じゃあ、デジタル広告

もはや、定番化しており、FANG、どれもがデジタル広告を収益として見込んでいます。特にグーグル、フェイスブックは世界の広告市場を食い荒らすほどの多いくなっていき、社会インフラと化しています。アマゾンも徐々に広告に手を出しているそうですし、ネットフリックスも同じでしょうね。

市場全体

実は広告市場はさほど大きくなっておらず、ずっと横ばい、数%、インフレ率程度の伸びしかしていません。その限られた市場をGFで食っている状態であり、従来型の広告産業であるテレビ、新聞、雑誌といったメディアが徐々に廃れている、ということでしょう。

企業が使える広告費比率がIT時代になったからと言って、大きく上げられることはなく、ネット商売が増えて、実店舗、余剰在庫が減っていく分だけ、値引き幅、価格競争が激しくなっていくので、一定割合から増えることはないのでしょう。サービスそのものではないですし、広告費が上がりすぎれば、その分の売価転嫁が必要になり、高すぎれば競争力がなくなります。

そうであっても、広告、という行為の重要性が落ちることはなく、どんなにいいものであっても誰かの宣伝行為がなければ、そう簡単に広まることはないですし、大手メディアが煽りまくることで、疑似流行を発生させることも可能で、現代社会における重要産業の一つですね。

効果

マーケティング、という言葉が大好きな人が憧れる企業の一つにP&Gがありますが、この会社は徹底したブランドイメージ、深層心理に自社ブランドを浸透させることで他社とそれほど変わらない商材を売りまくっているので、技術的なことがわからない文系の人が大好きなブランドと言えるでしょう。

そのP&Gがデジタル広告はさほど効果がないから距離を置く、という方針を決めたようで時代の流れが少し変わってきたな、と思います。先進性に惹かれて費用対効果が見えないままにお金を払ってきたが、データをもっと要求してみると、効果が薄いことがわかったそうですね。

実際、私もユーチューブで広告なんて見てませんし、フェイスブックの広告で買ったことはありません。特に映像に付随する広告はどれほどの効果があるのかわかりません。そして、グーグルアドセンスを使っていた時、クリックされて、小銭が発生しているほども広告主にメリットがあったとは思えませんでした。

自社

私が思うに、誰かに頼んで広告してもらうより、自分で何かしらの発信を続けるほうがいいんじゃないか?と思います。例えば、美容師が独立して、リクルートに広告を頼んだとします。それで、初回限定の特典につられて人が来ても、本当に固定客になるんでしょうか?

私はやったことありませんが、アドセンスで広告主になると、売上が発生しているわけでもないのに、クリックごとにガシガシお金が抜かれていって、あっという間に広告費を使い切ってしまう、と言いますけど、そのお金があるなら、自分でやればいいのにな、と思いますね。

自分で業者に頼んできちんとしたウェブサイトを作ってもらい、きちんと更新して、自分の考え、売りをアピールしたり、ボランティアで老人ホームに格安で切りに行くとかだって、宣伝効果になるし、その様子だってブログで上げることができます。

そういうことも出来ない人が独立してもやっていけるとは思えないんですよ。他人に頼まないと、自分自身を売れないなら、他人に仕えるほうが安定した人生を歩むことができます。

流石に大企業なら業者を使ったほうがいいでしょうけど、そんなことより、社内の開発秘話なり、その製品に対する思いを自社ウェブサイトに乗せて、地道な広告をする活動は必要なんじゃないかな?と思います。

まとめ

最近、何もかもがデジタル広告で溢れてますけど、それそのものに意味があるわけではないので、そういうことが主産業になるのはおかしいと思いますし、以前の金融バブルみたいに本来は産業の潤滑油でしかない金融業が主産業みたいに大きな顔をしているのと似た感情になります。

もちろん、それはグーグル、フェイスブックだってわかっているでしょうし、広告収入以外でお金を得ることを模索していますし、次のステージで勝者であり続けるための策を練っているのでしょうね。だから、広告収入を主軸としたスタートアップはもう古いと思うし、どこかで限界が来るだろうと思います。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、デジタル広告」への12件のフィードバック

  1. ウェブ広告のメリットは蓄積されたデータから個々人に個別最適な情報を発信できることで、何か目的を持ってネットで活動している人には効果的だと思いますが、イメージを刷り込む、という点ではテレビCMなんかの方が効果がありますね。
    個人的には、目的を持った人向けに明確な何かを発信するためにはウェブ広告、イメージを刷り込むためにはマス広告、という棲み分けが進むのかなと思っています。

    シャンプーとか洗剤なんかの日用品はイメージ商売だと思うので、ネット広告には向かない商品ということでしょうか。

    トヨタがアメリカでパーソナライズ広告動画を大規模で流したりもしてるようですが、車なんかは消費財と比べたら、製品そのもので差別化をして売る効果があるものだと思うので、幾分かはウェブ広告との適性があるのかとも思います。

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    1. その辺がまだまだ新しい広告媒体なので手探りなんでしょう。車、不動産のように同じレンジの車を競合で比較したり、悩むような高価格帯の商品には有効ですが、イメージだけで買う消耗品にはデジタル広告は効果が薄いということなんでしょう。この辺の解析がどんどん進んでいくのだと思います。

      シン

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  2. 確かにネット広告などウザい以外のナニモノでもないですよね。ということはグーグやフェイスブックもいずれ衰退していくと考えて良さそうですね。

    いずれサービス自体に課金する流れになるでしょうか。

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    1. テレビみたいな受動的な情報を望む人は少なくないです。考えずに済むので楽ですし、無料なので意味を考える必要がありません。だから、Abemaみたいな垂れ流しも好きな人は好きなんですよ。なくなることはないでしょう。特に日本人はサービスは無料だと考える節があり、ケーブルテレビは大して普及してませんし、著作権侵害サイトか普及してます。

      このブログに集まる人は私を含めて、特にコメントまでする人は能動的に情報を取ることを好む為、どうでもいい無料情報なんて関わるのは損だと感じますが、実は受動的情報を好む人の方が多いんです。

      シン

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  3. デジタル広告の影響で電通や博報堂もなくなりはしないだろうが斜陽産業になるのでしょうかね?
    テレビ局が儲からなくなったとは聞いてますし、新聞は読まないので

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  4. 自立心さんの補足のような形になりますが、web広告を活かすには従来のマスコミ広告のような万人から広く浅く取る形式ではなく、ダイレクトレスポンスマ―ケティングの撒き餌のようなやり方が費用対効果としては適してるんだと思います。

    ここで、温利さんのおっしゃるように商品アピ―ルを例えばブログのような形で自力発信を続けていく事で、100人に1人でも1000人に1人でも強く興味を持ってくれた見込み客リストを作って、そのリストの中から太い客になってくれそうなファンを作っていって、最終的にピンポイントで販売していくのが目的であり落とし所でしょうかね。

    メリットとしては、ファンが欲しいと言ってから商品を発注すれば良いので在庫を抱えるリスクがないこと。追加で既存商品に類似する商品を勧めやすいこと。言葉は悪いですが、ファンの洗脳が解けるまでは単価が高く粗利の良い商品を延々と売りさばけることでしょうか。

    ちなみにもし私がweb販売でイメージ商売である日用品シャンプ―を売っていくとしたら、グ―グル検索上位にありそうな『モテる』『健康』『ダイエット』『アンチエイジング』『副業』辺りのキ―ワ―ドに日用品シャンプ―を絡めたブログを定期的に更新していって、興味を持ってくれたファンに対してラベルだけを取り替えた『チバシャンプ―』をどんどん販売していきます。

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    1. 個人がネット広告を生かそうとするなら、そうなると思います。企業と違って、大多数に受け入れられる必要はなく、極少数でいいから、太客になってくれる人が確保できれば、商売は成り立ちます。

      例えば、ぬるりの熱烈ファンが千人いて、月に千円の購読料を払ってくれたら、私はそれだけで生活できます。でも、企業が事業としてするには少なすぎるし、まったくコストを回収できません。

      消費財、高級品、趣味、と広告法は違うということですね。少しこの件でも記事をまとめたくなりました。コメントをもらうことでアイデアになりますね。

      シン

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      1. シンさん、お返事させてください。改めて感じたことがあるので、ちょっと論点は変わってしまいますが、コメントさせてください。ここででくるFANGやGAFAと括られる巨人は、マスカスタマイゼーションを実現するために肝になってくる個々人の検索履歴や消費行動のデータを大量に持っていて、つくづくそのしたたかさに感心します。
        そこで記事の中でシンさんが指摘されている、広告の次、を既に見据えているのかなと感じます。
        大企業がウェブ広告よりも自社サイトで能動的に入ってきた人に適切な情報発信を、となっても、広告代理店がどの番組の枠を誰に売るかを考えるにしても、誰にどんな情報を与えたらいいかを考えるためのおおもとのデータを持っているのはアメリカの巨人たちなわけです。
        AIとかIoTで勝ち抜くための根幹って結局どれだけ広く、多くデータを持っているかってことだと思います。
        個人的には、
        世界中の人たちが何を考えて何を調べているか、いつどこに向かおうとしているのか、果ては世界中のウェブサイトのアクセス履歴まで全方位から情報を収集しているGoogleと、世界中の人たちの購買履歴を持っているAmazonはいまのところ、次に備えても盤石なのか?と思ってしまいますね。

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        1. ビックデータは現代の石油、と言う人がいますし、プラットホームを占拠したプレーヤーは色んなことが出来ます。

          アマゾンはグーグル、フェイスブックとは違うアプローチで広告を手がけるそうです。実際の購入履歴を持っているのは強いです。その意味ではJRは宝の山を抱えてますね。

          シン

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  5. すみません。先ほどのコメントお返事ありがとうございます、と言いたかったのですが、ミスタイプでした。

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  6. 一時期「広告代で稼いでるんだよ」という言葉が免罪符となり、様々な怪しいサイトが乱立しましたね(今もしてるのかな?

    広告は飲食と同じくらい入りやすい業界であるので、無理する会社が多いしブラック化しやすいですね。広告は一見、華やかで楽しそうな仕事なので、学生からは人気があります。

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