じゃあ、妻のトリセツ

前に流行った本を読みました。妻のトリセツ、この本の要旨としては、夫は妻を腫れ物扱いしながら最大限に緊張して生活しないと夫婦生活は成り立たない、ということだと認識しました。

機嫌

常に夫は妻の機嫌を取り続ける必要があり、それを怠ることは許されない。妻が何をして欲しいか、どんなことを喜ぶのかを真剣に考えて生活する必要がある。それは当然の義務である為、感謝を求めることも許されない。

女性は察してちゃんであっても何の問題もない。女性の特権である。また、妻であるなら夫に対して最大限の気遣いを要求できる。自分中心にモノを考え、自分が嫌なら理由は要らない。即座に不機嫌になっても構わない。悪いのは不機嫌にした夫である。

爆発

妻がストレスを溜めて爆発したら、それは夫の責任である。暴言、暴力は当然の罰である。爆発したら理由を問うことも許されない。積み重ねによって爆発したわけであり、その場だけのことではない。日頃の自分を反省すべきである。

妻が爆発した理由が夫になくとも、黙って妻のDVを受け入れるのが良い夫である。口答えは許されない。反撃などもっての外であり、黙って聴き続け、ひたすら共感を示し、気が済むまで謝り続ける。これが夫の役割である。

永遠

妻が不快だったことは永遠である。ことあるごとに持ち出すし、まったく関係ない場面でも蒸し返すのは当然である。不快にした事実がある以上、夫は真摯に謝ることしか対応方法はない。

それは今は関係ない、そんな昔のことを持ち出すな、ということは絶対に許されない。妻を不快にした、と言う重罪を犯した人間は一切の抗弁は許されるとは思わないこと。一生かけて償っていくべき十字架である。

まとめ

主にこんなことが書かれていた、と私は思いました。私はとんでもない暴論だと思いましたが、アマゾンなどの読書感想を見ると、男性からすら割と好意的なコメントが多くついているのを見ると、世の中が女性上位を認めている、と言うことでしょうね。

他人の機嫌を取る、と言うこと自体が極めて重労働であり、上下がはっきりついた関係性だと言って良いでしょう。また、理由がなんであれ、暴力、暴言を行使して良い、と言うことなどありません。過去の話を蒸し返し続けるなら関係を終了させた方が良いのでは?、と思います。

ここまで妻に気を遣って低姿勢で察し続け、ひたすら我慢しないと夫婦関係を維持できない、というなら結婚しなくて良いよ、という若い男性が増えるのさ当然だと思いますし、離婚がどんどん増えるのも当然でしょう。

従来の家長制社会では、夫の不倫、夫が働かないこと、酔っ払って暴言、暴力を振るっても妻の責任かのような風潮があったそうです。虐待から逃れて離婚しようものなら犯罪者みたいに扱われていたようです。こんな人権侵害が許されていたのは驚きです。

今は完全に逆ですね。妻が旦那にどれだけ横暴でも、責任は夫にあるので、きちんと自分と向き合って至らない点を見つめないし、反省し、妻に謝罪して関係を続けていただかなければならない、と自称専門家がアドバイスしますからね。後の世では今の世の人権侵害に驚くのかもしれません。

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