じゃあ、ファックス廃止

官庁でのファックス廃止が阻止されましたね。老人国家、日本では役人が一切のリスク、責任を負わず、前例を根拠にして変化を拒み、市民に不便を強います。

紙媒体

ファックス登場当時は便利だったのでしょうし、紙媒体であった為、従来から行われる業務フローを変えることなく導入が可能であった為、官庁は反発なく受け入れたのだろうと思います。

使い方としては申請書類などをそのままファックス送信して役人が確認して、原紙を後日役所に郵送する形を受け入れることで処理のスピードを速くしていたのだろうと思います。絶対に紙媒体を受領する必要があった時代からすると画期的だったのでしょう。

日本では1960年代から急速に普及し、半世紀以上経った今も現役バリバリのエース通信機器としてやっているのは団塊世代を思い起こしますね。息子のような年であるEメールどころか、孫のようなデータベース直結のオンラインプラットフォームにすら引けを取らず、一線で頑張っています。

絶対阻止

河野大臣の鶴の一言で始まったファックス廃止活動ですが、始まった当初から役人による撥ね付ける理由探しが始まったように感じます。やろうとして計画するのではなく、やらない理由を必死で探しているように見受けられました。

Eメールアドレスの用意、登録、設定、連絡先追加などは一瞬で済みますし、データのクラウドサーバー連結などもなんの問題もありません。そこで登場した受け付けない理由はセキュリティが確保できない、ということです。

逆に聞きたいですが、Eメールのセキュリティを確保できない、申請プラットフォームも維持できない、サーバーを守れない先進国って存在するのでしょうか?日本はそんな後進国になってしまったのでしょうか?

いや、様々な問題を抱えながらもサイバーセキュリティ対策を民間企業はやってますよ。親方である日本政府ができない理由がわかりません。仮により高度なセキュリティが必要であるなら時間軸を決めて取り組めば良いはずです。でも、結論は最初からやらないことに決まっていたんです。

老人国家

日本って加齢臭凄いです。国民平均年齢が48歳というオッチャン、オバチャンがメインの国であり、もっと歳を食ったお爺ちゃん、お婆ちゃんが資産、権力を手放さない国です。若者は中高年に食い物にされ、希望を失っています。

誰かが旧来から続く現状に合わないルールを変えようとしても、決裁者の結論は現状維持、と決まっているところからやらない理由を探し始め、最後は民主主義の多数決によって押し切られてしまうので勝ち目はありません。

日本の若者の夢は公務員、既得権益の末端になることで、日本を巣食う病として過去の遺産をしゃぶり、問題の先延ばしをする為に暗躍することが唯一の希望なんです。自分さえ良ければ良い。おかしいことなんて何もない。やれと言われたことを何も考えずにやればクビにならない。

まとめ

独裁者出現希望、切に願います。もはや、日本は高齢化による歪んだ民主主義で前進できない状態に来ており、カリスマによる強行断行以外では変化させることはできなくなっています。過去の事例から見ると、日本はどうにもならなくなるまで手を打たない国なので、傍観しているしかないのかもしれませんね。

もはや、完全に制度破綻して末期症状の旧社会主義国を見るような目で日本を見てしまいます。真面目やろうとすることがバカにされ、何も考えず、どう考えてもおかしなやり方を受け入れられる人が賢い、要領が良い、と狂った国ですね。

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KAKKY
3 years ago

ワクチンパスポートとか新たに発行するくらいなら、パスポートとかマイナンバーカードにIC情報として記録して欲しいですね。スマホタッチで情報見れるようにすれば不安はありません。
FAXと同じで現物に拘るところが遅れていると感じます。

4+
いつき
3 years ago

田舎の土建の下請け・取引先の工務店・資材店が相手だと、FAXがバリバリの現役です。パソコンどころかワープロのキーボードも打てないようなお爺ちゃん社長、オバちゃん事務員、ヤンキー上がり作業員だけでやってるような会社がザラにあります。そういった相手との連絡手段は電話・FAX・郵送のみです。そうなると書面をリアルタイムで送れるFAXは重宝します。

いい加減PDFとEメールの使い方ぐらい覚えて欲しいところですが、1社でもそれが使えない取引先があればFAXを廃止できないので、結局現状のままFAXを使うのが1番確実、となってしまって誰も改めようとしません。そんな時代遅れな会社で経営は大丈夫かと思われるでしょうが、天下りやコネ入社受け入れ、飲みや風俗での付き合いでの人脈で、割と安定して仕事が繋がってきました。

但し、田舎はどこもそうですが、後継者がいません。お爺ちゃん社長が死んだらもうアウトでしょう。ずっと公共事業の下請けでやっていた工務店に、外部のプロジェクトに売り込めるような技術や宣伝力があるはずもありません。元締めの土建会社も、40代以下は私一人しかおらず新人採用の予定もなく、定年延長で頑張っている60代が引退したら崩壊は必須です。過去の遺産をひたすら食い延ばして目先の安定を貪っているだけです。田舎の土建業は極端な例ですが、同じ傾向は日本社会全体にあると思います。

じゃあどうすればいいのかと言っても、もうどうにもならないんでしょう。この社会の老化問題は、個人の能力で対処できる範囲を遥かに超えています。私はもう今後のキャリアアップは諦めて、サッサと養育費問題にケリをつけてアーリーリタイアして世捨て人で隠居を考えています。

4+
消しゴム
3 years ago

こういった話を聞くたび日本人(と勝手に括っていいかわかりまぜんが)の持つ八方美人的な要素が変化を邪魔しているのかと考えてしまいます。
今回の例で言うとFAX廃止に伴って困る人がいるかも知れない(たとえそれが一人でも)とか、不都合が発生したときの責任は取りたくないとかですかね。
リスクヘッジはもちろん大切ですが、そもそもそれってリスクなのかっていうことが日常的に行われている惨状を見ると閉口したくなります。

0
かりりん
3 years ago

もう本当に日本は絶望しかないですね。本当にガックリです。
日本の衰退は、当事者の日本人も少しづつではありますが、受け止められてきたようではありますが、遅いんですよね。この危機感のなさ。

FAX廃止の理由についてですが、セキュリティに不安がある。。。
ごもっともな事を並べていそうですが。

じゃあ、楽天など決済システムは韓国、中国の会社ですが?
LINEも未だ親会社は韓国ですが?
Facebook, Twitter 米国ですが?
Google, Youtube (google) 米国ですが?
Zoom 親会社は中国ですが?

それはいいんですかね?

既に国民の情報 海外にダダ漏れですよ?

いや だからこそ官公庁だけは?ってことなんでしょうかね?

以前、日本にはITセキュリティエンジニアの不足を懸念した
コメントをさせていただきましたが。
そこらへんも 韓国やインド人社員に頼っているから
こういう事になるのでは?

今はスピード勝負。
コロナより経済を優先すべき時(特に日本)

ちょっと別記事になりますが、中田さんの動画は結構見てます。
というより、日本の友人等に自分が言いたかった事を代弁してくれてる
みたいで見るようになりました。

さすがに人を引き付けるトークはさすがだなと思いました。
これなら、日本にいる親族、友人達も見てくれるだろうと思い
リンク等も送ったりしてました。

2030年の日本 とかそんなタイトルだったと思いますが、
日本国内ではタブーな、日本が衰退する 日本は既に貧乏
など語られていて、その現実を理解して 何をするべきか?
という事を分かってもらいたかった一心で送りました。

たまに日本の番組を見ますが、結構恥ずかしい内容が多くて
英語字幕いらんから!! みたいのが多いです。

そういえば、アニメも中国製アニメがアメリカでは人気が
出始めました。
和製アニメの奮闘もどこまで続くか怪しくなってきました。

あと残るは製造業、でも外国企業ブランドの下請けになりそうです。
バブル期に培った有形、無形の海外資産もいつまでもつでしょうね?

そういえば、老人優先の政策はどんどんやってるようですが、
一方で子育て支援金は減額するとか!!

政府、頭がおかしいんじゃないか!!と思います。
利権に死ぬまですがりつく官僚達。
まだまだ続くのでしょうね。

2+
しゅうまい
Reply to  かりりん
3 years ago

何だかオリンピックも開幕前からすごい惨状ですし、これから2週間どうなるんだろうと本気で心配になってきました。コロナで一気に日本社会の制度疲労が露出している感じです。EVへの転換待った無しの自動車業界も未だに内燃機関とハイブリッドに拘ってるみたいですし、自動車産業を持って行かれたら本当に日本経済終わりますよ。

政治家に危機意識や当事者感覚が欠けているという批判が高まっていますが、それはむしろ日本国民自身の写し鏡なんじゃないかとも感じます。まさに戸愚呂(弟)の名台詞の通り、日本国民が奮起してもう一度競争に立ち上がるのに足りていないのは危機感だと思います。まだ皆心のどこかで日本はまだ大丈夫、多分何とかなる、誰かが何とかしてくれる、とか思ってるんじゃないでしょうか。

元人間の俺の経験からみて、今のおまえに足りないものがある

危機感だ

お前、もしかしてまだ……

自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?

4+
更紗
3 years ago

FAX廃止断念は、全体最適を図ろうとして改革しようとしても、既存勢力に潰される日本の代表例だと思います。
新しいことを始めようとすると、どうしても切り捨てられる人たちが出てきますが、大体そういう人たちは声が大きいです。そして、それを強引に推し進められる人がいないです。

社会や組織が間違った方向に進んでいることにみんな薄々気づいていても、誰も責任を取りたくないのでそれを言い出せない。戦時中から何も変わってない気がしますね。絶望です。

と偉そうに言いましたが、実際の現場では身を守るために自分も付和雷同してしまうことが多く、そんな自分自身にも絶望してます。

1+
若年寄
Reply to  更紗
3 years ago

おじいちゃんクラブで、電子メールをFAXに変換して、送信する係でしたw

大概のおじいちゃんは電子メールが使えるので、1、2名の情弱爺のために会務でFAX変換をするのは止めて、個人に任せる(自らメール設定するか個人的に誰かに頼め!)事を提案しました。

そしたら、私がやりたくない事にされて(実際やりたくないですがw)、長自らがFAX変換する事になりました。ちなみに長は40代ですw

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yn
2 years ago

すいません コメントさせて下さい。
当方、高専から地方国立の機械系を出て、現在は上場メーカーの品質関連の業務をやってます。

自分の会社は現在業務デジタル化を進めてます。というのは数年前に品質関連で巨大な不祥事(現在も進行中)を起こしたためです。
しかしこれは私にとってむしろ僥倖でした。
現実の仕組みは入社当時の私から見ても想像を絶するほどのアナログでした。例えば、製品の検査記録は紙の図面に手書き、不具合連絡はfaxのみしかも手書き&スタンプラリー!!

不祥事を受け、品質管理システム電子化が検討されましたが費用が膨大で話は立ち消えになりました(笑)
事業所、現場レベルでできる範囲で電子化をしているのが現状です。

平成の30年間会社は何をやっていたのでしょうか…
 アナログな作業(動き)を実需を満たす働きと根本的に勘違いしてたのでしょう。敢えて厳しく言いますが、私のキャリアは動きと働きを混同してきたバカどもの尻拭いとなるでしょう。ある意味では仕事が残っていたということでしょうし、この方面の専門家になればそれはそれで食いっぱぐれないことでしょう。

話は変わるのですが、
最近調べて知ったことですが、電子化された品質管理システムはアメリカでは古いところでは1997年(win95の二年後!!)にはソフトウェア市場にリリースされ、いくつかの米国メーカーに導入されています。(すいません、詳細なソフトメーカー名は失念しました。必要なら改めて調べ直します。)

よく、アメリカは変化を恐れないと聞いていましたが、正しくそうだろうなと思いました。新しい仕組みを否定せず取り込む柔軟さを持っているのだなぁとしみじみ感じます。
日本の会社はそれこそ紙面を騒がすほどの不祥事でも起こさなければ変わることはないでしょう。官公庁レベルともなれば明治維新レベルの騒乱でもなければ無理でしょうね(笑)

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未尋ちゃんくん
Reply to  yn
2 years ago

紅茶は如何?(英国式普遍的挨拶)

@ynさま

ごきげんようなのです。

ボクも似たような会社の子会社に勤めてます。
お気持ちは分かります。

浸透戦術って、ご存じですか?

自分の変えられる身近な範囲をちょっとずつ、周囲に悟られないように、気付いたら置き換わっている。そんなイメージで語ってます。

この前のチャレンジは、
朝の朝礼の読み合わせ、もう何年(20年近く前に制定された素敵な文書なのです。)も同じ内容をひたすら繰り返しているので、事前に英語翻訳して、英語のスピーチにしてあげたら。

誰も理解してくれませんでしたね。でも最期まで、読み上げはさせて頂けました。
ちょっと生き急ぎすぎてしまいましたね。反省してます。

読み合わせ終わって、上長曰く、何で英語スピーチにしたのかな?
いつも通りにやるように。
とご指導いただきました。

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Last edited 2 years ago by 未尋ちゃんくん
yn
Reply to  未尋ちゃんくん
2 years ago

ご返信いただきありがとうございます!

紅茶はブランデーたっぷりでお願いします。

変えられる範囲で変えていくことしかできないのがサラリーマンの悲しいところですね。

私の職場は不祥事が世間に知られたためか改善提案すればとりあえずは受け止められるようにはなりました。そこがせめてもの救いでしょうか。

探してみると古い仕組みを変えていける切掛けがあったりするかもしれませんよ。

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かりりん
Reply to  yn
2 years ago

yn さん
米国在住歴20年以上、IT技術者のものです。

>よく、アメリカは変化を恐れないと聞いていましたが、正しくそうだろうなと思いました。新しい仕>組みを否定せず取り込む柔軟さを持っているのだなぁとしみじみ感じます。

良く言えば確かにそうですね。
悪く言えば、オンライン化(セキュリティも含めて)が進んだのは、そもそもヒューマンエラーが多い、真面目に働かない、詐欺が多い 等の理由もあるように思います。

あと、アメリカ社会全体が弱者切り捨て、勝者総取りみたいなところがあります。
アップデートについていけない弱者は問答無用で切り捨てられます。

長年、アメリカで仕事していると、いい意味でも悪い意味でも、明日は我が身という
緊張感が常についてまわります。

だからこそ、年齢関係なくいつまでも学び続けています。

日本は外から見ると、おそらく世界一、弱者に優しい社会です。
また老人にも優しい社会ですね。

ですが、もうそうは言ってられない未来がすぐそこに来ているように思います。
変わりたくなくても、変わっていきますよ。。。今後はたぶん。。。

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