じゃあ、マルチ商法

誰もが二十歳になる頃にマルチ商法の洗礼を受けると思うんですが、これは何なのか?、と言う記事を書きます。

合法

マルチ商法がネズミ講と違うのはやっていること自体は全くの合法で、通常の商売と何にも違わないことです。ほとんどのメーカーは代理店を持っており、代理店契約をして、自社以外の販路を持っています。その契約に契約金、最低在庫が含まれているのも特におかしくありません。

だから、マルチ商法を取り締まると、真っ当な商売すら、取り締まる必要があり、法律で禁止なんて出来るわけないのです。せいぜい、勧誘の仕方、恫喝じみた説得、などを取り締まるのが限界で、それ以上は注意を呼びかけるしかありません。

だから、マルチ商法大手は巨大国際企業に成長しているし、マルチ商法のスタートアップもどんどん出てくるので、騙される人は減ることがありません。産業として大きくなれば、政治にも食い込んでくるので、どうにも止められなくなります。

理想

素晴らしい商品があり、そのマーケティングを一個人がすることで、広告費、店舗費用などを節約できるので、競争力があり、メーカーは儲かり、個人代理店も儲かり、購入者は良いものが安く手に入り、サイコー、と言うのが謳い文句です。

その個人代理店になり、商品を販売するだけでなく、更に自分の下に代理店を勧誘することで、不労所得を得る、と言っていて、これも特に問題のあるやり方ではありません。総代理店の下に取扱店があるのは通常の商売と変わりありません。

言っていることは特に間違っておらず、合法の商売で、自分が身体を動かして働かなくてもお金が入ってくるシステム作りをして、経済的、精神的に自由になろう!っということは変でも何でもなく、至極ごもっともです。

不動産、株の配当、なんでも、考え方は同じで、他人、お金が働くことで、自分は働かなくても良くする、好きなことだけして、生活するようになるのが誰にとっても夢なのは当たり前のことです。ほとんどの人は大して面白くもない仕事を生活の為にしています。

搾取

マルチ商法が取り扱う商品は確かに普通よりも品質が良いが、価格が高いので、コスパの良いものではなく、黙っていても売れるようなものではありません。ああでもない、こうでもない、とギャーギャー言いながら、説得しないと売れないものです。

そして、その商品売上から得られるマージンより、誰かを自分の下に代理店として、置いて、その契約金をせしめる方が効率がいい為、自分の下につけて、搾取する人間を必死になって探すようになる、というわけです。

儲かるのは階層の高い人間だけで、階層の低い人間はひたすら搾取されますし、始めた時期が早い人間ほど有利であり、遅い人間は圧倒的に不利となります。そのことに気がつく人間は自分で新しいマルチ商法を始めるわけです。そして、マルチ商法会社は増え続けます。

この商法が恐ろしいのは人間関係をお金に変えていくことです。いきなりお金を貸してくれ、と来ても、ほとんどの場合、断られますが、出資してくれ、一緒に仕事をしよう、と言えば、多少なりとも親しければ、話くらいは聞くし、助けてくれるでしょう。そして、自分の味方を食い物にして、人間関係は崩壊します。

まとめ

マルチ商法はMLM、マルチレベルマーケティング、と呼ばれ、世界中で行われており、もちろん、シンガポールでもあります。強権的なシンガポール政府ですら、禁止にできないのです。私も面白半分で行ったことがありますが、日本と全く同じ手法ですよ。

巧みな詐欺は合法で、言っていることも間違っていないので、多くの人が騙されます。その本質に気がつくかどうかで、マルチ商法は商品のコスパが良くない、代理店契約させることが仕事だ、と言う点が真っ当な商売ではないのですが、そこに気がつかないのです。

こういう商売はアングロサクソンが大得意で、口先三寸で、当たり前のこと、それっぽいことをエンターテイメント要素溢れたプレゼンをして、催眠商法のように、フラフラと入り込んでしまうわけです。

若い読者さんは自分の頭で考える癖をつけ、本質がどこにあるのかを見抜く練習をしないと、悪い人にお金、時間、身体をしゃぶられます。そして、悪い人は一見良い人に見えるものですから、人をすぐに信用するのはやめましょう!

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、マルチ商法” への 8 件のフィードバック

  1. 儲け話は一人で話をききにいかない方がいいかもしれません。
    (もちろん詐欺だとわかってるなら相手にしないのが一番ですが、半信半疑や断りづらい相手の場合です)

    昔マルチじゃないですが、似た様な投資詐欺に騙されそうになったときがあります。(不動産投資という名目でしたが、今思えば多分高額のセミナーとか教材をうりつけるやつです。

    私は騙されかけていたので周りが見えなくなっていて、勧誘員の話を聞きに行こうとしていました。
    それを怪しんでいた仲の良い先輩が、制止のきかない私に「じゃあ一緒に行ってやるよ」と言ってついてきてくれました。

    スタバだかドトールだかで話をきいたのですが、その先輩が勧誘員の話にいちいち突っ込みをいれて論破しました。
    話のコシを折られてあたふたしている勧誘員を見ていると、私も徐々に冷静になることができ、ただの詐欺だということがわかりました。
    まあこのときは勧誘員側が単独で、話が下手くそだったというのも救いでした。

    それでも詐欺師はもっともらしいことを言うので私一人だったら同調して取り込まれていたかもしれません。

    もし一人で行って逆に詐欺師側が複数だと、囲まれて夜中までこんこんと説法され洗脳されていたかもしれないです。

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    1. ダーさん

      友人から儲け話を持ち掛けられて、概要聞いただけで即断りましたね。
      その話やめた方がいいよ、一緒に行って断ってあげようかと打診しましたが、一人で行ってしまいました。
      そして、その友人とは疎遠に…。

      今はマネーリテラシーが高くなったので、簡単には引っかかりませんが、若い頃であればあっさり引っかかると思います。

      そういえば、昔高級布団を売りつけられて、クーリングオフでなんとか助かった苦い記憶があります。
      当時は一人暮らしで、自宅に訪問してきた饒舌な営業マンにそうとう言いくるめられて、うっかり買ってしまったのです。

      苦い経験から、人からの儲け話や、飛び込み営業はすべてお断りするようになりましたね。

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      1. こういう商法って騙される方も馬鹿なのかもしれませんが、
        いい大人がよってたかって若者を食い物にしている姿は見ていて気分が悪いです。

        最近、この手のあやしげな商法で行商方式のものが増えているようです。

        リヤカーでフルーツやワッフルなどのお菓子、自然食品などの売り子をやらせます。

        私も何度か遭遇していて、20歳くらいの若い子が唐突に路上で声をかけてきます。
        いちど横断歩道の上で横断中に「自然素材のワッフルを…」みたいなことを言われました。
        もちろんお断りしましたがその日は40度近い真夏の炎天下で大丈夫やろか?と思いました。

        実態はよくわかりませんが、ネットで検索すると似たような事案が全国で増えているみたいです。

        共通しているのは20歳前後の若者をターゲットにしていること、商材はバラバラですがフルーツやスイーツなどの食品、そしてリヤカーです w

        詐欺だとは断言できませんが、関わらない方が良さそうです。

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  2. 以前ビットコイン関係のマルチに勧誘されたことがあります。代理店契約で毎月権利収入を得る(?)ものらしいですが、様々な点であまりにも突っ込みどころが多かったのでお断りしました。本社はカナダだそうです。

    マルチではないですが、カナダといえば日本で学資保険を宣伝している会社がありました。一見利回りが良いですが制約が非常に多く、しかも実態は外貨建ての積み立てに過ぎないようで、日本の学資保険のような万が一のカバーはされないそうです。なんだかなあという感じです。

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  3. こういう人たちに勧誘されたら
    「占いで辞めとけと言われたので辞めます」とか言って理屈の通じない人認定された方が得だと思ってます(笑)
    それか政治や宗教の話をして逆に勧誘すれば向こうから離れてくかな?
    もちろんでっち上げの話で。

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