じゃあ、登山を考える

少しコメントで書いたことがありますが、私は登山をします。と言っても、ストイックな登山スタイルではないですが、思うところがあります。

スポーツ

登山はスポーツなのか?、というと、違うのではないかと思います。マナーは合っても、ルールはないからです。そもそもきちんと登頂したのか、記録を残す必要すらなく、単に自己申告です。審判もいないし、証拠も必須ではありません。

スポーツでないからこそ、面白さがあります。レギュラーメンバーに入らないと出場できない、と言うこともないし、先を急ぐ必要もなく、自分のペースで行くだけです。天候次第でもあるので、どんなに力があっても、登頂できない時はあります。

ただ、マナーは必須だとも思います。富士山に押し寄せるマナーのない素人集団がゴミを捨てまくったり、無謀な計画で事故を起こして頻繁に救助要請しだせば、管理不能の無法地帯になり、入山禁止をするしかなくなります。マナーのない人には登山して欲しくないです。

私は登山を人生の縮図みたいなものだと思っています。事前情報をどれだけ取っておけるのか?、無理のない計画を立てられるのか?、ダメかな、もう嫌だな、と思いながらも歩いて行くのも同じですし、登頂で気持ちいいのは一瞬で帰りもまたしんどいです。競争相手は自分です。

売名道具

審判のいるスポーツではないために売名手段にもなりやすいです。突出した能力がなくとも、一定の成果を出しやすく、最年少記録なんかは、やる気がさえあれば、誰でも取れてしまうと言っても良いでしょう。

名前を売るために最年少記録、最短記録なんかを目指しだし、メディアを使って注目を集めて資金集めをしだし、なんなよくわからないが、何かを成し遂げた人風に仕上げることも可能ですし、そういう人は多くいます。

逆に力のある人は地味で、無名であり、声の大きい力のない素人があたかも凄い実力者であり、有名だということが、登山界ではごく当たり前になっています。死人に鞭を打ちたくないですが、栗城史多さんが典型ですね。彼は登山家というより、エンターティナー、自殺志願者でした。

エベレスト登頂最年少記録を持っている女性も、売名行為で登山を初めて、大学の推薦入試に使うネタをしていただけで、登山自体はさほど好きだ、という風には見受けられません。その程度のやる気でも、一定のことができてしまうのが登山なんです。

資金力

嫌らしい話、登山はお金持ちの道楽です。お金のかからない趣味なのは、近所の山を登ってた遊んでいる段階までで終わりです。ハマってからと行くだけでお金がかかりますし、山小屋も安くはないです。僻地なんだから当たり前と言えば当たり前です。

山登りのアシスタント、シェルパたちへの非人道的扱いが話題になり、経済力差を利用した搾取だと話題になったり、シェルパが記録にチャレンジしたら、とんでもないことになるでしょう。先祖代々エベレストに付き合ってきた人たちが慣れているのは当たり前で、お金がないから余興にお金を使えないだけです。

一千万円くらいのお金、二ヶ月くらいの時間さえあれば、エベレストなんて素人同然でも登ることは可能です。既に富士山並みの大渋滞です。ただ、これは既に開拓し尽くされたノーマルルートのことであり、それ以外のルートについては桁違いに難しいです。そのことを登山好きしか知りません。

だから、今の時代なら目立つ経歴の人がクラウドファンディングでもすれば、プロが指導してくれるので、エベレスト登頂は簡単にできる時代ですね。そんな程度のことなので、今の挑戦はいろんな縛りをかけたエベレスト登頂、ということになっています。

まとめ

一登山好きとしては、富士山の無秩序化を嘆くとともに、山岳発展の為にエンターティナー的な人はいるが、もう少しきちんとした情報を配信して、登山しない人にも理解を求めるべきだろうと思います。

山の自然を良い状態に保つため、登山を安全に行うためには公共の助けが必須です。登山道を維持したり、山小屋を維持管理して行くのに、商業的に成り立たせる必要があります。その一方で、一部のメチャクチャな人たちにより、理解が得られなくなるのが怖いです。

私自身も同じ趣味を持つ人たちに支えられながら楽しんでいると思っていますので、マナーを持ち、自分のペースをきちんと理解して、何かしらの還元をしていきたいな、と思います。

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ベル牛
10 months ago

90歳三浦雄一郎さん、富士山頂に到達「念願だった…最高です」家族や仲間が車いすで支援https://www.nikkansports.com/general/news/202308310000159.html

登山と言えば、三浦雄一郎さんが、車椅子で富士山登山されたのがニュースになっていましたね。

記事内にも
>>現在も体を動かすと脚のしびれが強まり、3日間の行程では山岳用車いすに乗って仲間にロープで引っ張り上げられる時間帯が多くを占めた。

周囲の人が車椅子押して登山????と正直思ってしまいました。
冷静になって考えたら、自分のお金で人を雇って進める場所は自分で車椅子を漕いで進んでいるなら文句言うようなことでもないし、富士山登りたいという夢を叶えたというのは死ぬ前の思い出としては最高でしょうし。

ライセンス化等は煩わしいと思いますが、趣味レベルを超えた山については
救助費用の有料化 + 登山料の高額化等をしてあまりにも無秩序な利用者の引き締めをすべきでは?とは思います。

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くろねこ
Reply to  シン
10 months ago

日本って外国人観光客を呼べる色んな遺産があるのに、マネタイズするのが非常に下手糞ですよね。
武士は食わねど高楊枝だとか、金の事を考えるのは下賤だとかの文化が未だにはびこってる影響なのかな、と思いました。

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dw
10 months ago

記事ありがとうございました。
最近は登山が人気で、山小屋の予約や電車の移動などなかなか億劫なんですよね。北アルプスの人気な小屋は予約開始後1、2時間で予約が埋まってしまうこともあり難儀です。
テントを担いでいけるといいんですけど、荷物重くなっちゃいますからね。。みんな体力すごいなぁって思います。
登山はマラソンと旅の要素があるように思います。1歩1歩進めばいつかは終わりますし、広い山だったら地図を広げてコースを考えてる時が一番面白いまであります。あんまり詳しく調べてしまうと、現地確認になってしまって驚きがないところが旅に似てるなぁと感じます。
それでも、達成感と綺麗な景色はいつまでも覚えてて、満足感が心に残っていつでも思い出せるのがいいですね。

外国人の問題に関しては、観光を広げすぎると地域住民の暮らしが不便になりますよね。
バルセロナで観光者のマナーが悪く、暮らしにくいというニュースを見ました。人口180万
に対し観光者は10倍の1700万人だそうです。の割に、観光のGDPは15%みたいです。暮らしにくくなってるのにその程度とは、明らかに見合ってないです。日本も、観光立国とか言ってインバウンド増やそうとしてますけど浅はかすぎて呆れます。観光業は給料が少ないことから分かるように、儲かる業界ではないので・・。やっぱ工業復活させないといけないですよ。

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NEET
10 months ago

北海道に住んでいるので夏だけよく登っていますが楽しいですね。
なぜ楽しいか考えたことは何回もあるのですが私はわかりませんでした。
ヒグマも出るし色々危ないのに向かってしまうのは中毒かもしれません。

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