日本でサラリーマンしていると、単身赴任って少なからずあり、地方公務員なり、拠点が固まっている中小企業くらいしか転勤を避けることは出来ません。この辺を記事にしたいと思います。
日本
日本企業は転勤がやたら好きで、特に転勤させる必要がない時ですら、あれこれ理由をつけて転勤させようとします。忠誠心を試しているんじゃないか?と私は思います。新卒採用した若者を自社カラーに染め上げるのに踏み絵として転勤を使っている感があります。
日本以外だと、本人の希望で転勤を望んでいる場合をのぞけば、部長クラス以上でもなきゃ、転居の伴う異動は滅多にありませんし、部長クラスですら、なにかしらの大きな見返りとセットになって転勤の打診があります。どうしても業務上必要なら、長期出張で間に合わせます。
日本では長い間単身赴任を続けていても、家庭崩壊していないことも珍しくなく、家族仲が良く、家族の為に頑張る夫、父親に感謝しているケースも多々あります。これは他国では見られない現象です。普段から父親が夜遅くに帰って来て、平日にはほとんど接しないことがザラだからでしょう。
これは外国人には奇異に映るようで、白人達は性欲をどう満たすのだ?と思うようですし、他のアジア人は家族の時間が持てないなんて信じられない、と思うそうです。勤務先が自宅に近いなら、昼飯を食べに帰るくらい家族主義ですからね。
欧米
基本的に欧州、米国、どちらも白人社会であり、転居の伴う異動はかなり嫌がられ、自由意志では気軽に州を越えたり、国を変えて引越しをするアメリカ人も、他人、仕事による強制は凄く嫌がり、採用時に転勤のオプションがつけられてますね。
メジャーリーガーなんかだと、トレード拒否事項を特約でつけていたり、トレード先の指定条件をつけていたりしますが、そのくらいアメリカ社会で仕事による強制的転居が重要視されてるからです。企業でも役職が上がるに従ってオプションを持っている人が少なくなくなりますから、割と一般的な文化だと思います。
オプションのつけられない平社員なんかは転勤を命じられたら、即辞めると言うか、解雇に近い人事だと感じるようです。でも、日本みたいに嫌がらせの為に転勤を命じることは少なく、解雇したいなら、ストレートに解雇します。単にそこに居場所がないので、雇っても良い場所を提示して、行くか?行かないか?は本人の自由、と言う感じですね。
東南アジアで白人駐在員がゴージャスな生活をしているのを羨む日本人駐在妻っていますけど、あれは白人文化として転居、特に白人国家以外に行くのを嫌がる人が多い為、かなり手厚いパッケージを出さないと行く人がいないからです。そして、お金がかかるので、役目が終わったらさっさと帰ります。
日本人駐在員みたいに、英語も満足に扱えない、技術もない、経営者レベルでもない事務系駐在員がトレーニングの一貫で駐在するようなことはないですし、現地化出来ることを本国からの駐在員がやらないので数そのものが少ないです。明らかに無駄な駐在員がいるので、パッケージを厚くできないです。
留学
親子留学という文化を知ってますか?日本でも少しずつメジャーになりつつありますが、まだまだマイノリティだと思います。簡単に言うと、子供の教育の為に母親が子供について外国、同じ国の別都市に引っ越して、父親は本拠地に残って鵜としてお金を送り続けるシステムです。
アジア、特に韓国、ベトナム、インドネシアなんかで見られます。英語習得の為に英語圏に送り込むことが多いです。彼らの特徴として本国の教育制度、広く言うと社会全体に強い反発をしており、将来的に移住を検討しており、その先兵として子供を送り込むようです。
韓国人に話を聞いたことがありますが、親子留学は社会問題になっており、父親は精神的疲労から鬱状態になったり、女を作ったり、母親は慣れない外国で現地人、現地に精通する同国人男性と浮気する、と言うことが少なくなく、家庭崩壊起こすそうです。
白人達はそういうことをまずしません。小学生から受け入れてくれる寄宿舎付きの学校に送ります。イギリスを中心にアッパーミドル以上がボールディングスクールと呼ばれる全寮制の学校に子供の教育を任せる習慣があり、親と離れることで子供が自立すると考えるようです。
確かに白人達の考えの方が理にかなっており、どうせ子供を厳しい環境に置くなら、親から離してしまった方がいいし、親には親の生活があり、夫婦が離れて暮らせば、お互いにどうでもよくなる。性欲が満たされず、浮気するのは避けられない、と考えるのは当たり前です。
まとめ
私は出来るだけ一緒に過ごさないなら、家族である意味ないし、離れて暮らすなら、相応の価値のある理由で離れるべきだと思うので、日本人ですが、単身赴任文化をバカげていると思っています。少なくとも平社員ごときが転勤しなくても、そこで働きたい新しい人を雇えよ、と思いますね。
「若草物語」では、従軍牧師として長期の単身赴任状態の父と家を守る母と4人の娘というアメリカの家庭が描かれていますので、欧米でも全くないというわけでもないのではないでしょうか。
それでも、軍人とか僻地勤務・危険地勤務を命じられた公務員や研究者といった特殊な職業の人だけでしょうけど。
南極越冬隊、山岳研究者、海洋生物学者、イラクの治安維持部隊などが思いつきますが、白人男性は危険地帯に飛び込むのが大好きな人たちなので、意外といるのではないかと思います。
そうですね。あるはあるが、一サラリーマンがするようなものではなく、特殊な職業、高位役職者だけがするものだと思ってます。
シン
長期出張も単身赴任の様なものなので一緒くたに考えると、どっちも平社員を行かせるのは荷が重いし会社から見ても部屋代などの費用が嵩むので対費用効果が低いと言わざるを得ませんね。
聞いた話だと大手小売の店長・副店長クラスは移動が多いみたいですが、やっぱりだいたいの人は不満たらたみたいですね。それでも栄転という形が多いので、その場合は役職、所得、管理する店舗クラスなどでのアップグレードがあるみたいです。これで不満を抑え込んでいるんでしょうね。
逆に管理店舗が小さくなる場合はもう窓際一直線らしです。
ちなみにこの会社は平社員でも移動は多くはありませんがあるみたいです。
雇用者、労働者、どちらにもメリットはほとんどなく、雇用者の踏み絵ですね。小売の管理職くらい現地採用で十分です。部長、エリア長くらいなら、理解できますが、相応のパッケージは用意すべきだと思います。
シン
私の知る高校教員は五年ごとに転勤しています。子どもの学校の関係で、単身赴任だったり一家転住しているようです。
シンさんのおっしゃる通り、日本独自のおかしなやり方ですよね。転勤するたびに新しい人間関係作らないといけないでしょうし。
個人、家族の生活が大切、会社組織はそのためにあるって価値観になれないんでしょうか。独身の俺は、転勤は苦ではないですけどw
やはりキリスト教的な個人主義の価値感が強いんでしょうか。韓国は儒教の方が強そうですが。
本当に意味わからないです。なんで、特殊な仕事でもないのに、家族が仕事の犠牲になるのか理解できません。
シン
会社側の言い分によると、転勤がある理由としては、同じ人が同じ営業所を担当してるとマンネリ化が起こり、最悪の場合横領などにつながるということも理由の1つみたいです。もしくは、人間関係が悪ければリセットできることもメリットの1つです。
口実にすぎないですが、一応理由にはなってると思います。プライベートの人間関係を強制的にリセットされたり、単身赴任になんかなると人生の意味が無くなると思いますけどねw
ちなみに転勤が当たり前の会社では「何で転勤嫌なの?」と聞いてくる人もいました。
日本企業に流動性が低いのはわかりますが、横領に繋がるようなポジションは複数決済にする、部内ローテーションにすればいいわけで、転居を伴う異動を平気で出す言い訳にならないと思いますね。メリットは薄いです。
シン
通ってるスポーツジムの正社員も全国転勤あるみたいであまり給料も高くないので辞める人多いみたいです。
本社でプログラム作成や内勤に行ければいいですがなかなか難しいみたいです。
技術本部勤務のエンジニアだと所属BUが沈まない限り、あまり転勤はないと思います。エンジニアだったら自分の気に入った土地を見つけて、そこに事業開発本部なり、設計なりが存在する会社を選んだらいいと思います。特に中途採用だと本社面接は行わずに所属BUごとの面接がほとんどです。そこの課長、事業部長くらいまでの面接で採用は決まる感じです。
駅ビルなどに展開するメイクやネイルのチェーンのスタッフが全国転勤してるのを知り驚きました。どの店でもやることは同じなのに札幌ー川崎転勤とか意味がわかりません。転居先は寮みたいなのがあったそうですが、一軒家シェアだったそうで、その人はよく辞めなかったなと思います。そんなに人手が無いんですかね?
プライベートを転勤によって遮断して、仕事に集中させる策略なのかもしれません。縁もゆかりもない場所に来たら、仕事関係しか知り合いがおらず、仕事仲間に依存するようになります。転勤の多い会社は仕事、プライベートがごっちゃなことも多いです。転勤のない会社、ほとんどが地元出身者だとプライベートの付き合いは限定的です。家族、地元のツレがいるので仕事仲間と必要以上につるみません。
土建のように転勤族、寮生活だと、つるむ他に選択肢がなくなりますから、極めて濃い人間関係になるんでしょうね。
シン
>土建のように転勤族、寮生活だと、
つるむ他に選択肢がなくなりますから、
極めて濃い人間関係になるんでしょうね。
まるで私の事のようですね。正にその通りです。
特殊な濃い人間関係に馴染み過ぎて、
一般社会へ適応できなくなることもあります。
50過ぎて役員に昇進して
本社のオフィス勤務になったベテランエンジニアが
わずか半年で精神を病んで退職した例があります。
また40代半ばより若い社員は独身・家庭崩壊率が極めて高いです。
濃い男ばかりの生活が祟って、一般女性との共同生活が
できなくなってしまっているのでしょう。
40半ばより上の世代だと、妻子は「食わせてもらっているから」
と黙って夫・父親に従っていたから家庭が維持できていたけれど、
それより下の世代だとそうはいかない、という事です。
亭主元気で留守がいいの逆パターンで、酒飲み放題、愛人作り放題だった昔とは事情が変わって来たんでしょうかね。
コンビニも無いような居るのはジジババばかりの生粋のカッペにとっては、何処だって住めば都という面もあるのかも。
まあ、似非カッペの私はよく知りませんが。
終身雇用と解雇規制がセットで続く限りは、転勤という日本名物もなくなりはしないんでしょうね。厚生労働省が公開して企業が参考にしているモデル就業規則には次のような規定があるそうです。元ネタは下記URLです。
(人事異動)
第8条 会社は、業務上必要がある場合に、労働者に対して就業する場所及び従事する業務の変更を命ずることがある。
2 会社は、業務上必要がある場合に、労働者を在籍のまま関係会社へ出向させることがある。
3 前2項の場合、労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yatsuzukaeri/20170718-00073283/
親子留学についてはそれっぽい人たちをこちらで最近見かけます。母親と娘の組み合わせを3組ほどですが、道ですれ違う際に聞こえた言葉と顔立ちからしてたぶん韓国人だと思います。ドイツでも同国の居住者が増えているのと、授業料によるものかもしれません。
労使ともに痛みの伴うルール変更をしない限りは転勤はなくならないでしょうね。
シン