じゃあ、商社

これからの商社について記事にしたいと思います。

総合商社

総合商社はすでに卸売業ではなく、投資会社に転換してしますので、商社なのは名前だけです。読者さんで「一昔前に商社不要論があったが、未だに生き残っている。」と言った人がいますが、非常に短絡的な物の見方で、着実に消えていっているのが現状です。単に右から左に流して、利益を落とさせることなど、出来ない時代になったのです。

彼らは資源投資を飯の種として来て、海外の資源プロジェクトに出資、社員の出向をしており、お金を出すだけでも、コンサルをするだけでもなく、両面で経営に踏み込んだ関わり方をしています。資源価格の下落で苦しいみたいですが、コモディティは上下するので、仕方ないので、他にも軸となる飯の種を探しています。

単に右から左に流すのでなく、巨大資本により源流から、川下までがっちり押さえなければ、物を流して利益を出すことができない、ということを彼らが示してるのだと思います。投資だけ、コンサルだけ、でなく、トータルで経営が見られるので、金儲けの修行にはもってこいなのかもしれません。サラリーマンとしてはこれ以上の待遇を得ることは難しいので、離職率は低いですし、起業する人も多くはないです。

専門商社

大手専門商社は製造、加工に軸足を傾けており、純粋に卸売業をしている大手はありません。単に卸売業をしている会社は中堅以下で、どこもお寒い状況であり、いつ倒産してもおかしくないくらい厳しいです。彼らの客先も中堅以下のメーカーなので、経営が苦しい会社が多い上、海外進出についていくだけの体力がなく、右肩下がり、ということになります。

華人社会には「一人商社」という特定の客先を賄賂漬けにして、購買外注を請け負っている人たちがいますが、これも中高年がやっている、やっていた、古い商売で、若い人が新しく起業しているのは滅多にありません。華人の飲み文化って、若い人は嫌がるようになったので、接待する人、される人、どちらにも需要がなくなってきました。シンガポール人の若者はそんなに呑み好きでもないです。

アメリカには商社がないわけではないですが、どちらかというとIT流通業に近く、オンラインオーダーで、問い合わせには24時間以内に回答、1週間以内に納入、というような厳しい契約条件で受けるシステムで、お客さんとベタベタになり、接待して、注文を取ってくるわけではないです。プラットフォームプロバイダー、という業種だといっていいでしょう。

日本もこの形態になってきていて、ミスミという会社はネット商社として急成長を遂げ、製造業に欠かせない存在になりつつあります。取り扱い点数が多く、少量対応が可能で、オンラインオーダー出来て、ひとまとめに注文出来るので、一点一点別の会社から見積もりを取らなくても良いし、支払いも一回で済みます。多少単価が高くとも、それ以上の利便性があるということなのでしょう。

代理店

代理店の必要性は業種によるのだろうと思います。車などメンテナンスを必須とする業界ではメーカーが直接のユーザー対応するのは非効率なので、地元資本のディーラーに販売、サービスを任せるのが理にかなっているでしょう。IoTによって、車検、オイル交換、定期点検を自宅で出来るようになれば、話は別ですが、そこまでの技術の進歩はハードルが高いです。メンテナンスの不備で人が死ぬこともあるので、プロに任せるのが無難です。

しかし、保険代理店って、本当にいるのでしょうか? 保険の説明なんかはネットで十分で、販売員に説明してもらわないと困ることもありませんし、見直しをするのも、ネットで良いでしょう。人がいるだけ人件費分の保険料が高くなるだけで、取り立てて良いこともないです。ITオンチのおじいちゃん、おばあちゃんを騙して、契約もぎとるくらいのことしか出来ないでしょう。

証券会社のリテールなんかも同じで、富裕層向けのプライベートバンキングならともかく、庶民向けに金融商品売るなんて、人の良い、小金持ちのおじいちゃん、おじいちゃんを嵌めるしかなく、ある程度知識のある若い人はネットで金融商品を買いますし、何にも知らない若い人はお金もないので、金融商品なんて買いません。銀行も外回り営業にノルマを課して、金融商品を売ろうとしていますが、時代錯誤だと思います。

まとめ

卸売業、というのがプラットフォームの提供をすることになりつつあるので、プラットフォームプロバイダーにならないと、ユーザー、メーカーを繋ぐことはできなくなってきています。プラットフォームプロバイダーは出来るだけ安く、快適なサービスをする必要があるので、人は少ないに越したことはありません。

日本独自の「口座」という文化もフィンテックが進歩すると、その概念がなくなり、信用調査、与信管理は銀行子会社がやるようになり、そんなこと気にする必要なくなり、契約条件を決めて、淡々と流れていくようになるでしょう。コスパが良ければ、買うし、コスパが悪けりゃ、買わない、というシンプルな購買方針になるでしょう。

特に付加価値のつけられないミドルマン(調整)をやっている人は自分の将来を考えて立ち回るべきだろうと思います。自分、自分の勤め先が存在しない方が業界全体の競争力が高まると思うなら、時間の問題で消えていく存在だということです。実際に経営が傾いたその時になって狼狽えても遅いですよ。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、商社」への2件のフィードバック

  1. 高給取りといえば、商社やテレビ局なんかが言われていますが、商社はやはり維持し、テレビ局なんかは下がって、そのうちなくなるんじゃないかと思います。
    安定して給料の良い業界なんてないのでしょうか?

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    1. がさん、

      高給を維持したければ、利益率の高い仕事をする必要があり、テレビは広告収入減で、利益率が下がっています。総合商社のように別に稼ぐ方法を見つけないと、右肩下りでしょうね。

      シン

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