じゃあ、数字は神よりも正しい

数字は神よりも正しい、とはニュースアプリ会社、グノシーの社是です。なかなか仰々しいですが、当たり前っちゃ当たり前です。要は数字の根拠がないことはしない、という当たり前のことです。その数字の根拠の査定、KPIが大事です。

バズ

ともかく数字をまとめるとバズ、と呼ばれる派手なことが優先されます。人間が興味を持つのはエロ、ゴシップなどの下世話な話であり、真面目なニュースにはさほど興味を持ちません。それはぬるりでも同じで、程度の低いネタの方がPVが上がります。

グノシーはバズをKPIにしていたので、ともかくクリック率が稼げる、広告単価の高い記事を優先させるようにアルゴリズムを組んできました。その結果として創業二年で上場、短期スランプはあったものの、あっという間に成長していきました。

これって、炎上ネタで注目を集めようとする芸能人なんかと同じです。そうなるとグノシー社員は数字を作る為、その場が良ければ何しても良い、という短絡的な方針にどんどん触れていきます。これが、数字を絶対視する危険性です。

転落

炎上商法の先は不正です。数字を作るためにギリギリを攻めるので、あるタイミングで明らかな不正に手を染め、それが当たり前になってしまうものです。グノシーもその例に漏れず、不正に手を出します。

実際、アドネットワーク事業で、嘘、大袈裟な宣伝を素材をパクって量産して数字を作っていたんですね。事業の性質上、転売ヤーに近いことをやっているので際どい商材に手を出し、際どい宣伝をし、際どいやり方で売る、ということが常習化したわけです。

ニュースアプリで不正はないものの、派手に宣伝し、ダウンロードを即し、暫く使ってみれば、エロ、ゴシップに埋め尽くされたUIはブランドイメージを毀損し、グノシーをつかっていることが後ろめたいような気持ちにさせていきました。

こうなると、いくら宣伝してもユーザーが増えない、それ以上に継続率が悪いサービスになってしまいます。一定規模の事業になるとブランドイメージが非常に重要になります。最近は一昔前よりも、より社会貢献、公共性がないと継続できなくなりつつあります。

復活

グノシーのサービスを復活させるにはオーナー、木村さんが指揮を取るしかないでしょう。一旦行き詰まってしまった事業が再成長するにはサラリーマンではダメなことがほとんどで、オーナーサイドからの強権が必要です。

今まで通用した勝ちパターンにこだわり、新しいことを拒絶する古参に対して辞める、変わる、の二択を突きつけるのはサラリーマンではやり切れないからです。結果、有耶無耶な何とも言えない折衷案を進めるしかなくなり、余計業績が悪くなります。

アップルにおけるジョブズ氏、ツイッターにおけるドーシー氏がそれにあたるでしょうか?KPIを変えて新しい人間を呼び、新しいやり方を強行することで、今までの勝ちパターンを捨てて、次の勝機に賭けることになります。

グノシーも木村氏が代表取締役に復帰してから大鉈を奮っているようです。幹部も粛清されましたようですし、KPIも変わり、アプリのUI、UXもかなり変わってきました。さて、成果は出るのかな?というところです。

まとめ

グノシーを例にしましたが、どの会社も収益、という数字が何よりも正しいのは当たり前です。そこに行き着くまでのKPIの設定が違うだけです。そして、そのKPI設定は定期的に変えないと時流から外れます。

例えば、飛び込み営業、お願い営業で成果を出してきた専門商社って、顧客訪問数をKPIに設定し、用事がなくとも顧客訪問をすることが当たり前でした。それがコロナで完全否定されると、攻め手がなくなります。行って、ベシャル以外の営業を知らないからです。

でも、深い技術知識を身につけて、提案するだけの営業をしようとするには今のメンバーではダメで、今のメンバーでできない人にやめてもらい、新しい人を雇う必要があります。それはオーナーが苦渋の決断をするしか方法はないです。

個人レベルでも同じであり、今までのやり方が通用しなくなったらKPIを変えるしかありません。それは過去の自分を否定することですからかなりの痛みが伴います。ただ、それをしないと、ズルズルも市場価値が下がります。

方針転換というのはオーナーしかできない、というのは自分のことは痛みを含めて自分で責任を取るしかない、ということなんでしょう。

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