じゃあ、不安との付き合い方

大したことでなくとも、なんとなく不安に駆られ、気分が悪くなってくることは誰にでもあるのではないでしょうか?少なくとも私は常に快調ということはないです。

解消

ストレス解消ということで、飲み食い、買い物、ギャンブル、セックスと強い快楽によって解消する人は多いと思います。私自身は快楽によってストレスを解消できません。むしろ、気になって楽しめなくなるだけです。

他人にストレスをぶつける人も少なくないです。身近な家族だとか、自分より弱い立場の人、部下、後輩、仕入れ先などに難癖をつけて喚き散らして不安を別方面に向ける訳でしょう。これは、自己嫌悪に陥るだけだと思いますが、解消法にする人が多いですね。

黙々と筋トレ、走り込み、歩く、登山、というような自分に向き合う方向で解消する人はいます。私はこれがストレス解消法には良いと思っています。最初は気が散って集中できませんが、徐々に余計なことを考えなくなり、何かしらの達成感を得たところでストレスが軽減されています。

逃避

ストレスからの逃避ということで、その場から逃げ出してしまう人もいます。仕事を「バックれ」の形で突然辞めてしまう人はよくいます。どう考えても雇用先がおかしい訳でないなら、きちんとキリのいいところまでやって、正規手段で辞めるべきだと思います。

きちんとした形で終わらせないと、周りではなく、自分自身に対して良くありません。なんとなく後ろめたい気持ちになり、自分の心の中に影が差すというか、きちんとできない自分自身に失望してしまうことになります。

今の現実が辛いから環境だけ変えてみても、自分自身が変わっていないなら似たような結果になります。短期で成果も出さず、目的のよく分からない転職を繰り返している人の話を聞いてみると、同じ失敗の繰り返しをしているのに、それを認めようとせず、自分自身以外の何かに責任を押し付けています。

行動

不安は行動の原動力になるものです。不安を根本的に解消したいなら、何かしらをしてみる他にないです。やってみてダメだとしても、それはそれで動きはありますが、やらずに抱え込んで不安になっていても、どんどん内に溜まってくるだけで先に進むことはありません。

その際、自分自身と対話をして、この行動がどうな可能性があるのか、を良い面、悪い面、きちんと整理した上で推し進めるなら、傍目からは単なる逃避であっても、勇気ある撤退になる可能性もあります。良い面が見つからないのに、意地で推し進めるのは勇気ではなく、自傷行為でしかありませんね。

私はやってダメだったことより、やらなかった後悔の方が大きいと思っているので、良い面が明確になっているなら一定のリスクは取ってでも推し進めます。後は最低限、何かしらの保険だけは用意して最悪に備えるだけです。保険を使わざるを得ないところまで追い込まれることはごく少ないですが、そこまで行って保険がないと、人生が破綻しかねません。

まとめ

生きていて不安になるのは仕方ないでしょう。不安になりやすい自分を責めることもないでしょう。ただ、不安は自分の中にしかなく、誰か、何かに押し付けて解消しようとしても、一瞬の優越感なり、快楽は得られるでしょうが、すぐに元に戻ります。ある種の麻薬だと思います。

その不安を原動力にして、何かを推し進めるなら不安がある人間の方が、推進力は大きいはずであり、忍耐力も備わっているはずです。少しずつでも先に進むのであれば、何かしらの救いの手は見つかる可能性が高いです。その可能性を信じて進められるかどうか、が、自分自身の満足度を上げる鍵になるのだろうと思います。私が自分に最もガッカリするのは、根拠もないのに、不安になり、我慢しきれずにぶん投げた時ですね

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つけもの
1 year ago

どの宗派にも言えたことですが、天国とかの概念によってこの世の苦しみを無効化するので
宗教は強力な抗ストレスになりますね

アウシュビッツでも敬虔なユダヤ教徒が生き残ったという話を聞いたことがあります
宗教は阿片という言葉がありますが 阿片ぐらいに強力な鎮痛剤だということでしょう

その分とてつもない弊害も人類にもたらしましたが、ストレスへの劇薬という事だと思います

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ライカ
1 year ago

不安に駆られて行動した結果、あさっての方向に行ってしまうというのでも何もしないよりはいいんでしょうか。 仕事への不安から資格取得にはしるみたいな人は多いですが、仕事の不安を打ち消してくれるような資格はそう簡単には合格しないので、取るべき行動としては正解ではないと思いますが、それでも何もせず不安だ不安だと言ってるだけよりは例え間違ってたとしても行動してるだけ良いんですかね

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たか
1 year ago

他人に不安を煽られて何かを強いられる状況は碌なものではないですが、自分だけの要因で漠然とした不安に駆られるといった事象なら心配しなくていいと思います。高いIQを持つ人たちは全般性不安障害と診断される割合も平均と比べて高いようです。私には正確な理由は分かりませんが危険を察知する力が強かったり、将来について達観していたり、周りとレベルが合わないのでコミュニケーションで疲弊したりといった理由かもしれません。シンさんもきっと知能が高いので漠然とした不安に包まれるといったことがあるのではないでしょうか。これは生まれつきだと思いますし、一生治らないと思います。不安とうまく付き合っていくのが一番いいと思います、精神科に行って抗うつ薬貰ってしまったりすると解決から遠ざかってしまうと思います。依存する人も多いですし、医者は利益のために処方しがちです。案外日光に当たるとかいう方法が一番いいかもしれません。
ストレス解消としては受動的な趣味に時間を使うよりも創造的な活動をすることがいいそうです。絵をかいたり料理を作ったりが該当するみたいですけど、シンさんの場合はブログの執筆でしょうか?その結果として読者は楽しむことができますし、コメントで反応があれば双方向のやり取りができます。そうした活動や趣味で報酬がもらえれば一番良いと思うのですが、仕事となると楽しさがなくなるということも言われますし、その折り合いをつけるのはなかなか難しそうです。

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いつき
1 year ago

不安を解消してくれる物は金と体力、これに尽きると思います。私もシン様と同じく、快楽で不安を紛らわす事が出来ません。元妻からのモラハラ冤罪を何とか晴らそうとしている最中、気晴らしに風俗に行ったらEDになってしまっていました。今までは女の身体にだけは興味があったのですが、もう身体も含めて女が気持ち悪くて仕方がないです。触れただけで自分が汚れそうな感じがします。あのキンキンした高い声、化粧臭い臭い、全てが嫌になります。

いっそ蒸発してしまえば、養育費を払う必要もなく楽になれるのですが、濡れ衣を着せられたまま逃げるなど、プライドが許しません。法の場で無実の認定を勝ち取るまでは、絶対に逃げません。

こうした時に頼りになるのは、金と体力なのです。

金に関しては言わずもがなです。今は矢鱈とミニマリストとか金に頼らない生き方とかを持て囃す風潮もありますが、金を使う額を少なく済ます事は出来てもゼロには出来ません。逆に、金があれば大抵のものは手に入ります。愛や友情だって、表面的な心地良さなら金で買えます。

だから一定の金、具体的には半年分程度の生活費を常に貯金しておく事です。ローンや借金など論外です。この金があるから、何があっても半年は生き延びられる。その事が不安で折れそうになる心を支えてくれます。

そして体力です。エンジニアと言えども、常に現場を視察して時には作業員の手伝いもするので、激しく体を動かす事が多いです。筋肉を使うと、それだけで余計な心配事が頭から抜けていく感じがします。そしてどんなに疲れても、この分だけ鍛えられて強くなった、と思うと苦になりません。

私は格闘技の経験はないので、ガチで喧嘩に強いかは判りませんが、幸いにも大柄で筋肉質な体型なので、それだけでかなり得をしていると思っています。やはり体格が良いと、何もしなくても無言の圧となり、周囲からナメられない利点があります。男社会の極致とも言える土建業では特にそうです。

そして体力に自信があると、いざとなれば現場作業員や期間工などの、キツイ肉体労働で食いつなげる。この事実が安心を与えてくれます。金と体力は副作用の無い最高の精神安定剤だと思います。

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Last edited 1 year ago by いつき
どなるど
1 year ago

いま、現職で責任あるプロジェクトを任されているのですが、
横やりや立場の違いで何もかも嫌になり、全部放り投げようかと思っていましたが、
この記事を見て思い止まりました。やりきったら、自分の成果として、今後不安な出来事と遭遇した時に、対峙できる力が身につくと思います。

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