じゃあ、起業家の育て方

起業家を育てられるか?という相談を受けて、少し議論をさせてもらったんですが、なかなか面白いアイディアをもらえました。

アスペ

日本人起業家が少ない、はみ出し者が多いのは当たり前と言えば、当たり前であり、何にも考えず、親、教師のの言う通り、偏差値競争に明け暮れる生活を送っていたら、既存の枠組みを越えようとは思うわけないし、学校を終えたらサラリーマンしようとするでしょう。

だったら、子供を最低限のルールを守れば、あとは好きにさせてやる、ということを親が指し示すことで、子供はなんでもありなんだな?と思い、何かしらの興味を膨らませるかもしれません。ここで、親が自分の価値観であれしろ、これしろ、と絶対に言わない忍耐力が必要です。

ユダヤ人は規律にうるさいですが、子供に対して指図することは少なく、自分で考えろ!、自己責任でやれ!、というスタイルで突き放して教育するので、他人と違うことをすることを恐れない、というのはあります。他人の顔色を伺いながら、できることは少ないですから、バカなことだろうが、堂々としないと、何も為せません。

特に金銭教育を日本人はしないので、きちんと家庭で経済について考える、お金の大切さ、使い方、回し方を教えていくだけで、一般的日本人よりかなり優位に立てると思います。村上ファンドの村上大将は中学生の頃から四季報読んでいたらしいですし、バフェット氏は小学生の時から確定申告していたはずです。そういう環境なら物の見方が他人とは違ってきますね。

学校

どんな学校に行っても起業家として明確にプラスになる、ということはありませんが、どんな国でもトップスクール出身の起業家は多いです。直接、東大が出資して上場までこぎつけたスタートアップもいくつかありますし、東大出身者が設立したスタートアップが目立ちますね。京大もちょこちょこ見ます。

アメリカでも同じことであり、新進気鋭のアントレプレナー、と売り出し中の人たちは似通った大学出身が多いですし、聞いたこともないような大学出身者はジョブズ氏くらいしかおらず、ハーバードだ、MITだ、スタンフォードだ、という名前が並びます。特にアメリカでは修士以降はリア充度、行動力で入学許可を勝ち取るのでそうなるのもあるでしょう。

と言っても、トップスクール以外は起業家には意味がない、というわけでもなく、実学するなら、どの大学でも行っておいたほうがいいと思いますね。FANGはすべてコンピューターサイエンス出身者が設立していますので、情報系の学位なら取っておいて損はないと思います。

フェイスブック、ザッカーバーグ氏はハーバード大学中退で、アマゾン、ベゾス氏はプリンストン大学学士、ネットフリックス、ヘイスティングス氏はスタンフォード修士、グーグル、ペイジ、ブリン両氏はスタンフォード博士、全員がコンピューターサイエンスの学位を持っています。ザッカーバーグ氏は後付けですがw

スタートアップなんて、最初は自分が一兵卒としてコーディングしまくる必要があり、本人が文系っていう時点で相当不利なんですよ。コーディングできる奴を探してくることがスタートになってしまうので、手間が増えますし、その人たちを掌握するのも一苦労です。

文系起業家って、一昔前はともかく、今はエンジニアの確保にかなり苦しんでおり、エンジニア確保のために国を離れる人も少なくありません。シンガポールでは東南アジアの優秀なエンジニアを獲得するために移住してくるアメリカ人はそんなに珍しくありません。カリフォルニアで集めるのはビザ、生活費の問題で一苦労です。自分がエンジニアなら、一人分だけ得ですし、相手の力量も測りやすいです。

資金

子供が起業する気になったら、親ができるのはエンジェルラウンドまで持ち込めるだけの回転資金を出してやることです。ともかくエンジェルラウンドまで持ち込めれば、エンジェル投資家はたくさんいますし、ファンディングシステムはどんどんシステム化されてきているので、本人は未熟であっても周りの助けでイグジットまで持っていける可能性は高くなります。

グノシーなんて、東大修士に通っていた3人の若者が夏休みにインターンシップに行くのがだるいから、アルゴリズム組んで遊ぼうぜ!wとやっていて、数か月で思わぬPVを達成したので、乗り気になってきて、真剣になってきたところを怪しげな木村新司さんが目をつけて、IPOまでたった2年半で持っていきました。

社長の福島さんたちは木村さんにカモられた、とも言えますけど、木村さんがいなかったら、とてもIPOまでは持って行けたとは思えませんし、良かったといえば、良かったでしょう。少なくともサラリーマンやっているよりはお金を手にすることができました。カモられても、ファッキューマネーは作ってます。

その点で同じ木村作品のウォンテッドリーは仲さんが外銀出身で、ド素人でもなかったのでカモられることはなく、彼女の資産は100億を優に超えます。この先、ウォンテッドリーがどこに行きつけるのか?はわかりませんが、徐々に持ち株を消化すれば、並みの贅沢では使い切れないくらいはお金になります。

ただ、エンジェルラウンドにたどり着いても、IPOなり、バイアウトでファッキューマネーを作れるのは1割は余裕で切り、1%くらいではないか?と思います。評価額なんて、それが実際のお金として動かなければ、単なる含み益みたいなものであり、絵に描いた餅です。失敗する人のほうが圧倒的に多いです。それでも、サラリーマンとして頂点を目指すよりは効率のいいでしょう。

まとめ

サラリーマンするなんてアホwと言い切れるくらいのアスペに徹しきれたら、ファッキューマネーを20代で作れてしまう可能性もあるし、それを助ける人、システムが出来上がってきているので、意外と難しくないのかもしれません。

少なくともぬるり相談者さんはMARCH入るくらいでエンジェルラウンドにたどり着ける、と言い切っておられました。起業なんて正解がないので、積み上げれば合格点に達する入試とはまったく別物だと思いますが、それくらい強気に言い切れる人間が勝てるのだろうと思います。

その相談者さんが子供を起業家として最低でもエンジェルラウンドにたどり着けるように育てたい、と言っておられました。そのやり取りで、私も感じるところがあり、経営、投資なんて他人から学べるかよwという考えも、意外と間違っている部分があり、きちんと誘導すれば、エンジェルラウンドにたどり着けるかもしれない、と思いなおしました。そこから先は運も大きいですが、そこまでなら、考え方、資金繰り、目指す方向性さえ導けばな、と言う気もします。

論より証拠なので、相談者さんのお子さんが起業、経済発展に貢献して、ぬるりがそのきっかけ、助けになったら、良いと思いました。

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