永遠のテーマだと思うのですが、損切りはしたほうが良いのでしょうか?
メリット
損切り、というように、損をしているのだから、メリットなんてなさそうですけど、損切りにはいくつかのメリットがあります。主に短期投資を目的とした人向けになります。中長期投資をする人なら、損切りのメリットはほとんどないだろうと思います。
まず、損切りをすることで資金効率が上げることができます。ずっと資金拘束、放置して利益確定をしたとしても、その間の機会損失があります。でも、損を確定させて戻ってきたお金をそれ以上の効率で回せる自信は必須です。
次に精神的に楽になります。含み損が出た状態を耐えるのは辛いので、その辛さから開放されるのは大きいでしょう。初心者が含み損を抱えると身を切られるような苦痛を感じますし、一刻も早く苦痛から解放されたいと思うわけです。
最後にその銘柄が二度と買値に戻らない、倒産して紙切れになってしまうのなら、損切りした地点が最も高い可能性があります。倒産することも稀にありますが、2016年はゼロであり、凄く少ないです。
かなりヤバくても、三菱自動車、シャープのように何かしらの形で救われることの方が多いです。東芝も何かしらの形で救われる可能性が高いと思っているから、多くの株主はじっと含み損を耐えています。
デメリット
損切りの最も大きなデメリットはその投資に対する損が確定してしまうことです。儲けるためにリスクをとって投資をしているのに損をするなら、やらない方がマシ、という話になります。
そして、損切りしたところで、他に良いアイディアがないなら資金を寝かせることになるので実質的に同じことですし、ホットな銘柄に後追いで入っても意味ないことが多いです。投資の醍醐味は注目されてない時に入ることです。
損切りにひたすら耐えてインデックスに対して大幅に負けているなら、個別銘柄を買っている意味もありませんし、労力、リスクの分だけ損をしているという考え方もできます。特にインフレしている市場ならインフレ分だけ更に損失があるのと同じです。
その意味で言うなら、インデックスにすら勝てない個人投資家は個別株に手を出すべきではないし、インデックス投資なら損切りをする必要はないです。オプションとかやっていれば話は別ですが、現物持っていてインデックスを損切りするなんて馬鹿そのものだと思います。
バフェット氏
多くの投資家が憧れるバフェット氏は損切りを滅多にしません。先に挙げてIBM投資は数少ない損切り案件ですが、これも5年以上待っての損切りなので、かなり我慢して見切った形になります。
かのバフェット氏ですら、5年も待っているのに、無名の素人がバリュー投資だといってたかが数か月で損切りしているなんて滑稽ともいえるでしょう。そのくらいのスパンなら、業績とは関係ない需給だけで上下します。
短期トレードをするのは投機であり、業績とは関係ないキッカケに対して素早くの徹底くことになるので、別の才能がいると言えます。BNF氏もあれだけの資産を誇りながら、ファンダメンタル分析はしないし、よくわからない、と言っています。数週間しか最大で持たないなら、意味ないです。
本当に駄目な会社を除けば、上場を維持しているだけで9割くらいはどこかのタイミングで上がってくるわけで、それを待ち続けられるのか?上がった時に小利撤退せず、ギリギリまで利確を待てるのか?というのが勝てる投資家、負ける投資家の分かれ道です。あとは1割以下のババを引かない運、分析力があればいいんですね。
平均年二割というとんでもない利回りを求めないなら、多くの人が勝てるのでしょうが、我慢ができないので負けてしまうんですね。私がいつも言う、「コツコツドカン」をして退場してきます。
まとめ
本当に上げる何の要素もないなら話は別ですが、そうでないなら損切りせず、悠然と待っていたらいいです。現物なら問題ないです。そして、我慢した期間、下げ幅くらいの利益をとれるまでずっと待っているのがいいと思います。
そう言っている私が悩み苦しみ、ああでもない、こうでもない、と心の中で反芻しながら、苦悶の日々を送っていますw だから、含み損を出している個人投資家の皆さんの気持ちは痛いほどわかりますよ。
私はインデックスしか買わないので、そういえば損切りってしたことないですね。
個別株を買ったとしても損切りという考え方をしないかもしれません。
株式の価値は現在の価格と将来の価値が重要であって、買ったときの値段は関係ないと思うからです。
個別株の高いリスクがあるのに、将来の価値がインデックスの期待リターンよりも低いのであれば、
買ったときの値段がプラスになろうが、マイナスになろうが、関係なく売却し、インデックスに買い換えた方がよいはずです。
売ったときに損が確定となると、心理的に苦しいですが、そこはやせ我慢してでも売るべきと思います。
合理的な行動が出来ない弱いメンタルであれば投資なんかするなと自分に言い聞かせていますね。
合理的に行動するだけで、勝てるはずなのに感情的になってしまう、という人間のサガが恨めしい限りですよ。
シン
上値で買っている持株があっても、将来性があると思える株なら買い足すために、もっと下げてほしいと思うことはあります。
買えたら上昇するまで、ひたすら待ち続けたいです。
何回も損してきたので、少しは慣れてきたのかなとは思います。
将来があるとおもうなら、下がれば買い増すだけなので、信じられるか?だけの話ですが、疑心暗鬼になりがちなのが人間です。余計なことを考えすぎず、信じることは力だと言えるのかもしれません。
シン
損切りというか引き際ってなかなかできない人多いですよね。
投資をしないニコさんに損切りを説明するなら、離婚だと思ってください。離婚しないに越したことはないけど、相手がどうしようもなかったり、自分がやらかして相手を完全に呆れられたり、お互い悪いわけではないが、まったく心通じなくなったら離婚するしかないです。お互いに嫌で仕方ないのに世間体の為だけに一緒にいても良いことはありません。でも、それは最終手段なんだから、一度見込んだ相手はそう簡単に別れるべきではない、ということですね。
シン
私も何年間か塩漬け銘柄があります。其を売却してフットワークの軽い銘柄で上値を追った方がきっと利益は伸ばせるのでしょうが、私は倒産以外では損切りはするつもりはなく、反面教師銘柄として残し、ポートフォリオを眺めかなら命の次に大事なお金を賭けるという事を肝に命じてより慎重な投資が出来るようになりました。
塩漬け株、という記事を書いてもいいのかもしれません。定義としては近々に業績改善する可能性のなくなった企業の株となるでしょう。
シン