じゃあ、セクハラ被害者

最初に断っておきますが、私はセクハラを含む、凡ゆるハラスメントを肯定するつもりはありません。そこをご了承下さい。

どんなハラスメントも事実認定が難しいものですが、セクハラになると、感情論、世論、防衛本能が嘘を増長させるので極めて判断が難しいと思います。

他人

他人が枕営業している、と言い出すことは本当に多いです。他人のことなので自分は傷つかないし、有る事無い事、好き勝手に言いまくることができます。芸能界、マスコミ、水商売なんかは、日常茶飯事にその他の噂が飛び交います。

他人の話である程度盛り上がったのは「はあちゅうさん、電通セクハラ事件」くらいでしょうか？権力を持った先輩が人事権をチラつかせ、はあちゅうさんの友人を餌食にしたそうです。

これは加害者がある程度の知名度があり、メッセージテキストでの証拠があったようなので、世論に乗って盛り上がりを見せました。ただ、直接的な被害者は声を上げなかったので有耶無耶のうちに終息をしています。

はあちゅうさんは電通を辞め、自営業者として一定の立ち位置を築き、Metoo機運が高まった時に発言しているので、安全地帯から石を投げるような形です。嫌いな人への仕返しとしては賢いやり方だと思います。

未遂

セクハラ未遂も割とぶちまけやすく、自分のこととは言え、実際にやられてはないわけなので、嫌な思い出として心の傷にはなっているが、公言することは比較的容易だからです。

マリエさんがこのケースです。十年以上前に芸能界を引退した島田紳助さんに枕営業を強いられそうになり、出川さんなどの取り巻きがセックスするように煽ってきた、ということを発言したんですね。

これは、おそらくは事実なんでしょう。当時の週刊誌に島田紳助さんが共演者を食い物にしていると言うものはありました。業界では割と知られたことだったんでしょう。そして、その直後くらいからメディアに出なくなってきているので状況証拠もあります。

ただ、あまりにも古い話であり、証拠もないので言いっぱなしです。加害者は引退してますし、尻馬になって煽ってきたなんて事を証拠取り、言質を取るのは不可能だと思います。これは売れてる出川さんへの嫌がらせくらいにしかならないでしょう。時間の問題で誰も話題にしなくなると思います。

未遂とはいえ、加害者の名前を出し、取り巻き、現場を断定して公に発言するのはかなりハードルが高く、マリエさんのように実質的に引退状態であり、今更失う物がなくなってからしかいえません。

直接

自分自身が枕営業した、させられた、と発言するのはかなりハードルが高く、日本では発言する人はほとんどいません。アメリカだと、発言する人がちょこちょこ出出しているので、そのうち登場するかもしれませんね。

Kutooによってフェミの闘士として名乗りを上げた石川優美さんは珍しいからでしょう。本人は無名のグラドルでしかなく、他人のこと、未遂なら相手にされなかったでしょう。ただ、加害者は無名だったので、大騒ぎにはなりませんでした。

TBSセクハラ事件の伊藤詩織さんも同様であり、自分が被害者であり、彼女の場合は加害者がそれなりに有名人だったので、大騒ぎになりました。伊藤さんもフェミの闘士として活動しています。

ただ、このケースも「加害者」と断定するのはかなり困難です。道を歩いていたら拉致されて暴行された、というような単純なことではないからです。一定の合意があり、二人で出かけて、セックスをしたこと以外は認定が困難です。

二人とも仕事上の優遇を狙って近づき、セックスしたが、優遇は得られなかった、というやりとりの中にどこまで合意があり、合意がなかったのか、は事後には判別不能だからです。

他のケースだと、岡本夏生さんが枕営業して仕事をとっていた事を公言してますね。ただ、彼女は枕営業をし続けた後遺症なのか、異常な精神状態になり、どこまで本当なのかわからない人です。

まとめ

男女が長い時間一緒にいれば、セックスをするの自然な流れであり、師弟関係を含んだものだと余計に男女関係になりやすいです。それがパワハラの一種としてセックスをしたのか、お互いに憎からず、と思ってするのかは他人にはわかりません。

そして、男性側が責任を取れば、大ごとになることは少ないです。結婚して妻とする、正式に付き合うだけでなく、芸能デビューさせると言って、実際にさせれば、女性側は納得するし、不倫関係もきちんと手切金を払えば、問題になりません。

大騒ぎになったのは口約束が履行されなかったからであり、その口約束の証拠がなく、セックスまでの流れが分からなければ、他人にはほとんど判断不能です。女性の証言だけを根拠にして男性を罰するのは違うんじゃないか？と思いますね。

男女の機微はそれほど単純な善悪があるわけではなく、狸と狐の化かし合い的な要素が多分にあるんだと思います。