私は、サイバーエージェントの藤田晋さんを単に芸能人と結婚してたチャラい人、としか思っておらず、興味もなかったんですが、ふとしたきっかけで著書を読んだので、紹介したいと思います。
営業
藤田さんは営業としてキャリアをスタートしています。それも、学生時代から営業で鍛え上げており、トップセールスとして成果を出し、就職後もたった一年で突き抜けた成果を出しています。
この手の伝説は話半分どころか、十分の一以下で捉えるべきなんでしょうが、事実として就職先でたった一年しか働いてないのに、起業時に勤務先から出資を取り付けています。よほどの数字を作っていたのでしょう。
ただ、この人が単なる営業の鬼ではないです。起業して半年後には自分で個別営業に行くのはやめた、と言っています。自分が出来ても、自分の時間には限りがあるので、発展性がない為、部下にやらせなければならない、と考えだからだそうです。
社長自身が営業しなければならないのは、トップセールス、赤字基幹事業だけであり、一定の安定性を得たことは、自身ですべきではない、ということです。わかっちゃいるが、なかなか出来ないことを若くして会得していたようです。
忍耐
この人のすごいところは体力的忍耐力です。スタートアップにありがちな泊まり込み仕事みたいなことって、何週間、何ヶ月くらいしか普通の人はできません。しかし、彼は年単位で出来るみたいですね。そういう人はなかなかいません。
また、藤田さんは追い込まれた時にキレない精神的忍耐力も凄いです。何度も諦めずに交渉して投資家から持ち株を取り戻したり、マスコミ、投資家から袋叩きにあってもブレなず、ひたすら説得するのは、並みの人間ではありません。
同い年のクレイフィッシュ、松嶋さんは、資金繰りに我慢しきれず、持ち株を売るべきではない相手、光通信に売ってしまったり、その光通信とケンカして解雇されています。キレてしまった、と藤田さんは表現しています。
友人のホリエモンは、相手の気持ちを考えない正論を世間にぶつけて、注目を浴びたは良いが、世論を敵に回して逮捕、実刑を食らって起業家として退場しています。ある意味、これも忍耐力不足です。
軸
軸をブレさせない、のも凄いと思います。サイバーエージェントが新卒を好むのは社風に馴染ませ、長く働いてもらいたいからだ、と言っていますし、ヘッドハンティングを多用すると、やる気を失って人が育たない、と言っています。
一般的なスタートアップとは真逆の考え方をしており、簡単に迎合しない強さがあります。実際、何度もヘッドハンティングしてみたが、成果を出してくれて人はほとんどいなかった、と書いています。
事業運営もルールに従って行い、ダメなものはダメ、と諦めも早い一方、これと決めたものは例外を作って、自らが責任を取って押し進めます。軸が定まってないと、なかなかこれが出来ないです。
アメブロが赤字を垂れ流しながら、最後に勝ち残ったように、アベマも最後は勝ち抜くのかもしれません。こういうのは二度あることは三度あるので、今はYouTubeがあるのに、 Abemaなんているかよ?と思いますが、数年後は違うかもしれませんね。
まとめ
今まで、サイバーエージェントの株価なんて見たこともなかったんですが、彼の著書を読んで気になりました。もちろん上下はありますが、確実に成長しており、藤田さん自身がまだ若いです。本当に21世紀を代表するビジョナリーカンパニーにするかもしれません。
孫正義さんが天才であれ、やはり還暦超えていますし、永守重信さんが奸雄であってもお爺ちゃんです。ホリエモンがどれだけとんがっていても、もはや上場企業社長じゃありません。まだ、藤田晋さんが40代というのは魅力です。
これも才能なのでしょうか?
シンさんのおかげで投資にも少し興味わきました。
金融に限らず、全ては投資ですよ。ニコさんの時間、労力、忍耐は無料ではありません。限られた資産を適切に振り分けましょう。
シン
今年のサッカーワールドカップの放映権をアベマが買って、無料配布するみたいです。自分も入ります。
今年がターニングポイントになるかもしれませんね。アベマがここまでとは思いませんでした。
Abemaが今年を勝ち抜くことが可能なら突き抜けるかもしれませんね。同時に停滞していた株価も突き抜ける可能性があります。
シン
大王製紙の井川さんとか、ホリエモンとかひろゆきとか、NHKをぶっつぶす人とか、ゾゾの前沢さんとかもはや本業忘れてただのコメディアンですよね。
人間金を手に入れると人気者になりたくなる。実は自分を認めてほしいだけなのかなとふと思ったりしますが、どうでしょ?
立花さんを除くと、彼らは「元」上場企業経営者であり、もう経営者として伸びることを断念しているので、本業が遊び人なんでしょう。上場企業をもう一回作り上げることなんて考えてもないし、その時間もないでしょう。仮に作れても、ごく小規模なものが限界です。時価総額を1000億円クラスにするのは、まず無理でしょう。
その意味で藤田晋さんはブレずに経営者を全うしていて、順調に規模と影響力を大きくしています。あと20年、70まで現役なら時価総額10兆円も可能かもしれません。現在、7000億円くらいですから、Abemaで勝てれば、夢物語ではありませんね。
シン
恥ずかしながら陽キャ集団という印象しかなかったサイバーエージェントですが、事業内容も業績も面白い会社ですね。
チャートもヨコヨコ、PERもここ数年で見ると低水準ということで、早速少し買ってみました。
ワンチャン期待枠ですね。
私も全く同じことを感じており、ろくに調べたこともなかったのですが、面白い会社です。Abemaで赤字を垂れ流していることでヨコヨコ、評価を下げています。逆にいうと、Abemaが軌道に乗れば、突き抜けていくでしょう。
シン
以前、パッ●ョンリーダーズ(入会金や月会費必要な若手起業家交流会みたいなもの)に入会している知人に誘われて、会員以外も参加可能な交流会に参加させてもらいました。
その時、たまたまゲストで来てたのがパッ●ョンリーダーズの幹部の一人である藤田氏でした。
会の途中に、ゲストの藤田氏が挨拶したり、参加者からの質疑応答に対応したり、歓談時間には参加者とざっくばらんな雑談もしてくれてました。
(ちなみに自分は関連会社のBEENOS(当時は社名違う)のEコマース事業に興味あったんで、その辺について少し話を聞かせてもらいました。)
実際に話を聞いたり、会話させてもらったは短時間でしたので、基本藤田氏を判断するのは個人的な独断と偏見になりますが、全体の印象としては良くも悪くもクセやアクの少ない普通の人という感じでした。
もちろん実績や経歴を見れば、凄い人には違いないんでしょうが、失礼な話、正直インパクトや印象が薄く、この記事を読むまで忘却していました。
既出の新卒好きというのは納得で、ホリエモンのように自分と同格以上の友人は別にして、特に自分よりも格下に対しては従順で素直で謙虚で純朴そうな子を極端に好む感じです。
逆に自分の能力や実績に自信を持っていて斜に構えてるやつ、やたら尖ってるやつ、自分に意見してくるやつ、自分の器を越えるようなやつを可愛いとは思えず、好まない感じですかね。
交流会には、取り巻きとして藤田氏の会社の若手社員らしき子たちもいましたが、どの子も見た目は三田駅近くの某大学イケイケサークルにいそうなキラキラリア充ばかりでした。
他の方がコメント欄に書いているようにまさに陽キャのイメケン&美女軍団ってやつですね。
ナンパがてら少し話をしましたが、皆異様に藤田氏に心酔していて、よく言えば忠誠心が高い、悪く言えば信●ってやつですね。
個人的には、何となくですが巨大なマ●チ組織がそのまま会社になったような印象は拭えず、ここでもよく言えばアットホームですが、悪く言えば乖離的で閉鎖的。
藤田氏を心底尊敬できない人、カリスマを感じない人、社風に馴染めない人、組織に違和感や疑問を感じ出している人には地獄だろうなというイメージです。
組織づくりにおいても、様々な個性や尖った能力を持った人間を集めて化学反応を起こすというよりも、優秀である自分のコピーを社内教育によってとにかく量産していこうという感じです。
ちなみに藤田氏は忍耐強いそうですが、もし部下にも「アンタらも出来るでしょ?」みたいな感じで、同じレベルの忍耐強さを求め出したら色々とキツイでしょうね。
結論として、藤田氏が元気でイケイケなうちは、固い絆で結ばれた歩兵たちによる強力な組織力によってガンガン攻め込めると思いますが、性格上藤田氏に耳の痛い意見を申せる参謀や側近は置かなそうなので、藤田氏がピンボケし始めたら撤退時期を見誤ったりして泥沼にハマりそうです。
最初の方にも書きましたが、藤田氏との接点は僅かであり、ほとんど初対面に近い独断と偏見です。
もし内部に詳しい人で、自分の直感や印象と相違があったら教えてください。
興味深い話をありがとうございます。
サイバーエージェントに限らず、オーナー企業に勤める、というのは、オーナーに惚れ込み、尽くすつもりがないと苦痛でしかありません。それは、ソフトバンクだろうが、二デックだろうが同じでしょう。超人的な人に仕える訳ですから、無茶振りの連発は覚悟すべきです。
サイバーエージェントに限っていうと、やはり陽キャラであり、飲み会大好き、ビジネス、プライベートの区別をつける必要がない、叱責はカリスマに躾けていただく、と考えてないと辛くて仕方ないと思います。逆にいうと、それくらい狂ってないと急成長なんて無理だと思います。
私は、サイバーエージェントに興味を持ちましたが、勤めたいか?というと、全く勤めたくはないです。
シン
>サイバーエージェントに限らず、オーナー企業に勤める、というのは、オーナーに惚れ込み、尽くすつもりがないと苦痛でしかありません。それは、ソフトバンクだろうが、二デックだろうが同じでしょう。超人的な人に仕える訳ですから、無茶振りの連発は覚悟すべきです。
これも主観に基づく、ノーエビデンスですので、実体と相違があったら申し訳ないんですが、
ソフトバンクやライブドア(ニデックのイメージがあまりパッと思い付かなかったので、便宜上イメージしやすいライブドアに変換させてもらいました)などと比較して、藤田氏の組織づくりは何というか『ねっとり感』や『気持ち悪さ』が半端ないんですよね。
もちろん、ソフトバンクにしてもライブドアにしても社長のカリスマ性に惹かれて仕えたとしても、既出の通り、サイコパス気味の社長たちに相当振り回されて心身共に相当に損耗すると思います。
ただ、その中で自分と職場環境に折り合いがつかなくなったり、社長や会社の方向性と自分が進みたい道に差異が生じたり、感覚的に何かこの会社違げぇなとか思ったら、会社側は去るもの追わず、サクッと後腐れなく袂を分かつことができそうな気がします。
実際、孫さんはわかりませんが、合理的&ドライなホリエモンは社長時代『時間の無駄だから、辞めたい時は「辞めます」って一文メールでくれれば良いから』と社員たちに告知してたようです。
ただ、サイバーエージェントの場合、社員に対する歪んだ家族愛や歪な仲間意識をヒシヒシと感じるので、いざ辞めようとすると
『えっ、何で(こんな素晴らしい会社)辞めんの?』
『今、辞めたら(社長と他の社員と)今まで頑張ってきた自分自身を裏切ることになるよ。』
『ここまで成長させるのにどれだけの労力と時間費やしたと思ってんの?』
『辞めるなら会社に恩返ししてからにしろよ(だから、今辞めるのは撤回しなね)。』
的な手足を縛ってくるウザい圧がかかってきそうな感じがプンプンします。
そういった+αの苦痛が控えていそうな分、ソフトバンクやライブドア(ニデック)の方が同じスペシャルハードコースでも精神衛生上、幾分かマシかと。
>私は、サイバーエージェントに興味を持ちましたが、勤めたいか?というと、全く勤めたくはないです。
これについては、全くもって同感です。
ありがとうございます。サイバーエージェントには他のオーナー企業ない特徴がありますね。
>藤田氏の組織づくりは何というか『ねっとり感』や『気持ち悪さ』が半端ないんですよね。
確かにそれは本を読んでいても感じました。大学サークルの延長みたいな会社、と言われますが、大学生の意識高い系サークル的な気持ち悪さはありますね。良くも悪くも強烈にねっとりとした人間関係に心地良さを感じないと、ストレスが半端ないだろうと思います。
その分、サイバーエージェントはヘッドハンティングを殆どしないので、頑張っても内部昇格なんてまずできない、というような諦めムードにはなりづらいです。ソフトバンク、二デックは創業時から仕える一人以外は全員引き抜き幹部です。ユニクロは半々でしょうか?
向き不向きが明らかに出る社風だから新卒主義なんでしょう。中堅以上の中途社員が入っても、独特のねっとりした人間関係に耐えられなくなることの方が圧倒的に多いでしょうね。
シン