じゃあ、現金切れ

資本主義世界で生きていくのには現金が必要です。現金が切れたら血液が無くなったのと同じですね。

収支

収入、支出のバランスが崩れ、支出過多になれば、貯蓄は失われて行きます。貯蓄がなくなる前に現金を借り入れるなどして延命するわけですが、担保もなしに借り入れた時点で返せる見込みは薄いと言って良いでしょう。

収入が減った時点で支出を抑えてバランスを取れば良いのですが、人間は生活レベルを上げることにはなんの支障もありませんが、下げることには大きな抵抗があり、苦しみを伴う決断になりますので、なかなか出来ず、そのままにすることが多いです。

昨今、望まぬ形での転職、定年による大幅収入減などは当たり前になっていますので、支出をできるだけ上げないことは本当に重要だと思います。支出を上げなければ、貯蓄が増えるだけでなく、収入が減った時のリスクヘッジにもなります。

借入

日本で生活していると利子を意識することが少ないですが、借金、有利子負債を持っていることは金利との戦いだと言って良いでしょう。投資に対して利子以上の利回りを出して、借り入れをコントロール出来ないと破綻します。

企業にとって、借入は避けられないと言っても過言ではなく、有利子負債がない会社はほとんどありません。ほとんどの場合、支払いを受けるまでに一定の時間が必要ですが、支払いをするのはすぐだったりするからです。

繋ぎ融資が必要な時に借り入れができないと、黒字倒産、ということになります。損益計算書では黒字になっているが、決められた期日に支払いを出来ず、取引停止になってしまうことは珍しいことではありません。その為に銀行とうまくやる、というのは重要です。

事業がうまく行ってさえいれば、利子を払っているだけでひたすら借り入れ続けていることもできます。ソフトバンクなんかは償還期限が来る度に新たな借り入れをしていますし、国債なんかは、その典型例だと思います。そもそも返し切ることを想定していません。

固定

支出の中でも、固定費が一番辛いボディーブローだと言って良いでしょう。直ぐに切り捨てることもできないし、切り捨てると事業、家計が成り立たなくなることも少なくありません。なくてはならないが、足を引っ張りもします。

固定費は固定資産、在庫と密接な結びついています。今の傾向は持つならひたすら持つ、持たないなら出来るだけ持たない、になっているように見受けられます。持つことによるメリットがあるくらい潤沢に持つか、できるだけ持たずに身軽になるのが良いのでしょう。

アマゾンがひたすら在庫、固定資産を持って赤字を垂れ流し続けていたのはそれほど遠い昔のことではありません。逆にGoogleはほとんど在庫、固定資産を持っていません。真逆の方法でプラットフォームを握ったんですね。

有形資産、無形資産という括りの方が正確なのかもしれません。有形資産は持っていれば課税対象になりますが、無形資産は課税されないどころか、脱税に近い形で節税可能です。持っていても現金が出ていくことはほとんどありません。無形資産の時代だと思います。

まとめ

現金さえあれば、大抵のことはなんとかなります。地獄の沙汰も金次第、とは言いますが、本当にそうだと思います。そして、その現金をどうやって管理していくか?が、個人、家族、組織にとって運営の肝です。

現金があればあるだけ使っていて、何かしらのバランスが崩れると、連鎖的に色んなことがおかしくなって行きます。そして、資産は必ず直ぐに現金化できるものとは限りません。困った時に手元に現金がないなら、借りられるならように準備するのも大事です。それが保険ですね。

個人的には固定資産は最小限にして無形資産を増やしつつ、流動性の高い資産を増やして生きたいと思っています。

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dw
2 years ago

国債残高は国が日本に投下したお金の残高のようなものだと思っています。借金という意味合いとは少し違うと思います。
投下が過剰になってしまうと予想以上のインフレが起きてしまうのでバランスを考えることが重要です。
返済する必要がないのでそのまま残高に置いてあっても問題ありません。
ただ、そのままだと利子がえげつないことになるので、日銀がインフレ率などバランスを見ながら引き受けを行っているんでしょうね。

国が投下したお金は日銀の「日本銀行券発行残高」で表されると思っていましたが、勘違いでした。これはこれまでに投下した紙幣の量を表すもので、お金ではないですね。

これらを考えると、市場にはお金がどんどん増えていくことになりますので株価については長期で見たら上がっていきます。こういう認識ですけど、正しいでしょうか?

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