じゃあ、英語ができない

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日本人が英語ができないのは当たり前で、それは教育が悪いのでも、国民性の問題でもありません。

言語距離

欧州人は何カ国語も話す、凄い人たちだ!、それに比べて日本人は、、、と言う人がいますが、まったく見当外れのアホウな意見です。彼らが何カ国語も話すのは大陸なので、かなり言語距離が近い言語が複数あるので、ほんの少し時間を使うだけで、使用可能なレベルになるから、と言うだけです。

具体的に言うと、ロマン語派のイタリア語、スペイン語、ポルトガル語は無勉強でも、半分以上理解し合えるので、半年から一年も勉強すれば、まったく問題なく使用できるようになります。だから、凄くもなんともなく、東京出身だけど、東北に住んだことがあるので、東北弁を話すことが出来る、と言うくらいの話です。

英語はそこまで近い言語はないのですが、同じゲルマン語派のドイツ語、オランダ語、北欧語の母語話者なら、学校教育で十分に習得可能ですが、ロマン語派話者だと、学校教育だけでは習得出来ませんので、欧州人でも英語がほとんど話さない人はざらにいます。

同じ大陸育ちの中国人も状況は同じですが、中央政府が方言を言語と認めてないので、北京語、広東語はドイツ語、フランス語以上に違いますが、両方を話せても、バイリンガルだとは思われませんが、ほとんどの中国人は程度の差こそあれ、いくつかの方言を話すことができます。

環境

日本はまだまだ経済規模が大きい、人口が多い、他国からの干渉をさほど受けていないので、日本語だけで暮らすことができます。言語とは繰り返しなので、繰り返す必要がなければ、身につかないのは当たり前です。受験の為だけに英語を勉強したって、まったく実践できないわけです。

北欧、オランダなんかは教育、娯楽、仕事など生活に必須な材料が母語で用意できないので、英語に頼る必要があり、幼い頃から英語に触れるため、英語ができるようになるわけです。ちなみに北欧でも、フィンランド語だけはゲルマン語派ではないので、フィンランド人の英語はかなり訛っています。

シンガポールなど、アジアの準英語圏も同じことで、母語では生活が出来ないので、母語を半ば捨てて、英語に集中するので、英語が実践できるだけで、彼らが日本人よりも凄いわけではありません。必要に迫られて、必死で覚えているだけで、教育レベルの低い人はほとんど使いこなすことが出来ません。

将来

そのうち、日本も日本語だけで生きて行くことが出来なくなりますが、さほど近い将来ではありません。他国の例を取ると、人口が八千万人を割り込むと、母語で社会インフラを用意できなくなるみたいなので、日本がそこに至るのはそんなに近い将来ではないでしょう。

しかし、二十年もすれば、大学院レベルでは英語で行うコースが一般化するでしょうし、専門を学ぶには英語が必須になるでしょう。専門が細分化して、日本語に翻訳しきれないし、翻訳コストを回収しきれなくなりますし、日本語で論文書いても、読んでくれる人の絶対数が足らず、評価されなくなります。

だから、どんな人も英語はやった方がいいです。何をするにも選択肢が桁違いです。例えば、職人だって、英語ができることで、世界に自分の技能を売り込むことが可能になり、可能性を格段に広げることが出来るなんて、コスパがいいじゃないすか?

日本のミュージシャンも徐々に本気で英語でやるようになりましたし、アジア人がメインストリームで売れるのは難しいですが、ファッションでなく、本気でやるなら、巨大市場は魅力だと思います。まずは日本で売れたら、アメリカでドサ回りして、鍛えればいいですよ。

それと共に英語だけやっても、なんの意味もなくなります。多かれ少なかれ誰もが英語を使うことが出来るなら、英語は専門スキルではなくなることです。今、誰もがタイピングが出来ますが、昔はタイピングは専門スキルだったのと同じことです。英語学科出たので、国際的に活躍したい、と言われても、売るものがありません。

まとめ

的外れな英語論を言う人って多いですけど、私は言語距離、環境だけの問題でしかなく、日本人が日本語を母語としている以上、英語はそんなに上手くはならないです。環境が変われば、シンガポール人レベルにはなるかもしれませんが、日本語訛りの英語を日本語文法で並べるようになるだけでしょう。

ハチャメチャな英語でも面白ければ、それが世界で評価される可能性があるので、英語は面白いんですよ。ピコ太郎さんのように、中学一年生英語をふざけた格好で、ふざけたダンスして口走っているだけで、あれだけのヒット稼げるって、英語が持つ巨大市場があってこそです。

確かにアジア人のおっさんが「私はりんごを持ってます。」「私はペンを持ってます。」「うっ、りんごペン!」とか、日本語で言い出したら、思わず笑ってしまいますが、日本語でやっても、せいぜい百万人が笑ったら、大成功で、英語でやったほどの成功は望めません。

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