じゃあ、ふるさと納税

年末になってふるさと納税をバタバタと申し込んでいる人も多いんじゃないでしょうか?色んな意見がありますが、私はいいことだと思いますね。

良い点

都市に税金が集まり、地方はまともに税収がなく、都市部からの税の移転によってインフラ整備をしているのが実情で、これはどこの国でも多かれ少なかれ同じでしょう。地方を切り捨てていいなら、かなりの税金を節約できますし、だからこそ、都市国家のシンガポールは低税を実現できます。

それを地方の努力、その努力を数字化することで移転する税金額を決めようじゃないか?というのがふるさと納税で、その地方の特産品などをお礼に出し、PRすることで宣伝効果も持たせようということですし、役場にもっと真剣になって地方創生に取り組ませるにはいい材料です。

また、日本にはサラリーマンの確定申告がないので、自分の払っている税金について無頓着な人が多く、寄付金控除があること、その使い道を自分で決める権利があることを理解していない人が少なくないです。だから、ふるさと納税をきっかけとして税について考えるようになれば良いと思います。

文京区なんかは子供宅食、というボランティア活動の資金にしようとしていますし、そういう方向に持っていくことができれば、社会全体が助け合う前向きな方向に行きますし、寄付、寄付金控除とはそういうことの為にあります。

悪い点

ふるさと納税に対するお礼がその地方をPRするものならいいんですが、単なる換金率の高さを競争になると問題です。金券、それに近いもの、換金しやすい人気商品をほとんど強引にその地方に結び付けてPRしだす自治体も出てきており、そうなると全く意味ないです。

聞いたこともないような地方に対してふるさと納税することで興味を持って小さな貢献をするならともかく、プラットフォームで検索して欲しいものが得られるところを選択して、クリックするだけでどこに寄付したのかすら覚えていないのはどうかと思いますね。

どんどん換金率競争だけが進んでいくと、単なる潰し合いになっていき、寄付金をメチャクチャ集めたけど、お礼を出して、その手数料を払い、余分な工数をかけて処理したら、いくらの純財源が残っているのか怪しいです。役場がいかにも日本的な手作業とかでやって残業して、残業代貰っているなら本末転倒ですよ。

ノブレスオブリージュ

アメリカの大金持ちってみんな財団持っていますけど、これって寄付文化という以上に節税なんですよね。裸で資産を持っていると、どんどん国に追われるので慈善団体を隠れ蓑にして隠してしまっているだけです。だから、アメリカ人はすごい、寄付をするが、日本人はダメだ、寄付をしない、ということはないです。

麻生副首相の実家も同様に、株式会社麻生という持ち株会社の株を学校法人麻生塾という学校法人に主に持たせることで、相続税逃れをしてますね。こういった公益性の強い法人に一族の息がかかった人間を理事として送っておけば、支配力を持ち続けることができます。

それを悪いと言っているのではなく、まともに相続税を払ったら、あっという間に身ぐるみはがされる日本の税制が異常であり、厳しすぎるので、何かしらの形ですり抜けられないなら、リスクを取って成功した人間が馬鹿を見るようになり、最初からタックスヘイブンに株を持たせた上で、起業する人間ばかりになりかねません。

ともかく、お金を持っている人が納得できる使い方を認めるほうが前向きであり、ノブレスオブリージュを推進させた方がいいです。大してお金を持っていない人でも税金の使い方は出来るだけ自分で決めるという習慣を持つことはいいことですし、そこに愛着が出てきて良い効果を生みやすいです。

お金持ちでなくとも、寄付、財源、社会のことを考えるのはいいことですし、本当の意味で立派な社会人というのはほんの少しでもいいので、社会全体のことを考える人だと思います。一番身近な貢献は納税ですし、その納税の一定額を自分の思う使い方で使ってくれる所に寄付しても良いと思います。

まとめ

ふるさと納税はやらなきゃ損であり、なんでしないのか?と思います。並みのサラリーマンでも多少の枠はありますし、自分の故郷なり、好きな場所なり、単に欲しいお礼があるでもいいし、自分の意志で税金の使い方を決めるといいと思います。

そういった主体性を持つ習慣が日本に広がっていけば、個の力も強くなっていくでしょうし、お上にわけわからないままに税金をむしられる小作人みたいな弱い立場に甘んじるのでなく、考える癖を持つべきだと思いますね。

クリスマスイブですけど、こんな場末のブログを見ている読者さんはこれから始まるファックパーティーの合間に少しでも恵まれない人におすそ分けをする、という「本来」良いキリスト教のやり方を考える時間を持ってもいいと思います。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、ふるさと納税」への6件のフィードバック

  1. ふるさと納税で北海道上士幌町の牛肉をよく頼みますね。
    上士幌町では寄付金で少子化対策して、移住者が増え人口増となったようです。

    特産品のない近隣の市町村から人の奪い合いという問題も起きているようですが、
    魅力のない市町村は過疎化していくのでしょうね。

    地方交付税という形で自治体にばら撒かれるより、ふるさと納税で特産品に力を入れ、努力した自治体に税収が集まるという形の方が、気持ちよく税金を払えますね。

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    1. 単にばら撒くより、納税者、地方自治体の意思がある税の移転が望ましいです。競争によって良くなることも多いです。特産のない地方は特産を作る努力もいると思いますね。そうじゃなきゃ、いずれにしても生き残りが困難です。

      シン

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  2. 加熱しすぎの感がありますね。
    果たして、本当に国のためになっているのか…人気のある商品は原価ギリギリでやってると思いますし、処理する人件費もハンパじゃないです。
    変化する点としては
    個人→タダで商品をもらえる→得
    個人が住んでる場所→税収が減る→損
    寄付をした市町村→商品代+人件費を差し引いた分が得になる

    消費者としては嬉しいふるさと納税ですが、この歪みをこのままにしておいて良いのかと疑問に残ってしまいます。
    もっとシンプルに、お礼なんかいらないから自分の地元に税金を納める制度などできるといいんですけどね。
    地方は、税金を使って子どもを育て、その子どもが都会に出て行って都会に税金を納めるシステムでは地方はどんどん衰退してしまいます。

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    1. >もっとシンプルに、お礼なんかいらないから自分の地元に税金を納める制度などできるといいんですけどね。

      お礼は辞退できますよ。被災地に義援金として寄付もできますし、母校に寄付、NPOに寄付もできます。ぬるりと生きる、だって法人として登記すれば寄附金控除の対象になるでしょう。

      でも、お礼がないと面倒でしないだけです。ふるさと納税をきっかけに寄付の幅が広がるといいと思います。現状は加熱しすぎて本来の趣旨からかけ離れていますが、このくらい注目されれば、良いきっかけになり、日本人にも寄付文化が生まれるかもしれませんね。

      シン

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