じゃあ、東京vs広島

人気の都市比較シリーズ、広島編に進みます。あまり人気がないらしく募集したのに応援コメントがほとんどつきませんでした。

気候

瀬戸内海気候で寒暖差がなく、雪も積もりません。何より四国と九州があるので台風、津波の影響はまずありません。ただ地形が狭く、海抜が低いので街の中心は洪水のリスクがあります。

しかし、大田川放水路があるため、洪水のリスクは激減しました。また、津波についても瀬戸内海に面しているため、海抜は低いものの津波被害が起こるとは考えにくいです。数年前、局地的な集中豪雨のため、土砂災害がありましたが、基本的に天災に見舞われるリスクは低い都市になります。

不動産・交通

5,000万円代で市内一等地のマンションに手が届きます。一戸建てになると市内郊外の丘陵部団地となるため、交通手段がバスとなり不便です。土砂災害の危険性も含めて、これら地域の戸建ては薦めません。

どちらにせよ、4,000~5,000万程度が目安となると思います。学生の街ではなくなったので、ワンルームが多いのは郊外になります。学生は市内北部や東広島市から流れてきます。

街自体が大きいものではないので、西区・南区・東区であれば自転車で中心部へ移動可能です。地下鉄はありませんが、路面電車があるので、中心部へのアクセスは不便ではないです。

元の市内でない安佐北区・安佐南区・佐伯区・安芸区は広島市内に入らない前提で良いです。県外からの入口となるのは、山陽新幹線が基本で、東京へ行く際に飛行機という選択肢があるかな?という感じです。国際線はほぼない言って等しく、羽田・成田・仁川を経由するか、JRで関空か福岡空港を目指す必要があります。

文化

良くも悪くも、原爆で一度吹き飛んだ街です。市内を散策して戦前を意識することが少ないです。広島を代表するカープやお好み焼きも戦後の文化です。近年カープは弾みを付けていますが、それ以前は20数年ほぼBクラスで「ワシら(地元)が応援しちゃらんと」ぐらいの空気でした。

お好み焼きもグルメと言ったものではなく、近所にあるお婆ちゃんがやってるような店に行って、鉄板からヘラで食ってます。連休には市内の有名店に観光客で行列が出来ていますが、地元民は家の近所で食べます、コンビニより数が多いので。「お好み焼きの美味しい店教えて」は結構困る質問で、市内中心部の店なんて行ってないのが実態です。

この二つを取っても、イメージとギャップが起こりやすく、土着意識の個性が強い街です。また、方言がキツく、女性の広島弁は下品に聞こえる場合が多いです。博多弁の可愛らしさ、関西弁の柔らかさはありません。しかし、西条・呉・宮島・竹原周辺には、それぞれ違った魅力があり、足を伸ばす価値はあると思います。

教育

戦前から広島師範学校が先導し、教育・スポーツには力を入れています。野球・サッカーは全国レベルでの実績を残せる事が多く、カープやサンフレッチェの恩恵も受けている実感があります。この2つのスポーツが好きであるなら、広島は楽しめる都市であると思います。

学力について、国立・私立中学が一番で、公立は二番手となります。広大付属・広島学院・修道・ND清心が代表的です。公立高校は大した進学実績を残せなくなってきているのが実情で、基町・国泰寺であっても不安があり、周辺都市の呉あたりでは中学受験で広島市内の私立を目指すため、三津田も定員割れしているのが実情です。

高等教育機関については、西日本から学生が集まるのが広島大学くらいしかなく、東広島市に移転した今では、ここで学生生活を送る魅力があるかは疑問です。オープンキャンパスで志望学生が減るというただの広い大学です。就職・進学先である程度のレベル以上になると県外に出ざるをえない点があります。

仕事

マツダ、鉄鋼、化学があるので製造業の求人は多いので工学部なら仕事に困らないでしょう。とにかく支店経済の街なので街の中心の半分くらいは東京の企業です、公務員、インフラ、マスコミなど除けばご当地のマツダ関連がやはり強いように見受けられます。

地方都市にありがちな支店経済ではあるものの、マツダという裾野が大きい製造大企業があり、瀬戸内に本社ではないものの化学、鉄鋼拠点があるので、地方都市としては産業に恵まれた部類に入るのではないかと思います。

日本を代表する国際観光都市と言ってもいいのではないかと思います。近年、目に見えて外国人観光客が増えました。お決まりの修学旅行コースなんですが、適度にコンパクトなため1泊2日に調度良いようです。このイメージを強化できれば、国内のイメージアップも図れるような気がします。観光業を強化して職が増やせるといいと思います。

都市機能

その地方の顔、という機能を持った都市ではなく浜田市等の島根県西部と徳山市等の山口県東部くらいしか広島を目指さないのが実感です。その他、中国地方は関西や福岡を目指します。行政や防衛上では間違いなく中国地方の拠点・要衝ではあるものの、中国地方が分散化するため、いまいちカリスマ性がありません。

この辺が札幌、福岡とは違う点です。東京に行くほど能力、やる気がないが、地元に大した財産もない人が地元での生活を諦めて移住していく魅力に欠けます。ある種の植民地と言うべき近隣の中核都市が存在しない地方都市です。それでも100万人を維持しているのはあまり人が出て行かないからでしょうね。

まとめ

転勤族が来た場合、その子どもが気に入る可能性が高い街です。高校生までは不自由なく過ごせます。反面、大人から見れば、あの○○に比べるとイマイチな点が目に付くでしょう。体育会気質の陽性で、その単純さが合えば、広島を魅力的に思えるのだろうなと感じました。県のPRで「おしい!広島県」とありましたが、正に正鵠を得た名コピーです。

ローカル色が強く、地元愛に溢れた地方都市で熱狂的な地元民に支えられている都市のようです。大人になってからあえて移住すべき都市なのかはわかりませんが、マツダファンでマツダ就職を決めた縁もゆかりもない人が住んでみると、バリバリの広島愛を持つ人に変わっていてもおかしくなさそうです。そういう意味で濃い町ですね。