自分語りをして恐縮なんですが、私の最近のテーマは長期投資です。ジタバタして細かく取引をするより、長期で持っても問題ないような商品をほったらかしておいた方がいろんな意味で得だと気づきいてきたからです。
もう一つはブログを始めた頃よりも年をとって、リスクを積極的に取って大きなリターンを欲しいと思わなくなり、きちんと資産が増えていくならゆっくりでいいし、焦らなくてもいいじゃないか?という心境になったからです。
期間
私は5-10年を長期投資と捉えています。これが不動産投資なら5-10年は長期でもなんでもないですが、株なら長期投資だと思います。不動産開発には5-10年くらいは平気でかかるし、ジワジワとインフラが整えられていきますが、産業は10年すると大きく変わっています。
日本で10年前に電機業界大手に就職することはホワイト企業の一員になることでしたが、今では今後の見通しが怪しい業界に足を踏み入れることになっています。アメリカだって、一世を風靡したヤフーがAOL傘下になり、シスコは主役でなくなりつつあります。
つまり、5-10年先のことなんて誰にもわからないってことです。古今東西、未来を言い当てられる人なんてまずいないし、いるのなら世界的投資家として名を馳せているでしょう。だから、誰にもわからないことを想像しなければならないので、長期投資は難しいのです。
インデックス
個別銘柄の成長を言い当てるのは難しいですが、その国が成長するのか?はそんなに難しくないと思います。ずっと期待されながら、ずっと全然ダメな国もありますが、個別銘柄よりはなんとなく成長国を想像はできるでしょう。
簡単に考えるなら、人口がこの先10年増える国のインデックスを買って放置をしていればアップダウンがあっても上がってくるだろうと思います。なんだかんだで人口多いは七難隠す、なのでやっぱり魅力的です。
逆に言うと、日本に将来がないと思われているのは人口は減るし、担保になるような資源もない(海洋資源がどうなるかわかりませんけど)ので、仕方ない部分があります。技術は廃れるし、債権は放棄させられるかもしれません。新たなキャッシュを生み出せる若い人、資源がないと心配になります。
更に調整したり、不景気だといわれるようになったら厚めに買いまして、好景気だといわれる頃は放置して平均取得値を下げていけば、長い目で損することはないだろうと思います。それには買い増しできるフロー収入が必要で、定期収入のあるサラリーマン投資家は有利だと思います。
個別
これだけインデックス買っとけ、といいまくっていますが、それでも私は個別株に興味があります。これは趣味であり、ロマンであり、インデックスに負けたとしても将来を見込んだ会社の株主になるのは格別ものがあります。
だから、株主総会に参加するつもりがない、社長の生声を聞きたくない、という企業には投資したくないし、その会社を本当の意味で応援して、自分の子供のように大切に思わないなら個別株は買いたくないです。
私はWantedly株をある意味で欲しいのは仲さんと直接対決してみたいwという思いがあるからで、怪しい興味を引く会社であることは間違いないです。いつも言うように「好きの反対は無関心」なので、社長の名前も知らない会社に投資する意味はないですよ。だったら、インデックス買っとけ、という話になります。
読者さんに聞いたみたいですが、個別株持っている人で社長の名前と顔が一致する人、その辺を歩いていたらサインもらいたいくらいに興味を持っている人はどのくらいいるでしょうか?そんなに興味ないのになんで個別株を買ったんでしょうか?という理由付けがきちんとできないなら怖いと思います。
まとめ
投資と言うのは「未来の想像」であり、将来的にもっと価値が上がっていると思うことに自分の時間とお金をつぎ込むことです。だったら、その国、地域、企業、不動産、学校に興味を持っていないとダメだと思います。
金融の話を中心にしましたが、就職先も同じだし、結婚相手も同じだと思んですよ。明るい未来が想像できる会社で働くといいし、楽しく一緒にいられる人と結婚すべきです。確かにファンダメンタルズは大事ですが、そればかりに捉われていると、その財務状態が痛んだ時に一緒に耐えられますか?と言うことになります。
不幸にも予想が外れて、ダメな会社、ダメな人と結婚してしまうかもしれませんが、それも自分の責任なので他人のせいにしても意味ないし、そうしないくらい真剣に悩んで苦しんで決断するということが人生なのだな、と思います。
長期保有したいことに自分の限られた人生の資産をつぎ込んで、上手く行っても、上手く行かなくても仕方ないな、自分の決断なんだ、と言い切れるくらいしっかり考えたいな、と思う今日この頃です。
昨年まで金ETFと日本IPOに手を出していました。
今はノーポジです。理由は割高だからです。日銀が買い支えてますので、しばらく続くでしょう。
本題ですが、私は企業に投資するなら必ずオフィス行って従業員と話します。以前、某製鉄会社の工場見学にいきましたが、5sができてなく、投資をやめました。
バフェット氏は、そこで働く人全員と話をし、全員が優秀だと投資されるそうです。私のような個人投資家だと相手にされませんが、投資の心得には必須かと。
個別に手を出すなら、公示情報を見た後、自分の感性で会社を見るべきです。5Sが出来ていないとか、社長が不誠実だとか、従業員の態度が悪い、製品の質がイマイチ、とか五感を使って判断すべきだと思います。
実はバフェットもそこまで会社見学には行きませんし、ソロスはもっと行きません。前者はタンガロイ投資で来日したのも初めてで投資が決まってからです。(おじいちゃんですしね。)後者は英語ネイティブでないので、細かな心の動きを読むよりも公示情報の細かな動きを読み込むほうがいいからでしょう。だから、まずは公示情報を丹念に読み込むことが先で、感覚は最終判断基準だと思います。
シン
投資の勉強を初めて、インデックス投資を開始してから10年くらい経ちますが、一貫して長期投資を続けています。
投資を始めて、含み損を抱えたとき思考停止する罠にあっさりとかかり、最初の数年間はメンタルとの戦いで、
これを乗り越えなければ投資を続けられないと思い、苦しみながらも向き合っていく心中穏やかでない日々が続きましたね。
メンタルが鍛えられたのか、今では心が落ち着いた状態で投資に向き合えているかなと思います。
最近では若干インデックス投資に飽きてきたのか、株価の変動もあまり気にならなくなり、放置気味になってきました。
放置しすぎもどうかと思うので、定期的にチェックするようにしています。
私にとってインテックスファンドの購入は、銀行預金と同じような感覚に近く、単にお金の預け先で、
ポートフォリオのリスク資産と現金を目標の比率に調整するだけで、投資しているという感覚ではなくなってきています。
普段はサラリーマンの本業が忙しいですし、仕事以外でもやりたい事が多くあり、時間が足りない私にとっては、インデックスは最適な投資方法ですね。
>普段はサラリーマンの本業が忙しいですし、仕事以外でもやりたい事が多くあり、時間が足りない私にとっては、インデックスは最適な投資方法ですね。
専業投資家みたいに公示情報をくまなく見て会社見学にいく。従業員と直接話し1枚買って株主総会にも参加する。それでも買うべき価値のある会社だと確信できるまで突き詰められるなら話は別ですが、本業が別にある人が追いかけられるのはせいぜい数社しかなく、その数社が空振りなら無駄足になります。だから、サラリーマンはインデックスだと思いますね。
シン
確信があれば別ですが、普通、個別株に全力投球はできません。
インデックス投資であれば、個別株の10倍くらいのお金を投資できます。結果的に見れば、個別株でうまくいっても、インデックス投資には、かなわないということだと思います。
私は今、日本株のインデックスに投資する気がありませんが、インデックス投資でも極端な例ですが、バブルの頂点での日経平均は39800円で、27年たっても当時の半分強ですので、買う時期は考える必要はあるかと思います。
やっぱりインデックスでも調整局面の人が買うのをためらっているときこそが買い場かと。
それにしてもシンさん、投資に対する考え方は、凄く参考になります。
個別株で数倍にしても買っている額が小さいと、インデックスで大きく買って2-3割とった方が利益額としては大きくなりがちなのです。だったら、個別株で大きく買えるような銘柄を探してくるか、インデックスを買っているほうがいいです。日本株インデックスはこれだけ日銀が支えてもこの程度だということは日銀は手を緩めたら、まっさかさまと言うことですし、今から入るのはお勧めしないです。だったら、新興市場インデックスをUSDベースで買って放置して、調整局面で買い増しているほうがいいです。この場合、為替とのダブルパンチになるので、年単位で放置してもまったく問題ない余剰資金しかダメですね。急に必要になったときにインデックスの調子が悪く、為替が不利なレートになっていたら大損します。
シン
基本的なことで恐縮ですが、株価って何が要因で決まるんでしょうね?
私は、人気投票と同じだと考えていました。欲しい人が多いと、株価が上がる。少ないと下がる。この程度かなと。
結局は買いたいという人が集まる理由が必要ということでしょうか。会社の業績とか将来性とかPERだの、それらしい理由をつけて。
ミスコンテストで別にブスに投票してその人の「株価」が上がって問題ないんですもんね。
ファンダメンタル分析ですか、これって意味あるのかなあと思ったり。相場に影響ある機関投資家の動きを予想するのが一番の方法なのでしょうか。
幼稚な疑問ですみませんw
株価は美人投票と言いますが、私は違うと思っていて、美人の基準は曖昧で、数字は年齢、スリーサイズくらいしかありません。ほとんど感覚でしかありません。
一年未満の短期で見るなら株価も似たようなところがあります。機関投資家の動きを見て読み動くのは短期筋です。BNF cis両氏は読みが頭抜けており、普通の人が同じことは出来ませんし、彼らの時代とは環境も違いますから、今から同じことやるのは無駄です。ここ最近の大物個人投資家は中長期でのし上がってますね。
3年-5年の中期くらいになるとファンダメンタルに収束してきます。わかりやすい指標なので初心者ほどPERに拘りますが、低PERの企業は低成長ですし、投資をほとんどしなきゃ利益が出るのは当たり前です。でも、投資しなきゃ、徐々に過去の遺産を食い潰して衰退します。新興株でPER100を超える企業もありますが、その妥当性は成長力であり、成長力を失うと投資家に見放されますね。株価は数字に追随していきます。
つまり、短期に数字は関係ない。中長期は数字に追随するのが、株価は将来に対する期待であり、現在の数字が現れたものではないため、将来を予測して買うものです。現在の数字がそのまま現れるなら、機関のアルゴが負けるわけありません。
シン
ご教示感謝です!
機関投資家の動きを予測する短期投資は難しいのですね。彼らの動きを読むことは、AI化でさらに困難なんですね。
あと、まだモヤモヤしている点がありまして。なぜ人は将来に渡って利益を上げられる見込みがある企業(将来性のある企業)の株を買うのでしょうか?
分配金目当てだけならわかります。分配金は利益から出ますから。株価の上昇目当てはなぜでしょうか?
そこには、他の投資家は企業の将来性に興味があり、有望な業績のいい企業に投資するはずであるという仮定があるからでしょうか。
みんながこの株を買うはずだ、「『優良企業』探しゲーム」をやっているはずだという前提があるからでしょうか?
株価上昇の原因を、将来性、PERやROIなどと結びつけて後付で説明する感じで。頭の悪い私にはピンときません。
なぜ、人は将来性のある会社の株を買うのか?→株価が上がり儲かるからだ。
なぜ、株価が上がるのか?→皆が欲しがるからだ。
なぜ、皆が欲しがるのか→株価が上がるからだ→ 上に戻るw
ピンとこないのでしたw
幼稚な質問ですみませんm(_ _)m
本来、株はその会社の議決権を買うものなので、買った時点より将来その方が高くなると信じる人が出資する。その正当性を調査、精査するために数字がありますが、その数字もそれほど正確には出せません。市場のことは市場にしかわからない。神の見えざる手、と表現されるわけです。
松本さんがいうように身銭切って参加しないと理解するのは難しいですし、勉強にもなりません。
シン
投資は身銭を切って実践有るのみです。
若い人は時間が味方に出来るので勝率は上がると思います。自分の貴重なお金を使わないと、本からや人からは学べないと思います。
よくわかりました。
シンさん、松本さん、ありがとうございました!