昨今、大阪の経済力は低下の一途をたどり、東京と比較対象にならなくなりつつありますが、実際は規模と言う観点で東京に対抗できるのは大阪だけです。その辺を読者さんからの寄稿を頂きましたので、編集したいと思います。
規模の観点で相撲に置き換えると東京を横綱としたら大阪は大関か悪くても関脇、名古屋は小結くらいで他の都市は全て前頭以下となり相手にならないです。ですから、大阪をきちんと評価することが東京vs編を完結させるのには不可欠だろうと思います。
規模
何かと東京と比べられて貶められることの多い大阪ですが、大阪より規模の大きい都市は世界に10個ありません。経済規模を示す域内総生産は東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウル、ロンドン、パリに次ぐ7位であり、シカゴや上海より上です。また、マッキンゼーの調査によると、本社を置く年間収益10億ドル以上の大企業の数は東京、ニューヨーク、ロンドンに次ぐ4位だそうです。
そして繁華街としての梅田、難波の規模は新宿、渋谷、池袋、銀座に引けをとりません。東京で買えて大阪で買えないものは関東ローカルのものを除き、ないでしょう。海外の人気店も東京に出店した次にほぼ大阪に出店します。
経済規模の差は郊外の発展だといえるでしょう。電車で梅田、難波から三十分も遠出すれば、郊外の住宅地でしかなく駅前さえ栄えているとはいえません。東京は吉祥寺どころか、八王子まで繁華街が存在しています。住み心地としては良し悪しだと思います。
一般的に東京圏というと東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を指す場合が多いですが、そうなれば大阪圏も大阪、京都、兵庫、奈良の2府2県で考えるべきであり、そうすれば東京には劣るものの巨大な経済圏を形成することになります。
つまり、世界的にも大都市としてランキングに入る上、もっと広域で経済力を捉えるなら、京都、奈良といった古都も勢力圏内であり、実際に京都、奈良から大阪に通勤する人はそれほど珍しい存在ではありません。電車を使えば、それほど遠くありません。
東京一極集中
江戸時代は政治の江戸、商業の大阪として二極体制であり、ベトナムのハノイ、ホーチミンに近い関係だったのですが、戦後、インフラ整備が続き、東京-大阪間が徐々に近くなっていくとその関係が崩れていきます。
これが完全に崩れたのは高度経済成長、新幹線の開通だろうと思います。たった二時間で繋ぎ、二極体制より一極体制の方が何かと便利になってしまったのです。そして、大阪人は続々と東京移転を進め、結果として東京一極集中になりました。
大阪人は良くも悪くも合理的であり、適応力が高いため、儲けられれば住む場所は関係ないということで企業も大きくなるとどんどん東京に移し、今の東京に本社がある大企業も元は大阪発祥ということが非常に多いです。
今の7大総合商社を見ても、伊藤忠、丸紅、住友商事、双日と、実に半数以上が東京移転前は大阪に本社がありました。元は都銀も半数は大阪系だったのですが、今では東京本店しか注目されなくなってしまいました。
大阪人
良くも悪くも独立心旺盛で、競争心に富んでいるのが大阪人の特徴です。東京人で大阪人を苦手とする人は多いですが、その理由として、相手がどんな組織・役職に属しているかで態度を変えないからというのが多いのではないでしょうか。悪く出ると犯罪が多いということになるのでしょう。
それが良く出るとノーベル賞を受賞者は関西人が少なくなく、有名なiPSの山中教授は大阪出身、神戸大卒、京大勤務のバリバリ関西人であり、アメリカに短期間行っていたものの、東京とは無縁で研究生活を過ごしています。
スポーツで世界的な実績を残しており、サッカーの本田圭佑さんは典型的な大阪人ですし、香川真司さんは神戸、岡崎慎司さんは宝塚、と海外で結果を出したサッカー選手は関西人が多いです。
野球でもメジャーリーグで活躍しているのはダルビッシュさん、田中将大さん、前田健太さん、黒田博樹さん、上原浩治さんと、大阪人が席巻している感があります。高校野球では野球留学で多くの県に野球少年を送り込みながら、最強なのは大阪桐蔭や履正社など、大阪の高校です。そういえば高校ラグビーも強いですね。
お笑い芸人が多いのもそうですが、組織に頼ることなく、自らの芸、技術、才能を競争によって高め、東京、ひいては世界に打って出るというのが、典型的な成功した大阪人像になります。日本人の中では独立精神が旺盛な人たちである傾向は見られるでしょう。
教育
大阪の欠点として挙げられることの多いのが教育であり、学力テストの平均点が最低クラスと言われたりします。確かにそれはあり、教育熱心な人は大阪を離れて兵庫や奈良に移住し、そこから通勤する傾向があります。大阪市内でなく、郊外の方が教育環境はいいと思います。
でも、大学は総合大学として東大、京大に次ぐ大阪大学があり、高校も大阪星光学院、大教大付属、四天王寺などの進学校があり、それだけで札幌、仙台、広島、福岡は超えているはずです。また、灘、東大寺、甲陽という筑駒、開成、麻布に匹敵する超進学校が隣県にあり、それらの学校の半数近くが大阪からの通学者で占めます。確か京大生も大阪出身が一番多かったはずです。
生活
不動産については東京に次ぐ高さですが、それでもマンションの価格は東京の半分よりちょっと高いくらいで東京から来た人からしたら安く感じると思います。東京なら手が出ないような立地でも大阪なら入手可能だと感じることもあるでしょう。実際、都心部の再開発は進み、高額物件も売れているみたいです。
食については、大阪の外食は多くの店が凌ぎを削っており、そのため「安くて旨い」が基本で、東京の高級店に比べたら味は劣るかもしれませんが、コスパでみると最高で、食い倒れの名に恥じないものとしています。
東京での「肉」は豚肉のことですが、大阪で「肉」と言えば牛肉で、東京では高級品と思われている牛肉が大阪では一般の食卓に並びます。フグも日常的に食べられているため消費量の半数以上が大阪となっているなど、食文化は豊かです。B級グルメも近所で気軽に食べるものが多くあり、お馴染みのお好み焼き、たこ焼きだけでなく串焼きなど、ふらっと出かけられる気取らない外食が楽しめるでしょう。
まとめ
東京と比較した他の都市と違い、まったり生きたい人には大阪は向きません。商売(ビジネス)、スポーツ、芸能などで、裸一貫で勝負したいという人は大阪に行って鍛えられるといいのではないでしょうか。大阪で鍛えられたら、お坊ちゃん、お嬢ちゃんの多い東京に行っても怖くないでしょうし、大阪人の自己主張の強さは世界にも通用するでしょう。
これからは大企業もどんどん潰れる時代になるかもしれませんし、組織に頼らない強さを身に付けている大阪人は、もしかしたらこれからの世界で必要とされている人材なのかもしれません。
また、競争に負け、落ちぶれた人にも優しいのが大阪の特徴で、東京に住んでいる貧乏人は惨めなものですが、大阪では貧乏人でも劣等感を感じずに生き生きと暮らすことができますw
後記(シン)
あえて、今から大阪移住をするメリットがあるか、はわかりませんが、土地に独特の味があり人材の供給源であるのは間違いないと思います。日本はアメリカ、中国と比べると小さいだけでなく、東京、大阪が近すぎる、という問題点もあり一極集中が続いています。これが止まることはないですが、今すぐ大阪を見限るほど落ちぶれてもいないでしょう。
異才、橋下徹さんを追い出してしまったのは痛恨のミスだと思います。行政の一元化を進め、独自の政策によって東京に対抗して大阪を盛り上げていく、という機運を大阪人自身が否定してしまったわけで、これで東京の後塵を拝むのは間違いないだろうと思います。成功した大阪人も東京なり、海外に行ったまま戻ってきません。
仕事で関西人とよく仕事をします。
名古屋の私が言うのも変なんですが、仕事は関西人と一緒のほうがやりやすいです。
関西人が多い部門のほうが親会社、子会社関係なく接すること、取り組む姿勢を評価してくれることや攻めた失敗に対するフォロー、応援してくれるのがいいです。
名古屋の人は陰湿で排他的なので、部下の責任を上司が取りたくない、ガチガチに管理してくるのが苦手です。
また、よく言えば堅実ですがケチな人たちばかりで楽しくないです。
面白そうならやってみる、耳を傾けるというような関西系の会社は好きです。
私も名古屋に住んでいましたが、東海地方の人間は肌に合いません。
関西は太古の昔から都会なので、関西人は生粋の都会人気質であり人付き合い上手で合理的です。
一方、東京は上京した人が作り上げた都市であり、中心部は政府や財閥系企業がガチガチに固めているイメージです。
都会に住みたい、でも東京は肌に合わないという人にとっては大阪に住むのを有力な選択肢にしてもよいのではないかと思います。
名古屋人は根が田舎者で市内も田舎臭いです。まして、三河のような郊外だと仕事があるために人が増えて来た田舎なので無機質なんですよね。東京、海外で活躍する名古屋人は少なく、行くにしても名古屋をそのまま持って行くようなスタイルにします。トヨタ系の為、バンコク、デトロイトはリトル三河です。
仕事だけのために三河に行く人はその閉鎖性、無機質な生活に納得しないとプライベートが辛くなると思います。
シン
大阪人は面白いことは好きだけど、お洒落ではないのでサービスを売ることは苦手なのかもしれません。関西系企業はコスパはいいんですが、お洒落なイメージを高く売れる印象を受けません。でも、割とノリは良いので話くらいは聞いてくれますね。名古屋人は突拍子も無いことを嫌がるので最初から拒絶しがちです。
シン
確かに大阪にお洒落なイメージはないですが、神戸は非常にお洒落ですよ。
むしろ、国内には神戸よりお洒落な都市はあるのかという感じです。
神戸にはお洒落な洋菓子メーカーがたくさんありますし、神戸牛は世界的に人気のあるブランドです。
シンガポールでも、神戸牛を食べようとしたら高級店に行かないと駄目で、目の飛び出るような値段になると思います。
確かに外資もP&G、ネスレなど東京でなく神戸に本社を置いている例もあり、外国人にも受け入れられやすいのでしょう。P&Gはシンガポールにアジア本社を移してしまいましたけど。神戸牛の知名度は本当にすごくて、シンガポールだと高級店でしかお目にかかれません。他にもいい肉はあるのに、神戸だけ別格扱いされいますね。アメリカ人が売り込んだらしいですけど。
シン
>>名古屋の人は陰湿で排他的なので、部下の責任を上司が取りたくない、ガチガチに管理してくるのが苦手です。
京都と一緒やな。だから正しくは「仕事は大阪人と一緒のほうがやりやすいです。」
ちなみに大阪在住の元京都人です。
おもしろい記事でした、ありがとうございます。
サッカー選手のとこ、全員は言いすぎじゃないですかね。奥寺選手や長谷部選手、内田選手と、関西以外もたくさんいます。地域とはそれほど相関関係ないように思います。本田選手も高校は石川県ですし。
それよりも、世界で活躍する選手は、ユース育ちと高校サッカー育ちの方が相関関係があるように思います。2010年のスタメンでいえば、本田、大久保、松井、長谷部、遠藤、長友、川島が高校サッカー上がり、阿部と駒野がユース上がりです。中澤、闘莉王は異色です。ちなみに香川選手はユース上がりで、岡崎と内田は高校サッカー上がりです。
この中では、本田、松井、香川、岡崎が関西ですかね。駒野は和歌山です。
途中から選手は省略しました。
追記です。
最近で言うと、原口、久保がユース、大迫が高校サッカー上がりですね。
ユースの方が上手いはずなのに、日本代表には高校サッカー上がりの方が多かったりと不思議です。ちなみに最近では、だんだんユースが上になってきてるとか。プレミアリーグ創設の影響もあるんでしょうか。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/高円宮杯U-18サッカーリーグ_プレミアリーグ
全員と言うのは言い過ぎですね。修正します。
ユース上がりって、上手いけどひ弱なイメージがあります。宇佐美さん、柿谷さんから来ているのでしょうが、お山の大将から脱皮出来ず、王様出来ないと不貞腐れて落ちていく感じです。まぁ、世界的にはユース上がりが当たり前なので、システムの充実とともに徐々に変わっていくんでしょう。
シン
土建企業に勤めていて、大阪に勤務していたことがあります。
仕事柄、土木の現場の、職を転々としてきた、単身で全国の現場を渡り歩いてきた、
というアウトローのような方々と接することが多く、
そういった方から大阪は実に住み良い、と聞きました。
実際住んでみて、私もそう思いました。
大阪は、定職を持つサラリーマン、いずれ結婚して妻子を持つ、
という未だに根強く残る一時代前の「安定した人生」のコースから
外れた人が生きやすい街だと思います。
・家賃の安さ
土地の値段は東京よりは安い、という程度ですが、
賃貸となると格安物件が多くあります。保証人なしでも
月3万円以下で風呂・トイレ・洗濯機置き場付きのアパートに入居できます。
もっと極端に安くしたければ、あいりん地区という手もあります。
貧民街ですが、そんなに治安は悪くはなく、風体の怪しい奴に近寄らない、
無闇に店に入らない、深夜は出歩かない、これらに注意すれば特に危険はありません。
・アルバイト求人の豊富さ
製造業の地盤沈下は進んでいるものの、
まだまだ大阪郊外には製造業の工場が多くあります。
そしてそういった工場でのアルバイトの求人が常にあり、
少子化に伴う人手不足を反映して、待遇は良くなる傾向にあります。
夜勤であれば、単純労働でも時給1500円稼ぐことが可能です。
・物価の安さ
「スーパー玉出」が有名ですが、大阪にはこうした安さが売りの
スーパー、ドラッグストアが多くあります。
また外食も最高級の店の水準では東京・京都・神戸に劣りますが、
平均的には大阪の店が最も安い値段で旨い料理を食べられます。
高級食材のハモやフグ、スッポンも、2000円程度で出す店が多くあります。
・街のコンパクトさ、平坦さ
大阪環状線は半径5㎞程度です。また東京や横浜・京都・神戸などと違って
坂が少なく平坦な地形なので、自転車でも楽に都心部を回れます。
車やバイクを持つ必要はありません。
・その場限りの社交のしやすさ
その場のノリが良ければ、大阪人は気さくに会話に付き合ってくれます。
東北人や名古屋人・京都人のように余所者に排他的だったり、
関東人のように肩書きで人を見たり、九州人・沖縄人のように
暑苦しくプライバシーに絡んでくるようなこともありません。
その場が楽しければ、素性の知れない者、本音を隠している者に対しても
寛大に付き合う気風があります。
・充実した本番風俗
飛田新地のような、15000円程度で本番可能なちょんの間が数ヵ所あります。
デリヘルでの本番交渉やソープより格段に安くできて、
何より店先で女の子を見て選べるので、外れがありません。
女に不自由することはないでしょう。
結論として、何のスキルもコネもない、社会からあぶれたような単身男でも、
大阪であれば、単純労働のアルバイトをして、安いアパートを借りて住み、
激安スーパーで食材を買って料理し、時には安い店で外食を楽しみ、
ちょんの間で気軽に女にもありつけます。移動はすべて自転車なのでタダです。
そんな都合の良い状態がいつまで続くか、そんな下流まっしぐらな生き方が楽しいか、
という問題点を措いておけば、少なくとも楽に生きられる街です。
さらに言えば、今後の日本は、終身雇用の崩壊、未婚率の上昇によって、
従来の人生モデルから外れた人間が大量に出てくることが予想されます。
大阪はそういったあぶれ者の集まる、
一種のアジールのような都市になるのではないか、と期待しています。
大阪は「潜る」のにいい町ですね。私もフェミニストに実生活をメチャクチャにされて潜る必要が出たら大阪で身を隠そうと思いますw
シン
おっしゃる通りで、落ちぶれた人にも住みやすいのが大阪の特徴です。東京だとこうはいかないでしょう。
大阪では見栄を張る必要はありませんし、綺麗事でなく本音で話をすることができます。
「たかじんのそこまで言って委員会」という在阪局が制作した番組がありますが、あまりにも本音トークが炸裂するため東京では流せないと言っていました。
大阪人の本音は、維新の会の政策のような自由競争重視、小さい政府といった新自由主義的な考えになると思いますが、今後の大阪と維新の会の動きは一体どうなるのか、目が離せません。
でらさん
東京で落ちこぼれというかしっかりしていないと疲弊しますからね。
遊びにいくだけなら楽しいと思いますけど競争が激しいから負けると大変です。
関西には全く馴染みがなかったのでとても興味深い記事、コメントです。大阪はほんの数回、数日滞在したのみなので、街並みの印象といった表面的な事しか知りませんでした。住んでみないとわからない情報ありがとうございます。(今のところ)仕事もあるというのも心強いです。「下流まっしぐら」は笑いましたが、心のセーフティネットとして、私も大阪に親近感を持ちました・笑
アジールって何だ?、と思ったら英語ではAsylumのことで、アジールはドイツ語なんですね。日本にも治外法権的な都市、地域があると逆に調和が取れるのかもしれません。なんか、大阪に妙な親近感を覚えましたw
シン
>経済規模の差は郊外の発展だといえるでしょう。電車で梅田、難波から三十分も遠出すれば、郊外の住宅地でしかなく駅前さえ栄えているとはいえません。東京は吉祥寺どころか、八王子まで繁華街が存在しています。住み心地としては良し悪しだと思います。
→ そうでもないですよ。梅田から電車で30分といえば三宮や京都になり、吉祥寺や八王子なんかより、ずっと大きな繁華街です。難波から30分といえば近鉄奈良駅であり、町田駅・船橋駅のレベルはあります。
地図を見てもらうとわかるのですが、大阪平野は関東平野よりずっと狭いため、平野の中は隅々まで開発しつくされており、田んぼや畑はほとんどありません。一方で関東平野は大阪平野の10倍以上ありべらぼうに広いため、周辺部には田んぼや畑が結構残っています。その証拠に、茨城県、千葉県は農業生産が2位・3位と高い(埼玉県も18位)ですが、奈良県・大阪府は45位・46位(京都府も37位)と低くなります。
郊外の住宅地は、関東も関西も同じようなものだと思います。山に遮られて住宅地を広げられない関西と、農地を潰せばほぼ無制限に都市圏を広げられる関東の違いというだけです。
でもまあ、最近は都心回帰ということで郊外の宅地化はどちらも収まってきているようですが。
吹田、千里中央、西宮、尼崎、東大阪、松原なんかは繁華街はほとんどありませんし、駅前で遊ぶこともろくに出来ません。近隣のターミナル駅まで行くことになります。東京なら高円寺、国分寺、川口、船橋とかでも余裕で遊べますからね。
京都、三ノ宮、奈良なんかの県庁所在地を出すと東京だと横浜、千葉、さいたまを比較することになり、大阪近郊はターミナル駅を除くとみな小ぶりです。
なぜかはわからないですか、大阪圏は郊外が完全に家だらけで駅前がろくに栄えないな、という印象です。商店街もろくになく、大手モールの力を入れた出店もなく、昔のおばちゃんしか行かないようなスーパーみたいなモールだけで家の周りだけで完結しません。
シン
西宮北口、尼崎、千里中央にはそれなりの規模の繁華街とショッピングモールがあり、高円寺、国分寺あたりとそう変わらないと思います(ちなみに、私は中央線沿いに10年ほど住んでいました)。
駅前に繁華街が集まっていないように感じるのだとしたら、大阪郊外は鉄道を敷設する前から市街化が進んでおり、昔からの商店街が必ずしも駅前に配置されていないからだと思います。つまり鉄道をベースとした発展をしていないのです。
一方、東京郊外については中央線が典型的ですが、鉄道を敷いた頃は畑だけで他に何もなく(あれだけ直線が続くということで察してください)、完全に鉄道をベースとして街が発展してきたため駅前が栄えているように感じるのでしょう。杉並区にしたって関東大震災まではただの畑地であり、関東大震災を機に都心から移住者が増えて街として発展したものです。
中央線ですらそうですから、東急線、西武線、東武線、京王線、小田急線、埼京線、総武線、京成線などの路線も大なり小なり似たような傾向で、新しく開通したつくばエクスプレスも同じように発展していくでしょう。
西宮北口って、近くに関西学院、神戸女学院というそこそこブランド力のある学校があるのに寂れていて、最近ようやく開発が始まったはずです。学生街もなく学生は梅田、三宮に繰り出さないとナンパも困難なくらい閑散としていました。尼崎、千里中央も似た感じを受けました。阪神尼崎だけ下町情緒がありアングラの匂いがして好きでしたが、他はサラリーマン的なおとなしい、何もない街だと思いましたね。
ただ、でらさんが言うように東京多摩地区は何もないところから鉄道を拠点に開発が進んで駅の周りが発展している感があります。それで元は単なる百姓が土地成金になりました。
関西郊外は元々そこまで何もないわけでもなく、発展地区から離れたところに駅ができて寂れてしまっているように思えます。
シン
西宮北口は、昔は西宮球場がある程度でしたが、今の発展具合は凄いですよ。
西宮球場跡に西日本最大規模のショッピングモールが建ち、関西で住みたい街ランキングで1位となっています。また進学塾の集積という点では日本トップレベルであり、塾銀座で私鉄が交差する街ということでは自由が丘と似たような感じで、規模は更に上を行きます。何せ浜学園の本拠地ですから。
千里中央は複数のショッピングモールとホテルがあり、商業施設の集積という点では多摩センターと変わらないです。中央線でいうと荻窪以上、吉祥寺以下という感じです。ここも住みたい街ランキングでは4位につけています。
尼崎は、JRと阪神の駅が離れているので、繁華街が分断されているのが惜しい点ですが、今はそれぞれに大きなショッピングモールができており、高円寺とか阿佐ヶ谷と変わらない街並みになっています。
東京でも、西武線なんか繁華街のない駅ばかりですし、京王線も急行が停まる駅前でないと繁華街と呼べるものがないので、大して変わらないです。そして中央線の駅前の発展具合は、東京だと山手線の次くらいにランキングされると思われ、それに及ばない路線の方がずっと多いはずです。
最近、大阪郊外に行ってないので、様変わりしているのかもしれませんね。そのうち、じっくりと大阪郊外の旅をしようかとおもいます。
シン
仰るとおりで関西は元々の街の外れに鉄道駅が設置されていますね。
JR京都駅なんかが典型かな、と思います。
駅から東側に少し歩けば、(リアルでは口に出せませんがw)国際観光都市とは思えない風景が広がってますからねw
逆に神戸なんかは鉄道と同時に都市化が始まったので駅中心に繁華街が広がってますね。元々は何もない寒村でしたので。
よく出張で大阪に行くのですが、注意することは名古屋や東京の鉄道と違い○○出口から徒歩数分を真に受けて地下を彷徨う、歩く時間を考慮しないと遅刻してしまいます。
大阪はニューヨークに似ているということを言う人も居ます。以下の通りの理由です。
①首都ではない大商業都市
②中心部は碁盤の目状になっている
③ニューヨークは南北の道路はavenue、東西はstreet。大阪は南北の道路は筋、東西は通り
④中心部には大規模な公園(セントラルパークと大阪城公園)
⑤南北の通りに沿って街が形成されている(NY:1番街、5番街、8番街など、大阪:御堂筋、堺筋、谷町筋など)
⑥大衆文化の本場である(NY:ブロードウェイのミュージカル、大阪:なんばグランド花月のお笑い)
⑦地下鉄の路線名が通りの名前となっている(NY:6番街線、7番街線、8番街線、大阪:御堂筋線、堺筋線、谷町線)
⑧盛り場であるタイムズスクエアと道頓堀の類似
⑨治安が悪いイメージ
⑩外国人街の存在(鶴橋とLittle Italy)
あと、東京DEEP(http://tokyodeep.info/)を愛読し、ディープな場所を訪れるのが趣味の一つである私は当然、京都駅の東側にも行ったことがありますが、今では大規模な公営住宅が建ち並び、昔はあったであろうディープ感はほとんど無くなっていて、拍子抜けしたことを覚えています。
もちろん、大阪市の西成区の一角にも訪れましたが、さすがにここは今でもかなりディープ感が漂っていますね。まあ、外国のスラムに比べたら大分マシですけど。
初めて書き込みさせていただきます。
ネット上(ブログのコメント欄や大型掲示板など)では、東京に関する好意的な書き込みがあまりありませんね。
その代わり、大阪や関西を褒める方が圧倒的に多いです。
東京の人は余裕があるのか、他都市を単に観光地として見てるのか分かりませんが、貶されても反論が少ないし、本当に地方の動向に興味が無い感じがします。
私は兵庫の芦屋生まれ・育ちで(と言っても山手ではなく、浜側ですが)、
大阪、京都にも住み、近畿圏の事は誰よりも知ってるつもり…です。(7年前から東京在住ですが、年に2度は帰省します)
東京の人たちと話して思うのは、とにかく京都を手放しで賞賛するところ。
TVや雑誌で見かける芸舞妓や枯山水、町家で暮らすアーティスト、京料理、雅で和な世界観・・・
そういう「綺麗な一面」しか見ず、リアルな京都を全く知らない人が殆ど。
それは仕方ないかもしれませんが、大阪も同じで「お笑い」「おもろいオバちゃん」などコテコテの世界観で
大阪のイメージを語ってます。
幸福度ランキングでは、京都(42位)・大阪(最下位)ともに下の方です。
まぁ、ランキングは当てにならないという人もいますが、暮らしてみないと分からないことが多いです。
(特に、関西人は地元志向が強烈な人が凄く多いので(ネット上では特に)、気を付けて見る必要があります)
東京に対しても大阪に対しても大体ネットでは批判の方が多いかと思います。
日本のネット文化の低俗さを表しているとも、褒めることを嫌う国民性を表しているとも言えます。
東京がいいか大阪がいいかなんてただの好みです。
そして大体どこの人でも住環境に相当な不満やストレスを抱えていない限りは地元びいきになるものです。
なので住むなら関西よりも関東がいいという人が多いのは当たり前です。(関東の方が人が多いので)
そして観光地としてみた場合には、普段と違うものを求める人が多いはず。
そうなれば地元よりも雰囲気の違う街を好むはずで、関東の人が京都を賞賛するのも頷けます。
大阪はミナミはともかく、梅田は東京の人にとって何ら面白みのない街でしょう。
神戸も、関東の人からしたら横浜でいいじゃんてなると思います。
街にとって重要なのは個性だということですね。
ただ地下鉄は絶対に大阪の方が東京よりもずっとわかりやすいと思います。
大阪は本当によくできた街
京都、奈良、和歌山、兵庫に囲まれている多くの人々が暮らしてきた街
近畿は本当の首都のこと
東京は…..
大阪歩いていると、気安く声をかけられます。ただ、大阪人皆これをこころよく思っているわけではありません。仕事やプライベートで忙しいのは、全国一緒です。文化の違いはありますが、生活パターンは都市であれば、大きな意味で同じです。
大阪のステレオタイプで、集団の中の、そして個人の中の複層性を理解しない発言は、腹が立ちますね。(念のため、ブログ上での議論云々ではなく、個人的に、または身近な人に対してレッテル貼りされた場合)
たまに出張で大阪に行くことはありましたが、今のようにスマホで検索できなかった10年以上前、大阪市内で道を聞くと、ウソでも親切に教えてくれるのには驚きました。
誰に聞いても「知りません」という返事は一度もありませんでした。
よその人に道を聞かれて「知らない」と言いたくない、言えない大阪人のサ-ビス精神が伝わるので、怒る気にもなりませんでした。
ウソの道順ばかりで、凄く困りはしましたが。
同行してた女性部下がデパ-トで、麻のランチオンマットを買おうとするので、
「君の性格じゃ、絶対に麻は止めた方が良いよ。毎回、洗ってアイロンなんかかける筈がないもの。」
「いや、私と夫分二枚だけですから、アイロンかけますって!」
「いや、三日坊主で終わりだよ!」
とか話してたら、向こうで僕らのやり取りを聞いてた初老の男性が、顔を真っ赤にして近づいてくると、僕に向かって怒ったように
「そんなもん、買ってやりいな!」
と怒鳴るんです。驚きながらも、大阪の人はここまで節介焼きなんだ!と嬉しく思いました。
ケチな夫が数百円のマットを、あれこれ難癖付けて妻に買わせないと勘違いされて、怒ったんでしょうね。
京都生まれ、京都育ちの男性です。
親は、九州出身の母と四国出身の
父です。
大阪で、10年程、一人暮らしを
したんですけど、勿論、色んな人達に
揉まれましたが、本間に、情のある
親切な人が多い、街だと思いましたよ。
僕みたいな、下流人間でも、本間に結構受け入れてくれる街が大阪でした。
京都では、間違いなく、受け入れてくれ
ません(笑)
テレビとかマスコミでは、大阪の事を、
たまに、酷く言ったりしてますが、本間にええ街やし、人にええ格好を見せる文化が、薄い所が大好きです。
東京にも、1年半年程、住みました。
感想は、文化や言葉等、違う所が多いですね(笑)
何か東京は異国のように感じましたよ笑
全国的にみたら、関西、大阪より関東、東京の方が好感を持つ人達が、圧倒的に多いと思いますが、関西、大阪も住んでみて、中々、良い所だと思える素晴らしい街だと思いますよ!
大阪都構想が再び否決されてしまいましたね。
大阪勤務の経験から、大阪の気風が気に入り、大阪を余生を過ごす街の有力候補(他は福岡と那覇)としている私としては、つくづく残念です。
大阪都構想構想が完璧な構想だとは思いません。ツッコミどころは多々あります。しかし、無駄な行政組織を省ける、無駄な公務員を減らせる、という点では、細部への批評はしても、都構想そのものに反対する理由はない、と思っていました。存外にも今の大阪人は保守的で、進取の気風を失っているのかも知れません。
この大阪都構想は、自民党と共産党という、左右の両極端が反対しているの興味深いです。自民党は癒着した企業や土地成金、共産党は在日や同和や生保といった、利権にぶら下がる連中を抱えているからだと考えられます。
行政を効率化して大阪の街としての発展を望む声よりも、今ある利権にぶら下がり続ける事を望む声の方が勝ってしまった、実に残念でなりません。
天下の台所と呼ばれた大阪は米の取引を通じて歴史上世界で初めての先物取引市場を創出したと言われており、もともとは革新的なアイデアを生み出す土壌もあったはずですが、保守的になっているのは近代になってからでしょうか。
信憑性は別としてもコストデメリットの数字が具体的に一人歩きしてしまった一方、都構想のメリットについては具体性に欠け説明不足だという理由で反対票がかなり増えたようですね。
思考回路としては日本企業がリスクを取って前進する意思決定ができず、ずるずると衰退してゆく構図と同じに見えます。絶対的な正解なんて存在しないのだから、少なくとも前進する方に賭けてみてダメだったらまた試行錯誤すればいいと思うのですが。緩やかだが確実な衰退を選ぶというのも民意ですが、これから世の中に出る若者に取っては辛い未来になりそうです。
>>緩やかだが確実な衰退を選ぶというのも民意
→選ぶというか、少子高齢化は既に手遅れで、英語圏でもなく、移民労働力の当てもない日本では、「確実な衰退」しか選択肢はないと思います。
であれば、やるべきことは収入減に合わせて家計のスリム化を図るのと同じです。無駄な役人や行政組織は廃止して、合理化と省力化をしなければならないし、利権を貪る輩は駆除する必要があります。失敗するか成功するかは未知数でも、やらなければ何も変わりません。
現在の大阪市は、収入が減っても家や車のローンを抱え、子供を私立や塾に通わせ、専業主婦を飼っているダメな家計と一緒です。家や車を売却し安い物に替え、子供は公立に転校させ、嫁は働かせる必要があります。安い家・車は使い勝手が悪いかも知れないし、子供は公立に合わなくてグレるかもしれないし、嫁は仕事のストレスで荒れるかもしれません。リスクはあります。しかし、何もしなければ破綻は確実に訪れます。
これを拒否したという事は、大阪市民は、将来の破綻が確実でも、目先の現状維持を優先させたという事です。或いは、有権者の多数を占める高齢者は、破綻より先に自分の寿命が来るから後は関係ない、と思っているのかも知れません。裕福な老後を過ごした挙句、残された子供にローンや奨学金を背負わせる毒親と同じですね。
いつきさん
書いていること、その通りだと思います。
私は大阪市民です。都構想に賛成でした。
都構想が理想の考え方だとは思いません。デメリットもあり、完璧ではないでしょう。
ただ、人口減に伴い、将来の衰退を阻止すべく考え出されたのが都構想です。
これに反対するのであれば、橋下氏も言っていたように対案を出すべきです。自民共産(笑)連合が出してきた案が大阪戦略調整会議でしたが、全く機能しませんでした。
そもそも、話し合いで物事が進まないことを維新は強く認識していた。だからこその都構想だったのではないでしょうか。2回に及ぶ都構想秘訣の結果は重いです。私も子どもの将来を見据え海外移住を強く考えるようになりました。
いつきさんの例えの通りです。付け加えるのであれば、平凡と言いながらも何かしらの特色があるものです。(自治体、家庭)それをきちんと活かして一点突破しようと言うのが、大阪都構想であり、衰退は避けられなくとも何かしらの利点によって戦わなければならないということだと思います。
一般家庭でも父親は高給ではないが手に職があり日本全国、世界どこでも稼ぐことができるとか、相続財産があり住宅ローンはいらないとか、子供がある程度優秀できちんと教育費をかければ効果が期待できそう、とかあるでしょう。そういう打開策を見つけるべきです。
収入増が期待できない家計で、なんとなく出費を重ねるのは愚策中の愚策であり、聖域を設けず、ゼロベースで考えるべきでしょう。
例えば、子供の教育費は削ってはダメと決めつけるのではなく、みんな行っているからスイミングくらいは、とかいう使い方をせず、明確にxxxだからスイミングに行かせる、と覚悟して使うべきでしょう。その分だけ何かを削る必要もあります。
いつきさんがいうように、今の日本は子供になんとなく私立に行かせ、習い事をさせ、家を買い、車を維持し、専業主婦をさせる。その帳尻を残業手当で合わせていたらコロナで合わなくなってしまったダメ家庭みたいなものです。そして、親にたかったり、住宅ローンを限界まで引き延ばし、多額の学資ローンを借りたりして出費をやめないわけです。そのツケは子供世代が払うことになります。
シン
東京都の人口が1400万、特別区970万に対し大阪府は880万、大阪市275万。府と市の各々の機能を整理したうえで行政の効率化を図るといっても、大阪府の70%弱は蚊帳の外というわけで、大阪市民だけの住民投票できめるというのは無理があったと思います。
大阪市は市域が狭く、大都市の光の部分と闇の部分のみが集約しすぎています。東京でいえば、千代田、中央、渋谷、新宿、港+足立区が3つ位という構造じゃないですか。練馬、杉並、世田谷、大田区等はすべて市外にあたるわけです。大阪府の自治体ごとの平均所得を見れば、中高所得者が大阪市内で経済活動を行い市外に住む、大阪市内の住民は低所得者という構図が鮮明です。本来なら北部の豊中、吹田といった周辺都市を併合し、人口500万程度にして、現在の24区を半分程度に集約するのが維新の目的に沿っていたと思います。最も、富裕層が多く、財政状況が良好と思われる北部の自治体は大阪市と合併するメリットがなく、実現が困難だったのだと想像します。しかし、最終的な目的は大阪市ではなく大阪府の発展じゃないですか。それを大阪市内の貧乏人とその利権者の反対で潰してしまったはなんだかなあという感じです。
日本人が部分最適化にばかり固執し、全体最適化には全く気が回らない顕著な例かと思います。
>>カツカレーさん
確かに大阪は東京と違って、特別区に該当する部分が小さい上に、南に偏り過ぎていますね。
バランスを考えるなら、梅田などキタに通勤する人のベッドタウンである、枚方や吹田や寝屋川なども特別区であって良いはずです。しかしこれらは特別区に入らず、一方で貧困層・生活保護世帯の多い西成区や大正区、在日の多い生野区は特別区に入っています。
これでは大阪市全体の将来を考える人よりも、己の現在の利権の維持に執着する奴らの声が大きくなってしまうのも必然の成り行きです。
>>部分最適化にばかり固執し、全体最適化には全く気が回らない
全くその通りです。財政状況の良い北部の自治体も、大阪府全体の発展の為に、自分たちの豊かな財政を使って、南の利権連中の面倒をある程度は見る(切り捨ては流石に出来ないでしょうから)、くらいの気概があっても良いと思います。
カツカレーさん
いつき さん
コメント興味深く拝見しました。同じ意見です。
大阪北部からすると、今の大阪南付近と一緒になるのは絶対に嫌で、維新もそれをわかっているから、
都構想で大阪南のマイナスをマイルドにし、大阪北への投資を集中させ、魅力的な都市をアピールすることで次なるステップである道州制の足掛かりにしたかったのではないでしょうか。(全てご破算になったので空論ですが。)
目先の2,3年を考える政治屋より10年20年を考える政治家を見極めて投票して欲しいものです。
(すべてにおいて維新が正解であるとは思っておりませんが。)
>>いつきさん、もりーさんレスありがとうございます。
区別の投票結果を見ると2015年も今回も全く同じように白黒分かれていますね。一方、極端に賛否の差があった区もないのが興味深いですね。貧乏人が潰したという先のコメント、ちょっと自信がなくなりました。外部の人間の立場で現状維持のメリット考えてみたのですが-223平米の面積で24区-他都市に比べて役所が近いことしか思いつきません。そもそも役所に用事なんてそうそうあるものでもないしと思いながらも、生活保護や年金受給者は頻繁に行くものなのかなどと想像してしまいました。
ともかく、大阪に限ったことではないですが、財政破綻した自治体の行く末をもう少し真剣に考える必要があると思います。ゴミ出しが有料とかいうレベルではなく、都会では教育、警察、消防、インフラ等のサービスが納税額に見合ったものになるでしょうし、田舎は全てが完全に切り捨てられます。
>>貧乏人が潰したという先のコメント、ちょっと自信がなくなりました。
私もこれについては、思い込みを元に論じてしまったかな、と反省しております。
ただ言えるのは、大阪市は財政状況が悪く、このままの状態が続けば、いずれ破綻は不可避だと言う点です。そうならない為には、行政の効率化は絶対に必要です。出された都構想の細部を批判して改良を求めるなら理解出来ますが、都構想その物に反対するのは理に合わないと思います。
>>財政破綻した自治体の行く末をもう少し真剣に考える必要があると思います。
規模が違うからY張市のように一気に問題が顕在化しないだけで、現在の大阪市の本質は限界集落と同じです。将来の破綻は確実なのに、住民は変化を嫌い、現状維持ばかりを望んでいます。私は最初は貧困層が利権を維持したいからなのかと考えていたのですが、実際にはそうではなく、さしたる理由もなく感覚的に変化を拒んでいるのかも知れません。より嘆かわしい事です。
日本人の現状維持、変化嫌悪って、割と幅広く見られる気がします。貢献度に対して明らかに受益の多い日本の貧困層が変化を嫌がるのはわかる気がしますが、まずまず貢献しているミドル、ローアーミドルでも変化を嫌がるの人は多いと思います。どう考えてもダメな会社でも惰性で続けたり、みんなやっているから、そう決まっているなら仕方ない、自分が動くのではなく誰かにしてほしい、という考えが染み付いています。リスクを取ってでも変わることを選択せず、なんか面倒だから現状維持、という思考停止ですね。
日本人でもアッパークラスの人なんかは割と早いですね。あっという間に日本から出ていく、子弟を海外に送って第二拠点を築くが多いです。当然、資産も分散させているし、変化を嫌がりません。だから、アッパークラスになれた、継続していられるのでしょう。
シン
日本に限らず変化嫌悪が人間の本質なんでしょう。
日本では一昔前に成功体験がある分、更に強まってるかもしれませんが。
資本主義=変化の権化たるアメリカですらトランプ支持者は半分はいるわけですから。
変化嗜好=アッパークラスポテンシャルと考えると、変化を好む人間自体マイノリティなわけですから、生物学的には劣った存在ですね。
まあ進化適応時代には劣った形質であった変化嗜好者が、ハイテク社会で生命の危機が失われた結果、社会的にのし上がることができている(≠適応的)のかもしれません。
どの国もポリティクスだけでなく、社会経済的に本質的な保守VS革新の分断がひどいですが、まあ行き着くとこまで行ってどうなるかという感じです。
>日本に限らず変化嫌悪が人間の本質なんでしょう。
そうでしょうか?理不尽な要求に対して、猛然と食い下がるのは世界的には当たり前です。それが関係性の変化を伴うリスクがあってもやるときはやるしかありません。日本人は理不尽を我慢するだけ、立ち去りもしない、挙げ句の果てに自殺する、とか斜め上の反応をします。
アングロサクソン、華僑は理不尽に対してぎゃーと喚いて反抗し、ダメなら第三者機関に駆け込んだり、徒党を組んで対抗し、ダメなら出ていく、という流れになるのが一般的なのとは逆です。大陸的なのか?というと、韓国人も割と理不尽に対してデモしたり、移民するのは珍しくありません。結果、良くなると確信がなくとも行動します。
日本人は移民すら官製であり、お上に背中を押されないと出ていくことすらできないんですね。そんな例は他にあるんでしょうか?日本人は自分の意思で変化を選ぶ、ということすら出来ないんですね。
シン
>>日本人の現状維持、変化嫌悪って、割と幅広く見られる気がします。
確かにご指摘通りですね。
このブログの各記事で議論された問題のほとんどもここに集約すると思います。
変化許容派と否定派の抗争、対立、葛藤が政治、ビジネス、家庭等のあらゆる局面で発生し、日本は後者が優勢。ぐだぐだやっている間に変わり身の速い国々においていかれてしまったということだと思います。と書いてしまうと多数派の老人が諸悪の根源になりそうですが、人口減の主因である未婚率の上昇というのも、生活のレベルやリズムを変えたくないという若者の無言の抵抗と受け止めています。変化嫌悪の感情が女体を超えているということすね。