じゃあ、カーディーラー

自動車製造、自動運転に関しては記事を書いてきてますけど、自動車を販売、メンテをするカーディーラーについては書いてないです。これもなかなか大きな産業なので考えたいと思います。15-16兆円産業なので、この業界が変わるのは世の中に大きな影響を与えます。

販売

世の中の流れはメーカー直販、メーカーの価格制御が一般化してきて販売店の価格決定力は落ちてきています。オンラインオーダーが主流になり、日本中どころか、世界中でほとんど同じ価格で売られるようになりつつあり、実際にテスラはオンライン受付をしており、その流れは止まらないと思います。

今までの新車販売は値引き競争が当たり前で、同じライン別メーカーの車を、まったく同じ車を別系統のディーラーで相見積もりを取って、価格比較をする、ということが行われてきましたが、やり方として古いです。他の製品は比較サイトで一発で相見積もりが出るし、そこから案内が来ます。

そうなると、カーディーラーの役割は車を売ることではなくなり、サービス提供になって来ます。通信会社が携帯電話を取り扱うように、携帯電話を売ることは二の次で、サービス利用をしてもらうようにしないと、お金が落ちなくなって来ます。

メンテ

現状の自動車は定期メンテは必須です。メンテナンスフリーだとか言って、放置すると、やはり痛んで来て長く乗れなくなります。自動車が機械装置であるなら、当たり前で、どんな設備もメンテ係を必要としています。

さて、電気自動車になったら、メンテは減るのか?という疑問ですが、確かに機械独特のオイル交換はなくなるし、部品点数は少なくなるので、メンテ回数が減るように感じますが、電気装置って、機械装置より繊細なのでトラブルも多いように感じますから、差し引きゼロなのかもな?と思います。

まだまだ、電気自動車が一般化しておらず、電気装置を野外の厳しい環境で十年使い続ける、というサンプルが少ないので、なんとも言えませんが、インターネットが繋がらない、ケーブルが切れた、とかは頻繁にあるんじゃないか?と思います。

つまり、カーディーラーなしで、自動車販売をすることは無理で、アップル、iPhoneとて各国のキャリアにメンテを委託してますし、それだけで足りず、認定業者なんかに委託して修理もしてます。そんなに質の高いものではないので、不具合だらけでいつも混んでますね。

カーディーラーはIoTによって顧客の走行データが管理して、自動的に交換の案内をしたり、トラブルに対する対処がスクリーンに映し出されたりして、通信会社みたいなサービスを提供するようになるのかな?と思いますね。

変化

そうなると、カーディーラーは統廃合をするんだろうと思います。日本のカーディーラーはメーカー系、地場資本系と別れてますが、この辺が産業系統に集約されていき、大規模化していくんでしょう。寡占化された業界では勝ち組二社、ギリギリ生き残る一社、という図になりやすく、カーディーラーも同じだろうと思います。

特にトヨタはトヨタラインだけで、四系統も持っており、明らかに多過ぎます。それに加えて高級ラインのレクサス、小型車のダイハツ、スポーツ車のスバル、今後はマツダもグループになるでしょうし、トラックの日野もグループです。本当にこんなに必要だとは思えませんし、生き残れもしないでしょう。

アメリカの例を見ると、小規模カーディーラーがどんどん身売りをして大規模カーディーラーが巨大化しているそうですが、日本でもそうなっていくのだろうな、と思います。薄利多売になるので、小規模ではビジネスが成り立たないです。

電気自動車は見た目が違うだけで、中身はほとんど同じです。であるなら、各カーディーラーが身につけなければならないメンテ技術は同じであり、レクサスだろうが、ダイハツだろうが、同じ人がメンテすればいいでしょう。

まとめ

これからカーシェア、ライドシェアによって新車の販売台数が減っていくでしょうし、持たない生活が一般化して、商用に車を使う人、車が趣味の人以外は必要な時だけ手配するものになるだろうと思います。であるなら、カーディーラーはメンテ業者として変化していくのでしょう。そうなると、薄利多売になるので生き残りには集約化が不可欠です。

田舎ではカーディーラーって、地場産業としては割と大手だったりするので、また、雇用が奪われてしまうなぁ、と思いますが、コモディティ化した自動車の値引き合戦みたいな不毛なことをするよりは他の生産性があることをした方が良いだろうと思います。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、カーディーラー」への7件のフィードバック

  1. カーディーラーの太客は中小企業の社長らしいですね。生保の営業マンみたいに子供の面倒とかまでみるらしいですね。大学受験するならとこがいいとか、留学するならどの業者を通すのがいいかまで事細かに調べるらしいです。また、中小企業の社長の平均って66とかなんである意味介護的な役割を果たしているらしいです。

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    1. 個人営業はどうしても、個人的な人脈になりがちなので、転職するときな全部顧客を持っていく、となりがちです。保険、金融商品、サービスなんかは多かれ少なかれ同じですが、プラットフォームの充実、AIが普及、個人向け営業はどうなっていくのかな?と思います。

      シン

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      1. 他の職種同様勝者総取りになると思います。太客を持っている人はAIなんて全く脅威に感じてないと思います。太客たちは機械に勧められた最適解よりも、信頼しているディーラーに勧められた納得解に落ち着くと思います。信頼関係が構築されている場合、経済合理性ははたらかないのでトップ営業マン(上位数%)は全く心配する必要はないと思いますね。

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        1. 個人営業で勝てる奴はどこでも勝てるってことなんでしょうね。ごく僅かですが、天性の営業みたいな人っていますしね。

          シン

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  2. 電気自動車って電池がヘタってくると交換しないといけないと思うことと上記の通り電気系統ってデリケートで一つの部品が調子悪くなると全部ダメになるかなと思います。
    その辺のインフラがしっかりとできるかか鍵かなと思います。

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    1. EVが先進的で自動運転がどうの、とか言うため、メンテナンスも自動、必要ないような印象を与えますが、電気系部品はトラブルが多いし、連動しているので部品一つダメなら、自動車本体が動かなくなることはあり得ると思います。だから、ディーラーを巻き込んでインフラを整えないと普及できないし、そこまで簡単にEVに移行はしないだろうと思います。

      シン

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  3. 職業シリーズも面白いですね。記事を読んだ本職さんからコメントが来ると、より深く考察出来そうです。

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