じゃあ、PTA

PTAについて書いて欲しい、というリクエストがあり、しばらく考えていました。私はPTAに詳しいわけでもなく、リクエストがなければ、まず、書いていない話題でしょうが、こういうのも訓練になります。

生活

おそらく、PTAの必要性に対して疑問を持つ親はあまりいないと思いますが、その拘束力が強すぎて、仕事そっちのけで取り組む必要が出てきて、祖父母が近くに住んでいない、共働きをするサラリーマン家庭だと、負担が大きすぎて、やりきれない事態になってきて、「脱退する!」っという話になってくるのだと思います。

特に子供を保育園に通わせている親はフルタイムの二人馬力をしているから、保育園を選んでいるわけです。片親が専業主婦(夫)で時間に余裕があるなら、時間の短くて、入園の容易な幼稚園で十分なわけで、たださえ手のかかる3歳児未満児を持つ親はPTAなんてやっていられない、という話になるのは当たり前だろうと思います。

3歳未満児を持つ親の一日の流れはこんな感じでしょうか?

5:00 起床、朝ごはん準備、洗濯、子供の持ち物用意

6:00 子供を起こして、朝ごはんを食べさせ、着替えさせる。

7:00 子供を保育園に送っていく。

8:30 会社の始業時間

17:00 会社の終業時間

17:30 子供を保育園に迎えに行く。

18:00 洗濯を取り込む、夕食の準備

19:00 夕食

20:00 子供をお風呂に入れる。

21:00 子供を寝かせる。

まともに自分、夫婦の時間が持てるのは子供が寝てからで、子供がなかなか寝なかったり、夜鳴きをするとなると、ストレスで死にそうになるくらい苦しい、というのはごもっともだと思います。上手く行っても、1-2時間の自由時間しかないのに、下手すれば、睡眠時間が削り取られていきます。

共働きと言っても、どのくらいの強度の仕事をしているか?、という話になりますが、祖父母の助けなしに両方、総合職でやっていくのは現実的ではありません。残業が当たり前に組み込まれている日本企業で毎日、終業時間とともに、駆け出していくような働きたら、戦力外扱いになります。

日本は社会全体が変わっていかないと、移民なしに労働人口を確保もできませんし、生活の質を維持することは出来ないでしょう。今更、シングルインカムが当たり前の時代に戻せるほど、所得を上げることは現実的ではなく、ダブルインカムでなんとか家計を維持していくしか、一般的日本人がやっていく方法はないのです。

一般

さて、PTA活動、という話になると、一般会員、役員、に分かれて、一般会員であれば、そこまでは大変ではないとは言え、負担にはなります。

<一般PTA>→登下校の見守り、防犯パトロール、学校行事の受付(得体のしれない人間が校内に入らないように)、夏祭り等の運営などを、当番が回ってきた時にやる。

一例として、リクエストをくれた依頼者さんのケースを挙げます。この行事当番がどのくらいの頻度なのか?、という話ですが、2-3ヶ月に一回、というだけなら、そこまで厳しい負担ではなく、月一回だと、ちょっと負担になり、週一回なら、かなり負担です。

登下校に付き合っていれば、会社の就業時間帯まで食い込むことは必須なので、月一回くらいならともかく、週一回くらいになると、正社員で仕事を続けるのは現実的ではなく、パートタイム、契約社員に変更してもらって、予め、予定さえ伝えておけば、それにあわせてもらえる体制が必要です。

ちなみにシンガポールでは集団登下校は一般的ではなく、親、メイドが送り迎えをしており、かなりの負担になっていますが、社会全体が子供を持つ親が不規則勤務をするのは当たり前だ、と考えられていて、それほどトラブルにはなりません。会社と事前に話して、やることさえやって、連絡さえ取れれば、会社にずっといる必要もないです。

また、学校行事も日本ほどはなく、親が参加必須の行事は少なく、あくまで学校とは勉強するところであり、他の活動は申し訳程度でしかなく、クラブ活動、夏祭りなどはやりたい人が学校外でやるものであり、学校は関与しません。だから、教員も仕事として割り切っていて、ドライに接してきます。小学生ですら、問題児はクビにするし、学期中でも担任が普通に退職します。

だから、日本の集団登下校システムはシンガポールよりは負担ではないし、学校外に連れ出すことなく、学校内で色んなイベントを楽しめるのは悪いことではない、と思います。日本並みに行事、クラブ活動を外部に頼んで、学内でやると、アングロサクソン式の超高額私立校のようにお金に糸目をつけないアッパーミドル用学校になってしまいます。

「親の負担を減らしましょう!」とだけするなら、シンガポール式で「学校は勉強だけを教えて、後は自己責任でやってください!学校は関与しません!」となりますが、それでは子供は色んなイベントを通じて教育すべきだ、と思っている日本の親は納得しないでしょう。そして、公立校できちんとイベントがあるのは日本くらいのものだろうと思います。

登下校など、見守り運動はシルバー人材を活用して、暇している老人を借り出して、少しお小遣いを与えても良いとも思います。実際、始まっているんじゃないですか?誰でも出来ることですし、老人のほうが悪いことをする可能性が少なく、安心できます。その人たちが暇しすぎて、痴呆症になったり、お金がなくて、毎日テレビに釘付けになっているほうが税金の無駄遣いになるでしょう。

詳しく知りませんが、すでにシルバー人材を使っている地域もあるでしょうし、そのシステム、上手く行った事例の横展開を地方自治体同士で行って、ノウハウの共有をしていけば、どんどん地域社会にとって、良い方向に進むのではないだろうか?、と思います。単に予算をかけたり、新しいものを作らなくても、今あるものでできることがたくさんあるでしょう。

役員

<PTA役員>→一般PTAの仕事の割当て、説明、総会、地域団体との会議。次年度役員を決める選考委員。※効率的な運営をしてない為、週3~5、学校に行かねばならない。

さて、なってしまうと、お金もらわないとやっていられないくらい負担になるのがPTA役員で、上に挙げた例だと、パートくらいの仕事量は楽にあり、役員にならないことを祈りながら、くじ引きに参加する、ということになるでしょう。

シングルインカムが一般的だった時代ですら、PTA役員といえば、地元で幅を利かせている企業オーナーだとか、地主だとかであり、サラリーマンはせいぜい、クラスレベルで選出されても、PTA会長は土地の名士だった、と思います。名誉職的に取り組むなり、暇をもてあましてやるものです。

少し前にベトナム人少女を蹂躙して逮捕された鬼畜は後者の地主であり、母方が松戸の地主であり、相続によって、遊んで暮らせるアッパーミドルの貴族であり、暇をもてあまして、PTA会長を続けていたようです。明らかに変な人だから、あまりやらせたくなかったが、やりたがる人が他にいなくて、仕方なくやらせていた、という報道を見ましたが、そりゃそうだろう、と思います。

私は教員、公務員に専任者を作ってしまうのが良いのだろう、と思います。もしくは、役員に報酬を出して、それを仕事としてもらうべきです。税金から、その財源が出せないなら、会員から強制徴収すべきです。日本人はお金が発生するのを嫌がる人が多いですが、人が動けば、それだけでお金がかかるので、仕方ないじゃないでしょう?逆にタダより高いものはないのです。

役所で馬鹿げた書類チェックしている公務員を保育園、学校に用務員として送って、イベント開催、役割分担などをシステム化して、役所が標準手順書を発行した上で、機械的に運営して、役員だけが月に一回ミーティングに来れば、イベント開催可能にすれば良いのではないでしょうか?

まとめ

まずは社会全体が変わる必要があります。ダブルインカムを前提として、小さな子供を持つ親は不規則勤務をするのは当たり前だ、という風潮にして、国は企業側に強制に近い要請をすべき出すし、それに援助をすべきです。次にあまりに手間のかかるPTA役員は専任者を設けて、お金を出すことです。

子供が好き嫌い、という個人の好みは別にして、子供は国の宝であり、将来の労働力であり、活力です。若者がいなくなった地域の寂れ具合はひどいもので、行くだけで憂鬱になってきます。だから、国が全面的に子供、子供を持つ親を応援すべきだし、そういう活動は国が真剣に取り組まないと、草の根レベルで頑張っても、ほとんど意味がありません。