サラリーマンがやりがいを得るのはどうしたらいいのかな?と思ったんですけど、やっぱり難易度は高いな、と思います。
出世
出世することで決裁権が上がればやりがいを得られる可能性が高いですが、上場大企業の事業部長、支社長クラスまで行かないと、一手にその部門に対する権限は生まれないので、難しいな、と思います。
非上場中小企業だと従業員は取締役になったとしても、使用人立場から離れられず、オーナーにぺこぺこしながら卑屈に顔色を伺う生活から抜けることは出来ません。中華系外資だと、オーナー企業でも事業を切り離して大きな決裁権を与えていることがありますが、日本企業ではまずないですね。
自分の権限で組織を動かして数字を出す、という経営のやりがいを得られるのはサラリーマンでは千人、万人に一人でしかないのかな?と思います。実力以上にずば抜けた強運がないとあまりにも競争が激しいのであっという間に埋もれてしまいますね。
職人
組織の中で特殊な仕事職人みたいなポジションになるのなら、やりがいは得られそうです。研究、技術、ノウハウなど、は基本的に理系の専門がないと得られないので、文系出身と言うだけで職人ポジションは難しいですね。
文系サラリーマンが序列に神経質になるのは序列以外のところで存在価値を出すのが難しく、同僚と差別化が図れず、組織内の序列が下がったら生き残りが難しくなるからだろうと思います。特殊なノウハウなく年次だけ上がると、典型的なリストラ対象になるので死活問題です。
年次が上がって役職が上がらないことが確定した人は些細なことですらブラックボックス化して他人に公開したがらなくなるものですが、当たり前といえば、当たり前で、替りを作られるとコスパが悪いので新人に仕事を取られて切られてしまう可能性が高いからです。
案件
文系サラリーマンが海外駐在に憧れる傾向があるのは「案件」の仕事である為、決裁権が本国にいるときよりも圧倒的に大きくなり、文化の違う子会社を知っていることが他者と差別化できる可能性があるからでしょう。
国内であっても、新規立ち上げた社内ベンチャーへの出向で力を発揮して、上り詰めていく人も珍しくないですし、その事業が新しいことであるなら、知っている人自体が少ないので希少価値が生まれます。
本国、本社で平社員レベルでも、マネージャーだったり、部付き調整役みたいなポジションになり、ラインから外れて管理者、スタッフになるため、自由が利くし、自分が思うように差配できることが多いです。
特にアメリカ駐在は別格であり、信越化学金川会長だったり、ブラザー小池社長、ソニー平井社長、と駐在先の案件を事業として大きなものにできた為、本国に帰ってトップにつくことが出来たケースは珍しくありません。この三人はメーカーの文系社長なので、本国にいても埋もれていた可能性が高いです。
出世しなくても、案件責任者は面白いものですし、テーマを与えられて、それに対する権限を集中させて、最低限の決済だけで自分の思うように出来るなら、社内で自営業者になったようなものですから結果が出れば楽しくて仕方ないでしょう。
まとめ
報酬だけ考えると、サラリーマンをやるのは本当にバカバカしいですし、やりがいを得るのも難しいですが、とにかくその場にいれば報酬の発生する仕事は楽であり、責任範囲も狭いので、やはりサラリーマンをやる人は多いです。だったら、何かしらの形で他人と差別化してやりがいを得る努力をしたほうが前向きですね。
理系の人は安易に専門を捨てず、何かしらの職人ポジションを築く為に勉強すべきですし、文系の人は数少ない案件ベースの仕事を勝ち取れるように模索すべきです。そうでないと、時間が経って、自分が年をとり、他人と差別化できなくなったらリストラ対象になりますね。
シンさん
大変共感できる内容でした。社内官僚として上り詰めた役員などはメールの宛先に必ず役職を付けて(~取締役殿、~本部長殿など)平社員との序列を明示するように腐心していたことを思い出しました。ちょっとした報連相でもこうしたことにこだわり、部下に手間をかけさせるのは本当にくだらないことだと思いました。
職人的なポジションに関しては私はどちからというとそれをオープンにして共有化しない人が多く、共感しかねます。本人のノウハウは自営業のように独力で獲得したものではなく、少なからず会社のインフラの使用や資金的なバックアップがあった筈ですので、積極的にオープンにするべきだと考えます。
職人的な人たちの中にはとりあえず、自分の専門領域を最低限ブラックボックス化したら、後は若手社員への責任の押し付けや他の人の上げ足取りに腐心に専念する人も幾人か見られました。自分の仕事領域は絶対にオープンにしません。そういう人が組織に一人でもいると組織がどんどん病んでいきます。こういった事象は典型的な一定規模以上日本企業(終身雇用)で業績が伸び悩んでいるところに多く見受けられます。昔の徒弟制度、職人制度のように技術を体系化せずに見て学べというようなシステムは技術進化のスピードが遅く、場合よってはごの業界自体が廃れてしまうことが多々あったように思います。日本の伝統工芸には優れたものが多いですが、ワールドワイドに浸透しないのはそうした閉鎖性もあるかもしれませんね。
逆に伸びている会社や人の入れ替わりの激しい外資は人本人のノウハウを体系化し、オープンにするような傾向が強いです。そのため、ノウハウの公開→全社員の能力の底上げ→組織全体がレベルアップ→売り上げ増加といった好循環が生まれやすいです。身近なところだとP&G(特に1990年代)などが典型例かもしれないです。オープンにすることを恐れずに、過去を良い意味で捨てて新しいことを探索していく勇気がないと進歩は難しいように思えます。オープンにすることで、本人にも危機感が生まれて、更に新しいことを覚えて、それが本人のレベルアップにつながり、結果的に本人の生き残りに繋がるのだと思います。
〉昔の徒弟制度、職人制度のように技術を体系化せずに見て学べというようなシステムは技術進化のスピードが遅く、場合よってはごの業界自体が廃れてしまうことが多々あったように思います
私もリーマン時代(ブラザーズではない)は同様に考えて、色々公開していた口でした。
今は、見て学べる力や忖度する力を戦略的意識的に鍛えておけば何処に行っても困らないだろうな、もっと早く気が付けばよかったな、と考えています。
教える以上に学べば、まったく問題ないです。そして、突き抜けてくると自営可能なくらいになります。
シン
>逆に伸びている会社や人の入れ替わりの激しい外資は人本人のノウハウを体系化し、オープンにするような傾向が強いです。
外資は「オープンにさせる」んですよね。転職するときに自分のノウハウを売る形になるので、それを何人かの部下をつけて、記録を残すことを強制して体系化します。売る側も少しずつ出し惜しみしつつ、できるだけ長く旨みを啜ろうとします。出し尽くしたら捨てられますしね。この辺は中韓メーカーに転職した日本人技術者がやっていたことですね。社会全体のことを考えるなら、ノウハウの共有をしたほうが業界全体が大きくなるので、教えると同時に学んで、新しいことを常に模索して発展できるといいのかもしれません。でも、それは理想論なので多くの人は自分のノウハウを出し惜しみして自分だけが逃げ切ろうとするものです。
シン
年が離れた上司の下に付くと、部下が抜くことはないから知識をたくさん与えてくれます。
近い年代もやりやすいのでいいですけど、離れてることにもメリットはあります。
年が離れていると同じ土俵で評価されないので、利害関係がなくノウハウの伝承を行えることはありますね。職場は利害関係の塊みたいなものなので、できるだけ利害関係が少ないほうが良い関係になりやすいです。本来、気が合うタイプでも、ガチガチに利害関係があると仲良くできるわけありません。
シン
最近気づいたのですが、サラリーマンのリスクって平均年齢80超えてる中で、65までしか働けない、かつ給与テーブルに上限があることだと思います。
なので最近副業の準備をしてます。給与所得以外からの収入の確保が大事だなと思いました。副業で稼いだお金を投資に回してお金にお金を稼いでもらうという仕組みができるように頑張りたいと思います。
年齢=寿命です
普通のサラリーマンが副業を一切しないのは日本人くらいのものです。多くの外国人はよほど高給でファッキューマネーに到達できる仕事をしていないなら、色んな道を模索しますね。組織を信用していないからでしょう。
シン
学生時代、コンビニでバイトをしていましたが、時計ばっかり見ていて、時間の経過が遅く感じ、苦痛でとても続けらないと思いましたね。
どうも、マニュアル化された仕事を淡々と続けることが出来ない性分のようです。
現在では10年以上ITエンジニアをやっていますが、忙しく、頭を使うということもあり、コンビニのときのような苦痛からは開放されているので、私にとってはやりがいのある仕事ということなんだろうと思います。
仕事が楽しくてたまらないということはないですが、長く続けられる仕事を選ぶということも大事なのかなと思います。
私もそんなのはAIにでもやらせておけばいいだろ?ということをやるのはかなりの苦痛です。何かしらの発展、成長が感じられないことは継続が困難ですね。
シン
なんとなくわかるような気がします。
理系の人で職人としてやりがいを見出だす人は見たことあります。
この人しか作れないやできないがあるからだろうと思います。
文系でも海外経験ある人は自分の役割に自信を持ってるのですが、ずっと総務など内勤の人はいい年してあの人はどこの大学を出たとかこの会議や議事録いる?と思うような仕事してたりや役員とのやり取りと言った序列やつまらない政治が流行ってます。
やっぱり、スペシャリストのような存在になりたいです。
会社員時代、「私は〇〇です」と言える状態になりたいとずっと思ってました。○○は「弁護士」でも「イラストレーター」でも何か一言で言える専門職です。○○になってからは無事納得して働き続けましたが、ここ数年は海外放浪して遊んでいる方が楽しいです。働く事がもともと好きでないんだと思います。
>会社員時代、「私は〇〇です」と言える状態になりたいとずっと思ってました。
こういう人は結構いますね。目に見えて伸びやすい初心者ステージから伸びづらい中級まで来ると飽きてしまって別の道を模索します。ずっと同じことを一生続けるのってある意味で才能です。
10年も続けていると、ほとんどの人が伸び悩むし、仕事がつまらなくなります。上に行くほど席が足らなくなるので当然です。そんな葛藤を抱えながらも男性は家族を養う為に向いてもいない仕事を耐えますが、女性は結婚して男性に保護を受けることで、経済的に割に合わない別のことをしたがることはありふれています。だから、仕事上で行き詰ってワーホリ、語学留学に逃げたりするのは極自然な現象です。男性でも短期間の現実逃避をしたり、結婚を放棄することで非日常空間の住人になることがなりますが、そうなると日常空間への復帰は困難になります。
>ここ数年は海外放浪して遊んでいる方が楽しいです。働く事がもともと好きでないんだと思います。
それがずっと続けられるなら最高です。職業バックパッカーwとかいう人たちは昔からいますが、彼らって非日常中毒になっています。日常から逃げるものの、非日常にも疲れて日常生活に戻ると我慢できずすぐに非日常に戻っていきます。年を取って家族もいない自分、社会的立場が存在しない自分、周りの若いバックパッカーと打ち解けられない年食った自分、なんかに強烈に疲れてしまって病んでくることが多いです。
若さって財産であり、他に何もなくてもそれが許されるんですけど、年を取ると何かがないと自他共に許せなくなるものです。それを更に突き抜けて好き勝手する心境にたどり着けたらいいですね。遊びを徹底して、それで飯が食えるようになったり、何かしらの方法でファッキューマネーつかんで遊んでいられる立場を作ったり、仙人並のメンタルを持つとか、方法は色々あると思います。
私も現実逃避は大好きですw
シン
現実逃避は必要ですよね。そこから新しいアイティアが出ることもあるでしょうし。
新卒で会社員になって何十年も勤め上げるというのは
私には考えられません。10か月働いて2か月休みというペースが理想です。実際、12か月みっちり勤労すると疲れます。
2か月程度の息抜きが現実的に思います。会社員や公務員でも鬱で休職して精神科に通ってる人たちを見ると、やはり会社勤めというのは無理を重ねる事なんだなと思います。しかも復職しても1,2年でまた休職する人も多く、傍から見ていても気の毒です。海外では1か月前後のまとまった休みが取れる国もあるみたいですが、長い勤労人生こなすには定期的な長期休暇はあたりまえに必要だと思います。
多くの人が得意でも好きでもないことをして生計を立てているんだから、適度な現実逃避は必要です。日本が年に一ヶ月くらい連続で遊んでいても良い社会になるのはいつでしょうか?苦役が大好きな人達なので、欧州人みたいにはなかなかならないでしょうね。
シン
>やっぱり、スペシャリストのような存在になりたいです。
どんなことでも自分だけにしか出来ない領域にたどり着くことってやりがいがあると思います。
シン
今の世の中で、仕事でやりがいを得ることは誰にとっても難しいと思いますよ。
自営業者でも、借金を背負って事業をすれば銀行に首を掴まれているようなもので、なかなか好きなことはできません。そして儲かりそうな業種は競争が激しく、凡人が勝ち抜くのは相当難しいです。
仕事で突き抜けることができない凡人は、子育てとか趣味といった、仕事以外のところでやり甲斐を見出すことになるのだと思います。
>今の世の中で、仕事でやりがいを得ることは誰にとっても難しいと思いますよ。
いつの時代も同じだと思います。でも、今の時代はリスクが少なく副業はできるようになりましたし、趣味をオンラインで共有することで収入を得ることができます。マイクロビジネスにリスク、コストがほとんどかからなくなったので、やりがいは得やすくなりました。
>自営業者でも、借金を背負って事業をすれば銀行に首を掴まれているようなもので、なかなか好きなことはできません。そして儲かりそうな業種は競争が激しく、凡人が勝ち抜くのは相当難しいです。
自営業者は少なくとも自分の意思でその苦難に立ち向かえますが、ラインに組み込まれた一般サラリーマンは納得していない上からの指示を粛々とこなすことが求められるのでやりがいなど持ちようがないです。意思を示すことが出来るのが上場企業の事業部長、支社長クラスになると、相当難易度が高いです。例外的に案件ベースの役職につくと自分の意思が示せます。
>仕事で突き抜けることができない凡人は、子育てとか趣味といった、仕事以外のところでやり甲斐を見出すことになるのだと思います。
まったくですね。仕事だけが人生ではないです。
シン
思考を停止させて、上から与えられた仕事を盲目的にこなすだけのサラリ―マンだと仕事にやりがいを見出だすのは難しいでしょうね。
ただ、某バンドグル―プの歌詞をパクりますが、人生『なるべく小さな幸せをなるべくたくさん集める』事に至福を感じられる境地に達する事ができれば楽しいもんですよ。
単純作業の仕事にしても、
いかに早く終わらせるか。
いかに丁寧に仕上げるか。
いかに手を抜いてやるか。
いかに客に満足してもらうためにやるか。
いかに上司に怒られないようにやるか。
いかにミスを減らしてやるか。
いかに面倒な事から逃げてやるか。
いかに…
というように個人が自分なりの目標なりテ―マなりポリシ―を決めて、試行錯誤しながも取り組んでいけば少なくとも仕事がツマラナイなんて事はないと思いますよ。
やり甲斐というレベルではないかもしれませんが、目の前のことを段々とやり続けることで見えることもあります。でも、やり甲斐は自分の意思が明確に出さないと本当の意味では得られないだろうと思います。
シン
仕事に遣り甲斐とか生き甲斐なんてあるんですかね?働かないとご飯が食べられないので仕方なく働いているだけです。食べさせてくれる人がいるなら仕事なんて辞めてますね。まぁ、多くの人がそうでしょうけど。
芸能人で売れてる人とかなら遣り甲斐があるのかな?年寄りになっても(十分老後を越せる蓄えがあるだろうに)引退せず居座る芸能人は多いですが、やっぱり金になるから辞められないんでしょうね。上が退いてくれないと自分達の出る枠が…と老害に不満を抱える若手芸能人も多いようですが。
やっぱり、自分が必要とされてたらやりがいを感じると思います。
やりがいを感じて仕事を頑張る→勉強する→必要とされる→やりがいを〜 の好循環です。悪循環は、この逆です。
サラリーマンごときで必要とされているも何もないでしょう。
専門技術職で、よほど腕のいい外科医だとか、他に代替えがきかないスペシャリストならともかく、ほとんどは誰でもできる仕事で、代替えはいくらでもいるのだから。
それはスカンディナヴィア半島 さんの価値観ですよね。
そもそも「やりがい」という言葉自体、個人の価値観によるものです。
なので、その人が必要とされている感を受ければ、やりがいを感じるものです。
腕のいい外科医もいなきゃいないで世の中は回ります。その人にしか出来ない仕事など、厳密に言えば何一つありません。世界で最も力のある地位についているトランプ大統領ですら、いなくなったらヒラリー大統領になっただけです。だから、誰もがその中でも楽しいこと、希少価値の高いことをして自分の自信にするしかありません。そうでないと、どうにもならないことを嘆いて、理想の自分、現実の自分の折り合いがつけられなくなり自我崩壊して誰からも相手にされなくなり孤独になります。俗に言うところの「拗らせる」というパターンですね。
シン