世の中で最強の職業は何か?と聞かれたら、私は地主を推します。医者は医学部受かって国家試験に受かる必要がありますが、地主は相続税さえクリアすれば、どんなにアホでもなれる職業だからです。
戦前
懐古主義で明治、大正、昭和初期を賛美する人がいますが、今と比べ物にならないくらい階級社会でまったくの不平等社会でした。特に農村では庄屋様がいて、彼らが絶対的支配権を持っており、広大な土地を持って小作人に農作業させていたのです。
今と違って相続税もあってないようなもので、長子相続が基本で、分与もあまりしなかったので、地主様の長男は生まれながらの勝ち組であり、奴隷同然の使用人どもをあごで使いながら、人権無視も平気でしていたみたいです。
有名な人だと、種田山頭火の実家は山口の大地主で、造り酒屋を経営していましたが、見渡す限り大種田の土地だったんですけど、父親の放蕩が理由で破産しています。本人も血は争えず、かなりのメチャクチャぶりなので、山頭火が継いでいても似たようなものだったでしょう。
他にはソニーの盛田昭夫氏の実家は愛知県、知多の大地主だったみたいで、ソニーの創業資金は盛田さんが実家に頭を下げて作ってきたお金なので、最近まで盛田家の資産管理会社が大株主でした。盛田さんの息子さんがかなり残念な人で手放したそうです。
つまり、戦前は大地主様の生まれなら、当主がどうしようもなくダメダメなら話は別ですが、普通にやっておけば代々続く大金持ちの特権階級として暮らしていくことが可能だったということです。
戦後
皇族、貴族も含めて特権階級が地主だったので、彼らの利権になかなか手がつけられることがなかったんですが、GHQという白人様が乗り込んできて、その強権を使って農地解放が実行されます。それによってありえないくらい広大な土地を持つ地主はいなくなり、小作人に分け与えられました。
そして、日本は高度経済成長期に入り、都市部が拡張し、日本列島改造計画がぶちまけられるようになると、元はタダみたいな価値の田畑の値段がうなぎ登りにガンガン上がっていきます。
特に東京西部の開発、地価上昇は激しく、多摩の小作人が農地解放で手にした3-4反程度の小さな土地がすごい価値になってきます。戦前は地主様に虐げられていた小作人がほとんど何にもしていないのに戦後は地主様になっていることもありえるわけです。
今では信じられませんが、ほんの何十年前は渋谷より西は農村であり、本格的に開発が始まったのは1960-70年代でしかありません。農地としては1000坪しか持っていないなら、専業農家すらできないくらいですが、住宅地、商業地として1000坪も持っていれば純資産10億円クラスの資産家になっていることもあります。
バブルの頃、東京郊外の百姓バカ息子はわが世の春を味わい、身の丈にあわない贅沢をしたり、高級車を乗り回して、お金に物を言わせて女の子を引っ掛けブイブイ言わせていたらしいです。そうやってお金が回っていたんでしょう。
現在
今の地主って、たいていが70-90歳のおじいさんです。戦争から帰って来て、ただ同然だった土地を相続して、しばらく専業農家、兼業農家をしていたら、土地の値段が跳ね上がり、賃貸で暮らすようになった人たちです。
だから、自力で10-20億円を作った人とは違って、単に運が良かっただけのであり、そんなに知識があるわけでもなく、猜疑心の強い田舎者です。だからこそ、ここまで来れたともいえます。猜疑心が弱く、調子に乗りやすいタイプはバブルに踊って破産しているでしょう。
この人たちが徐々に寿命によって亡くなる時期に来ており、地主も代替わりをしています。これを金融機関が狙っており、相続ビジネスとして食い込んでいるようです。日本の相続税はえげつないので、上手く準備しないと、次世代に土地を残すことは出来ません。そこを巧みについて猜疑心の強い百姓に食い込もうとしているのでしょうね。
だから、このまま日本の法律が変わらなければ、相続税と分与で日本の地主はほとんどいなくなってしまいます。重厚な日本家屋が相続税によって取り壊されるのは悲しいですが、富の再配分はいいことなのかもしれません。
自分でファッキューマネーを作った人たちは知識、経験があるので、あの手この手で相続税を回避しようと動きますから、地主みたいに逃げづらい不動産で資産を持っていて素直に相続税払ってくれる人からむしりとったほうがいいのでしょうね。
まとめ
このIT時代でも、たかが不動産、されど不動産であり、安定資産ではあります。商売上の流行り廃りはありますが、土地は一度インフラが整えられると、そう簡単に寂れることがないので、時代によってテナントを変えながら、家賃を徴収さえしていればそれで暮らしていくことが出来ます。
企業経営も親から継承するのと、自分で一から起業するのでは難易度が桁違いですが、不動産投資家も同じことであり、元から持っている土地を守りながら、余剰金で不動産を増やしていくのはそれほど難しくありません。よほど残念な人でないなら無難に出来るでしょう。
お目目が円マークになった女性はみんな医者は狙うけど、地主は狙わないのはなぜでしょうか?医者(開業医)よりリスクが少なく、安定していて楽な仕事だと思いますよ。まあ、職業欄が単に会社経営、自営業となっているのでわかりづらいからなのかもしれません。あと、地味な職業でもありますしね。
絶滅が近い現代の貴族について記事にしました。貴族はあくせくせず、貴族なりの仕事をして無産者からチャンスを奪わないようにしてもらいたいものです。
地主さん何人か知っているんですが、サラリーマンと違って幸せそうな顔しているので好きなんですよね。
もし、就職するなら地主系の会社が待遇も良くおすすめです笑
持てる者の余裕ですなw
シン
>>自力で10-20億円を作った人とは違って、単に運が良かっただけのであり、そんなに知識があるわけでもなく、猜疑心の強い田舎者です。
日本は富裕層が保有する個人金融資産の規模では世界でも有数の市場なので、これまで多くの外資金融機関がプライベートバンク事業拡大を狙って進出しましたが、ほとんど失敗に終わった理由は小金持ち層の猜疑心の強さにあると思います。
この分野で世界最大手で節(脱)税ノウハウもしこたま持っているはずのスイス系銀行でさえ、日本でのプライベートバンク事業は進出してからもずっと万年赤字状態だったそうです(現在は黒字化してるかもしれませんが)。中の人曰く、伝統的な金持ちには邦銀んが金庫番の如く代々張り付いており、相続経由で小金を手にしたような富裕層は猜疑心が強く外資を信用しないため、邦銀からこれらの顧客層を引き剥がしてがして来るのは至難の技だとのことです。外資のプライベートバンクの顧客になるのは自営業者が多く、中でもベンチャーでひと山当てた人達やパチンコ店経営者など若干毛並みの悪い人達が多いとのことでした。
その猜疑心のおかげで白人様に日本国民の金融資産が毟られずに済んでいると思えば、悪いことではないかもしれません。
外資の富裕層向けプライベートバンキングは日本市場でボロボロでしたね。最大手のシティですら生き残れず撤退しました。日本の地主は地元の地銀とかにがっちりつかまれていて、カタカナ銀行なんて門前払いするでしょうね。需要のある土地ですら、相続で強制売却になるまでは貸すことすらせず、農地として放置する人たちです。都心、郊外住宅地にいきなり存在する田畑って、そういう猜疑心の強い百姓の持ち物です。
シン
イギリスにもジェントリという地主が居て、それなりの上流階層を形成しているようです。
日本でもそれは同じで、地主はその地域の名士ですし、そして教育にも熱心で、子供はそこそこの大学に行ってお堅い仕事に就くことが多く、どこか余裕が感じられ、性格の良い人間が多いです。
女性が地主の息子を選ばないのは、ガツガツした上昇志向の強い人が少なく、オスとしてのアドレナリンを感じないからでしょう。分からなくもないです。
反対に、地主の娘と結婚するのは超お勧めです。住居費や子供の教育費の心配が要らないので、比較的ストレスフリーな結婚生活を送れます。
ジェントルマンの語源ですね。既得権益で公平ではないにしろ、文化的にはこの手のアッパークラスの存在って面白いと思います。ガツガツ感がないので、女性ウケはしませんが、温厚で紳士が多いと思います。恋愛はともかく、結婚相手としてはおススメですけどね。
シン
道路建設を生業にしていると、俄か地主と接することが良くあります。
道路を建設する時に一番大変なのは、用地の買収です。
道を敷くための土地を選定すると、大概の場合、
耕作放棄された農地が斑状に存在しているため、
とにかく用地の買収が難航します。
地主がゴネて買収価格を釣り上げようとしているからです。
地方自治体は戦後に農地を所有するようになった俄か地主と癒着しています。
より多くの俄か地主の土地に引っ掛かるように、
道路建設などの公共事業を誘導しています。
戦後に棚ぼた式に手に入れたからさして執着もなく、
もう耕す気もなく利用価値のない土地が、
公共事業のために売れば巨額の金に化けるのだから、
こんな美味しい話はないです。
10年程前まで、田舎の農家や中小企業のサラリーマン、
土木作業員など、とても高収入と言えない家の子供が
東京や京阪神の私大に進学できていたのは、
こうした土地による不労所得があった、というの大きいと思います。
しかしそうし不労所得を注ぎ込んでカス文系私大に行った息子・娘共は、
ほとんどが学費をペイできる程の職業に就いておらず、
地主の財産は2代で食い潰されています。
土建業も地主の利益のために自治体から発注される
「工事のための工事」で食っている部分が大きかったのですが、
そうしたシステムは崩壊しつつあります。
俄か地主は利益のために公共事業を誘致して田舎の経済を回し、
子弟を大量に都会の私大に送り込んで学生文化・若者文化を開かせました。
ある意味、一つの時代を形成したとも言えると思います。
ちなみに、金目当て女が地主のボンボンを狙わないのは、
医者などと違って、職業そのものにステイタスがないからです。
婚活詐欺や後妻業なんかには狙われやすそうな気がしますけどね。
同じ地主でも、日本版ジェントリ、俄か地主は違いますね。前者は本音はどうあれ地域の名士なので度を越えたことをしませんが、後者は些細なお金でゴネまくるといいます。ゴネて手にしたお金を有効活用できるだけの知識、経験、ノウハウがあるわけでもないので、バカボン、バカジョーを大学に行かせたり、フワフワした目的で留学させたりして散財しながら使い果たしてしまうのでしょう。
>ちなみに、金目当て女が地主のボンボンを狙わないのは、医者などと違って、職業そのものにステイタスがないからです。
女性はお金以上に夫の社会的地位を絶対視するので、ジェントリみたいな地主ならともかく、俄か地主は社会的地位がないので嫌がりそうですね。彼女達の序列だと勤務医の妻>越えられない壁>俄か地主の妻なんでしょう。
シン
都市部地主と郊外地主と田舎地主では違うかなと思いますね。
都市部に限って話をすれば、お墓参りに行くなんて1年に1回くらいです。まぁ隔年でもいいですが、それぐらいのことは必要ですね。またお盆や正月は相手方の家に参るというのも子供がいるうちは当然ですね。一般家庭と変わらないですよ。
介護までは流石に無理ですからデイサービス、老人ホームや病院に頼るというのも前提です。それも一般家庭と変わりません。
郊外、田舎地主の方々も変わらないと思います。むしろこれらの類が古き日本の一般家庭です。
人口比でいえばサラリーマンの方々が多いので、風習を維持するのも苦労が多いですが、一生懸命にやっておられる方も多いと思いますね。
また息子娘は普通に就職、進学というパターンが多いと思います。
ここも一般家庭と変わらないですね。
中小零細が多いです。そして経営に自由度が高いという裏返しは浪費過多なので、普段あまりお金を使わないようにするというのも自衛手段の一つになってきますね。
それは相続税があるからですね。
結局株式承継だと評価されるので世の中うまくはいきません。まぁこのあたりは色々めんどくさいところだと思います。
相続税は本当に要らないと思いますけどね。これが日本の競争力を落としているといっても過言じゃないからです。
それは相続における土地分割、細分化ですね。分配なのできこえはいいですが、これがもし幹線道路だと経済にとって+になる例えば中大規模の商業施設を誘致したりといったころができなくなってくるんですね。デベさんがまとまった土地が確保出来ないということになります。しかも仮に確保したとしてもデベはマンションやアパートを建ててしまうという勿体ない土地利用をしてしまっているんですね。しかも区分所有ですからね。ほぼ一生マンションのままです。
税収では相続税は1兆円ほどなんです。
日本経済に寄与しているかといえば
逆効果だと見ています。
嫉妬では社会は回らないし、資本主義ではなく社会主義の思想だと考えますね。
不動産関連でぬるり氏の地主の記事があったのでコメントします。
東京の地主と結婚を狙うのは、戦略を練れば合コンなんてものは全く必要なく、単純に彼らと関わるような行事や商売に従事して紹介してもらえばいいだけです(医者と結婚する過程まで持ち込むより相当イージーです。医者は馬鹿なキラキラ女子を結婚相手とみなしませんからね)。ただし結婚後は相当大変だと思います。なんせ田舎の村社会以上の村社会です。地上げ、サブリース、詐欺リフォーム、高額相続税などで相当痛めつけられたのを目の当たりにしているので、一般的な社会人に対して懐疑心満々ですw地主様の家庭に入れば、姑が鬼籍に入るまで家庭内では最下層なのが嫁の宿命です(男尊女卑の家族主義だからこそ資産を守れるというのが古今東西変わらない事実という面もあります)また、若い嫁は町内会の催し物でも最下層奴隷身分で働かないといけません(もちろん社会情勢からして昔に比べれば自由度が増しましたけど、子無しキラキラ女子なんてしていたら即島流れの刑です)
という訳で、金持ちと結婚しキラキラ女子として生きたい女性は、起業家のペットぐらいしか道は残されてないでしょう(最近、剛力さんがニュースを騒がせてますw)東京の地主様と結婚して生活を維持できる女性は案外都会知らずの大家族田舎者かもしれませんね、村社会田舎で結婚相手が見つからない若い女性は上京して戦略地主婚活してもいいかもしれません。(中上流サラリーマン核家族家庭で習い事・私立中高一貫・文系大学等で甘やかせれた娘は100%無理です。生活が耐えられませんw)