じゃあ、師弟制度

節度さえ守るなら師弟制度はとても良いものだと思います。なぜなら、師匠も何かしらの身銭を払う必要があるので、単なる搾取になりづらいからです。

選別

明らかに不向きなことでも、お金を払うなら参加できるのが世の中です。学校にとって学生はお客さんであり、食い扶持ですので、お金さえ払うなら常にウェルカムなのは当然ですよね?

でも、弟子として取るなら、お金を払わなければなりません。ほぼタダだとしても住む所、小遣いくらいは用意しなければならず、明らかに見込み、やる気のない人を採用しませんので、フィルターがかかります。

旧来の書生、丁稚でなくとも、きちんと事務所に所属させて、いくらかの報酬を出すのであれば、選別する側も真剣になりますよね?吉本が狡いのは養成所という形で希望者にお金を払わせ、ほぼ無報酬で所属させ、歩合でしか報酬を払わないのに、行動を縛ることでしょう。

実習

芸事のほとんどが、実践あるのみです。理論をどれだけ知っていても意味はありません。その芸で飯を食っている人を身近に見るというのは大きな価値ある実習になります。

学歴中毒の人は、あの人はどこどこ出ているからどうだ、とか言いたがりますけど、学校に入ること、卒業することが目的ではなく、それでメシが食えるのか?お金になるのか?が目的です。

逆に言うと、就職を前提とした学生がそもそも一般企業に就職したことがない教員に指導を受けることが無駄だとも言えます。研究者育成をするのでないなら、研究者一本の人に師事してもトンチンカンな指導をされるでしょう。

紹介

やりたいことのパイが少ない仕事、旨みが多く利権のある仕事ほど、権力者の紹介がモノを言うものです。政治家、文系大学教員、マスコミ、インフラにコネが多いのはある意味当たり前です。

芸事だって同じことであり、なんだかんだで二世芸能人が多いのは売れる、売れない、は別にしてデビューはできるからでしょう。コネなしではデビューすらできないことがほとんどです。

そのコネは血縁、地縁がほとんどであり、もともと家族だったり、子供の頃からの付き合いであるから身銭切って助けるわけです。そうでないなら、身を粉して尽くすしかないでしょう?

元付き人の芸能人、元秘書の政治家みたいなもので、突き抜けた才能、見返りが用意できなければ、誠意を見せるしかありません。誠意にはお金、身体が含まれるのは言うまでもありません。その結果、自分の権力で紹介してもらうわけです。

まとめ

安易に学校に行く、という選択肢は持たない方が良いです。一定の基礎学力、設備を要求する分野ならともかく、実地でしか身に付かない分野で学校に行っても食い物にされるだけです。

特に芸事なんて、ほとんどの人が才能と努力によって開花させたものであり、学校に行ったから開花したわけではありません。芸大に行けば芸術家になれるわけでなく、才能のある人が芸大に進学することが多いだけです。芸術家で芸大出てない人も珍しくありません。

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