サラリーマンなんて、なりたくてなるものではなく、何の才能もない人がやることだ、という人がいますけど、特殊なことを除いて、実際そうだろう、と思います。と言っても、利点もあるので、記したいと思います。
資金力
個人がしたくても、とても資金的にムリなことって、あるので、その場合はサラリーマンをやるのがいいだろう、と思います。特に直接利益になりづらい研究をしたいなら、公務員なり、公職に就くしか自己実現ができません。
例えば、化学系の設備なんて、安いものでも数千万円、場合によっては億を越えてくるので、個人が化学研究をしたくとも、設備が買えないので、大学、企業の研究所に入るしかやりたいことがやれません。
時給制
まったく何の意味もないことで、ダラダラ過ごしたとしても、サラリーマンって、お金が発生するのが魅力です。特に日本のサラリーマンは残業代が出ることがルールなので、残業代の為に必要もなく会社に残る人がザラにいます。
日本以外ではホワイトカラーに残業代はつかないし、意味もなく残業をする習慣がないです。何を置いても、成果がすべてなので、割に合わない人材は解雇されることが多いので、時給制とも言い難いですが、日本企業は実質的に時給制です。(ブラック企業はそうではありませんけど。)
ともかく、サラリーマンって、頑張った、頑張ってない、成果が出てる、出てない、は別にして、言われたことして、時間拘束さえされていれば、お金がもらえるので、本当に楽です。特に母国にが成長ステージでなくなっていたり、不景気の時はそう思うでしょう。
自営業、フリーランスは成果しか求められてないので、成果が出なければ、どれだけ時間、労力を使っても、それは一円にもならないので、かなり厳しいですよ。その分、成果は独り占めできます。従って、成長ステージ、好景気の時はガンガン行けます。
福利厚生
サラリーマンって、会社が社会保険に入ってくれるし、退職金も積み立ててくれるし、景気が悪くなっても、すぐに解雇されず、しばらくは雇用を確保してもらえます。これは精神的に本当に大きいです。
ビジネスでは自分の努力でどうにもならない時って、あるんですけど、その時に内部留保がなくて、持ちこたえられないって、本当に多いです。零細自営業、フリーランスなんかは余裕がないので、吹けば飛んでしまいます。
逆に言うと、2-3年、赤字でも持ち堪えられる資金力があるなら、完全に的外れなビジネスをしていない限りは黒字化出来る可能性が高いです。最初の資金繰りが明暗を分けることは珍しいことではありません。
サラリーマンという安心感が信用になるので、ローンも組みやすくなり、家が買いやすくなるのもメリットです。特に倒産リスクの低い大企業、公務員は属性が良い、と判断されるので、信用を得やすいです。個人でも情弱はブランドに弱いので、美味しい思いできることもあるかもしれませんし、ある種の福利厚生です。
まとめ
サラリーマンを惰性でやるのでなく、自分が何をしているのか、きちんと把握してやるといいと思います。生活の為にやっているなら、そんなに頑張ることはないし、報酬に見合った程度はやれば十分だと思います。
特に日本のサラリーマンなんて頑張ったら負け、といっても良いかもしれません。その仕事自体が好きで頑張るならともかく、出世したいとか、他人に良く思われたい、とかで頑張っても、それに見合った報酬は受け取れないので、命削って受け取る給与で出来ることなんて、小さなことでしかありません。
サラリーマンが甘い考えで独立すると失敗しますね。少なくともその仕事が好きでたまらなく才能がなければ潰れますね。
お金の為に起業しても、ほとんどの場合、通用せず、半ば趣味的に楽しいから起業するのでないと、収益化できず、苦しい時期に乗り越えられなくなります。不動産投資すら、不動産自体が大好きで、趣味で物件見て回るくらいは好きでないと、勝てないと思います。
シン
意味なく残ることを生活残業って言うんですね。まぁ、バイトよりは時給いいかもしれませんが、周囲や後輩とかにバレないように無意味な仕事作ってバタバタしてるんでしょうか?
というか、ここ数年、残業してもボーナスで相殺されるため、総支給額は変わらないようになってきてます。
であれば、空調代、電気代などの節約のためにいるのでしょうか。興味深いですね。
やることないなら、家に帰って、副業でもやってりゃいいんですけど、ノーリスクで残業代が貰えるなら、と残る人も多いです。日本企業も年俸制になる日は近いと思います。
シン
サラリーマンという福利厚生を最大限利用して次ぎの展開を考えて行動するのが良いですね。その為には資金が貯まっていかないと次ぎはありませんが。収入の手段が会社以外に持てるようになると、精神的にも余裕が出来ますが、そうなると尚更の事会社員の身分と社会保険に有難さを感じます。
サラリーマンの利点を生かしつつ、副業を始めて、色んな可能性を探る、というのは華僑がよくやります。一点張りは危ない、ということなのでしょう。
シン
研究は続けたいがアカデミックに進むのはちょっとという場合、サラリーマン研究職は良いでしょうね。設備もそうですが、試薬やら触媒でさえ個人ではとても賄えないです。研究者の場合、会社勤めに限らず結局はどこかの組織に所属してお金を出していただくことになるので、なるべく自分が働きやすくかつ資金力も高いところ、という条件に落ち着きますね。それに企業だとどの道いつかは別の管理系職種に移っていきますし。