じゃあ、マリオラン

任天堂の期待を一身に背負ったエースが登板したのですが、ピリッとしないようです。

コンセプト

マリオランのコンセプト自体は新しいものではなく、何度も繰り返された「走りゲー」であり、無料コンテンツとして提供されるレベルのものです。そんなに新しいものではなく、マリオだから話題になっているだけです。

ポケモンGOとの違いはそこにあり、新しいコンセプトを世界的に認知されたIPと共に市場投入したポケモンGOに対して、やり尽くされたコンセプトをゲーム界の絶対的エースと共に市場投入したマリオランという違いです。

スマホゲームは中毒性のあるコンセプトがないと、ヒットしないのですが、マリオランはやり込み要素が少なく、ひたすらコイン集める、と言うのは色んなポケモンゲットするよりも退屈だと思いますよ。

買い切り

買い切りゲームは世の非主流派になり、Free2Playが一般的になりました。まずは無料コンテンツとして提供して、徐々に課金していくことで、お金を払う、という心理的壁を取り除いていくやり方です。

マリオランは買い切りゲームではありますが、無料コンテンツとして、いくつかのステージを遊ぶことができるので、面白かったら、1200円払って、買ってください、という方式をしています。

以前は1万円するようなソフトがガンガン売れていたのに、Free2Playが一般的になると、無課金前提のユーザーには1200円は高いと言われるようになりました。そして、月に何万円も課金する一部のユーザーがいる、という不思議な環境です。

矜恃

マリオランって、任天堂の矜恃なんですよ。スマホの課金ゲームを散々否定してきたし、ゲームをする子供の親から反感を買うようなコンセプトでゲーム提供しない、という社是でビジネスをしてきたからです。

もうスマホを無視できないから、DeNAと資本提携したし、Googleと組んでポケモンGOに部分参加したし、Appleと組んで、Apple conference にマリオの生みの親である宮本さんを出したんです。王者はここまで妥協したんですよ。

その矜恃を市場は評価してくれなかった、というのは厳しい現実です。つまり、王者は最後の矜恃を捨てないと、復活出来ない、と言うことです。Switchはスマホほどシェアを持つハードにはならないでしょうから、ソフト屋として他のプレイヤーと競争することになります。

まとめ

マリオランが発表された時、これは大ブームにはならんな、と思いましたが、やはりか?、と言うところです。逆に大ブームになれば、流れが変わる、と思ったのですが、変わりませんでした。

個人的には任天堂の考え方が好きなんですが、世の中は二極化し、無料でしか遊びたくない人、課金する人、となり、課金する人を狙って商売するか、大ヒットにして、薄く広く課金するしかなくなったのでしょう。任天堂はポケモンGOにならって、薄く広く集金する為のアイディアを捻るしかないのでしょう。

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