じゃあ、お金と器

資本主義社会で生きていくのにはお金がいるのですが、 お金は水みたいなものであり、きちんとした器がないと、そこに留めることができません。金は天下の回り物、悪銭身につかず、と言ったように偶然お金を手にしても、すぐに失います。さて、実例を見て行きましょう。

芸術家

小室哲哉さんは、小室ファミリー、で一世を風靡し、どんな相手とでも、ミリオンセラーを出し、一時は100億円の資産があったと言われています。最盛期は飛ぶ取り落とす勢い、とはこのことだといっても良いくらい時代の寵児でした。

そして、最終的には犯罪に手を染め、逮捕となりました。この手の事件はどこに真実があるのかはわかりませんが、100億円の資産を持っていた人間がたった5億円で犯罪者になってしまったのは本当に不思議な気がします。

起業家としては売り上げという結果を出しており、お金儲けの素晴らしい才能があったと言えるでしょう。ただし、お金を使いこなせず、お金に吸い寄せられて現れる詐欺師の甘い言葉に乗り、破産するまで使い続け、最終的には詐欺で犯罪者です。

小室さんだけでなく、この手の話しはどこにでもあり、かのマイケル・ジャクソンさんも借金まみれだったことで有名ですし、ホイットニー・ヒューストンさんも多額の借金があったそうです。ジョニー・デップさんもえらい借金があるそうですし、いくら稼いでも使い切れない、ということはないみたいです。

スポーツ選手

巨万の富を得たスポーツ選手が浪費し、ほとんど貯金しないことは良く知られています。人によっては高校卒業してすぐに成功し、タニマチがよって、女、酒、高級品の味を覚えさせ、金銭感覚を麻痺させてしまうからなのでしょうか?一度、生活のレベルを上げると、下げるのは地獄の苦しみです。

人気スポーツでプロになると、怪しげな取り巻きが現れて、コンサルタントと称して、スポーツ馬鹿をしてきた若者を食い物にしようとするわけです。最近、元阪神、メジャーリーガーの新庄さんが怪しい企業家に稼ぎを渡して、使い込まれた、とテレビ番組で言っていたらしいですが、よくある話です。

人によっては現役時代にきちんと貯金、安全な投資を行い、悠々自適な引退後の生活を満喫する選手も存在しますが、そういった選手の方が例外であり、ほとんどの人があればあっただけ使っており、現役を終えたときにはほとんど貯金のない人が大半のようです。

それでも、お金が入ってくるだけの名声があれば、特に問題ないですが、1.5流くらいで終わった人は厳しいでしょう。食えるほどではないにしろ知名度があるので、サラリーマンしても、そういう目で見られますから、それを笑いに変えられるほどの精神力がないと、プライドが邪魔して仕事にならないでしょうね。

その妻

稼いでいる本人より、その妻が浪費をして、何も残っていないケースも存在します。浮き沈みの激しい人生を送る中村ノリさんはオリックスを解雇になり、引き取り手がなくなった末、中日に引き取られたときに寮に入らなければならないほど、お金が無かったそうで、理由は妻の浪費だと言われています。

夫の稼ぎを自分の稼ぎと勘違いし、欲、見栄、甘い言葉に溺れ、散財してしまうケースは珍しい話ではありません。傾国の美女、という言い方があるように、女性、特に妻、愛人の魅力が本業を傾かせてしまうことは古来から良くあります。他人にはともかく、夫にとっては魅力があり、散財を許してしまうのでしょう。

他人のお金を運用して、上手くいくことなどほとんどなく、それは夫婦でも例外ではありません。多忙な夫に代わって、妻が資産管理、運用をする、というのは一見、合理的なようで、完全に非合理です。自分で稼いだわけでもなく、資産運用のプロでもない、成果を厳しく追求もされない妻が大金ちゃらちゃらさせて、経験のない事業だ、投資だ、に手を出せば、詐欺師にしゃぶり取られるだけです。

まとめ

本人が使いこなせるだけのお金しかお金はたまらないということです。例として、社会的成功者を中心にあげましたが、一般人も同じことで、貯金が100万円しかない人はお金を貯める器が100万円分しかないということです。いくら稼いでも、器分以上はこぼれていきます。

良い時、悪いとき、変わらずに必要な分を使う生活に徹することです。生活レベルを上げると、下げるのは地獄の苦しみになり、良い時も生活レベルを上げないことは非常に重要です。それが結果として、器を大きくすることになり、貯まった分を勉強して守備的投資に使い、ある年齢になったら、仕事量を減らして、余暇を楽しむことができるでしょう。

まあ、人の人生なので、落差の激しい人生、激しく稼ぎ、激しく浪費でもそれはそれでいいのだと思います。私はそういった人生はいやだなぁ、と思います。いくら稼いでも使い切れないことはないんだし、いくら使っても、終わりがあるわけでもなく、どんどん相対価値の罠にはまっていくだけではないでしょうか?自分ともっと向き合えば、必要なだけあれば、楽しめると思います。