気立てのいい女だとは思えない、あくどいことも平気でする、でも、その魅力のとりこになる男は絶えない、そんなテスラについて記事にしようと思います。
設立
簡単にテスラの歴史を振り返ると、2003年にイーロンマスク氏が設立し、2004年から出資者を募って活動をスタートします。最近メジャーになったスタートアップに対する投資スキーム、シリーズA-Dで徐々に段階を踏んで、規模を大きくします。
実はイーロンマスク氏は創業者ではなく、エンジェル投資家としてテスラに参加して、それを乗っ取った形であり、その時に裁判沙汰になっているのですが、マスク氏はすでに大金持ちであり、金持ち相手の喧嘩をしきれなかった創業者コンビは2009年に裁判継続をあきらめています。
2008年に創業者コンビが実質的に会社を離れると、マスク体制は確実になり、コンセプトメーカーから量産を目指して、ひたすらファンディングを続けていきます。マスク氏の実績、卓越した話術に惹きつけられる投資家は多かったのでしょう。
現状
ついに2010年にテスラはIPOまでこぎつけて、226 mil USDの資金を手にすると、量産は本格化して、年間数万台売れるくらいにまでは成長します。でも、自動車の世界で数万台売れるなんて言うのは売れてないも同然であり、トヨタはプリウスだけで年間に500万台売ってますし、小規模メーカーと言っていい、マツダですら200万台売っているので、話にならないくらい小さなメーカーです。
そんな小さな会社がGM、Fordといったアメリカ名門企業の時価総額を抜いているわけで、常識的な考えからすると、完全に狂っていると言っていいでしょうし、マスク氏の公言する生産台数は常に未達なので、有限不実行の男であり、身内との汚い争いも絶えないです。単に事実だけ列記すると、完全に頭おかしい人に聞こえます。
しかし、マスク氏という男は卓越したプレゼン能力があり、聞いているとフラフラとなびいてしまいそうな雰囲気があるんですよ。顔もいかにも性欲の強そうで、エロイホームベース型の顔をして、精力にみなぎっているだろうな、と赤の他人の私ですら思いますね。
実際、女性にもかなりモテるようで、大学時代の同級生だった最初の妻と離婚してから、ちょっと不思議な雰囲気の美人女優のタルラ・ライリー氏と結婚、離婚、今は日本でも有名なジョニー・デップ氏の元妻、悪女ともいわれるアンバー・ハード氏と付き合っているそうです。
ともかく、マスク氏は詐欺師みたいな話術、行動力のある人間で、男性にすらモテるんですよね。大して車は売れてないのに2013年からガツガツ株価が上がっていき、あっという間にIPOからのテンバガーとなっています。そんなに小型銘柄でもないのにとんでもないですよ。
流石に200ドル超えてからは300ドルまでのボックス相場が数年続きましたが、トランプ相場が始まる2017年になると、300ドルを突破、400ドルに迫るまでになっています。繰り返しますが、車は大して売れていないのですよ。
今後
神に選ばれた天才なのか、稀代の詐欺師なのか、どちらにも見える男、イーロンマスク氏をあなたはどう思いますか?ある読者さんはマスク氏にやられてしまって、テスラ銘柄、パナソニックで手にした利益をテスラに放り込む、ぬるりが三年千記事記念までガチホしてやる!とおっしゃっています。
ちなみにパナソニックはテスラ向け電池を一手に引き受けており、自動車事業は二兆円クラスに成長しています。他の事業がダメすぎてあまり注目されませんが、パナソニックは日本で最もマスク氏に近い会社だといっていいかもしれません。逆に言うと、テスラに切られたり、他社に電池のブレークスルーをされたら、夢も希望もない会社になります。
トヨタの御曹司、章夫さんもマスク氏にイカレタ一人であり、カリフォルニアのマスク氏自宅に招かれて、ガレージでテスラの美しいスポーツカーを見せられ、試乗させてもらい、完全に虜になり、テスラへの出資、トヨタ、カリフォルニア工場の売却を決めました。章夫さんはモータースポーツ愛好家です。(その後、考え方の相違から株は売ってしまったみたいです。)
フラフラしやすい大衆から指示を受けて、バブルになっている銘柄というより、機関投資家、大企業経営者がマスク氏の語るあまりにも壮大な夢にイカレテしまっているのが現状で、激しいアンチもいますが、今のところ、アンチの空売りは踏みあげられて泣きを見ています。
まとめ
さて、あなたはマスク信者?マスクアンチ?
私はマスク信者になりかけていますw なんか、あまりにも壮大な夢を語るので、フラフラしてしまうんですよね。彼のよくわからない熱量に騙されてもいいかな?wという気持ちになってきています。
ナンパ師についていって、ワンナイトスタンドを決められてしまう女性の気持ちがわかってきましたよw 彼女たちは馬鹿なんじゃない、騙されているかもしれないことは理解しているんです。でも、その時、その場で気持ちよくなりたい、嘘にすがりたい、という気持ちで身体を開いてしまうのでしょう。
ぬるりと生きるが三年千記事が達成した時、マスク氏は神と崇められる歴史上の人物になるのでしょうか?それとも、嘘つき、詐欺師、クソ野郎と罵倒される過去の人になっているのでしょうか?
皆さんのご意見をお待ちしております。
後は、自動車の製品として相応しい電池の開発だけなんだと思います。
ニコさんはテスラは電池のブレークスルー待ちで、他は十分なポテンシャルがある、との見解ですね。
シン
パナソニックは全て売却し終え、テスラにブチ込んでしまいました。時期をみて、現在バブリーな半導体銘柄も売却し、テスラに放り込む所存です。
記事の通りで、泣きをみる未来がみえていても、そんなことはどうでもいいと思わせる魅力に溢れていますw
とんでもないクズも大好きですが、詐欺師スレスレの人間もまた好きなんですよね。
ただ、仮想通貨の記事コメントで他の読者さんが上げていらっしゃった、メタップス社長のお金2.0、書籍の本筋として、現金の価値下落が謳われていると理解しております。そうなると、お金で損しても、デカイ夢に賭けて遊べるだけ遊ぼうという考えの人間が、今後ますます増えていくとは予想しています。テスラは、現在最もその流れに乗っている銘柄ではないかと考えています。
ナマケモノさんは妖しい魅力に取り憑かれてしまっている、泣きを見ても積極関与してみたい、と言うことですね。
シン
取引先の社長さんにテスラの車に乗せてもらう機会がありました。
スポーツタイプだったのですが、カーボンボディで男心をくすぐる面白い車ではありました。高価な車ですが高級ブランド車というよりはごく一部のメカ好きでどハマりして買うようなマニアックな印象を受けました。
国産でいう光岡自動車のような立ち位置かと思います。ただし「テスラだから」という冠を度外視すると車単体は光岡ほど尖っていないように思います。
性能はどうしても航続距離の問題があり遠方に行くときは充電が切れないかはらはらします。
安心して地方の隅々まで足を伸ばせるのはもう少し先になりそうです。インフラの整っていない田舎ではまだまだガソリン車やハイブッド車の方が使いやすいです。
件の社長さんも結局投資家の様な目線で
「経済記事なんかでなにかと話題のテスラの車に乗ってみたい」から買ってみたそうです。純粋に車のデザインや性能に惚れて買ったわけでは無く、3年でベンツに乗り換えていました。
車のEV化は間違い無いんでしょうが、もう大手メーカーやIT企業が次々と参入しているので、この先電気自動車推しだけでは少し弱いようと思います。
なので自動車メーカーとして純粋に商品力を磨いてブランドを定着させる必要がありますが、これもまだ時間がかかると思います。
それまでイーロンマスクさんの話題づくりで盛り上げて走り抜けるんでしょうね。
車はバカ売れするようなタイプではないですが、光るものはあるので今後は尖って行く可能性は秘めていると思います。
>さて、あなたはマスク信者?マスクアンチ?
個人的な結論としては現時点で信者にはなれないです。
傍目で見物しているくらいが丁度良いですw
でも車自体はわりと面白いものだったので今後も注視はしたいです。詐欺とまでは思わないです。
中立派ですね。今の段階では市場を占拠できるほどの力はない、と言うのはそうだと思います。
シン
大前研一氏が著された下記記事が今後のEV自動車業界および、テスラの動向を推察するうえで論点が整理されており、非常に参考になります。
以下記事の内容を踏まえるとテスラ(マスク)氏の今後はかなり厳しいのでないかと考えています。
EVシフト”それでもトヨタが勝てる理由 2017.12.4
ttp://president.jp/articles/-/23744
理由としては・・・
① 機関技術が他社メーカー(トヨタなど)に追いついておらず、追いつく見込みがほぼない
記事内容で以下のように記されています。
~ハイブリッド車やPHVに使われている高度な基幹技術、たとえばパワフルな交流モーター、バッテリーの直流電流を交流電流に変換するインバータ、減速したときに電気をつくり出してチャージしてその抵抗力でブレーキをかける回生ブレーキなどはEVにも共通する技術だ。その生産量はハイブリッド車やPHVで圧倒的なシェアを誇るトヨタが世界一であり、いまだ25万台程度しか生産していないテスラなどは足元にも及ばない。~
確かにこういう技術はテスラ単独で構築できるものではなく、長年のノウハウの蓄積や、周辺の部品サプライヤーと長年の関係をもつ、日本車メーカーの方が圧倒的に優位だろうと思います。
そうなると、自動車の需要が伸びているような、東南アジアなどの発展途上国に進出してもコスト的にペイする形で量産をするのが難しいのでブランドが急拡大するのはかなり厳しいのかな?という印象です。
② そもそもカーシェアリングや自動運転などの技術により、個人で自動車を持つ層が激減する可能性が高い
これも記事の最後で触れられています。 私も全く同意で、現に都会の若い人のブログをみているとカーシェアリングを利用している人がチラホラいらっしゃいますし、日本でも非正規雇用が増えていることを考えると維持費のかかる自動車離れは尚のこと加速していくと思います。 海外でも、Uberやgrabタクシーみたいなタクシーを呼べるアプリの利用が進んでいるので、個人で自動車を持つ必要性は日本と同程度以上に薄いのかな?という印象です。
③ 実際に使用した感覚として、実用性が日本車にはるかに劣る
実際にテスラモデルSを使用した人の感想というか批評が載っていたので記載します。
【悲報】電気自動車「テスラモデルS」を買った男性がバカだったと価格.comで泣く / やはりアウトランダーPHEVが最強か
https://rocketnews24.com/2015/04/15/570375/
充電時間・走行距離・電池が自然に減るなど普段の通勤や買い物に使うだけでも負担が重すぎて実用に耐えられるか疑問が出るレベルですね・・・
しかも内装やインテリアも使い勝手が悪い・視界が確保しにくいなど問題点も多いようです。
これが事実だとしたら、テスラが本当に洗練された車としてブレークスルーするにしてもまだまだ時間がかかりそうな印象です。
以上の3点より、これからEV自動車化が進んでいくのはほぼ間違いないですが、テスラの将来性(特に数年という短期的なスパン)なら、かなり懐疑的というか、暗いんじゃないかというのが個人的な印象です。
今段階では妥当な見方だと思います。EVで部品点数が減っても、サプライチェーンの構築は直ぐにできることではなく、新興のテスラが部品を含めた品質確保、開発体制を整えるまでにはかなりの時間が必要だと思うのは極当然だと思います。
シン
テスラ社の化けの皮が剥がれるまでにマスク氏はしれっと退社して株を売り抜け、3年後は宇宙事業やらクリーンエネルギー事業やらで投資家を煽って金を巻き上げている可能性が高いです。
その後のテスラ社の運命は、GMやフォードによる吸収でしょうね。
でらさんはマスクさんを明確に詐欺師だとみているのですね。
シン
詐欺師というか、風見鶏ですね。
政界風見鶏と言われる小池都知事と似たものを感じます。
一方は投資からの金、一方は有権者からの票という違いはありますが。
それっぽいだけの偽物、という認識でしょうか?
シン
投資家に気持ちいい思いさせて投資させる行為は詐欺なんでしょうか?
詐欺師だとしたらヒトラー並みの天才詐欺師でしょうね。
未公開株詐欺とか、発展途上国の不動産投資とか、高利回り、莫大なキャピタルゲインをちらつかせて煽る詐欺はありがちですが、これほどの規模で、上場企業でやっているのでエグいです。目標未達はほとんど恒例行事で、確かに人気はあるが、そもそも生産台数が確保できない、自動運転技術もマスクさんがフカシ過ぎて、技術部長がキレて辞めるとかしてますからねw
シン
イーロンマスクさんがパルプフィクションに出ていた頃のジョントラボルタに見えてしょうがないののですが。映画化の暁には主役はトラボルタでお願いいたします。
トラボルタさんの方が年上なので難しい、とは思いますが、若い頃は似てますねw
シン
エンジニアの夫がモデルSを所有してます。
欧州在住ですが、ここではテスラはそれほど珍しい車でははく、よく見かけるようになりました。
いろんなことに冷静な夫ですが、マスク信者です。
夫に限らず、周りのエンジニア、会社経営者たちはテスラを購入または購入検討が多いと思います。
ちなみに、私の周りおよびうちもそうですが、車は複数所有で用途や気分で乗り分けです。
既存の車メーカー(時代遅れ、図体だけでかいドイツメーカー)に嫌気がさしていて、
最新技術が大好きというのが大きな原動力ですが、シンさんの記事を拝見し、
夫もマスク氏の熱量にふらふらしてる一人なのかなと思いました。
技術がよく分かる夫でも、欠点のつけどころがない!とべた褒めなので、技術的にも申し分がないんだと思いますけど。
国をまたいでもインターネットに無料で繋がってナビも音楽等もスムーズですし、
スーパーチャージャーで無料で充電できるし、買ってから設定とかそいう面倒が一切なくとても気持ちよく乗れます。
日本のEV車と比較してコスパとか言う人もいますが、日本車は見た目がかっこ悪いのが多すぎて、もうちょっとどうにかならないかと思います(私は日本を愛していますので、叱咤激励という意味です)。
私もフラフラきているのでこんなことを言うのもなんですが、テスラは技術的に突き抜けているわけではなく、EVのバッテリー革命を起こしているわけでも、自動運転革命を起こしているわけでもなく、業界の標準レベルのことしか出来ません。バカ高い物価のカリフォルニアで無人の全自動ラインで組み立てをする、と豪語するも上手くいかず、生産台数は上がってません。デザイン重視、かっこいいことする為に機能性を無視することも多く、そこが堅実なトヨタと揉めた理由とされています。 実際、不具合もかなり多いといわれます。
現状では光岡レベルのことをやっているのに、量産メーカーとして長い歴史を持つGM、フォードを時価総額で抜いてしまったと言うのが奇異なことですね。
この巨大な時価総額を肯定するには完全に突き抜けて、世界を制すだけの何かをやり遂げる必要がありますが、それが出来るか?は賛否両論ですね。
シン
なるほど、では夫は信者になってしまって、高い買物もしたし、自分(と家族)を納得させるためにべた褒めなのかもですね。夫婦喧嘩でも、負けを認められないところが腹の立つ夫なので、今度の喧嘩では、シンさん情報で攻めてやります。良い材料をありがとうございます!
いえいえ、夫婦喧嘩はほどほどにして下さいねw
電池、自動運転、製造、どれでも一つでいいので革命を起こせるなら、テスラは世界を制し、マスク氏は神になるでしょう。それを旦那さんも、多くのマスク信者と同じように信じているんだと思います。
シン
展示されているテスラ車を触ってみた時には、洗練されたデザインで多くの人が魅了されるのもなんとなくわかりました。ただ、以下の記事でもあるように、基本的な車体の製造技術がなっていないので、製造が遅延し不具合も多発しているとのことです。
EV大手テスラ、ささやかれる「拙速な製造」のツケ
https://jp.reuters.com/article/tesla-quality-idJPKBN1E006N
報告されている欠陥が「ドアの閉まりの悪さ、バリ残り、部品欠落など、何でもありだ。ぐらついていたり、水漏れしたり、何もかもだ」ということからすると、根幹の車体製造技術が獲得できていないことになります。
EV自体の構造は汎用生が高く参入障壁が高くないことからすると、むしろ簡単には真似できないサプライヤーとの連携た車体製造技術と品質管理に抜きに出ているトヨタがEV製造にシフトする方が、テスラが車体製造技術を獲得するよりも簡単だと思うのですが、どうでしょうか。
そう考えると、素早く動けばトヨタがテスラを駆逐するのも難しくないはずですが。
孫正義の有名な問いかけに「In a fight, who wins – smart guy or crazy guy?」というのがありますが、マスクしは明らかに後者ですし、孫さんも狂ってる男が勝つ、と言っていますので、油断は禁物です。
この二人には目が離せませんね。
>孫正義の有名な問いかけに「In a fight, who wins – smart guy or crazy guy?」というのがありますが、マスクしは明らかに後者ですし、孫さんも狂ってる男が勝つ、と言っていますので、油断は禁物です。
本気で狂った人間は不可能に見える展開を打開するかもしれない。分別盛りの良いおっさん、おばさんを熱狂の渦に巻き込んでしまう熱量をマスク氏、孫正義氏は持っていると思います。だから、私は事実を列記すると、無理だろう?と言いたくなるけど、何かありそうだ、とも思ってフラつきます。
シン
マスク氏、魅力ありますね。男の俺でも惚れてしまいそうですw
成熟した消費社会は、モノ売るのでなく、価値売るのが本質でしょうから、その意味で彼の「夢」を買いたい人が群がるのでしょうね。商品の代わりに株買ってw
企業のカネの入りは「稼ぐ、借りる、もらう」のどれかですが、マスク氏は商品売って稼ぐ代わりに、夢語って金もらうという新手の企業経営手法ですね。
利益で稼がずに、資本家から金もらって存続するニュータイプの企業ですね。この人の車は失敗するでしょうが、ヒント得た新たな人が成功させると思います。
コメント欄での総論は、マスク氏は面白い人だが、投資するのは得策ではないのでは?といった感じでしょうか。私は人柱として投資を止める気はありませんが、信者気分・感情論で投資するのは危ないとは思いました。
読者さんの総論はそんな感じですね。今のところ、分の悪い博打であり、ゼロになってもおかしくないような材料に溢れてるよ、という意見が多いです。
あえて、逆張りするのが夢、ロマンなんだし、大勝ちするにはそれしかないとも言えます。今更、グーグル株を買っても先は知れてますしね。
シン
20年位前のアップルでしょうか。
20年前のアップルは世界を変えた後に没落してしまったんですが、テスラは変えるぞ!っという雰囲気だけで、まだ何も変えてません。
シン