じゃあ、オウムの秀才

今思い返すと、オウム真理教って、とんでもない宗教団体ですよね。統一教会もヤバいですが、サリンまでは作れませんよ。幹部はオウムにさえ関わらなきゃ、多大な社会貢献しただろう秀才が何人もいます。

林郁夫

この人はオウム真理教に入る前は、心臓外科医として確かな腕を持っていた人です。親が開業医のお坊ちゃん育ち、小学校から慶応、そのまま医学部に行って医者になった恵まれた人です。外科医としても認められて妻子もいて何が不満だったのでしょうか?

オウムは青年幹部が多い中、林さんはある程度の年配者であり、弁も立ち、ちょっとした威厳があったようです。検察の取り調べでも「先生」と呼ばれて尊重されていたようで、一番早くに自供しています。

地下鉄サリン事件に直接関わって死刑を回避した唯一の人物です。無期懲役で今の受刑中です。流石に生きて娑婆に出てくることはないと思います。あれほどの殺戮をしているわけですし、世間の非難が凄いことになるでしょう。

中川智正

この人も医者です。林さんとは違い、医者としてのキャリアはほとんどなく、なりたてくらいで入信しています。なかなかドラマのある人で、元ブルーハーツ、甲本ヒロトさんと小学校の時に同級生だった、という奇縁があります。

見た目も丸くて温厚そうですが、実際に正義感の強い優しい人だったらしく、大学生の頃はずっとボランティア活動をしていたらしいです。人に好かれる性格らしく、何とか死刑を回避させたい、と動く人も多かったようです。

この人は万能の人で、医者としても割と何でもこなし、専門外のサリン製造もきちんとアシストしています。少し抜けていた所もあったらしく、坂本弁護士一家殺害事件で現場にオウムバッチを落としたのは彼です。

受刑中も取り乱すことなく、世界的化学者、アントニートゥー氏とやりとりをして、獄中から論文まで出しています。トゥー氏が彼に関する本を出しています。面白い本なのでおススメです。

オウム真理教に関わってなきゃ、立派な人格の医者として周りに好かれ、尊敬され、実績を出し、名声を手にしたんだろうと思います。なんで、こんなことになったんでしょうね。

土谷正実

化学者として抜群の実力があったようで、専門家も舌を巻くほどです。専門家のアントニートゥー氏も驚いています。筑波大で化学修士を取り、博士を始めた頃に入信、中退しています。指導教授からの評価も高かったようですね。

彼が無能なら、オウムはサリンを作れなかったでしょう。実際、生物兵器、核兵器計画は失敗しています。オウムの突拍子もない計画で唯一成功したのがサリン製造計画です。

激しい危うさを持った性格の人で、やることが極端だったようです。その激しさが正しい方向に行けば、世界的な研究者になったのでしょうが、間違った方向行った結果、大量殺人兵器をばら撒いてしまったんですね。晩年は発狂して死刑になったようです。

まとめ

オウムの幹部って、何か芸を持っています。ああ言えば上祐、で有名な上祐史浩氏も単に弁が立つだけではなく、宇宙開発事業団で少し働いていたことがある理系の人です。

荒木浩氏は丸っ切りの文系で芸はないようですが、広報を務めていたので、有名なだけで、ホーリーネームも持ってない下っ端です。石井久子氏もなんの芸もないようですが、彼女は尊師の愛人で子供もいますから別枠ですね。

そういう尊師だって鍼灸師だったわけで、なんの芸もないわけではありません。芸は身を助ける、というか、全財産を寄付してしまえば、身につけた芸しか組織貢献できるものはなくなりますからね。

オウムは何にもできないけど、声だけ大きい人が幹部で偉そうにしている集団ではなく、一芸ある人間が幹部として活躍する意外に実利的集団だったのだな、と思います。

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dw
20 days ago

オウムに入った目的はなんなんでしょうね?勉強や仕事はできたけれども、根本的な人間としての部分でバカだったんでしょうか。
自分は大丈夫と思っていますが、いつか心の隙間ができたときにそこに入り込まれる可能性があると思うと恐ろしいです。

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