徐々にフェイスブックに外堀を埋められていくのかな?と思います。

こうなると、アメリカ政府の圧力以外に敵はなく、ケンブリッジアナリティカのフェイスブック不正プライバシー情報使用も、有耶無耶にして、神に選ばれた男、マークザッカーバーグ氏は乗り切ってしまいましたし、今のところ無敵です。

プラットフォームが携帯電話から次世代機に移行しない限りは他社がSNSビジネスでフェイスブックの牙城を崩せるとは思えず、なんだかんだと叩かれましたが、しばらくしたら忘れられているような感じになるんでしょう。

イーコマース

アマゾンはガチガチに独走態勢になり、北米以外の地域ですら、トップに立ち始め、日本でも楽天はもうダメかな?という感じですし、後発のヤフーショッピングなんてもっとダメでしょうから、ジワジワとアマゾンに食っていかれるんでしょうね。

中国ではアリババの一人勝ちですが、これは中国が独占的な力を持つ外資を絶対に受け付けないからですし、投資がうまくいっている、という事もあります。マイクロペイメントが中国人気質に合ったので、アリペイもガツンと大きくなったし、タオバオもいい感じです。

インド人って、英語もわかるし、お金を絶対視するので、儲かるなら、割と簡単に外資に降ります。だから、フリップカートもウォルマートに売ってしまい、インド市場でアマゾン、ウォルマートのアメリカ勢同士の対戦になっていますね。アマゾンが勝つのだろうと思います。

アマゾンがあまりに勝ちすぎると、流石に各国の当局が黙ってないとは思いますけど、やはり、マスメリットがモノをいう世界で、圧倒的に先行して来たアマゾンに勝つのは難しいですね。何か明らかに画期的なやり方をしないと、局地でも勝てないと思います。

検索

とっくに一強になっているのに、グーグルは叩かれないですね?ロビー活動が上手くいっているのと、ブランドイメージが物凄くいいので、それに誤魔化されている感がありますが、握っている情報はフェイスブックとさほど変わらないくらい危険なものです。

ヤフーはアリババ、ヤフージャパンの株を管理するだけの会社になってしまいましたし、ヤフージャパンも検索はグーグルを使っているので、完全に寡占状態ですが、誰も文句言わないです。

中国は百度がありますが、これも中国政府が散々嫌がらせをしてグーグルを撤退させて今があるわけで、グーグルよりも凄いわけではありません。中国政府の検閲システム、金盾を考えると、外資に検索を任せるわけないんですよ。

その意味で私はグーグル様が恐ろしいですよ。多くの人がグーグル様の持っている情報が垂れ流されたら、自殺したくなるくらいショックを受けると思います。フェイスブックは止めることが出来ても、グーグルを止めるのは相当難しいです。

ライドシェア

世界中のライドシェアはソフトバンクグループになっており、こんなの独占禁止法に引っかからないの?という感じですけど、どういうことになるんですかね?タクシーとの競合があるので、ライドシェアはセーフってことでしょうか?

だって、アメリカのリフトもアリババ、DiDiの出資を受けてますし、この二社はソフトバンクグループなんですよ。つまり、間接的にソフトバンク傘下ってことですし、東南アジアではUberがグラブに事業売却したので、実質一社しかありません。インドのOlaもソフトバンクグループなんだから、Uberと競争する意味がないです。

どういう決着になるんでしょうか?ライドシェアは良いアイディアだけど、独占はダメだと思いますよ。市場に一社しかないのに適正な価格設定が保たれるんでしょうかね?まぁ、ライドシェア各社は赤字を垂れ流しているので、これ以上の競争はアイディアそのものを壊しかねないので、うーん、という感じですね。

フェイスブック、グーグルと違って、あまりにも直接的過ぎるので、利用者の反感を買うような気がしましますし、シンガポール人は独占で価格が上がる!っと怒ってます。まぁ、今までが電車で行くより安いようなプロモーションをしてたので、異常とは思いますけどね。

この分野はローカイズされた国産サービスが少し出たり消えたりするだけで、独占禁止法の網をすり抜けるようなやり方で浸透して行くのだろうと思います。自動運転まで含めたインフラ開発を考えると、一強にならざるを得ないし、各国の当局がいくら嫌がっても、対抗馬がまともにいないなら、やりようがないです。

まとめ

なんか、勝者総取り時代って、企業と国の戦いみたいになって来て、プラットフォームを占拠する企業を政府が規制によって抑えて行くし、国策ファンドがハイテク銘柄を買ってもいるので、代理戦争みたいになりつつありますね。裏では凄まじいせめぎ合いをしてます。

こんな時代だと、デファクトスタンダードになるアメリカの優位は動かないとも思います。巨額の先行投資して市場を占拠してから黒字化するのだから、資金を集めやすい、実験市場の大きいアメリカが最強で、次が中国、インド、と日本は蚊帳の外です。まぁ、欧州も同じなので仕方ないです。

だったら、資金を突っ込んで支配してやるよ!っといえ孫正義氏のやり方は日本人ができる唯一に近いやり方で、シンガポール、サウジアラビアなんかは政府系ファンドがソフトバンクみたいなことしてますから、小国は国を挙げて投資に取り組むべきでしょうが、日本の年金ファンドは冴えませんね。

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松本
6 years ago

日本の年金ファンドにはシンさん程の知識も情熱も無く、責任を取るつもりもないので大きく勝負を掛けられないのでしょう。

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Liong
6 years ago

シンさん、ロシアのテレグラムについてどう思われますか?
ロシアは、Yandexという独自の検索エンジンがございますよね?

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Liong
6 years ago

ライドシェア事業に関しては、ウーバーとの合弁であったと記憶しております。
中国のBaiduとは異なり、設立年代はGoogleと同じ時期であったと思います。
キリル語圏では、Googleよりもシェアを確保しているはずです。キリル語独自の検索エンジンを開発したことが大きかったと思われます。
テレグラムに関しては、ロシア版FacebookであるVKの創業者が設立したサービスで、高度なセキュリティおよび暗号化技術が搭載されているのが特徴です。
最近では、WhatsAppのユーザーがテレグラムに流れている様です。

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