じゃあ、ダメな会社

ダメな会社ってある共通点があり、こだわるべきところにこだわらず、こだわるべきでないところにこだわるので、メチャクチャなんですよ。

5S

製造業で言われる5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)って、基本中の基本ですが、標語として残っているだけで、まったく出来ていない会社が多く、これだけ出来ていれば、まったく的外れなことをしていない限りはきちんと売上、利益を上げていけるだろうと思います。

5Sって、ほとんど同じことを言っています。何がどこにあるのかをきちんと理解するためにきれいにして、それを習慣にしよう、ということであり、業種が何であれ、巨大企業だろうが、個人零細だろうが、個人の家庭だろうが、これがしっかり出来ていない組織は無駄だらけで、収益を上げられる体制になっていないといえます。

新しく事業を立ち上げて、それから収益を上げるのは難しいですが、それ以前の問題で、すでにある売上、利益をきちんと守っていく体制が5Sであって、それが出来ていないと、新しいことが出来るわけないのです。ゴミだらけの家に住んで、いくらのお金がどの口座に入っているのかすらわからない人が起業なんてできるわけないし、今の仕事をきちんと続けていけるかすら怪しいところです。

組織

アホな会社って、そんなに社員数もいないのに、どんな権限を持っているのかわからない役職が無数にあるだけでなく、何をしているのかわけのわからない部署いくつもあり、兼任だらけ、更に異動だらけで、何が何だかわからない状態になっていて、個々人が目の前のことをこなすために勝手に動いています。

きちんと組織体系(Reporting line) がないから、上司は管理、教育もしないし、同じチームで情報共有もしません。だから、同じ顧客に別々の担当がアプローチして、同じ目標に向かって動いていません。その手の組織は権限、その報酬がはっきりしないので、面倒を見る責任、メリットもないので、自分が持っている小さな利権を自分のものにしようとするわけです。

これって大企業ですら、やっています。本社営業、事業部営業みたいに同じ営業が別々にいて、同じ顧客に別々に訪問して、新規受注活動するとか、平気でしているのが日本企業です。だから、やたらと間接部門が多くて、無意味に顧客訪問ばかりをして、遊ばせていたり、残業させているんですよ。

情報

わけのわからない社内官僚が経営企画、だとか名乗って、意味のない社内資料をシコシコ作っているのに、情報の階層化が全然されておらず、何がどこにどのくらい売れているのか、何がどのくらいの利益貢献をし、コストがかかっているのか、がデータベースに組み込まれておらず、すぐに経営状態の見える化が全然出来ていないのです。

更に誰がどこにどこまでアクセス権限を持っているのかも、ルールがはっきりしていないので、平社員が経営機密情報のサーバーにアクセスできたり、逆に他部署のサーバーに一切アクセスできないので、いちいち頼まないと、従業員なら誰でも知っているべきような基本データも自分の権限で見られない、とかちぐはぐなことをしてわけです。

どうでもいい資料を作る暇があったら、システムを組んで、社内イントラを統合して、必要な時に必要なデータを最新の状態で抜き出せるようにすべきです。会議の必要な資料はそのシステムからそのつど抜き出せば、30分もあれば、資料作りなんて終わるのに、経営企画会議wとかに社内官僚が徹夜して作業しているのが日本なんですよ。

これは霞ヶ関の官僚も同じことをしていて、国会議員の答弁の為に意味のないシコシコ資料を作るのでなく、国益になるような行動をすべきですよ。例えば、同じ業界に乱立している企業を上手く統合するために、企業経営者と打ち合わせを重ねるべきではないでしょうか?こういうのは資料だけ突きつけても、動くわけないので、人が調整しなければなりません。

まとめ

日本企業なんてアホ企業ばかりで、先進国の人間だけでなく、発展途上国の人間にすら馬鹿にされているんですよ。シンガポール人は積極的に日本企業なんて行きたがらないし、周辺諸国の人間すら、無駄な仕事ばかり、ワークバランスが悪く、企業としても成長していない、とか鼻で笑われているんです。

仮にはいっても、優秀な人間は辞めるので、簡単に解雇されない、という点だけを利用して、ダラダラ、やる気なく給与だけ受け取る人、長くいることで結果がなくても昇給、昇格する、というだけで在籍する使えない人だらけになります。シンガポールの日本企業で優秀なシンガポール人を見るのはいないわけでないが稀です。その多くが学歴がイマイチのため、学歴重視の現地企業では評価されないことが多いです。あとは欧米系外資のドライさが受け入れられない、とかですね。

私も日本人なので、悔しいけど、負け惜しみでつまらないことを言い返すのでなく、数字で圧倒してやるしかないんですよ。インデックスが30年前の水準を抜けない状態から抜け出して、世界に羽ばたく日本発の新興企業をガンガン出してやるしかないのです。その為に無駄なことを止めて、必要なことにお金、時間をつぎ込んで、集中投資するしかありません。そうすれば、彼らが日本企業に頼むから入れてくれ、と土下座するでしょう。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、ダメな会社” への 18 件のフィードバック

  1. 私自身だらしないので紙媒体ってのがあると片付けられないです。少なくとも部屋は片付けてないですが会社では綺麗好きです。仕事の机は、ミニマリストになっており、終わった資料はすぐにシュレッダーです。
    なので、必要な書類は最低限にしてあとはPCのフォルダに保存します。あとは大学ノートと手帳です。
    ルーズリーフもプリントも苦手で学生の頃からバラバラにしてしまうのでノートを見やすく記入するのが好きです。

  2. 取引先の商社に発注したら、コールセンターの対応者と営業者と発注者の担当がそれぞれ違っていて誰になにを話していいのかわからない会社とやり取りしたことがあります。
    時間がかかるし、無駄に高いのでできるだけでした。
    日本の大きな会社だったので大丈夫かな?と思いました。

    1. 紙媒体なんて、何が何だかわからなくなるのに、なんで溜め込むのでしょうか?机の両隣が紙の山積みになっていたら、仕事なんてできる状態ではないと思いますね。

      シン

  3. 日本が30年前の水準から抜け出せない点について面白い動画があったので共有します。

    https://sakamobi.com/news/nippon-suitai

    世界の地域間での経済規模比率はあまり変わってないみたいですね。そして地域内もアジアを除いて安定している感じです。残念ながら日本だけ取り残されているのが歴然としていますね…。むしろ日本の富がアジア内を中心に移転されたかのようにも見えます。

    何とかしなきゃとは思いますが、果たしてこれがまた倍の70年分の動画になった時にどのようになっているのかは興味深いです。

    1. リアルに危機感を覚えますね。シェア、ありがとうございます。

      元植民地の台湾、韓国は当たり前ですが、中国にしたって、日本の後追いをしているので、産業構造は似通っていて、日本の仕事をガツガツ奪っているわけです。付加価値がないなら、安い方を買うのが当たり前だし、ここ30年でなにか日本は付加価値のある仕事ができたか?、というと何にも出てこないです。

      もう今までのやり方ではダメなんだ!っと誰もが思いつつ、変化を恐れて、小さくなって嵐が過ぎるのを待っているみたいですが、放置すれば流されて死ぬだけなのです。飛び出して、嵐の補強対策をするなり、その場を離れるならすべきです。

      シン

      1. おっしゃるとおりです。日本では他のアジア人が馬鹿にされる傾向がありますが、気がつけば着実に技術力などで成果が出始めていますし、日本よりはるかに多い数の留学生を米国等のトップスクールに送り込んだりしています。それでも日本ではまだ下に見て安心している人が多いのではと思います。

        嵐が過ぎるのを待っている傾向もそのとおりだと思います。今で日本は分相応なんだと思っている人は案外多いのではと感じますが、「2位じゃだめなんですか?」発言と同じで、1位を狙っていかないと2位どころか入賞も危なそうです。団体戦ではまだ経済規模は3位ですが、既に個人別では20位未満になってしまっていますし、今のところ上がる材料もありません。

        他の方々と同様に私もいつでも社外でやっていけるような技術等を涵養中ですが、しかしながら本音では今の所属会社にかなりお世話になっているのでやはりもっと会社を大きくしたいとも思っています。いろいろ構造を変える必要があり、変えるには社内官僚になる必要があるのかもしれませんが、実力不足で組織に絡めとられて死ぬだけかもしれません。

        日本の教育制度もどう変わっていくのかはかなり気になるところです。自分の子供に点を取る受験技術なら教えられるもののそれだけでは充実した教育の必要条件に過ぎないですし、受験制度も受験生になる頃には大きく変わるかもしれません。何を本当にやるべきなのか、何に適性があるのかを対話しながら自分で考えてもらい、親としては最大限サポートしていけるようにはしたいです。

        1. どういう根拠があって、日本人で他のアジア人を下に見えるのかわかりません。逆にバカにされていることを知らないのでしょう。

          何でもがむしゃらに一番を目指して戦わないと、土俵にすら乗れないものだし、単に世間体でわかりやすい点数追いかけても一番にはなれません。何か自分が戦える場所を見つけて、そこで勝ち上がる努力をしないと、食い物にされるんですよね。

          会社が危機になり、システムがぶっ壊れる時期に社内官僚になるなら、何か出来るかもしれませんが、そこそこなんとかやっている時期になっても、社内政治に足を絡められて埋もれるだろうと思います。曹操ですら、「治世の能臣」だったわけで、世が乱れる前は一介の官僚で、粛々と決められた業務をこなしていただけです。

          これからの子供は個の力を磨く教育をしないと、とても生き抜けないだろうな、と思います。

          シン

  4. 本質的にメーカーに経営企画なんて必要ないと思います。本当に皆が欲しているものを安く作れば自然と売れますよ。経営企画部がはやり出したのって感覚的ですけど2000年代中盤くらいからじゃないでしょうか?最低限の便利なものが行きわたって民衆の需要が臨界点に達しつつあって、何を作ったらいいのか分からない、何を売ったらいいかわからない。そうした中で社内官僚が経営企画部を作ればいんだと言って出来たのが経営企画部なのではないでしょうか?つまり経営企画部を作るなんて何の解決策にもなってないんですよ。
    某大手電気メーカーの30代の女性の経営企画部の人と話したことがありますが、文系で自社技術、事業分野のことをほとんど理解しておらず、プレゼンテーション技術や自己啓発本(ち○りんさん、その他コンサル出身の著者の作品)で頭でっかちになっていました。英語は得意なようで、英語を使った仕事をしたいと言ってましたが、とりあえず私の頭の中は?????がグルグル渦巻いてました。とりあえず、理系の知識を習得して自社技術をきちんと学ぼうよって口から言葉が出かかりました。
    プライドが高そうで、私の言葉でプライドを挫いてでもしたら大変なことになりかねないと思い、思いとどまりました。
    そんな人が経営企画部で、年収も700万円超くらい貰っていて、正直大丈夫かよって思いました。理系の修士を卒業して年収600万円で真面目に開発やっているエンジニアがあまりにもかわいそすぎます。

    1. いらないと思います。GE型の企業内コンサルなら、それこそM社なり、競合で実績を上げた人を引っ張って、三年で数字出さなきゃ、解雇くらいの契約にすべきです。その手の組織はup or outが基本ですが、日本企業でそのまで徹底できる会社はほぼゼロです。

      アファーマティブアクションで、本業に興味ない、キラキラしたことしかしたくない文系女子を新卒採用して、何の付加価値もない資料作りでもさせて、総合職としてそれなりの待遇して、エンジニアの待遇を下げてりゃ、競争できなくなるのは当たり前です。

      キラキラしたことしたきゃ、アングロサクソン行けばいいんですよ。まず、入れてくれないし、入れてもダメなら速攻で解雇食らうので、現実見せてくれます。日本企業なら、アホでも生き残ってしまうので、単なるお荷物になります。

      アホな習慣です。

      シン

      1. シンさん
        実はその人にそんなに英語が使いたかったら外資に行けばいいじゃんと言いましたが、それは嫌ですとのこと。結局中途半端に守られて、ぬるま湯に浸かって、机上の空論こねくり回して、だけど目立って他人から承認されたいっていう何とも面倒くさい人でした。東南アジアの駐在を言い渡されたら、真っ先に辞めそうな印象でしたね。タチの悪いことに経営企画部だけあって上層部と仕事で絡むことが多く、いつの間にか自分が偉いみたいな錯覚に陥っている様なのが心配でした。これって社長秘書とかの人にも言えるんですけど、自身の立場は与えられた役割であって、自分の力で上り詰めたものではないことを自覚しないと自我だけが肥大化していって危険であると思いました。

        1. ぬるり読者のJさん、旧名Hさんと同じですねw 自己愛が強い人もそれが突きつけているなら、応援したくなるんですが、全てが中途半端なので、単に面倒な人で、主張することも支離滅裂なので、まともに相手にしてもバカを見るだけです。

          日本企業にしか存在しない寄生虫みたいなもので、何の付加価値がなくても、会社が倒れるまで存在し続けます。まぁ、その手の社内官僚も徐々に整理されつつありますから、三十代だと逃げ切るのはかなり困難だと思います。

          シン

  5. 不二越の社長が、富山生まれは閉鎖的だから採用しない発言を物議を醸していましたね。
    不二越みたいな大企業のトップが、そんな時代錯誤な事を言うのに驚いて、その旨を大学の就活を終えた4年生の先輩に伝えると、
    「不二越は確かに大企業だけど、言われてるほどではない。
    産業用ロボットで、世界的にシェアで一流なのは、日本ではファナックと安川電機だけで、
    トヨタの工場の工作機械でも、9割はファナックで、あとの1割が不二越とかだから」
    と言われました。
    同じ最大手の工作機械メーカーとしか思っていなかった企業群にも、かなり差がありファナックがダントツで、
    これだけの情報を調べずに言える先輩の知識にも、驚きました。

    1. 不二越は大企業には違いないですが、大企業の中ではかなり小さい方です。独自技術もあまりなく、利益率もさほど良くないです。
      会長も中国韓国の追い上げをくらい、危機感に追われて常にイライラしてると思われます。そのため、このような不穏当な発言をしたのでしょう。
      恐らくは会社がイマイチブレイクしきれないのは社員のせいだくらいに思ってるのでは。それで、こんな富山なんかにいるからダメなんだという思いもあって地元をディスり出したのかもしれません。

      1. ネット記事で見てきましたが、製造業なのに私大文系出の社長さんなんですね^^

      2. そうですね。

        記事では触れてませんが、規模、技術力も、ファナック>>>安川>>>>>>>>>不二越だも思います。不二越は話にならない企業ではないですが、絶対的な立場ではないので、違いが出さなきゃ、飲み込まれると思います。そういう危機感が出身地差別発言に繋がった可能性はありますが、何のメリットもない不用意な発言をしたものだ、と思います。

        シン

  6. 私の会社は5SをISOと絡めて経営戦略の一つとして推進していますが、私は5Sをとにかく面倒で無駄が多い活動だと感じていました。ですが、この記事を読んでやっぱり大切なんだと思いなおし、なぜ自分が面倒だと感じるのかを考えました。

    5Sは間接的に生み出す利益が大きいものの、直接利益を生む活動ではありません。むしろ経費をかけて工数を増やす活動です。このような利益を数値化しにくい活動は、社内官僚の自己顕示の手段となりやすいから、より面倒な活動になるのだと思います。

    私の職場には、5S推進課(社内官僚)が定期的に内部監査に来るのですが、監査が近づくと私達は、残業して監査の為の資料を作るという、何とも無駄な事をします。(全ての書類に保管場所と保管期限を定めて管理台帳に記入する、手順が変わった仕事は手順書を再作成する、チェックリストやPDCA報告書を作成するなどです。)
    また、年に一度研修を受けなければならないのですが、研修場所が5Sで社内表彰された工場なので、自分の職場と違いすぎて、あまり参考になりません。工場長の5Sへの熱い思いは伝わってきましたが、研修経費と時間が無駄でした。

    5S推進課(社内官僚)は、監査で現場に細かい指摘をしていれば仕事をした事になります。利益を数値化できない活動なので、言葉と写真だけを並べた改善実例のパワポを作れば上層部に評価されます。そうして毎年5S予算が組まれ、工数を増やすルールが堂々と作られるのです。

    5S活動推進で利益を上げるなら、5S推進を目的とした課(社内官僚の居場所)を作らず、現場に即した柔軟なルールを現場主導で作り、時々ルールに無駄がないか確認する体制が必要だと思います。そうすれば現場社員も、5Sの大切さをもっと実感して積極的に動くようになると思うのです。
    と思った所で、末端社員の私にはどうする事もできないので、せめてここでコメントさせていただきました。上層部の誰かが読んでくれたら良いなと思います。

    1. 5Sは絶対に必要なんですけど、社内官僚の自己満足行為になりやすいんですよね。そうなると、形骸化して単なる経費になります。

      本来は本社でCFOがシステム部を使って、社内の標準ルールを決めて、ルールを無視した作業を出来なくして、後は現場で細かい所をやればいいんですよ。やっていることが違うなら、やるべき5Sも違います。これもアジャイルにして、現場監督者がキチンと管理できる権限と責任を与えないと出来ません。社内官僚どころか、その現場を知らない上役の事業所長の指揮でやっても、実態に合わないこともザラです。

      ウォーターフォールというやり方がもう時代に合わないんですよ。小さなチームでトライアンドエラーして行く他に良くなりません。

      シン

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