じゃあ、離婚

世界中で離婚が当たり前に成ってきて、結婚したとしても婚姻関係を死ぬまで続けることが困難な時代になりましたが、離婚のルールって国によってかなり違います。

日本

戦後日本では夫婦分業が一般的になり、夫が外で稼ぎ、妻が内を守る、という形が長く続きました。したがって、離婚になった場合、稼ぐ力のない妻が圧倒的に不利な立場に陥る為、その条件は妻に全面的に有利になっています。

日本で夫婦が離婚することになると、妻の証言がほぼ無条件で採用され、多くの財産分与がされ、親権も妻にほぼ無条件で与えられ、夫に対する子供の面会権を無視しても養育費を請求可能になっています。これほど妻側に甘い基準を持っている先進国は他に思い当たりません。

だから、他の先進国、特にアメリカなどの離婚後の親権は共同で持つことが当たり前の国で結婚した日本人女性が合意なしに子供を連れ去って日本に帰国して、国際問題になるわけですが、これは彼女達が日本の感覚を正常だと考えているからでしょう。

日本は女性の社会進出が遅れ、女性差別国家の汚名をかぶっていますが、離婚、という観点からすると、極めて女性優位になっており、物事は何でも、色んな側面があるという証拠だろうとおもいます。

日本で夫が妻の悪行を理由に離婚したいと思うなら、ガチガチに証拠を固めて、立証を完全に可能にしてからでないと、妻の反論ですぐにひっくり返されるので要注意です。証拠が曖昧な場合は妻の証言が採用されるので、録画、録音をして100%証拠を確定させなければなりません。

アメリカ

アメリカでも日本的な夫婦分業時代もあり、今でも田舎町ではその風習があるのですが、離婚があまりにも多すぎる為、裁判をしているのがリソースの無駄と言う判断になったのか、多くの州で機械的な処理に変わってきています。

夫婦のどちらかが嫌になったら、裁判所に離婚届を出して、それで婚姻期間中に作った財産を折半し、共同親権、養育費の負担割合を決めて終わりです。不倫したとか、DVがあったとか、夫婦間(男女関係)のごたごたを第三者が判断するのは面倒だということでしょう。

いかにも合理的で、性欲の強い白人、黒人がメインの国が作るルールだな、と思うんですが、彼らってしたいこと、嫌なことを我慢しないので、相手にないがしろにされたら、すぐに他の相手を見つけてしまうし、子供も生意気だったら、どうでもよくなってしまう人も珍しくないです。

日本みたいに妻が夫の収入を詰る、暴言を吐く、自分の収入は自分で管理し、夫の収入は家族のものとして妻が管理し、お小遣い制度にするような暴君振りを発揮したら、あっと言う間に帰ってくなくなり、離婚となります。

アメリカもご他聞にもれず、女性は上方婚を望みますし夫の方が収入があるんですが、その収入を妻が管理できることなど、かなり困難ですし、高収入の男性ほど自分の資産に敏感なので、婚前契約を結ぶこともさほど珍しくないです。

そして、離婚になると、妻は夫から財産をむしりとって楽しくやる、というスタイルは難しいシステムになっているので、妻も高収入の夫をゲットした=勝ち組、という図式を信じている人はほとんどいません。

白人様は女性に優しく、日本人を始めとしたアジア人野郎は女性差別をするクソどもだという偏った考えを持つアジア人女性は珍しくないのですが、これも何を基準にするか?という話であり、家庭内で妻を立てて、家計管理権を与えるアジア人男性は女性に対してかなり優しいとも言えます。

イスラム

イスラム=女性差別、というイメージを持っている人も多いですが、これも一面の真理ですが、すべてではありません。女性がレイプされたら、その女性が全面的に責任があるとして捉えられ、レイプした男性と結婚することで男性が免罪、というシステムは完全に人権侵害しています。

ブルカを被りたければ被ればいいし、被りたくなければ被らなければいいですが、そういう個人の自由を無視して、被らないイスラム女性を攻撃する、というのも完全に女性の人権侵害していますし、こういうのは変えていく必要があるでしょう。

でも、一夫多妻制ってある意味では社会保障の一環でもあり、イスラムの国って多くが元は砂漠地帯とか、不毛の地が多いわけです。条件が厳しい環境だと、一部の勝ち組男性が大きく勝って、その他大勢は何も得られないことって多くなります。だったら、勝ち組男性が女性を引き取って養う、という構造になります。

これも、豊かになってくると、徐々に変わってきます。しかし、人間社会の原理原則みたいなシステムを残している社会だともいえるでしょう。オスは優秀でないなら価値がなく、メスはそのままで価値があるというのが多くの種で動物界の原則なので、一夫多妻制があながち女性差別だとはいえないでしょう。

優秀でないイスラム男性は妻がもてないだけでなく、何の社会保障もなく、奴隷のようにいいように使われて、死ぬまでこき使われるのですから、勝ち組男性の第二夫人、第三夫人として食うに困らないほうがいいんじゃないかと思います。

こういう社会ですから、離婚と言う概念がなく、冷え切った夫婦関係だろうが離婚しないため、イスラム社会の夫婦関係は一度冷え込むとシャレにならないくらい激しいDVになる、と聞いたことありますね。お互いに嫌いなのに社会的責任できないなら、酷いことになります。

まとめ

女性は弱者だから、優遇されて当然だ、という頭に染み込んだ考えってあるんですけど、一面の真理ではあるけど、それがすべてではないんですよね。女性は妊娠出産という特権を与えられている為、それを行使するなら、社会的に一定の優遇は当然与えられるべきです。

でも、第三者に判断できないような男女関係のもつれに証拠もない、立証も出来ないのに、女性の味方をして男性だけを責めるのも違うと思いますね。裁判官、調停委員も基本的に女性の味方で、女性裁判官にはとんでもない女性優位の判決をする人もいるので、そういうことをすると逆に女性のためにならないと思いますね。

だから、アメリカ式が冷たいようだけど、スタンダードであって、夫婦のことはわからないので機械的に処理しますんで、それ以上のことは知りませんよ、という態度をするのがいいでしょうね。

個人レベルですら、私は離婚した人のグチは一切聞き流します。お互いに都合のいいことを言うでしょうし、そんなのは神でもない、判決を職業をした裁判官、立件を職業とした検察官でもない私が判断する価値もないので、どうでもいいです。

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チェック
7 years ago

最近印象深かったワードは「結婚の流動性」です。
雇用と同様、日本は結婚の流動性が低いという事です。
生活や老後の保障さえある社会(程度問題ですが)なら
結婚に永続性は求めないというやつです。

予想としては
お互い加齢したら捨てられて中高年の独身が増えるのかなーwってかんじです。

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じゅんぺい
7 years ago

おっしゃる通りですね。
私みたいなクソが婚姻継続できているのは妻に恵まれただけです。
私より能力も金もあるのに女運がなかっただけで苦労している人に申し訳なく思います。

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でら
7 years ago

欧米では昔、女性の地位が非常に低かったと聞いたことがあります。
近世までは女性の財産権がなく、男性に隷属するのが当然という感じで、中世ヨーロッパに至っては現代のイスラム社会に近い感じだったようです。女性からの離婚も当然制限されていました。

欧米語の文法で、既婚女性と未婚女性を区別したり、男性名詞・女性名詞に分けたりしているのは、根底には男女不平等・女性蔑視の思想が流れているのは間違いないです。

明治維新の頃に日本に来た西洋人が驚いたのは、混浴もそうですが、女性が男性に対して偉そうに口をきいていたことだそうです。確かに江戸時代以前の日本人女性には財産権も認められていましたし、妻側からの離婚も多かったので、昔から女性の地位が高かったのでしょう。

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dw
7 years ago

離婚相談や交通事故の案件を受ける弁護士も大変ですね。人間不信になりそうらしいですよw
特に離婚問題なんて感情vs感情ですからよりきつそうです。アメリカのようなやり方は理にかなってるかもしれません。財産を半分に分けて、片方が悪い場合はそれに対しての慰謝料裁判を別途やるという感じでしょうか?

0
CI
7 years ago

日本の夫婦ってやたら我慢しますね。

妻に奴隷のような扱いを受けていたり、夫からDVを受けていたりしても、
世間体や子供、生活のためといって、夫婦の一方が明らかに虐げられていても、
離婚せずに、夫婦を続けている話をよく聞きます。
潜在的な離婚予備軍は多くいるように思いますね。

既婚男性から、妻がわめいて手がつけられなくなって、財布を奪われたり、理不尽な要求を呑まされたりと、
そんな話を何度も聞きましたが、よくそんな生活に耐えられるなと思ってしまいます。
日本ではそれがあたりまえだと言われてしまえばそれまでですが、私はそんな常識は変だとつい思ってしまいます。

夫婦で共に苦労するというのであれば我慢できるかもしれませんが、一方的に虐げられる関係を何十年も続けるというのは無理があるように思いますね。

2+
カッペ
7 years ago

「生まれ変わってももう一度同じ相手と結婚したいですか」という問いに対してyesが半数弱。
まあ、半数に入るのは難しくはないでしょう。
(背景に壮絶な経験、努力があったとしてもw)

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スカンディナヴィア半島
7 years ago

こうして見ると日本の婚姻法は女性に優位性があるのですね。
であれば、フェミニストの「女性は差別されている、虐げられている!」という訴えもちょっと考えものですね。

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