本田宗一郎さんについて記事をリクエストされただけでなく、いくつかのキーワードを指定して、構成して欲しいとの要望がありました。少しずつハードになっていくので、私の文章力も少しずつ上がっていくでしょう。
ホンダ
ホンダは日本有数の大企業ですが、なんでもするコングロマリットというわけではなく、創業者が残した社是に沿って運営されています。他社と組まず、ホンダらしさがなくなるなら、会社は倒産したほうが良いと考えているので、再編の進む自動車業界で孤立していますし、日本企業にありがちな大きくなって行くにしたがって、官僚的組織になることがなく、あくまでも技術屋を貫いて、今に至っています。
今後、ホンダの独自路線が良い方向に進むのか?、はわかりませんが、良くも悪くも創業者の思想を頑なに守って運営されている会社ですし、「自動車メーカーに入りたいのでなく、ホンダに入りたいのだ!」という意思を持ったエンジニアが集まってくる不思議な大企業です。エンジニアしかトップになれないだけでなく、高卒役員もいますし、高卒デザイナーなんかもいたりして、フワフワしたブランドを追いかけるのが嫌いみたいです。
最大手のトヨタ自動車が「大政奉還」と言って、創業一族の4代目総領息子にトップの座を返還してしまいましたが、ホンダは本田宗一郎氏の息子さんは「無限」という別会社を作って、本業に触らせないようにしていたのは有名な話です。力のある人間が上に立つべきで、単に創業者の息子が世襲すると、会社が傾くと考えていたみたいです。
危ない企業にありがちな本業に興味がなく、社内政治が好きな人がトップに立つと会社が傾いてくる、ということはホンダとは無縁です。ソニー、シャープ、パナソニック、東芝、と文系サラリーマンの天下になったメーカーは徐々に落ちぶれるのが王道ルートになっています。逆に上手くっている例を知りません。
みかん箱
マスコットの「ぬるりん」はみかん箱の上に立って?いますが、本田宗一郎氏もみかん箱に立って、演説したそうです。この手の話は良くあって、ビール瓶のケースを使ったりもします。どぶ板営業、と呼ばれるやり方で、「自分は形にこだわらない」というスタンスを前面に出すやり方です。
最近だと、孫正義氏がこの手のことを強調していますが、一人のリーダーが自分の考え方を社員、顧客に伝えたい時、みかん箱のような実用性一点張りのお立ち台に上って、少し見やすくする程度の位置から語りかけ、その反応を探りながら、対話する意思がある、と見た目で伝えたいのでしょう。
本田宗一郎氏はそういう平社員目線、エンジニア目線を最後まで失わなかったトップであり、どこの工場に視察に行っても、尊大な態度をすることはなく、人間と人間が夢を語り合い、手を携えて、目標に進むのだ、ということが口だけでなく、全身から現れていたカリスマだったそうです。
だから、「ぬるりん」の第一声は「悪いブロガーじゃないよ!」であり、みかん箱の上に立って、ぬるりと生きる、にたまたま通りがかった人、たまに来てくれる人、毎日のように来てくれる人、わけ隔てなく、自分の言葉で思うことを語り、その反応を素直に受け止められる存在でいたいです。まあ、カリスマは目指してませんけどw
女
いい仕事をするには、女のことが分かってないとダメ
だと本田宗一郎さんは言ったそうですが、ごもっともだと思います。なぜなら、人類の半分弱は女性であり、男性は女性の歓心を買うために何でもやる動物だからです。ほとんどの男性は「女性にもてたい」から頑張るのであって、女性に興味のない男性はゲイ、無気力、病気、のどれかに当たるでしょう。
つまり、車を売りたいなら、女性がどんな車の助手席に乗ってみたいのかな?、と想像できないと、売れないのです。スポーツカーの助手席でぶっ飛ばしてみたい女性がいる、ファミリーカーの助手席で大きな空間でくつろぎたい女性がいる、ゴツイ車の助手席で周りに威圧感を与えたい女性もいるでしょう。
もてないオッサンがデザインした車なんて、ダサイし、コスパが良くないと売れないんですよ。だから、割高な車を売っている欧州車のデザイナーはいかにも、女性にもてそうなチョイワルオヤジなんじゃないでしょうか?テスラもイケイケの欧州人デザイナーを引き抜いているらしいです。
広告業、メディアは若い女性を露骨にターゲットにしますし、イベント成功の鍵は綺麗で若い女性をどれだけ集めるか、にかかっています。女性に好かれることをすれば、女性自身がお金を使わなくても、性に飢えた男性が群がって、お金を落としていくのです。男性は自分が興味なくても、若い女性が興味を持っていれば、興味を示し始めます。
今まで、あまり意識していませんでしたが、ぬるりと生きる、ですら、ほとんど男性だけ(しかも、濃いキャラw)だった読者層に女性が加わり、徐々に女性名物キャラが登場しだす頃から盛り上がりって来ましたし、ギスギスした感じがなくなってきて、おだやかさが出てきました。
こうして考えると、私、温利も若い女性にキャーキャー言われるようにならないと、ぬるりと生きるはメジャーにならないでしょうが、まあ、来ないでしょうねw 若くてかわいい子は自分は無敵だと思っているし、年寄りの苦言みたいなことは聞きたくないものです。何処に行ってもちやほやされるのに、ぬるりに来て、否定されたくないでしょうw
まとめ
やはり偉人って、色々学ぶことがあるのだな、と思います。今の時代に本田宗一郎さんが転生して、同じように大きな仕事が出来るのか?、は怪しいところですが、時代を駆け抜けたヒーローであったことは間違いなく、後世にも語り継がれる伝説を残した人です。
細かなところは別にして、大筋のところで人間の本能が変わっていないのであれば、名言、格言、というのは一定の説得力があり、噛み締め、味わってみると、温故知新というように今の世が見えてくるものだと思います。第2版ではたまに故事を取り上げていましたが、第3版でも続けて行きたいです。
ある種の現実逃避なのかもしれませんが、私は偉人と呼ばれる男性の手記を読むのが好きで、本田宗一郎さんもその一人です。数々の名言も残されていて、とても魅力的な方です。
本田宗一郎さんもそうなのですが、愛人がいる男性に私は独特の魅力を感じます。妻という立場の私が言うのも可笑しな話かもしれませんが、愛人がいるような夫だったらなあ、なんて思うことがあるのです。なんだか矛盾しているようなこの感情は何なのでしょうか?(苦笑)
「芸術でも技術でも、いい仕事をするには、女のことが分かってないとダメなんじゃないかな。」
今回、本田宗一郎さんのこの言葉にシンさんなりの解釈を加えていただきたいと、わがままなリクエストをさせていただいたのが私です。
シンさん、ありがとうございました。
「恋愛は面倒だ、女は何を考えているか分からない!」なんて高校生の息子が言っていたので、近いうちに「ぬるりと生きる」を息子にも紹介したいと思っています。
ちなみに、本田宗一郎さんは46歳の時に、「発明は恋愛と同じです。苦しいと思えば苦しい。楽しいと思えばこれほど楽しいことはありません」という言葉も残されています。
この言葉は、藍綬褒章の授賞式にて、高松宮殿下に「発明工夫というものは、随分と苦しいことでしょうね」とお言葉をかけられた時に答えられた言葉で、「殿下は私のおっちょこちょいな説明に、一瞬妙な表情をなさった」と手記に書かれています。また家に帰ってこの話を奥さまにしたところ、「あなたはまたどこかで、そんな苦労を…」と真顔で責められたそうです。奥さまのその言葉はお見事だな、と私は思いました。女を扱えない男はダメなんじゃないか?、そして、逆も然りで、男を扱えない女はダメなんじゃないか?なんて私は思ったりもします。
パナソニックの美容電化製品も女性の熟知を体現させた製品かなと思います。1990年代に一世を風靡した「きれいなおねえさんは好きですか?」というキャッチコピーは今でもなお廃れません。このキャッチコピーの素晴らしさは美容電化製品を女性にプレゼントする男性の心の琴線をくすぐるんです。自分の妻や彼女にきれいになって欲しいから、これをプレゼントしたい衝動を駆り立てる素晴らしいキャッチコピーだったと思います。女性だけでなく女性を見る男性(男性目線での美しい女性とは?)の視点にも立った素晴らしいマーケティング戦略でした。
商売に関しては,どれだけ女性を騙せるか(それにつられる男性も含め)というのは,古今東西変わらないですね.
恋愛も結婚も,男女双方が幻想・打算に騙されて,成立しますから.
ただ,公的な事柄(政治,法律,等々)に関しては,女性が絡むとロクなことがないです.
だから,大昔から,宗教を含め,女人禁制の世界もあるわけです.
ホンダは,エンジニアリングの会社は,こうあるべきという感じの会社ですね.
しかし,エンジニアの人達ってのは,実力主義をモットーとする方々が多いため,閥族主義,縁故主義の事務方とは相性が悪いですよね.
多くのメーカーが社内官僚に乗っ取られたのは,こういう点もあるのではないかと思います.
まったくです。
古来から、性が政治に絡んで、良くなったことはなく、本業と関係ない事務方が中枢にいるようになると、終わりの始まりになります。本質と関係ないことで、意思決定がされたら、組織は成り立たなくなる、ということでしょう。
シン
シンさん
私のことで申し訳ないのですが性しか原動力にならない馬鹿な自分もいるんですよ。
会社の代表で学会に出て、業務以外の勉強会にもかわいい女の子がいるから出たとか昔だと好きな人と同じ高校にいきたいから勉強するとか自分でも恥ずかしくなります。
副作用がないのと学力や仕事力が上がったのでいいと思いますが。
個人のことなら、性が絡んでも良いと思いますよ。と言うか、男性は性が絡まないと頑張れません。でも、公共性のあることに性が絡むと、メチャクチャになりやすいです。だから、古来から公人へのハニートラップはスパイの基本なんでしょう。
シン
商売とは「騙す」ことを考えるものなのですね、購入する側の人間でしかない私にはその考え方がなかったので、なるほど、と思いました。しかし、「恋愛も結婚も,男女双方が幻想・打算に騙されて,成立しますから.」となると、私は?と感じました。あくまでも私が経験上感じることなのですが、恋愛の延長線上にない結婚は、確かに幻想・打算に騙されて成立すると言えるかもしれませんが、恋愛は違ってほしいと思うのです。男女がお互いのよいところばかりを見ているならば、確かに恋愛も幻想に騙されているのかもしれませんし、騙し合える関係を楽しめるならばそれもありだと思うのですが、もっと深い関係、次元で捉えるならば、恋愛が幻想や打算に騙されて成立するものであると私は断定したくないのです。
本田宗一郎さんは、恋愛をすることによって人間としての幅が出て、人の気持ちがよく分かるようになる、そういうものが、仕事の中でも必要であると言われています。
「技術というと徹頭徹尾これは理論ではある。しかし、その中に物の哀れさとか、大切さとかいうものをもって取り組まないと、長持ちするいい技術が生まれてこない。人情に根ざす部分が大いにあるということだ。」
残念ながら、技術のことがよく分からない私には、「人情に根ざす部分が大いにある」と言われても何だかピンとこないのですが、分かる方には分かるのだろうと思い、手記の一部を抜粋させていただきます。
シンさんがみかん箱のお話も記事にしてくださいましたが、本田宗一郎さんは分け隔てなく誰とでも向き合える方のようで、めったに人には会わないことで有名だったシャガールのハートもつかんだようです。手記を読んでいても飾り気のない言葉が素敵で、その言葉の魅力に惹きつけられた私は、本田宗一郎さんの愛人になりたい!なんて思ってしまいます。出会い系サイトはまずかったなとさすがに反省しているのですが、過去の偉人の手記を読み、この人の愛人になりたい!なんて思うことは、自由ですよね?(苦笑)
私のコメントはくどいし長すぎる、と娘に言われて反省しているのですが、なかなか上手くまとまらず、今回も長々と失礼しました。
美和さん
本田宗一郎さんの愛人になりたい!なんて思ってしまいます
→いいんですか?逆の立場で旦那さんに愛人がいたらショックですよね?思うことと行動はもちろん別ですけど。美和さんに危うさを感じてしまうのは私だけでしょうか?(笑)高収入、ハイステータスの旦那さんのおかげで今の恵まれた生活があるのに・・・。もちろん、刺激が欲しいのは分からないでもないですが・・・。実は旦那さんと結婚したこと後悔してませんか?
Yさん
愛人を作れるような夫であれば、むしろ魅力を感じます。これは本心です。
「性しか原動力にならない」、「男性は性が絡まないと頑張れません」、というニコさんとシンさんのような考えをもつ夫ではないので、男性としての魅力を私は夫に感じることはありません。女性の私が性について、これ以上のコメントをどこまで突き詰めるか、それともこれにて終了するかはしばらく考えさせてください。
前もお答えしましたが、夫にはもちろん感謝はしていますよ。でも、やはり後悔しています。
子育てや親の介護の問題、性の問題、などなど…仕事はできる男性だとは思いますが、綺麗に着飾る私を見ていつもニコニコするだけの無口な夫が私は何を考えているのか分からなくなります。長年夫を理解しようと努力もしてきたし、好きになろうと努力もしてきました。でも、そもそもそんな努力って必要なのかな?って思います。
横から 失礼します。
ずばり、美和さんは女性として愛されたい欲求があるんですね?
母親としてではなく、また妻としてでもなく、親の介護要員的な立場でもなく?
けど、浮気とか、不倫とかそんな大それたことはできないから悶々としていて、これくらいは許されるかな?的な世界を覗いている。そんな感じですか?
違っていたら、ごめんなさい。
そうそう、そこなんです。
母親でもあり、妻でもあるけれど、「女」でもある…その気持ちを男性が理解できるかどうか…って大切だと思うんです。逆も、もちろんそうで、父親でもあり、夫でもあるけれど、「男」でもある…その気持ちを女性が理解できるかどうかも大切だと思うんです。
性の話が絡んでくると、おいおい、おばさん!何を言ってるんだ?気持ち悪いじゃないか?、って、なんだかそんな声が聞こえてきそうで…(苦笑)。プライベートなことを何でもかんでも話せるわけでもないけれど、でも核心に迫りたいというか…なかなか難しいです。
かりりんさんなら分かってくれるはず、って思っていたので、コメントは素直に嬉しく感じました。「今の自分は好きなので後悔はないです」というかりりんさんの言葉に、そうそう、大切なのはそこなのよ、と私は思っていたんです。かりりんさんが常に自分にしっかり向き合いながら、決断をされてきたからこそ言える言葉で、その言葉には重みがあるな、と感じていました。
さて、私は何をどのように伝えたらよいのでしょう?考えてみたいと思います。
私のように後悔するような生き方をしないでほしい。面倒だと言わずに、恋愛を楽しんでほしい。そして、相手としっかり向き合ってほしい。私は、やはり、恋愛に前向きであってほしいという気持ちが強いのです。本田宗一郎さんも恋愛をすすめています。
「人間というのは機械ではない。何事も、一つの情というものを入れて見ないと、人間らしさが失われてしまう。人の情というものは、恋愛したことのある人とない人では、まるで違うと思う。それが人柄の面でいろいろと反映されてくるんだ。」
さらに踏み込むならば、私は、性に対しても前向きであってほしいと思うのです。
男性はバラマキの性とはいいますが、ばらまくことをしない淡白な男性もいます。確かに女性は生み育てる性ですが、生み育てるだけでは満足できない性欲の強い女性もいます。 包み隠さずお話しますと…性欲が噛み合わない夫婦が私たち夫婦なのです。恋愛経験がほとんどない夫は、女である私の扱い方を知りません。私は何気ない言葉に傷つけられたり、辛いことがあって、ただ抱きしめてほしいだけの時さえ、「どうしたらいい?」なんて説明を求められてきました。…取説がないと動けないタイプなのです。
わざわざ私が夫婦関係の悩みをここで語ることに意味はないのかもしれないとも思いましたが、それなりに恋愛を経験してきた私が伝えられることって何だろうと考えた上で、コメントさせていただきました。
お金で人の心は買えません。釣った魚に餌をやらない男性が多いと聞きますが、たまには女性が喜ぶ餌を与えないとロクなことにはならないような気がします。もちろん、女性の喜ぶ餌は人によって違うと思いますが。
もちろん逆もそうであると思いますし、セックスが全てであるとは思ってはいません。
上手くいかない夫婦なんて世の中にはたくさんいるわけですから、私のケースはあくまでも一例にすぎませんが、「本音で語り合える」、「自分にも相手にもしっかり向き合える」、そんな男女でいられたら素敵だと思います。どれだけ相手の立場になって考えられるか、相手のことを思う気持ちを大切にしたいものです。
本田宗一郎ということで車の話をすると、女性をターゲットにして商売をしているのがわかります。
女性にウケそうな色であれば、グレードを上げる、オプションのカラーは値上げとか機能ではない付加価値で儲けていますね。以前、知り合いの女性とお話をしているときに車内に小物をおけるようにしたいというお叱りをうけたので気合いいれて研究開発をせずに彼女らのニーズに合わせたものに地味に高い付加価値をつけて売ればいけるんじゃね?って思いました。
男性は基本運転していることが多いですからね。視線は外の進行方向を見ているし、手はハンドル握ってます。
とくに操作することもなく隣に乗ってて時間を持て余してる女性の方が、車内の細かい部分をじっくり見るのかもしれませんね。
都内でなければ実家暮らしでお金を持っているとか旅行が趣味だったりする人が多い、また、趣味がない女性ならお金を使わないで生活する人が多いのでコンパクトカーなら売れるんですよ。
また、あまり乗らなくてもセカンドカーで車がほしいという女性も多いのでセダンみたいなのが売れなくても軽自動車やコンパクトカーは売れ行きがいいです。
美和さん
私は、女性ではないので本当に理解することはできないのですが知り合いの奥さまも似たようなことを言ってました。
いつまでも女性を忘れない人は素敵だなと思いますよ。
お世辞なしに素敵だなと思います。内面から滲み出るような美しさみたいなものですね。