じゃあ、妻のこと

私の妻は典型的な「気の強い女性」だ。気が強い、というのは、弱い犬ほどよく吠える、と言うことであり、精神が強いわけではない。むしろ、弱いから、些細なことでギャンギャン喚くわけだ。

少しでも気に入らないことがあれば、大声で私を叱責をし、不機嫌になれば最低でも半日は重苦しい雰囲気を出す。私にはどこに彼女の地雷があるのかわからないし、本人にもわからないだろう。PMSのようで、周期で不機嫌な虫が湧いてくる。

息子が生まれる前から些細なことで不機嫌になっていた。もっと言えば、付き合って1ヶ月後には意味不明なことで不機嫌になり、喚き散らしていた。

一緒に旅行に行くことになったが、何となく私が旅行を楽しみにしていないのではないのか?と思い込んで、キャンセルしろ!、別れる!、と喚き散らしていた。そう思い込んだら喚き散らすしか不安を解消できないのだ。

気に触ることがあったなら悪かった。そんなつもりはなかった、と散々謝っても、誠意がない、本気で謝ってない、と攻撃の手を緩めない。いざ、それなら別れましょう、と言う段になると、別れたくないと電話の嵐、家まで押し掛けて泣き落としにくる。私も情が湧いてきて許してしまう。この繰り返しだった。

付き合って二年ぐらいして、妻がいつものように些細なことで不機嫌になり暴れ回っているとき、妻が私の脇腹に蹴りを入れてきたことで私の堪忍袋の尾が切れてしまい、殴り返した。妻はさらにキレて手がつけられないくらい暴れ、暴言を繰り返し、刃物を手に握って対抗してきた。

それ以降、半年から1年に一度は妻のねちっこいモラハラに私が耐えられなくなり妻を殴る。妻は気が狂ったように私を責めて、私をひたすら謝らせ、どんなことがあっても殴らないことを約束させる。ただ、自分がきっかけを作っていることは絶対に認めないので、私の忍耐力が無限でない限りは同じことの繰り返しになる。

関係悪化がここまで行っても、妻は別れる、と言う選択はなく、別れる、と脅すことで関係を優位に立つことしか考えていない。結果、最終的には私が謝る、と言う形で有耶無耶になって和解をする。

我ながらバカもほどほどにすべきだと思う。結婚前から、これほどまでに理不尽を繰り返してきた人間と今の今まで一緒にいて、二人の間にできた障害を持つ息子という足枷の為に別れることは考えられなくなったのだ。

この手の人間に多いが、妻は優等生であり、他人に対しては非常に良い顔をする。他人には異常に気を使うが、家族に対しては気を遣わないし、夫には全く気を使わない。自分は些細なことで不機嫌になるが、夫には暴言を吐いても問題ないと考える。非常に都合良い思考の持ち主だ。

世の中の恐妻家は同じようなストーリーを持っているだろう。妻を腫物のようにして扱っていても、なぜか妻は不機嫌になり、暴言を投げつけてくる。そして、酷い態度はどんどんエスカレートしていく。どんな家庭にも障害児はいなくても、何かしらの足枷はあるものだ。

機嫌が良い時は良い人だ、楽しい時間が過ごせるのだ、と自分を慰める他にない。機嫌が悪い時に我慢して自制できるのが良い人なのは当たり前だけれど。

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める
1 year ago

私は2015年ごろからの読者です。
最初は実はシンさんは女性嫌いの女性で、歴史経済政治などにも造詣が深く、一般女性の興味関心事と自分は違うぞという意思表示なのかと思ってました。
初期のころは女性に対して特に愛がないように感じてましたが、深く関わらないと書けない洞察だからこそ、女性疑惑がありましたが、その後他の読者さんとのやりとりから男性だなと思いました。
妻というものは夫に甘える&理解してほしいという意味でヒステリーを起こす人が多いと思うので、ヒステリーを全く起こさなくなったら妻が相手に期待しなくなったという意味なのだと思っています。

3+
める
Reply to  シン
1 year ago

そうですね。
頻繁に起こしちゃだめですね。嫌われるの悲しいですもん。

私は結婚前からぬるりと生きるの女性の記事とコメント何度も読み返して自戒しました。自分こそ当てはまるし愚かな悪女だなって自己嫌悪でした。
でも、嫌われたくなくてできれば好かれたいなと思うと、だいぶ意識で治せるもんです。

が定期的に自戒してるのにもかかわらず、私ヒステリーは3、4年に一度くらいやります。
(毎日のようにこどもに怒鳴ってるのはノーカウントです)
ぬるりと生きるで学んでもこの有様でキーって爆発します。私のキャパの狭さ限界ごめんなさいって感じです。

ただ、ふだんは本当に楽しく仲良くできているので
ぬるりと生きるの記事とコメント欄のおかげだと思ってます。
勘違いしがちな私を止めてくれる場所です。すこぶる感謝です。

1+
L
1 year ago

ここまでひどくはないですが、うちも似たようなものです。
結婚生活は本当に辛いですね。ホワイト企業のぬるま湯にいますので仕事より辛いです。
シンさんの女性に関してのいくつかの記事でやけにリアリティがあったのが実体験だったとは知りませんでした

2+
コテツ
1 year ago

正に言葉とは裏腹、優等生な女性にありがちな外面ギャップですね。
私には2歳上の姉がおり、幸いにもこの存在のおかげで、女性に対して躊躇しない部分が育まれました。自己中心的な犠牲で成り立つ目先の利益に得をした気分になり、関係という大枚の損失に気が回らない、男兄弟で育った父はそんな姉に甘かったですね。

私も初コメントがいつだったか忘れましたが、男女関係の記事だったように思います。私が感覚的に思っていたことを、はっきりと書かれたブログはとても共感できました。婚姻関係は一応は運命共同体です。本質的には家のことですので、たった一代の己の我が儘は通さない節度は持ってほしいですね。

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NAGO
1 year ago

私事更新ありがとうございます。こちらも興味深く拝見しました。
めるさんのコメントの通り、深く女性と関わっていたから女性の深い中身について批判できたのだと理解しました。

>この手の人間に多いが、妻は優等生であり、他人に対しては非常に良い顔をする。
正にそうです!激しく同意します。他の記事にあるように親にも強く当たるけど、夫はそれより下です。なぜなのでしょう。
私の対応が優しすぎるから?と思い、シンさんのように強く当たる時もありますが、翌日にはケロリと忘れて同じことの繰り返しです。信じられません。

>我ながらバカもほどほどにすべきだと思う。結婚前から、これほどまでに理不尽を繰り返してきた人間と~
>機嫌が良い時は良い人だ、楽しい時間が過ごせるのだ、と自分を慰める他にない。機嫌が悪い時に我慢して自制できるのが良い人なのは当たり前だけれど。
とても同意します。こんなに理不尽でストレスな相手と分かっていたのに。それでも私は機嫌が良い時の魅力を感じて関係を継続しています。
これまでの記事では女性の内面には興味がないと記載があったように思います。
なぜこのような気性が分かっていたのに結婚へと進んだんでしょうか。どのような魅力を感じたんでしょうか。これまで男臭いものに対する興味ばかり拝見していたので、気になって仕方がありません。

2+
Oba
Reply to  NAGO
1 year ago

もしかしたら、奥様は相当な美人なのではないですか。
文章を読んで思い当たりましたが、私の母が似たような気質でした。当時は意識しませんでしたが、最近母の若い頃の写真を見てかなりの美人だったのだなと気付きました。
父は一応エリートに分類されると思いますが、特にイケメンではなかったためか、性格的なものもあり、家の主導権は母に握られていました。美人でもみんながみんな自己中心的な性格ではないのですが、若い頃からちやほやされていると自分を中心に世の中が回っているように勘違いする人もいます。

2+
Y
1 year ago

ご無沙汰しています。実は私も家庭を持っております。
記事とは少しそれますが、緊急でご相談したいことがあります。

お正月に義実家の両親と妻で海外旅行に行くことにされてしまいました。
私はコロナワクチン未接種ですが、ワクチンパスポートが必要なため、ワクチンを打つことを強制的に迫られてこまっております。
私は幼少期にひきつけ、けいれんを起こしており、そうした背景から接種を見合わせていました。

1+
Y
Reply to  シン
1 year ago

自分自身の懸念事項について説明したのに、私の免許証を取り上げて、無理やり予約して、家族総出で力づくで連れて行くと言われて、恐怖なんです。
私はワクチン接種については納得して、その代わりワクチンの種類や接種会場については選ばせてほしいと頼んだのに、私の予約を強制的にキャンセルさせて、嫁が予約した会場につれて行こうとすることに正直恐怖なんです。
私がおそれているのは、ワクチンのことじゃなくて、こうやって、自分の思い通りに旦那を動かすために最後は力づくで解決しようとすることに恐怖を感じているんです。

2+
Y
Reply to  シン
1 year ago

本件で、力づくで何でも思い通りになるという成功体験を持たせてはいけないと思います。これは子供の為にもなりません。
子供にも意志や人権があり、母親の立場で子供思い通りにコントロールさせるのは、子供にとっても不幸だと思います。
子供であっても個性や考え方は親と違うものであり、尊重しなくてはなりません。

1+
どなるど
1 year ago

シンさんの自分語りに触発され、私も私の妻のことをここに吐露させてください。

 私の妻は典型的な「気の強い女性」だ。気が強い、というのは、弱い犬ほどよく吠える、と言うことであり、精神が強いわけではない。むしろ、弱いから、些細なことでギャンギャン喚くわけだ。

私の妻もギャンギャン吠えてきて、ウンザリしていました。妻の実家の父が激弱で、かかあ天下だったのが輪をかけて、私にも「男やからこれぐらいしろ。」と当たり前のように命令してくる割に、
自分は「女には~~するな」と、ジェンダーのダブルスタンダードを振りかざし、それを指摘すると、
ギャンギャン吠えて吠えまくります。

挙句、妻が義母と「妻側の実家の近くに新築戸建てを買え」と大合唱してきた上に、全額私の金で払え、3000万は安いぞ。とけしかけられ、我慢することを辞めました。

何でもいいなりになると思われた自分自身にも責任があると痛感し、男の”優しさ”は当たり前で無制限であると思い込んでいる、舐めた根性を叩き直す・強制的に気づかせる必要があると猛省しました。

言った言わないが横行していたので、メモを取って追及しても、そんなつもりで言っていない。お前が悪い。と喚き散らす。当然、専業主婦を当たり前にやっていたので、「わかりました。それなら、生活費は渡しません。離婚しても結構です。」と三行半を突きつけました。

向こうの親族・特に義母には最低だ。などと吠えられましたが、文句言うなら金出せ。金出さないなら乞食だ。と断固として自分の立場を主張し、私自身、離婚した方がメリットがあるので、徹底的に反論、向こうが喚いてきたら、こっちも体育会仕込みの大声張り上げて萎縮させました。

これを2年徹底し、向こうの親族とは殆ど疎遠、或いは絶縁状態です。ですが、私はとても快適です。乞食と関わっても何のメリットもありません。そして、この糞みたいな経験から学んだのは、自分の身(尊厳・資産・未来)は自分で守るしかない。ということです。(敵はもっと外にあると思っていたのですが、身近にいたのが盲点でした。)

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