じゃあ、マネタイズ

最近、マネタイズという言葉をよく聞くようになりましたが、どう言う意味なんでしょうか?簡単に言うと、お金にする、と言う意味で、どんなことでもいいので、お金に結びつけ、採算ベースにする、と言うことです。

趣味

お金にならないことはどんなに上手くても、趣味ですし、お金にしているなら、どんなに下手でも、仕事です。プロというのはそれで飯が食えていることを指すので、それが何であれ、そんなに楽ではないです。サラリーマンってプロ意識がなくとも、時間に対して、報酬が発生するので、楽といえば楽で、その分だけ自由がないわけです。

趣味でやっている分にはどんなに採算度外視して、やってもらっても構いません。お金さえ払えば、お客さんなので、どんなに無駄なことをしていても、文句を言う人などいません。大学生はお客さんので、講義に出ても、出なくても、スポンサーである親以外はどうでもいいし、単位を発行する教員だって、本音ベースでは知ったことではありません。雇用者である大学運営側が問題視するから、怒るふりをするだけです。

これがサラリーマンが仕事をしなければ、上司、同僚は自分に迷惑がかかると、かなり激しく怒ります。プライベートでは温厚な人でも、自分の仕事上の損には敏感になるのは当然で、それで飯を食っている以上、仕事をしない人のせいで会社に利益が上がらず、自分の報酬が下がれば、黙っているわけにはいきません。鬱になって会社に来なくなる人に対して、辛辣になるのは当たり前だといえます。

コスパ

すでにもの余りの時代に突入しているので、単に物を供給するだけで、マネタイズするのはほぼ不可能です。品質に対して、割安感がなければ、買いません。だから、先進国で何か物を作るのなら、ブランド力を上げて、ブランドにお金を払わせないと、発展途上国で大量生産したコモディティに太刀打ちができません。

日本人はコスパを追求して、経済発展しましたが、ブランド力を築くことが苦手で、実態のない物にお金を払わせるために雰囲気作りできません。日本のレストランなんかで、Since xxxx とか看板に書いてあることがありますが、それがたった数年前とか、10年、20年前でしかないと苦笑します。えー、そんなに前からやっているんだ!、ということにブランド力がつくのであって、最近始めたらなら、書かないほうがマシです。

その点で白人たちはブランディングの巧者であり、アメリカ人はそれで飯を食っている、と言ってもいいでしょう。巧妙に雰囲気づくりして高く売ってしまいます。海外では神戸牛がやたら人気がありますが、これはアメリカ人がブランディングしたからで、松坂牛なり、米沢牛なりは誰も知らないので、高く売れないわけです。最近、日本政府もブランディングに必死になっていますが、あまり上手くいっていません。

タダ

最近、タダのサービスが増えましたが、これはプラットフォームにするため、最初は無料でサービスを提供し、その便利さを理解してもらったら、徐々に有料会員、広告料をとることで、徐々にマネタイズしていく手法です。原価率は非常に低いことが多いので、一度普及させれば、ジャカジャカお金を奪うことができます。

例えば、ヤフオクなんかも昔は無料でしたが、普及してきたところで、会員制にして、決済額に対するパーセンテージで手数料を取っています。ヤフオクはほとんどリスクを取っておらず、売り手、買い手からショバ代を取っているだけですから、ヤフーの大きな収入源になります。儲かる商売っていうのは自分でリスクを取らず、手数料だけ取るものです。

Googleはその道のプロと言っていいと思います。登場した時は単なる性能のいい検索エンジンを提供する会社、というだけでしたから、タダで使わせて、どうやってマネタイズするのだろうか?、と思ったものですが、情報を一手に握って、広告業の神として君臨するようになりました。ペイジ、ブリンはまだ40代ですけど、歴史上の人物といっていいレベルの業績を残りました。

アメリカのスタートアップは赤字を垂れ流しながら、シェア拡大をしていき、ある一点になってから、凄まじい回収ステージに入ります。そこまで行き着かないケースがほとんどですが、初期段階で投資を決めた人は凄まじい利益を出すことができます。孫正義さんはアリババへの投資が有名ですが、馬雲さんがバイトで観光ガイドをしていた時代に億単位の投資をして、何千倍にした強者です。

まとめ

ともかく、なんでもいいので、好きなことを極めてみる、というのも方法ではないかと思います。ネットの普及で、好きなことをお金にする手段は増えてきていますし、意外なことが仕事になることもあります。ユーチューバーで巨額の稼ぎを得る人も出てきました。

シンガポールで、暇つぶしに起業家セミナーに参加したことがあります。そこでスピーチしたおじさんの話が印書に残っていて、海岸で砂のモニュメントを作るのが趣味で、毎週末、家族で海岸に行っては精巧なモニュメントを作って、悦に浸っていたそうです。おじさんはアメリカでエンジェル投資家を見つけることに成功し、企業向けの研修として、砂遊びを教えて、好きなことで生活しています。

社畜やっているだけが正解ではないし、ちょっとした副業からマネタイズを始めてみてもいいかもしれません。どんな少額でもマネタイズの経験を得ることで、人生観は広がるのではないかと思います。中国人、華人なんかは当たり前のように副業持っていますし、サラリーマンなんて、当座の生活を守るために仕方なくやっている人が多いです。日本人も頭を柔らかくしてもいいのでは?

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