じゃあ、タイパ

コスパに続いて、タイパという言葉が生まれているそうです。タイムパフォーマンス、かけた時間に対する成果を吟味する、ということだそうですが、これは重要だと思います。

有限

当たり前ですが、時間は有限であり、どんなに裕福な人だろうが、権力を持っている人だろうが、1日は24時間しかなく、永遠の寿命を獲得することもできません。逆にどんなに不幸な人でも、平等に時間は与えられているわけで、その使い方こそが重要だと言えるでしょう。

特に若い時間は重要です。私が若い頃に年配の友人から「若者に若さはもったいない」という格言をもらい、その時ははっきりと理解できませんでしたが、今ははっきりと理解できます。失って初めて、若さというのが、どれほど重要な財産だったのかを思い知ります。

もちろん、どれだけ歳を取っても学ぶこともできるし、挑戦だってできます。ただし、若い頃とは別物です。若ければ、あっという間に身につくことを何倍、何十倍の時間、労力を使って身につけていくしかありません。もっと言えば、その忍耐力くらいしか若者に勝るものはありません。

限りある時間をどのように使うか?、が、人生における満足度に大きく影響をすることは異論はないと思います。そして、その時間は連続しており、若い頃にやったことの延長線上に、中年、老年となって続いていくわけですから、明日からではなく、今日、人生において最も若い時間を使い切る意識は必要です。

活用

時間の使い方が上手い人は隙間時間の利用法が上手だと感じます。限られた時間をどう活かしていくのかを真剣に考えているので、良い意味でせっかちな人が多いですし、ギリギリまで予定を詰め込み、移動時間すら有効活用しようとします。そうでないと、やりたいことが多い人はすぐに時間切れになります。

例えば、ダラダラとミーティングをすることって、どんな組織でもあるのですが、これこそが無駄の塊です。事前に議題を設定し、関連資料を送っておく、各自の隙間時間に軽く目を通してもらい、意見をまとめておいてもらう。ミーティングはすぐに本題入り、議論をして、結論を出す、というやり方をすれば、すぐに効果の高いミーティングが可能になります。

かつ、大事だと思うのは、同じことの繰り返しをしないことが重要です。一度やったことは記録に残し、それを次回に流用さえすれば、変化点だけを集中的に検討すれば良いので、時間圧縮が可能になります。この観点でデータで残すことは極めて重要であり、検索に時間のかかる紙媒体は原則廃止にすべきでしょう。

買う

私のような、しょうもないオッサンですら、最終的には会って話さないと、その人、見て触らないと、その物の価値を判断はできません。目利きを職業とする企業オーナーが世界中を飛び回るのは当たり前と言えば当たり前と言えるでしょう。(バフェット氏のような例外もありますが)

移動に対して十分な予算が使える人がプライベートジェット、ファーストクラスで移動するのは当然と言えるでしょう。その移動時間を使って仕事をしたり、睡眠に充てることが可能になれば、移動後の時間をフル使うことができます。

日本電産、永森会長はファーストクラス移動中に人材スカウトするそうです。相応の経費を使える人材だということがすでに証明されているので、篩にかける必要がないそうです。確かにそうかもしれません。お互いに手持ち無沙汰な時間があるので、仕事とは関係ない話をしながら人格を見極めることが可能です。面接のようにかしこまった場面より、素の姿が見えるでしょう。

私は、歳を取るに従って、ともかく行ってみよう、というようなことをしなくなりました。ほとんどなんの知識も調査もしていない場所に行ってみても、得るものがあまりにも少ないからです。どうせいくならきちんと調査して、得られるものがあると判断してから、移動手段もケチらずにお金を払おうと思っています。

本当に損をするのは、そもそもいく必要もない場所に、行ったという事実だけが欲しくて出かけて、何もわかっていないのにわかったふりをすることでしょう。ただし、それが無駄だと理解するのに、無駄が必要でもあるので、若者は一定の制限さえあれば、無駄遣いしても良いと思いますね。(矛盾しているようで矛盾していないです)

まとめ

オッチャンになって、ようやく理解したことですが、人生は有限であり、価値の低いこと、優先順位の低いことをしている時間などない、ということです。それが自分にとって重要だと思うなら、即座に行動し、重要度の低いことを切り捨てていくべきだと感じます。

言いたいことは言うべき、やりたいことはやるべき、やりたくないことはやめるべきです。妙に世慣れたことを言って、長いものに巻かれろ、寄らば大樹の陰、とか、考えていて、自分の人生が満足するものになれば良いですが、自分に嘘をついていても、満足度は上がらないと思います。素直になるべきだと感じます。

もちろん、何が無駄なのかは、その人の価値観によるわけですし、自分の価値観と常に向き合うことが、限られた時間を有意義に使うコツでしょう。ど偉いAさんがどう言っていたとか、素晴らしいBさんがこう言っていたとか、私は全然興味ないんですよ。あなた自身が思うことを聞きたい、と思います。それが私の考えと違っていても、尊重するだけの度量は持とうとしていますよ。

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dw
1 year ago

「若さというものを若者に与えるのはもったいない」 うーん、名言ですね。
時間は大切にして生きていきたいです。

時間の使い方について、悩みは尽きないです。
休みの日に寝てたりとか、買い物にいってぶらぶらするのとか、そういう過ごし方って飽きちゃいますよね。有効な使い方としては勉強することや子育てだと思います。ただ、勉強に関してはあくまで手段であるので目的になってしまわないようにする必要があります。子育てについては、大人になったら流れに任せて結婚して子どもを作って、そこに時間を多く使うようになるのでしょう。まぁ、これらと身体を鍛えることは人生において有益になりやすいですよね。

ただ、有益さではなく人生の豊かさを考えたときに、何をどのように得たらそれにつながるか、自分はまだ見つけ切れてないのかもしれません。

今年は「新しいことを経験すること」をより目的としてるんですけど、小さな経験だったら人生においてのインパクトになりづらいですよね。人から与えられるエンターテイメントでも面白いことは面白いんですけど、何か本質とはズレていくような…。
やっぱり「苦労する旅」が一番面白いのかもしれません。今年の目標に追加します。

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NEET
Reply to  シン
1 year ago

登山は人生の縮図ですか。そんな考え方もあるんですね。
登山は去年ハマりましたがストレス解消に最高ですね。
ここはヒグマがいてちょっと怖いですけど。

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