じゃあ、中国2022

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2022年は中国がテーマになるのではないか?と思います。変わってインドが存在感を出してくるでしょう。

人口

中国の人口ボーナスは終わり、オーナスに突入しています。これは人為的には変えられない現実です。たった一つの解決策である移民も、中国から出たい人はいても、来たい人は多くはありません。不自由、汚染、不平等などが蔓延する社会です。

従って、不動産価格もこれ以上は上げることができません。日本のバブルと同じことになるでしょう。大都市はともかく、地方都市の不動産価格を維持することは不可能です。実需がないものを長期間高価格で取引など出来ません。

変わって訪れるのは超少子高齢社会です。一人っ子政策によって抑え込んだ出生率、現代核家族化による自然減のダブルパンチによる社会不安が訪れます。お金のない老人を虐殺でもしなければ、社会保障は崩壊します。

産業

世界の工場から始まり、世界的なハイテク企業を排出、アメリカに次ぐ産業規模を達成しましたが、これを維持することはかなり困難になるでしょう。そもそも労働力を維持できませんし、独自サービスを国外輸出も出来てもいません。もはや内需だけでは発展不可能です。

これもまったく日本と同じです。内需の大きさを武器にして発展してきましたが、内向きの姿勢でグローバル化を拒み、ガラパゴスになりつつあります。国内でしか通用しないやり方に拘り、国外でも同じやり方で突き通そうとすると、現地社会に溶け込みません。

中国も日本と同様に植民地支配が苦手です。現地人幹部を育てて勝手に経営させて美味しいところだけ持っていく体制にできないのです。人口に溢れていた頃は上から下まで中国人で固めて、現地政治家、有力者を得意な賄賂で籠絡させてしゃぶっていくスタイルも可能でしょうが、労働力が足りなくなると、現地人雇用が必須になります。白人みたいに感謝させつつしゃぶる構造がないとダメです。

独裁

アリババ、馬雲氏が失踪からの引退、インフラ化していたDiDiの解体、Edtechを突然解散命令、と共産党はハイテク産業に対して圧力をかけ続けています。インターネットによって時代が変わろうが、権力者は民間人ではない、というメッセージでしょう。

こうなってしまうと、リスクを取って中国で起業したくない、投資をしたくない、という機運を作ります。頑張って成功しても、共産党幹部に根こそぎ持っていかれます。抵抗すれば、拉致、拷問が待っています。事実、zoom、Shopee のように中国人移民1世による支配的企業が誕生しています。

中国は中央政府が強権であって初めて発展出来る国です。地方豪族が台頭すると、内乱となり、次期政権が統一を果たすまでは混乱を続けることは歴史が証明しています。これを繰り返さない為に様々な取り組みをしているのでしょうが、果たして人為的に大きな流れを止められるでしょうか?

まとめ

崩壊、とまでは行かないでしょうが、中国が受難時代に入るのは間違いないでしょう。共産党幹部が徹底的な研究し、避けようとした日本と同じ道を歩んでいるようです。こういうことは人的に避けられないのでしょう。であるなら、繰り返された歴史は尚更不可避でしょうね。

中国が失速してもインドが加速するなら世界経済は何とかなるのではないでしょうか?消費力を維持できれば、経済は循環します。人口ボーナスを迎える大国がなくなった時が世界経済にとって新しいステージとなるのでしょう。

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老うさぎ
2 years ago

シンさんやこの動画の妙佛さんのように、中国のことを良くわかって
いる方は同じことを言ってますね。NHKをはじめ日本のマスコミは中国
に、おもねり真実を報道しないし、自民党・公明党の親中派の政治家も
中国共産党に都合の悪いことには、発言をひかえるなんて情けないですね。

https://www.youtube.com/watch?v=v0tvm-FAuoY&t=28s

1+
dw
2 years ago

昨年の中国当局によるIT企業締め付けがどうでるか、でしょうね。マイナスのイメージしかないですが。
不動産については恒大を皮切りにいつ爆発してもおかしくないですがなかなか爆発しませんね。不思議です。

人口と老人の処遇については、中国の強みとしては人権を無視した強権発動による人民統制だと思っているので、タコ部屋老人ホームみたいなのを作って何とかしてしまうのかもしれません。恐ろしいです

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いつき
2 years ago

中国については人によって評価が分かれますが、日本と同じ原因で行き詰る可能性が高いのは確かです。
・少子高齢化
・内需の減少
・人件費の高騰
・ガラパゴス規格
・植民地経営の下手さ
・政府の腐敗
・英語力の低さ
・移民は来ない

思いつくだけでも、日本と共通の弱点がこれだけあります。
一つ確かなのは、かつてはアジア唯一の先進国で羨望の対象だったはずの日本が、「こうなってはいけない」衰退国の悪い見本になってしまった、という屈辱的な事実です。

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太郎
2 years ago

政治体制なんか見ると中国が日本を研究していたとはとても思えませんけどね。

1+
サントス
2 years ago

人口ボーナスが終了し、日本と同じ衰退の一途をたどる。

IT成金を徹底的につぶし、癒着と賄賂による世襲制での繁栄の道を残そうとして
必死にもがいています。

打開策として、他国への侵略を国民のカンフル剤としていますが、
賢い国民は国外脱出への道を模索しています。
またある国民は、このままでは自国が孤立することに気づき、トップが逝ってくれないかと
祈っています。

脱出に成功した人は口をそろえて言います。もう国には帰りたくないと。

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老うさぎ
2 years ago

妙佛さんがまた面白い動画をあげてました。中国では若者の失業者
が、増えているのに工場では人手不足が深刻だそうです。いったい
どういう事?なんて思いますがメンツ文化がそれを許さない!食べて
いかなければ、メンツも何もないと思いますけど日本人には私には
理解できない、中国人の考え方ですね。それにしても物凄い大卒の
人数ですが、中国共産党はどうするつもりですかね。

https://www.youtube.com/watch?v=4ZAnf_mflsw

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