じゃあ、一物一価

コロナによって世の中に一物一価が進んできた感がありますね。

大小

コロナ前からアメリカのハイテク業界では、規模は問わず、職種、経験でレンジが決まっていて、大企業だから同じ仕事でも高額な報酬が発生することはありませんでした。GAFAだろうが、零細スタートアップだろうが、同じ職種なら大差はありません。

フリンジベネフィット、福利厚生なんかは差がありますが、それも大差と呼べるほど違いはなく、リモートワークが当たり前になると、タダメシ、個室が与えられる、とかは利益とも呼べないようになり、保険、年金くらいの差しかありません。

日本では昔ながらの中小零細がまだまだ多いですが、欧米では消滅しつつあります。社会に対してメリットが出せない組織は淘汰されていきます。劣悪な労働条件で従業員を使い潰すことで安くサービス、製品を提供する会社なんていうのは社会の悪でしかありません。

欧米では中堅どころも上場廃止傾向にあります。これは社会が求める公共性を維持できなくなったと言えます。上場しているとかなり細かく報告義務を要求されるので、耐えられません。上場企業はどれだけ社会貢献しているのか?を客観的に示すことが義務化されつつあります。

つまり、巨大プラットフォーマーと新興スタートアップ、特殊ニッチャーの二極化になり、スキルを持つ人たちは単に大きな会社に魅力を感じるより、その職に要求されるタスク、成功報酬にメリットを感じるようになって来ました。

逆転

ニッチな専門を持つエンジニアがマネージャーよりも報酬をもらったり、敏腕営業がマネージャーより報酬をもらったり、というのは珍しくなくなりつつあります。マネージャーが部活のマネージャーのように単なる世話役になって来ているのもあるかもしれません。

明確に高額報酬が期待できるのは、KPIを設定し、部下に対する人事権を持つGMクラス以上からになり、単に勤怠管理、プロジェクト管理をしているだけの中間管理職が不要、過剰供給になりつつあるからだからでしょう。

GM以上となると、スキルというより、その人が生まれ持った才能がモノを言うので、頑張ってできるようになるものではありません。自分で起業して一定規模まで持ち込めるくらいの器量が要求されるのが当たり前になりつつあります。事実、スタートアップを売ってGMとしてサラリーマンをする人も増えてきました。

お金を引っ張ってきて、人を惹きつけ、仕事を回して、規模拡大まで持ち込める自信がある人以外は何かしらのスキルを磨いて、そのスキルをできるだけ高く売る、という傭兵型の働き方が当たり前になっていくんだろうと思います。

成果

未だに明確にKPIを設定せず、根性、忠誠心という感覚的評価、過程、中間を無視した最終数字だけで従業員を評価している会社に未来はないでしょう。そして、日本企業はそういう化石みたいな会社が多いです。

その会社にとって何が価値なのか、その価値に対して何をすることが貢献なのか?という基本中の基本も設定せず、なんとなく仕事をしていれば、有能な人は去り、無能な人ほど居座ります。

Salesforceを始めとする業務フロー管理プラットフォームは当たり前になりつつあります。ダラダラと長居をする社員を評価するのではなく、設定するKPIをクリアする社員を評価することなんて難しくありません。難しいのはKPIを設定することです。

この流れが決まれば、社員がどれだけ働いているかは時間でなく、仕事で評価できるし、リモートワークで十分だし、属性は関係なく必要な人を必要な分だけ雇っていけばよくなります。

まとめ

偏差値稼ぐ為に、私立文系選んで、規模順に乱れ撃ちの就活、実務をバカにして社内官僚を目指し、つまらない文句ばかりを言って他人にリスクを取られることが賢いことだ、というような考えは相当頭が悪いと思いますね。

何を身につけ、何をして稼ぐ、何をして成長して時給を上げ、リスクを取って目に見える成果を出す、という考え方が一物一価の基本です。その考えで取り組んでいれば、組織にしがみつくことはないし、状況に合わせて所属を変えれば良いです。

別に日本に拘ることすらないし、東京にいることもない。バリ島でシンガポール企業勤務して、アメリカのクライアント相手に仕事をしても良いと思いますね。もうそう言う時代だし、日本人だからインドネシア人よりも報酬をもらって当たり前なんて考え方はお爺ちゃん、お婆ちゃんの変わらない昔の考え方だと思います。

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アルバート一石
1 month ago

>もうそう言う時代だし、日本人だからインドネシア人よりも報酬をもらって当たり前なんて考え方はお爺ちゃん、お婆ちゃんの変わらない昔の考え方だと思います。

一物一価の時代とは、つまり先進国中産階級(日本だから、アメリカ人だから、ドイツ人だから高給だった人々)の消滅ってことですよね。
まあ、すでに欧米では死滅してるから、政治的にヤバいのかもしれませんが。

>欧米では中堅どころも上場廃止傾向にあります。これは社会が求める公共性を維持できなくなったと言えます。
会社レベルですら中間層が消えるなかで、むしろ日本で中間層がゾンビ的に生き残ってるのが面白いですね。
なあなあ文化は我が国の伝統的な知恵なんでしょうけど、グローバル化の前には無力でしょう。
そもそもグローバル化、資本主義自体、個々の国の文化や差異を破壊し尽くすまでは終わらないでしょうし。
最早、国という枠組み自体、制度疲労を起こしてるので、最終的には消滅方向かもしれないですね。

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dw
1 month ago

KPIの設定って難しいですよね
分かりやすい数字があるならともかく、評価するために無理やりKPIを作り出すパターンが見受けられます。目的と手段がごっちゃになってるなあと思います。

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かりりん
1 month ago

>つまり、巨大プラットフォーマーと新興スタートアップ、特殊ニッチャーの二極化になり、スキルを持つ人たちは単に大きな会社に魅力を感じるより、その職に要求されるタスク、成功報酬にメリットを感じるようになって来ました。

アメリカではもうずっと前からこうでした。
自分の経験から、渡米した当初からそうだったので、もう数十年前からだと思います。

以前、日本在住の日本人が’自分はXX企業(大手)に勤務しています。英語も得意です。アメリカに渡って仕事をしたいのですが、アメリカ大手企業への就職を希望しています。何かアドバイスください’というような質問を受け取ったことがありました。

全くもって、日本人っぽい考え方の人だなと思いました。

アメリカではどの企業に勤務しているかではなく、職種、実務経験、経験年数、関連学位、関連資格 が重要ですし、それによってポジション、給与、待遇が決まります。 海外勤務ご希望であればまずは社内で海外勤務者を募集していないかを確認されてはいかがでしょう?

と返しましたら、何の返事も返ってきませんでした。

今でも日本でそういう感覚の人って結構多いのは驚きです。

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かりりん
Reply to  シン
1 month ago

シンさん、お返事ありがとうございます。
こちらのサイト、コメントにつき、REPLY、プラス編集機能をつけたんですね。
凄く使い勝手が良くなりました!

死ぬまで会社が面倒みてくれるわけないじゃん!って普通に考えたら分かるようなものなのに、ある年代以降の日本人って、思考停止しているとしか思えないですよね。

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dw
1 month ago

一物一価の時代に対応するために、大学などでスキルを身につけるのは分かります。
その一方、文系既卒の人がスキルを身につけるにはどの業界がおすすめだと思いますか?僕はIT業界かなぁと思ってたんですけど、別記事のベル牛さんのコメントを見るとプログラマーでも途中で終わってしまう人が多いみたいで、難しいのかなぁと思っています。
既卒人材(20代中盤くらいだと仮定)への幅広いアドバイスをいただきたいです…。よろしくお願いします。

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dw
Reply to  シン
1 month ago

シンさん

ありがとうございます。

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もっちり
Reply to  dw
1 month ago

私がIT業界に身を置いているということもあり、IT業界をおススメしますよ。
コロナ禍で不況トレンドに入りつつありますが、マクロ目線でみても今後のIT業界は唯一と言っていいほど右肩上がりです。

IT業界と一口にいっても、大雑把にカテゴリ分けするとソフトとハードにわかれます。
ソフトはシステムにビジネスを寄せて価値を創造しています。今を時めくGoogle,Amazonなんかはこれで、AIとかIoT使ってどんどこ利益上げてます。
次に、ハードですが、ビジネスにシステムを寄せて効率化しています。日本企業に多く、プログラムのバージョンアップ対応やハードの保守対応とかがメインです。

仕事が面白いのはソフトですが、変化が速いです。1か月前に書いたプログラムソースが陳腐化して作り直すなんて当たり前。
日々勉強しなければついていけませんが、続けられれば年収も1000万超えます。(私はついていけませんでした。)

ハードの仕事はつまらないですが、変化が遅い分、一度覚えればあとはルーチンに近い業務です。日本独自のSIerと呼ばれる企業が名をつられるのがここです。
マネジメントの名の下、調整や交渉などがメインで、ゼネコンと揶揄されていますがまさにそうだと思います。

20代中盤なら、IT業界のソフトの戦場で頑張ってみて、ダメだったり肌に合わなかったらハードにシフトしてみてはいかがでしょうか。
尤も、変化が遅かったハードについても、コロナ禍や技術革新の波で安全地帯が減りつつあるのも事実ですが、
業界としても人手不足なのでいつでもwelcomeです。

余談ですが、アメリカでは、電話受付が軒並みAIになっているそうです。付加価値の低い仕事はすべて機械に置き換わっています。
今まではなんとなく、人が介在してたから通例でお金を払っていましたが、時代が変わりつつあるのかもしれません。

個人的には、3Dプリンタで住宅をより安く作れるようになってくれれば嬉しい。3000万払っていたのが、300万で家買いたい。
そうなると、産業全体がシュリンクするから、今までと同じでは飯食えなくなります。同じことがあらゆる産業でおこるかもしれません。

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dw
Reply to  もっちり
1 month ago

もっちりさん

コメントありがとうございます!丁寧に読ませていただいています。
IT内でもハードとソフトに分けられるということ、あと途中からでも転換可能というのは貴重な情報でした。感謝です。

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かりりん
Reply to  dw
1 month ago

dw さん、ITでは確かに大まかに分けるとハード系、ソフト系に分かれますが、微妙な位置のシステムエンジニア(日本ではインフラエンジニアと呼ぶようですが)やネットワークエンジニア、セキュリティエンジニア等もあります。
参考になりそうな記事がありましたので、こちらを貼っておきます。
なぜ、プログラミングではなく「コンピュータサイエンス」なのか|shinya|note

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dw
Reply to  かりりん
1 month ago

かりりんさん、コメントありがとうございます。
そのあたりの区分けが良く理解できてなかったので助かりました。記事参考にさせていただきます。

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