じゃあ、スノーピーク

以前、記事中で触れたことがありますが、アウトドアブランド、スノーピークをご存知ですか?そこまでメジャーではないので知らない人も多いかもしれませんが、一部の熱狂的なファンに愛されるブランドです。

アウトドア

誰でも軽く野外でBBQくらいはやったことあるでしょうし、バンガローに泊まったり、テントを張ったことはあると思います。それでは飽き足らず、ライフスタイルにしている人もいて、年がら年中キャンプをして、登山をして、激しい人はクライミングまでしています。

こういう活動って都市住人が好きで、シンガポール人も意外と自然が好きで、マレーシアまで登山に行ったり、クライミングジムに行ったりするので、普段の生活とのギャップを求めて余暇を過ごしたい人は多いのかもしれないな、と思います。

そういう一部の人がやっている趣味をもっと広げていこうとしているのがこのスノーピークで、非日常空間の提供を行うことで、ストレス社会のオアシスになれるサービス企業を目指す。メイドインジャパンのいい物をきちんとブランドにして売りたい、という方針だそうです。

カリスマ社長が本を出しているのですが、タイトルは単なる意識高い系みたいですけど、そこに終わらないのは上場企業として着実に成果を出しているからでしょう。零細レベルの家業を継いで、東証一部までのし上げ、どんどん政治にも食い込み、色んな方面で影響力を強める山井社長だから説得力があるのでしょうね。

アパレル

こういったアウトドアブランドが成長するには「アウトドアしない人」にも買ってもらうことが必須で、どんなに頑張ってもアウトドアが嫌いな人はテントを買いません。だから、North FaceとかColumbiaみたいにファッションアイテムとして認識されないと、スノーピークが日本を代表する会社になることはないでしょう。

だから、スノーピークはアパレル部門を作って伸ばそうとしていますが、今のところ、アウトドアしない人は買うようなブランドではありません。一部の熱狂的スノーピーカーが買っているだけです。街着としては明らかにオーバースペックみたいですが、さてどうなんでしょうか?

市場としてアパレルは大きいので、何かしらのヒットによってある程度の知名度を手にすれば、スノーピークブランド全体として相乗効果が見込まれるため、一定期間の赤字は覚悟しながら定着させていくだろうと思います。若い女の子が買うとガツンと来るでしょうが、難しいでしょうね。

海外

ビジネスの基本として、アメリカで評価されないと海外市場で一定規模以上にはならないので、スノーピークも早くからアメリカ進出をしているのですが、まったく成果は上がっていません。理由はアメリカ人はテントでキャンプはせず、キャンピングカーで旅に出るので興味を持たないからです。

アメリカ人にもオートキャンプを根付かせようとしているみたいですが、そんなのは治安の悪いアメリカでは危険なので無駄ですし、彼らの考え方を変えるのは無理でしょう。アメリカ人向けにキャンピングカーを売りたいようなIRを見ました。自分達の好きなものに新しい味を加えるスタイルは好きな人たちなので、これはありなのかもしれませんね。

唯一一定の成功した市場は台湾で、彼らはキャンプが好きみたいで、日本ひいきなので売れたらしいです。韓国はアウトドア市場は大きいものの、すぐにパチモノを作り、似たような安い製品で溢れ返り停滞しているそうです。その他の地域ではアウトドアの習慣はほとんどないので開拓は無理でしょう。

まとめ

ライフスタイルを売る、というサービス業はなかなか日本に根付きませんが、このスノーピークはその努力をしていますし、面白い方向に行く可能性があるな、と思います。製品のほとんどをファブレスで作って、それによって地元新潟に貢献して活性化させる、イベントを開催して人を集めて地元経済を回す、という目標も崇高です。

そういうわけで、面白い会社ですが、熱狂的ファンによって買い支えられているので、PERはかなり高い状態にあり、なんとかそれに追随する成果を挙げているもののそれでも高いと思います。

前に話題にした「パフォーマンスを厳しく問うことを禁じる投資信託」の人たちもスノーピークが大好きで広告塔として利用しており、持ちつ持たれつの関係になっている気がします。割高なPERでも投資信託が適当なところで買い支えるので、社長は安心していられますし、投資信託側は経営状態さえ上向きなら、大して株価が振るわなくても言い訳していられます。

「好きなことだけ仕事にする!」とか言い張るのはいいけど、それで収益をきちんと上げられなければ、単なるほら吹きで終わってしまいますし、好きなことはきちんと収益化できないと継続できないことは山井社長も断言しています。

何でもいいですが、好きなことを極める気持ちを大事にして、それがちょっとでもお金になるように取り組むのは人生を豊かなことにするのは間違いありません。ちょっとした副業でいいのではじめてみませんか?、と思います。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、スノーピーク」への6件のフィードバック

  1. 登山やキャンプは好きなので、スノーピークにはたまに寄っていましたが、このような背景があるとは知りませんでした。
    登山を伴わないけどキャンプはしたい、ちょっとおしゃれなアウトドアメーカーというイメージです。

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    1. 相手にしているのが都市部の比較的経済的に余裕のある家族持ちです。週末、長期休みに自然と触れ合ってコミュニケーションを取ろう!ということなので、激しい登山だとか、クライミングとかするヘビー層向けのブランドではないです。高度にIT化されて疲れてきている現代人向けサービスとしては面白いと思います。

      シン

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      1. 前の職場で一人キャンプが趣味の人がいてガチでやってるみたいです。
        キャンプマニア向きですね。

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        1. キャンプそのものをガチでやるのは難しい(キャンプそれ自体はさほど面白いものではない)ので、ガチの人は登山、クライミングをします。より難易度の高いことを目指せます。そうではなくて、スノーピークの商売はファミリー向けだと思います。

          シン

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  2. 釣り用品購入ついでにアウトドア用品売場も覗くことがありましたので
    名前だけはチェックしていました。
    mont-belをライトユースかつおしゃれにした感じのブランドのようですね。
    Audiのステーションワゴンとかに道具積み込んでキャンプに行って、ダッチオーブン料理を楽しむ。
    コーヒーは豆から挽いてパーコレーターというやつですね。相当鼻につく光景が目に浮かび思わず
    ケッとなってしまいましたが、本音はものすごーく羨ましいです。

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    1. >相当鼻につく光景が目に浮かび思わずケッとなってしまいましたが、本音はものすごーく羨ましいです。

      これがスノーピークの戦略で、おっさんにお金を払わせたいなら女子供を落とせ、ということなんでしょう。モンベルはおっさんの山登りにユニクロ路線を加えた洒落っ気のあまりない戦略です。コスパの良さでライトユーザーを抱えてますね。

      シン

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