じゃあ、芸で飯食う

芸で飯食っていくというのはいつの時代も難しいことで、お金の回し方が増えた現代社会でも同じです。私に多かれ少なかれ影響されて芸を始めた人もいるみたいなので、私の見解を述べたいと思います。何回も同じようなことは言っていますねw

天才

どういう人を天才、というのかは人によって定義が違うと思いますが、シンプルに言ってセオリーが通用しない人はその一種なんだろうと思います。私がいつも言うように「石の上にも三年」というセオリーはほぼすべての人に当てはまりますが、天才的な人は本格的に始めて三年もしないうちに成功します。

スポーツ選手の中には本格的に始めて、たった数年でプロになる人がいますし、プロに入ってほとんど下積みなしにデビューして一線でプレーし続ける人がいます。そういう人に一般的なアドバイスなんてまったく意味ないですし、好きにやってもらうしかないです。

イチローさんを干していた土井さんにも言い分はあるんですよ。一般的に言うと、イチロー打法はダメな打ち方になるので、上司である自分を無視して、好き勝手にバットを振る部下を放置するわけにはいかなかった、と言うなら、理解できます。相手が常識の通じないイチローさんだったのが悲劇です。

逆に言うと、天才でもないなら、セオリーに従わないと、飯が食えるどころか、まともに他人に相手にしてもらえることすら困難です。ほんの数か月、ブログ書いて評価されない、とか、イラスト描いて放置されるとか、そんなの当たり前なんですよ。まずは三年やらないなら、相手にしてもらおうと思うのが間違いです。

プロ

さて、才能はないけど、芸が大好きで、努力を続けてプロになりました。プロっていうのは芸で飯を食う人ですね。でも、ほとんどのプロは食うにも困っているのがほとんどで、トップ選手は目もくらむような巨額契約を勝ち取るようなメジャーリーグですら、マイナーリーガーは気が狂うような環境です。

ぼろぼろのバスに揺られて十時間移動、汚いモーテルに入って、ファストフードで腹を満たして、泥のように眠る。次の試合で成果が出せなければ、解雇されるかもしれない、という不安と戦いながら、自分自身を痛めつけて、メジャーに上がることを夢見て過ごすわけです。

それでも、好きなことして、なんとか飯が食えているだけで嬉しくて仕方ないし、感謝の気持ちしかない、と思えないと、先はないです。その芸に対して狂うくらい好きじゃないなら、芸で食うより、サラリーマンでもやったほうがましです。勝者総取りの世界なんだから、末端はひどいものです。

文芸だって、芥川賞は「新人賞」なんですよ。取ったからと言って、最低限が保証されることは少なく、元からある程度の知名度があった又吉直樹さんだから、ファッキューマネーをゲットできただけで、一般の芥川賞作家は受賞によって一千万円くらい手元に残って数年後にサラリーマンくらい稼げてていれば御の字です。

直木賞はエンタメ要素の強い小説なので、色んな展開になりやすく、映画だとか、漫画家だとか、そのシナリオ自体が大きく花開くことがある分マシですが、それでもろくに食えてない直木賞作家なんていくらでもいます。

素人

プロになれない程度の素人でも上手い人はたくさんいます。余興のカラオケでびっくりするほど歌の上手い人ってたまにいますし、セミプロとしてサラリーマンしながら芸を継続する人ですら、十年以上続けている人は感心するほどうまいですよ。でも、彼らって味がありません。

歌が上手いといっても、他人の曲を歌っているだけで、自分だから歌える曲じゃないんですよ。例えば、星野源さんってそんなに歌は上手くないです。凄いハイキーが出せるわけでも、とんでもない声量があるわけでないですが、彼の声が彼の書いた曲に合うから売れるんですよね。

だから、ひたすら継続して、見ただけ、読んだだけで、誰の作品かわかるくらいに味をつけていかないなら、上手いだけで終わってしまうわけですよ。逆に味があれば、上手くないどころか、下手な人ですら、プロとして食っていけることすらあります。ヘタウマという世界ですね。

後は熱量の問題で、ひたすら燃え続けていれば、何かのきっかけで評価されるようになり、それで飯が食えるかもしれませんが、やったり、やらなかったり、と大した熱もなく、やらない言い訳している人は運をつかむことなんでできるわけありません。

まとめ

私自身もまったく売れたことがない芸人だと言えますが、ぬるりがクソだ、下手だ、つまらない、と言われようが、読者さんが愛想つかせて、誰一人来なくなっても書き続けますよ。それが好きだということだと思います。才能のない人間が何かしらの味を作る、たった一つの方法です。

今をときめく、星野源さんだって、まともに評価されないまま、馬鹿にされながら、歌を歌い、文章を書き、役者をして、三十半ばまで世間に相手にされず、延々と自分が信じることをし続けてきたんですよ。なんで、自分を天才だと思い込んで、1年も続けてないことを評価されないと憤るのかわかりません。

私自身が少しだれてきて、毎日記事を上げるのが辛くなってきてので、自身に喝を入れるために書いてみました。誰にも頼まれてないし、お金にもならないことを自分で選んでやっているのに、何が辛いだ、馬鹿野郎!と言いたいです。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、芸で飯食う」への20件のフィードバック

  1. 天才って凄いもので元メジャーの新庄さんは学校でキャッチボールしてたら遠投100メートル近い飛距離を出したらプロを目指さないかとか誘われたらしいですし、石井一久さんもなんとなくプロに行けたとか言ってますね。
    才能に恵まれた人っていますね。

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  2. イチローさんは努力の天才でもありますが、中には大して努力しなくても実績を上げてしまう天才もいるようです。
    古くは広瀬淑功さんがそうでしょうし、清原和博さん、松坂大輔さんもその系譜に連なると思います。
    ただ、そういう天才は若いうちはいいののですが、選手人生後半になると失速することが多いです。
    彼らが節制に努め努力を続けていたら更に凄い選手になったのは間違いないです。

    1+
    1. 確かに、天才型ってのはアラサー以降に急激に衰える選手が多いですね。
      周りが騒ぐから調子に乗るんでしょうか?

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      1. 身体能力でやって来た人は身体能力が衰えてくると、努力不足なので、積み重ねた技術、日々の節制で衰えを補えなくなることが多いからでしょうね。

        シン

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        1. 収入の大小、競技の人気度の差はあるかもしれませんが指導者ではなく、実業団も含めてそのスポーツの選手一本で生活が成り立つような人ってのは才能に恵まれた人だと言えますね。

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  3. 好きな声優さんのライブに行ったときにみなさんが応援してくれなかったら今頃もどこかの定食屋でアルバイトしてましたって言ってたのを思いだしましたね。
    好きなことをお金にして食べていくってのは大変ですね。
    対象がキモオタでも高いチケットや遠征費を負担してくれるならファンに感謝しないといけないですね。露骨に気持ち悪いとか言ったら干されますね。

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  4. 芸って元々遊びなので、まず第一に自分が楽しむことを優先すべきと思います。それで見た人も楽しんでもらえたらいいな位の感覚が健全だと思います。

    専門学校の謳い文句じゃないですが
    「絶対〇〇になる!」と先に職業化ありきでやると辛くなるんじゃないでしょうか。
    レッドオーシャンの土俵で生活に追われて嫌々やるよりは、多少だらけて適当でも楽しんでやって長く継続した方が芸自体も良いものになる気がします。

    趣味でやってても知らず知らずの内に見る人の「需要」を考えるようになってきます。もちろんそれは成長のために良いことなんですが、人の目って疲れる原因になります。

    たまには需要を完全無視して超独りよがりな100%趣味に走ったものを描くとストレス解消になって楽しいです w

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    1. 芸は成ることのほうが珍しいんだから、肩の力抜いて好き勝手にやればいいんですよ。それがお金になるなら素晴らしいし、ならないなら、他の方法でお金を稼ぐしかないってことですね。多少のお金をもらって、多少の我慢をしながら、芸をしているのが一番つらいのかもしれませんね。

      シン

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  5. ぬるりさんの仰る通りですね。
    辛いならやる必要無いです。本当に。
    趣味は楽しいからやるもので、少しでも苦しい、辛いならすぐにやめていいものだと思います。
    本当趣味なんて「誰にも頼まれてない」んですからね。
    天才でもないのに好きでもないことでヒロイックに努力をする必要も無いです。
    カラオケがめちゃくちゃウマイ人いますよね。それで趣味でバンドやってますとか。でも、チケットなんて売れないし知り合いが10人以下、くればいいほうそんなもんですよね。

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    1. 自分のオナニーを見せつけてお金まで貰おうとしているなんて生意気なんですよw 止めはしないけど、自己責任で好き勝手にやってくれればいいし、誰からも相手にされなくても、それを他人のせいにするな、と(私に)言いたいですね、

      シン

      1+
      1. 本当、他人のせいにしたりするのは最低です。
        私も自分の楽しめる範囲で趣味も持って、
        気楽にオフを楽しみたいです。

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        1. 楽しめないなら趣味の意味がありませんからね。ストレスにならない範囲で楽しんでいくといいと思います。少なくとも私はそうしてます。

          シン

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          1. お金を払っているとはいえいつも面倒な記事ばかり依頼してすみません。
            でも、趣味でお金をいただくってこういうものなのかもしれませんね。

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          2. いえいえ、文句言うならお金もらうな!っと言う話です。依頼されたことが得意ではないこともありますし、お互いに満足してないこともあるでしょうが、それが芸でお金をもらうということだと思います。

            シン

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  6. J2やJ3選手の給料を見ましたが、稼働期限を考えてもパートやフリーターレベルで、才能という言葉が虚しくなります。彼らとて最低でも1/1000程の才能と実力は持っているわけです。サッカー競技者の上位0.1%以内でありながら、賃金は誰でも出来るレベルですね。芸で飯を食うって本当に割に合わないな。

    下手に下層のプロ生活を送るよりも、安定的な収入を確保したうえで、需要無視して自己満足の世界で僅かな人に構ってもらう方が、本人の満足度が高いんじゃないかと思います。

    2+
    1. それでも上層になることを夢見て、好きなサッカーで飯が食えることが嬉しくてやるんでしょう。芸はなんでも同じだと思います。熱量が少ないなら、もっと需給のいい仕事を選んで草サッカーのキングをやっているほうが楽しいでしょうね。

      シン

      2+
  7. 夢を見て暴走出来るのが若者の特権ですから、逆説的に夢を追い求めて暴走出来る内は青春期ですね。歳を重てシガラミと責任で冒険しづらくなってきますが、チャレンジし続ける人生は楽しいですね。

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    1. 暴走は若いうちにしておけ!っと思いますね。歳をとってからは暴走ではなく、リスクを意識した冒険をしたいものです。

      シン

      1+
  8. 大学教授や研究者っていうのも芸で飯を食う類に近いですよね。
    学生時代に文系の先生でこんなに研究しても非常勤しかなれなくてとか学生に八つ当りしてる先生がいましたが、文系の研究者なんかはレッドオーシャンってのは常識で好きな勉強でお金を貰えることだけでも感謝しないといけないですね。
    一緒に働いてくれる嫁さんと子供もいて充分に恵まれているのに八つ当りするので授業が楽しかったのに残念です。

    1+
    1. 実需のないことでお金もらえるだけで大感謝だという気持ちを持たない人はレッドオーシャンに入るべきではないんですよ。他人を恨むようになり、どんどん面倒な人になっていきます。

      シン

      1+

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